鷲の巣

NFL フィラデルフィア・イーグルス(Philadelphia EAGLES)の応援ブログ

キャンプイン!!そして気が早い予想

各チーム続々とキャンプインし、罰金強化の関係でホールドアウトはないようだが様々なニュースが飛び交う中、比較的穏やかなPHI界隈。
とは言いつつ、CBにSteven Nelsonを加えるというムーブはあった。早めから狙っていたようだが、ここまで引っ張ったのはサラリー周りだと思われる。FA市場開場直後は10M以上というサラリーを要求していたという噂で、このオフのサラリーキャップの火の車ぶりでは当然手が届かなかった男。これが4M(もちろんふんだんにダミーイヤーあり)で手に入ったのだからこのムーブはスマート。

今晩(現地28日)から練習スタートの予定。その前に53枠の予想でもしようと思ったが、いかんせん新体制初年度ということもありODの人数配分が全くわからない。例年なら25・25の均等配分もしくはOffense26人という配分だったがどうか。


とりあえず全く読めないDefenseの配分を26人にすることで一旦予想してみます。
現在の90人と注目の競争なんかも併せて。

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2021ドラフティ紹介(その8:Patrick Johnson)

実は下位指名群のなかで一番興奮している指名がPHI最後の指名となった彼。

 

7-234 DE/LB Patrick Johnson(Tulane)6-2 240lbs

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【生い立ちからTulane】
Tennesseeはチャタヌーガ出身。124.0サックで未だPHIのオールタイムサックリーダーかつホールオブフェーマーである偉大なるReggie Whiteと同郷
Patrick自身が「チャタヌーガ出身でPHIに指名されたのはWhite以来らしいよ」とカレッジ時代のHCに話しているようなのでこの指名には本人も興奮している様子。

Notre Dame高校ではTE・LBとしてプレー。2-starリクルートとして主にFCSレベルからのオファーが多かったようだが、FBSレベルではCentral MichiganやFlorida Atlanticのオファーを蹴ってTulane入り。

TulaneではトゥルーフレッシュマンからDEで活躍、Ohio StateやOklahoma相手にサックをかますなど当初から素材は素晴らしかったようで、器用すぎたこともありその後パスラッシュを生業としながらもDEやLBなどポジションをちょこちょこ変えた。この点がサイズ同様にトゥイーナーだという評価になったのかもしれない。
結局積み上げた24.5サックはTulaneのオールタイムサックリーダーなので残した成績は立派。

2020にTulaneのDLCに就任したByron Dawson(高校レベルでの指導経験が豊富で、2005~19までの15年間指導したEvangel Christian Academyからは1巡でLARに指名されたJerry Tillery(ND)を筆頭に3名の高校オールアメリカンを輩出)の指導により、その技術レベルは格段に進歩したそう。

 

【人柄】 
文句なし。
Tulaneでもキャプテンだし、コーチからは「あいつがどこにいるのかすぐわかる」と言われるぐらいフィールドでは元気いっぱいで、ロッカールームやハドルの空気を前向きに変えていくことができる人柄だとのこと。
サザンアイビーの1つに数えられる名門難関大学にあって、3年半で単位を取って卒業したところからも学業面での優秀さはうかがえる。

 

【選手としての評価】
<長所>
・手の使い方が上手
・ブロックに対してヒットする技術が高い
・小さい割にコンタクトは強い
・パスラッシュの足捌きはスムーズ
・LBとしても、ブロッカーへの嗅覚は優れてい
コーチングに対して熱心に耳を傾ける
・カレッジ時代の実績あり


<弱点>
・サイズが小さい
・腕が短い
NFLレベルで“強い”とは言えない
・手の使い方は上手いが、一度組まれると苦労する
・ランゲームでのアンカーがやや弱い
・2019に肩の関節唇を損傷した前歴があり以降のプレーにやや影響あり
・フィットするスキームを選ぶ


以上が、ドラフト前の評価。

 

【希望】
このドラフトではTulaneから2名指名されたが、もう一人は4巡111位のCameron Sample(CIN)。PatrickはSampleの逆サイドの相方。映像を見ている限り、Sampleのほうがこんなに早く選ばれる理由はあまり見当たらないというのが率直な感想。とはいえドラフト前の評価からすでにSampleは「4巡相当」という評価をされていたので何かはありそう。

この順位で指名された選手に当然期待されるSTでのプレーも、カレッジ時代から積極的に取り組んでほぼ全スナップ出場していたこともあり、HCは太鼓判を押しているのでやってくれそう。

個人的に興奮している理由は、映像からうかがえる技術レベルが非常に高いこと。ランプレーの際のプルアウトしてくるOLとの当たり方なんかは完成されている感があって非常に頼もしい。天井という意味ではあまりないのかもしれないが、運動能力も高そうなのでただのいい奴では終わらない気配がする。(個人的願望)

春のOTAでは、LBのドリル中に、Joe OstmanGenard AveryPatrick Johnsonの3人が従来のOff-Ball LBとは別ユニットとして練習を行っていたという目撃情報もあり、Gannonがトゥイーナーパスラッシャーたちをどう生かすかは非常に興味深い。

果たして53人のうちこのポジションに何枠割かれるのか全く分からないし、そして多分偉大なるRyan Kerriganもこの枠に入ってくるとは思うが、是非とも生き残ってほしいというのが本音です。

 

TulaneのBowl Gameは欠場しているが、これは直前に父親が急死したことによるもの。
そんな悲劇は世の中に山ほど転がっているのだろうが、そういう悲劇を乗り越えた男はひと味違うのではないかと思いたいところがある。
7巡234位と言えば“UDFAで声掛けても来てくれなさそう”という選手を指名するゾーンだと認識しているし、チーム側も認識しているとおりPHIのDLというかパスラッシャー陣の層の厚さでは彼のロスター枠確保は相当に難しそうだが、そんな逆境でもめげずにアピールしていただきたい。

そして一日も早くGannonの懐刀となって要所でフィールドに出てきて活躍してくれるのを楽しみに待ちたい。

2021ドラフティ紹介(その7:Tarron Jackson)

この半年間、諦めて過ごしたErtzの件、この2週間チーム施設でチームメイトたちとトレーニングしているということは、トレーニングキャンプの出席はまあほぼ確定なんでしょう。その後のことはわからない。ただ、功労者をキャンプ後のカットで放流するかというとその可能性は低いのではないかと。ちゃんとしたフランチャイズなら、早めに新天地探しをできるように3月とかにカットしてあげるのではなかろうか。

というわけでErtzは2021シーズンも残るというのが個人的本線。そうなった場合、Goedertと揃って契約最終年になるTEの扱いはちょっと難しそうな気がする。デカい契約を狙っているGoedertの出番が削られれば来オフに彼がゴネることにつながるのではないかという不安。
2022のドラフトでTE1を獲りにいく余裕はない。山ほどいる若手の活躍も見たいし何とも難しい。

本題はトレーニングキャンプを3日後に控えて完全に滞っているドラフティ紹介の第7弾。6巡1つ目で指名されたDE。

 

6-191 DE Tarron Jackson(Coastal Carolina)6-2 254lbs

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 【生い立ちからCoastal Carolina】
まず初めに、“タロン”ではありません。“トゥロン”です。現地実況を見ている限りそっちが正解っぽいです。
サウスカロライナ生まれで、幼少のころからフットボールに親しむも、バスケットボールに集中するために10歳でフットボールを廃業。その後高校の2年次に復帰。当時はMLBとDEとTEをプレー。タックルマシーンとして活躍するも、無念の無星。当然メジャーカレッジからのオファーはなく、唯一あったのがDiv.Ⅱからのオファーだったが、その後当時FCSに所属していたCoastal Carolinaからのオファーがあり、そちらを選択。

数学の学士を取得し、20年5月に卒業しているので学業は優秀。
2016はメディカルレッドシャツ、2017は8試合(1先発)で3.5サックを記録するもケガの影響で最後の4試合を欠場。
先発に定着した2018からは3年間で全36試合先発出場。
以降サック数は3.0(11.0TFL)⇒10.0(13.0TFL)⇒8.5(14.0TFL)。
カレッジ5年間で26.5サックと44.5TFLという立派な数字をお残しに。いずれも大学歴代1位。26.5サックはSun Beltカンファレンス1位タイ。

2019ぐらいからは相手OffenseのGame Planにおけるファーストネームだったようです。ダブルチームが通常となっているなかで最後2年間の記録は立派。

手にした勲章はAll-Americanとか2年連続Sun Beltカンファレンス1stチームなどなど多数。

 

【人柄】 
勤勉。ハードワーカー。この男もこういう言葉で真っ先に形容される人柄。
そしてやはり応援したくなるバックボーンを持つ。イーグルスをこよなく愛した亡き叔父が20シーズン開幕直前に亡くなったそうで、叔父が愛したチームへの加入に感動している様子。
そして、トゥロンが9歳のとき、3つ上の兄を白血病で亡くしている。彼の”9”というカレッジ時代の背番号は、兄の思い出と衝撃を受けた9歳の出来事を忘れないように付けたもの。

 

【選手としての評価】
<長所>
・ランでもパスでも手の使い方が上手い
・ハイモーターガイで、パシュートの全力ぶりは絶品
・2年連続チームキャプテン
・実績が示すようにパスラッシュの嗅覚は一級品


<弱点>
・パスラッシュの最後の“Body bend”がやや苦手で、要は大外からのラッシュだとQBに対して行き過ぎてしまうこと多数
・アンダーサイズでありOLと一旦組み合うとそこから相手を外したりその後の改めてのラッシュに苦労する
インサイドにセットしたランプレーのダブルチームでは吹っ飛んでいくシーンも散見される


以上が、ドラフト前の評価。

 

【希望】
2017にFBSに入り、わずか4年で11勝1敗(Sun Beltでは8勝0敗)、APランキング14位という大躍進を遂げたCoastal CarolinaのD#の要。
Zach Wilsonを2020唯一の敗戦に追い込んだBYU戦でもしっかりプレッシャーをかけられておった。いい反則ももらってたし。

その男が6巡まで残った理由はやはりそのサイズ。DEにしては小さく、OLBにしては遅い。

PHIにおける比較対象は、やはりBrandon Graham。アンダーサイズで爆発的なスピードもないとなるとこの男との比較にならざるを得ない。身長・40ydsはほぼ同じ。

そしてそういう目で試合を観ると、あまり悪くない。対戦相手のレベルがあまり高くないのでどこまで評価できるかわからないが、押し込んでいくようなプレッシャーのかけ方に加えて、少しばかりのハンドテクニックがあることは伺えた。

Senior Bowlでパワー5出身者相手にもそれなりにやれていたのでカレッジレベルでの能力に懸念はないが、サイズ的な話もありプロでどこまで通用するかよくわからないある種の素材型であることは間違いない。素材というのが“技術”であることがありがちな素材型とは逆であることがミソで、バルクアップが間違いなく必要だが、そこが伴ってくればそこそこのパフォーマンスは見せてくれそう。
天井はそんなに高くないように見えるが、勤勉さがハマるといいローテーション要員にはなってくれそう。

2021ドラフティ紹介(その6:JaCoby Stevens)

逮捕とか起訴とかしかニュースがないとは何て平和な毎日。
レーニングキャンプ開幕までには、と思っていたが間に合わなそうなドラフティ紹介第6弾は栄光のLSUの#7を背負った男。そしてドラフト前の評価はTop10(これはさすがに酔狂)からドラ外まで凄まじいばらけ方をしていた。活躍できるかどうかが非常に気になる選手。

6-224 LB/S JaCoby Stevens(LSU)6-1 212lbs

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【生い立ちからLSU】
Tennessee生まれ、ナッシュビル育ち。もちろんTitansファン。
バスケットボール、フットボール、陸上で活躍し、5-starリクルートとしてclass of 2017のSとして1位、TennesseeのリクルートとしてOG Trey Smith(6-226でKC入り)に次ぐ2位、3位はWR Tee Higgins(CIN)、全米18位という超エリート。
高校のFreshmanイヤーからSECからのオファーを受け始め、家族のルーツがLouisianaにあることもあってjuniorでLSUに入学を決定。ところが、LSUがゴタゴタし始めたことを受けてそれをいったん撤回。
再度リクルートを受け始めるが、Alabama、Auburn、Georgia等を抑えて結局LSUに落ち着いたもの。
叔父さん(Grayson Augustus)は Louisiana-LafayetteでOGとしてプレーの経験あり。

大学ではJuniorイヤーまでSFが主戦場。JuniorのAlabama戦ではDeVonta Smithにぼっこぼこにやられていた。
最終年はFSからLBまであらゆるポジションでプレー。Senior BowlではLB。

 

【人柄】 
このPHIドラフトにおいて唯一といっていいほど懸念がある人。よくわからないというのが本音ですが、フィールドでは気分的にもパフォーマンス的にもムラがあるという評価も見た。ロッカールームではよきリーダーだとのことで心配ない模様。
ほぼ前年のスターターを欠いたLSUのBo PeriniによるボロボロDefenseを最後まで支え続けたことについての評価は高かったりする。よくわからない。

ちなみに、フィールド上ではアグレッシブさが過ぎてフラッグをもらっているシーンを何度か見た。アツい男には見えるがその裏で自分をどれだけ制御できるのかがカギになりそう。

 

【選手としての評価】
<長所>
・フィールド上でリーダーでありコーチ、ロッカールームでもリーダー
・優れたバーサタリティ
・複数のポジションをこなせるフットボールIQの高さ
・フィールド中央でのTEのカバレッジに定評
・高校までWRだったこともありキャッチ力は高い


<弱点>
・オーバーアグレッシブなプレースタイルでやりすぎてフラッグもらいがち
完全にプレーをリードしきらずにホールを決めてしまうのですれ違い多数
タックルミス多い(直近2シーズンで14回)
・クイックネスにやや問題があるためWRのカバーではセパレートされることも多い
・特にDeepでのカバレッジは苦労していた
・Seniorイヤーの努力や規律の面でやや問題あり


以上が、ドラフト前の評価。

 

【希望】
PHIとしてはLBとして指名しているので、DeVonta相手には本当に無力であった彼がDeepでWRとのマッチアップという地獄がなさそうなのが救い。
昨年のドデカい課題であったTEのカバレッジにおいて戦力になってくれるのであれば御の字。

そして、彼の場合、今ドラフトにおけるチーム8人目の指名になるため、そもそもトレーニングキャンプを乗り越えてロスターに残れるかという勝負。

しかし、この指名には残念ながらあまり興奮していない。
3試合ぐらい見たが、ハイライトになるプレー以外はほとんど絡んでこない。そしてプレースピードもあまり速くない。ハイライトプレーもサインが当たったものが多く、個人でどうこうしたというものはあまり見つけられなかった。

何より、弱点の2点目と3点目を見ていただきたい。これ、曲がりなりにも前年のPHIのLB1でありながら他チームではキャンプ前にカットされちゃったでお馴染みの忌まわしきNate Gerryの生き写しであろう。
2点目の弱点の原因はGerryのやられ方と同根だと個人的には思っており、アンダーサイズの選手がLBとしてプレーする場合、この点が怖い。何かというと、OLをしっかり捌けるフィジカルと技術が足りないため、リアクションスピードで先んじることに重きを置いた結果、リードを間違うというもの。そしてランプレーに気を取られた結果、本職のカバレッジの判断もだいぶ遅れるという悪影響が波及する、という悪循環。
JaCobyも多分に漏れずカレッジレベルでもOLに対しては無力であったため同じ懸念はあり続ける。
願わくば、LBという枠にとらわれない使い方で彼の本能を最大化することにより、CLEに行ったJOKの劣化版ぐらいになってくれれば幸い。
DCのGannonもそういう使い方を意識した発言もされている模様。
元5-starということもあり、ハマればやってくれるのではないかという期待はちょっとだけだがある。

じゃあまあGerryよりはマシか。
それではSFカット記念として全PHIファンを絶望の淵に叩き落した2020の背番号47のスーパープレー集をどうぞ。

 

 

このテのトゥイーナーが真価を発揮するかは使い手の能力次第。
“スキームはない”というもしかしたらすごい怖いかもしれないことを宣っているDC Gannonの手腕を問う彼は試金石。
願わくばプレシーズンぐらいでどう使っていくのかを見せていただきたい気持ちがあります。

2021ドラフティ紹介(その5:Marlon Tuipulotu)

第5弾はランストッパー。この男もいい血筋を背負っている匂いがする。

 

6-189 DT Marlon Tuipulotu(USC)6-2 317lbs

 

 

【生い立ちからUSC】
NZ生まれという情報もあったけど真偽のほどは定かでない。ロス近郊に育ち、その後Oregon州にお引っ越し、高校もOregon。
フットボールのキャリアは高校からスタートしたが、1年次から順調に活躍。SeniorイヤーにはDLとOTの両面でプレー、USA Today紙のOregon州のDPOY(Defensive Player of the Year)選出に加え、DL・OTの両面でAll-Americanに選ばれる。
そしてフットボールの技術向上を目的としてJuniorイヤーに始めたレスリングでもSeniorイヤーには最重量級である285lbs級で州チャンピオンになる腕前。

4-starリクルートとして、DTランキングでは全米5位、Oregon1位。
Oregon、Washington、USC、Nebraska、Notre Dame、Arizona、Michigan、UCLA、Ole Missからオファーを受け、Washingtonに行きかけて最終的にはUSCに進学。
2017のフレッシュマンイヤーは3試合出場後に左膝の捻挫と背中の手術でレッドシャツに。後者は2019にも1試合欠場の要因となっている。

2018以降はスターターとして順調に出番を重ね、2020にはALL-PAC12の1stチーム選出。
Bruglerによる今ドラフトにおけるDTランキングではMilton Williamsを超えるNo.3と評価されている。これはさすがにやりすぎだとしても他の専門家でも大体DTの10位ぐらいには入れていた。

そしてこいつも家族がなかなか。
いとこが2009の2-56でINDに指名され6年間在籍したFili Moala。
そして別のいとこにこのドラフトの5-180でSFに指名されたSのTalanoa Hufanga(USC・#15)。
さらに弟もUSCで2020にDTのコンビを組んでいたTuli Tuipulotu(#49)。

 

【人柄】 
こいつもまた優等生。
高校時代から落ち着いていてリーダーシップを発揮できる人間だ、という性格上の評価も非常に高かったよう。
それは前述のHufangaも弟のTuliも同様で、この3人は2020USCのD#を引っ張る存在として、フィールド内外でのリーダーシップやストイックさ等の内面を高く買われていた様子。

しかしこういう選手ばっかり指名してるな。よほど去年のPHIのロッカールームはクソだったんでしょうな。

 

【選手としての評価】
<長所>
・大きいサイズと強い下半身
ダブルチームを引き受けられる低さと強さ
レスリングで鍛えた手足の捌き
・特にブロックを外す手の動きは秀逸
・キャリアをしっかり視野に捉えて動くのでプレーリードの間違いは少ない


<弱点>
・爆発的なクイックネスはない
・方向転換もややぎこちない
・爆発的な一歩目がないためパスラッシュに迫力を欠き、カウンタームーブもできない
・要はパスラッシュではほぼ無力
・負傷歴

以上が、ドラフト前の評価。ランストッパー。

 

【希望】
2020の数試合を観る限り、弟のTuliとか、いとこのTalanoa Hufangaの方が魅力的に見えたというのは冗談として、ダブルチームを潰すというよりブロッカーを確実に外してキャリアのホールに顔を出すことに長けている印象はあるが、いずれにしてもランストッパーとしての能力は間違いない。そして恐ろしいほどパスゲームでは無力。

長くWide9を採用してきたPHI DLがピュアな1テクを置くとしたらいい感じでフィットしそうな人材。

4-106でJAXに指名された同僚のJay Tufele(USC・2020はオプトアウト)とか弟のTuliといったDTの相方が結果を残しているところを見ると、Marlonがダブルチームを引き受けることの好影響は周りに出そう。贔屓目が過ぎる視点で言うと、Hufangaが縦横無尽にフィールドを駆け回って大活躍したのもMarlonのおかげ、ということになる。
結局DTとして12番目に指名されるところまでスリップした要因はケガの状態ではないかと言われているところがやや不安ではあるが、Hargraveのローテーション要員として2021の早めから姿を拝めることを期待している。

2021ドラフティ紹介(その4:Zech McPhearson)

第4弾は待望されたCBドラフティ。
Josh Sweatの活躍で忘れられがちだが、皆さまご存じのようにPHIの4巡指名は呪われている。
4巡CBといえばAvonte Maddox。
あとはRosemanピックの代表として悪名高い2017の132位Donnel Pumphrey(出場0試合、1年でリリースされたのになぜかスーパーボウルリングを保有)、あるいは先ごろATLと契約した2019の138位Shareef Miller(こちらは出場試合1試合STの2スナップのみ1年限りでリリース)なんかもそう。
最後のプロボウラーは'91の4-104のLB William Thomas。現実的な希望としての最高値は
2006の4-109で指名されて8年間の在籍で渋い活躍をつづけたWR Jason Avantとかでしょうか。
しかしMcPhearsonは調べてみると分厚い背景を持った男でした。 

 

4-123 CB Zech McPhearson(Texas Tech)5-11 191lbs

 


【生い立ちからTexas Tech】
本名はZechariah McPhearson。Zechは「ザック」という発音で良いらしいです。
ボルチモア生まれ。スーパーアスリート一家の8人兄弟の下から二人目で、男7人の末弟。では家族を紹介します。

父Gerrick SrはDBとしてボスカレからトライアウトでNE入り。ボスカレではレジェンドQB、Doug Flutieのチームメイト。
母KimはNWFL(女子フットボールリーグ)でRBとOLをプレー。
兄①Gerrick JrはCBとしてMarylandから2006の7巡でNYG入り。
兄②DerrickはWRとしてIllinoisに在籍。その後ベースボーラーとしてBrewersのマイナーにも所属。
兄③EmmanuelはNew Mexicoで2年間DBとして出場。
兄④JeremiahはIUP(Indiana University of Pennsylvania)に3年間在籍。ここはSirianniがかつてアシスタントコーチとして所属していた大学としてPHIファン的にはお馴染み。
兄⑤Matthewはベースボーラーとして2013のMLBドラフト4巡でARZ Daimondbacksに指名されるも残念ながらメジャーでのプレーはなし。
兄⑥JoshはウォークオンでPenn State入りしてWR・RBで3年間在籍。残念ながらオフェンススナップの形跡はなし。STerだったよう。その後CFLでもプレー。
1人いる妹はUW-Green Bayで大学サッカーをプレーしている。
以上、開いた口が塞がらないモンスターアスリート一家。

ワシントンDC近郊、Marylandにあるキリスト教系の私立高校では1-23でMIAに行ったOT Christian Darrisawや、Penn Stateで5年目を迎えるCB Tariq Castro-Fieldsとチームメイト。
2015にはキャプテンとしてAll-Marylandのファーストチームに選ばれる活躍で、4-starリクルートに。州内11位のリクルートでCBとしてはTrevon Diggsに次ぐNO.2。
Alabama、Clemson、Ohio State、Penn Stateという並み居る競合校からのオファーを受け、Penn Stateを選択。
ちなみにこの男のえげつなさは、Penn Stateからのオファーはフットボールだけでなく野球でもあったよう。両方にコミットしたとのこと。その後野球でどうなったかは知らないが、高校時代は2014-15に全米連覇。外野手としての通算打率は4割近くだったとか。意味が分からない。

レッドシャツを1年経て2017-18はPenn Stateでプレーするも出番には恵まれず、2019に卒業。トランスファーポータル入りし、最後の2年はTexas Techでプレー。Texas Techでも修士号は取得済み。勉強もようやってる様子。

 

【人柄】 
とてつもない家庭に育った男は「幼いころから競争の連続だった」と回顧している。Sirianni好みと言えそう。
幼いころはピーナッツバターを食べれば力が強くなると信じてピーナッツバターをたらふく食っていたとか。
とにかく明るくて愛にあふれた家庭で育ったようで、素行的な心配は全くなさそう。努力を積み重ねられることもその学業成績から想像できる。

一つだけ文句つけるとすると、ご家族は地元BALもしくはWASからの指名を熱望していたっぽいところ。許さん。
まあご本人はPHIファンのようなのでいいけどね。

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【選手としての評価】
<長所>
・柔軟なボディコントロール
・スムーズな方向転換ができる
・マンカバレッジで体勢を保つことができる
・ゾーンカバレッジでは忍耐強く、落ち着いて、ルートとの位置関係を維持できる
・コンテストボールにも対応可能
・ランゲームでもコンタクトを厭わない
・STでも2つのエキストラポイントブロックとTDと実績あり


<弱点>
・走るのは得意だが、メークアップのスピードはそれほどでもない
・プレーの展開を見極めるのが遅れることがあり、そして間違えることもある
・WRのルートに関する感覚が乏しく、クロージングで方向を間違えることもある
・ランサポートのタックリングでは体を投げ出すものが多く、ラッピングが下手
・体格は平均的

以上が、ドラフト前の評価。

 

【希望】
40ydsの4.5はCBでは平均的ながら、10ydsと20ydsがそれなりに速いのでカバレッジで後れをとることはなさそう。

怖いのはランサポート。4-120でNEに行ったRhamondre Stevenson(Oklahoma)にはスティフアーム一発で吹っ飛ばされるシーンもあった。腕の短さと相俟ってタックルにはとても不安があるし去年のNRCを見ているようでちょっと怖いので是非練習していただきたい。

それと弱点として挙げられていたプレーリードのところは、担当ゾーンに逆サイドから入ってくるMimsを見落として剛腕Rattlerに仕留められてしまったシーンもあった。
とはいえ個人的にCBのプレーに注視しているとミスにばかり目が行ってしまう傾向にあると自覚はしているので粗探しっぽくなってしまった可能性はあります。

とはいえ、2020にBIG12では3人しかいなかった4INTという成績を残したのだからボール奪取能力はなかなかのもの。去年のPHI DB陣において一番足りなかったところなのでお願いしたい。

OTAではSlayの逆サイドの1枚目がJacquetでスロットはMaddoxだったとのことなので現時点での序列は2枚目以降。
DC GannonはCBに「特定のタイプの選手を求めていない」という趣旨のことを言っている。薄いCB陣との比較になるが、きらりと光るものを見せることができれば出番は意外と早めに回ってくるかもしれない。
いっぱいやられていっぱい成長してほしい。

しかしCBは難しい。2020の1巡指名だったLVのDamon Arnetteももはや戦力外っぽい扱いだとか。
そのCBが4巡で当たればこの収穫はとてつもなく大きい。
血統背景からも期待は大きい選手です。

2018ドラフトのパワーランキング

いつもの“The Athletic”紙のドラフト専門家であるDane Brugler氏が3年前のドラフトについて32チームのランク付けを行っていたのでご紹介を。普段あまり横並びで見ることがないのでドラフト下手でお馴染みのPHIファン的には意外でした。
ポジション価値と選手の評価に基づいて総合的に評価した、とされており、各チームのドラフティから“Best Player”“Best Value”“Biggest Miss”を選出している。“Best Value”は1巡以外からの選出です。もちろん“Best Player”と“Best Value”、あるいは“Best Player”と“Biggest Miss”が被るなんてこともあります。UDFAも含んだ評価のようです。

個別のチームの全ドラフティまで紹介する余裕はないが、各チームの寸評などを。
なお、各チームの後のカッコ内の数字は(オリジナルチームに残っている選手数/ピック数)としております。

 

1.BAL(5/12):世代唯一のMVP受賞者であるLamarと、2021の1巡に化けた3巡Orlando Brownのヒット等を評価した形。プロボウラー多数。UDFAでは’20にLARでプチブレークしたCB Darious Williamsもこの年のBALピック。

Best Player:QB Lamar Jackson(1-32)
Best Value:OT Orlando Brown(3-83)
Biggest Miss:TE Hayden Hurst(1-25)
その他:TE Mark Andrews、OG/C Bradley Bozeman等

 

2.IND(9/11):こんなに当てられるもんかね。ルーキーから3年連続オールプロが二人って。1巡下位でQBを当てたBALに1位は譲ったが1位で全然おかしくない結果。

Best Player:OG Quenton Nelson(1-6)
Best Value:LB Darius Leonard(2-36)
Biggest Miss:EDGE Kemoko Turay(2-52)
その他:OT Branden Smith、RB Nyheim Hines等

 

3.BUF(5/8):オールプロ2ndチーム選出がQB含む2名、プロボウル2回選出が1名というこちらも凄まじい当て方。だけどその5巡で掘り当てた方のオールプロが他チーム移籍後の選出、というちょっとした悲劇があったことが3位に落ちた理由。

Best Player:QB Josh Allen(1-7)
Best Value:OG Wyatt Teller(5-166)
Biggest Miss:DT Harrison Phillips(3-96)
その他:LB Tremaine Edmunds等

 

4.CLE(3/9):当たりはずれが非常に極端。フランチャイズQBとプロボウラー2人(CB・RB)というコアポジションでの大当たりを引くも、現在もロスターに残っているのはその3名だけ。とはいえ十分に大当たり。

Best Player:RB Nick Chubb(2-35)
Best Value:同上
Biggest Miss:OT/OG Austin Corbett(2-33)
その他:QB Baker Mayfield、CB Denzel Ward等

 

5.TB(6/8):上の4チームに比べて爆当たりの印象はないが、とはいえこの時のピックがちゃんとSB制覇の礎となっているのがすごい。

Best Player:DT Vita Vea(1-11)
Best Value:CB Carlton Davis(2-63)
Biggest Miss:CB M.J. Stewart(2-53)
その他:RB Ronald Jones、OT/OG Alex Cappa、SF Jordan Whitehead等

 

6.SF(6/9):3巡でオールプロ1stチームを当ててもそれが単発なら上位5位には入れないんですね。

Best Player:LB Fred Warner(3-78)
Best Value:同上
Biggest Miss:WR Dante Pettis(2-44)
その他:OT Mike McGlinchey、DB Tarvarius Moore等

 

7.DEN(5/10):人数的にはあまり現チームに残っていないが、重要なポジションでプロボウラーを2枚当てているのは大したもの。

Best Player:EDGE Bradley Chubb(1-5)
Best Value:WR Courtland Sutton(2-48)
Biggest Miss:RB Royce Freeman(3-71)
その他:LB Josey Jewell、WR DaeSean Hamilton等

 

8.ATL(5/6):ColoradoのIsaiah Oliverとかドラフト時の評価良かったはずなんだがあんまり名前聞かないな。元気してるのかな。

Best Player:WR Calvin Ridley(1-26)
Best Value:LB/S Foyesade Oluokun(6-288)
Biggest Miss:DT Deadrin Senat(3-98)
その他:CB Isaiah Oliver等

 

9.CHI(6/7):こんなこと言っちゃ失礼だがそんなにドラフトうまいイメージないけどD#への投資はやっぱりうまいのか。

Best Player:LB Roquan Smith(1-8)
Best Value:DT Bilal Nichols(5-145)
Biggest Miss:LB Joel Iyeigbuniwe(4-115)
その他:OG/OC James Daniels、WR Anthony Miller等

 

10.GB(7/11):世代トップクラスのシャットダウンCBを輩出していながらこの順位にいる理由は、ロスターに残る7名にパンターとLSが入っているからだと思います。しかしあの兄弟のキラキラネームぶりは度を越えとる。

Best Player:CB Jaire Alexander(1-18)
Best Value:WR Marquez Valdes-Scantling(5-174)
Biggest Miss:CB Josh Jackson(2-45)
その他:LB Oren Burks、WR Equanimeous St.Brown等

 

11.LAC(6/7):呪われてんのかと心配になるケガの多さ。それさえなければ、という順位。

Best Player:S Derwin James(1-17)
Best Value:DT Justin Jones(3-84)
Biggest Miss:WR Dylan Cantrell(6-191)
その他:EDGE Uchenna Nwosu、S Kyzir White、RB Justin Jackson等

 

12.DAL(6/9):ちょいちょい外してくれてるから助かってるけどやっぱり腹立つぐらい堅実ですな。いまも主力の奴ばっかり。Scarbroughがハズレで本当に良かった。

Best Player:WR Michael Gallup(3-81)
Best Value:同上
Biggest Miss:EDGE Dorance Armstrong(4-116)
その他:LB Leighton Vander Esch、OG Connor Williams、TE Dalton Schultz等

 

13.PHI(5/5):意外にも上位半分以上のところでフィニッシュ。要因はWentzトレードで減らしたピックがいまのところ全員生き残っている点。全員残っているのはこのドラフトでPHIのみ。ただし数が少なくて小粒なのが難点。やはり燦然と輝く7巡での将来のプロボウラーピック。

Best Player:TE Dallas Goedert(2-49)
Best Value:OT Jordan Mailata(7-233)
Biggest Miss:OT/OG Matt Pryor(6-286)
その他:CB Avonte Maddox、EDGE Josh Sweat

 

14.MIA(3/8):Best Playerがチームにいないのが寂しいところ。移籍先で元気そうにしててなにより。世代最高のKも指名してます。

Best Player:S Minkah Fitzpatrick(1-11)
Best Value:LB Jerome Baker(3-73)
Biggest Miss:RB Kalen Ballage(4-131)
その他:TE Mike Gesicki、TE Durham Smythe、K Jason Sanders等

 

15.CAR(5/8):存じ上げない選手が増えてきた。

Best Player:WR D.J. Moore(1-24)
Best Value:CB Donte Jackson(2-55)
Biggest Miss:S Rashaan Gaulden(3-85)
その他:TE Ian Thomas、EDGE Marquis Haynes等

 

16.DET(5/6):割と固い指名をしているのになんで成績は伴わないのか不思議になる結果。

Best Player:C Frank Ragnow(1-28)
Best Value:OT/OG Tyrell Crosby(5-153)
Biggest Miss:RB Kerryon Johnson(2-43)
その他:S Tracy Walker、DT Da’Shawn Hand等

 

17.NYG(5/6):そんなに外してないのにこの順位にいるのは全体2位のあいつのケガのせいでしょうね。とはいえHernandezとかいいピックもしてる。

Best Player:RB Saquon Barkley(1-2)
Best Value:EDGE Lorenzo Carter(3-66)
Biggest Miss:QB Kyle Lauletta(4-188)
その他:OG Will Hernandez、DT B.J. Hill等

 

18.CIN(5/11):ここからが、Biggest Missが1巡指名だったり逮捕者だったりしてくるゾーン。悪くないピックもあるのに1stピックがハズレだとこんな順位に。

Best Player:S Jessie Bates(2-54)
Best Value:EDGE Sam Hubbard(3-77)
Biggest Miss:OG/C Billy Price(1-21)
その他:WR Auden Tate、CB Darius Phillips等

 

19.LV(3/9):ピック自体は悪くなかったのに外から見ていると不可解な2名のカットによりこんな順位に。

Best Player:OT Kolton Miller(1-15)
Best Value:DT Maurice Hurst(5-148)
Biggest Miss:DT P.J. Hall(2-57)
その他:OT Brandon Parker、WR Marcell Ateman等

 

20.WAS(4/8):2巡のあいつの功績によるもの。

Best Player:DT Daron Payne(1-13)
Best Value:DT Tim Settle(5-163)
Biggest Miss:RB Derrius Guice(2-59)
その他:S Troy Apke、CB Greg Stroman等

 

21.NE(3/9):全然知らなかったけどこんなにうまくいってなかったのか。とはいえ1巡でOT当ててるから救いはある。

Best Player:OT Isaiah Wynn(1-23)
Best Value:CB J.C. Jackson(UDFA)
Biggest Miss:CB Duke Dawson(2-56)
その他:RB Sony Michel、LB Ja’Whaun Bentley等

 

22.SEA(7/9):毎度独自ピックでお馴染みのこのチームだが、BestがUDFAというなかなかの焼け野原感。これで毎年プレーオフ窺うんだからたいしたもん。Shaquemもこの年か。

Best Player:DT Poona Ford(UDFA)
Best Value:同上
Biggest Miss:RB Rashaad Penny(1-27)
その他:DT Rasheem Green、TE Will Dissly等

 

23.MIN(3/8):先発を1名しか輩出していないというハズレ年。

Best Player:OT Brian O’Neill(2-62)
Best Value:同上
Biggest Miss:CB Mike Hughes(1-30)
その他:EDGE Jalyn Holmes、Tyler Conklin等

 

24.JAX(3/7):プロボウラーが1人いてもなおこの順位。

Best Player:WR D.J. Chark(2-61)
Best Value:同上
Biggest Miss:DT Taven Bryan(1-29)
その他:OT Will Richardson等

 

25.PIT(6/7):ドラフト巧者な印象があるがリーチしちゃった1巡がリーチのままベストピックになっちゃえばこういう順位にもなる。ロスターに残っている選手は多いが。

Best Player:LB Terrell Edmunds(1-28)
Best Value:OT Chukwuma Okafor(3-92)
Biggest Miss:LB Terrell Edmunds(1-28)
その他:WR James Washington、QB Mason Rudolph等

 

26.LAR(7/11):Brandin CooksとSammy Watkinsのトレードによって1巡と2巡がなかった年。プレミアポジションは外から連れてくるという信念が見えるチームだが、まあドラフト単体の評価だとこんな順位にせざるを得ないか。

Best Player:OT Joseph Noteboom(3-89)
Best Value:DT Sebastian Joseph-Day(6-195)
Biggest Miss:EDGE John Franklin-Myers(4-135)
その他:LB Micah Kiser、OC Brian Allen等

 

27.TEN(3/4):合計4ピックという衝撃。まあ5つのPHIファンが言うことではないが。トレードアップして世代最高LBのDarius Leonardをスルーしたことが結果してこの順位になった要因。まあ結果論。

Best Player:EDGE Harold Landry(2-41)
Best Value:同上
Biggest Miss:LB Rashaan Evans(1-22)
その他:S Dane Cruikshank等

 

28.NYJ(4/6):彼は世代最高QBという評価もありましたね。体制の犠牲者。CARでの復活を期待してます。

Best Player:QB Sam Darnold(1-3)
Best Value:TE Chris Herndon(4-107)
Biggest Miss:QB Sam Darnold(1-3)
その他:DT Nathan Shepherd、CB Parry Nickerson等

 

29.HOU(4/8):前年のWatson獲得トレードで1巡を、高名なOsweilerトレードで2巡を喪った結果。

Best Player:S Justin Reid(3-68)
Best Value:TE Jordan Akins(3-98)
Biggest Miss:OT Martinas Rankin(3-88)
その他:WR Keke Coutee、EDGE Duke Ejiofor等

 

30.NO(2/7):トレードアップした1巡が期待外れに終わったときの例。

Best Player:WR Tre’Quan Smith(3-91)
Best Value:同上
Biggest Miss:EDGE Marcus Davenport(1-14)
その他:ロスター残留者なし

 

31.ARZ(2/6):Rosenには何が足りなかったのか。体制不安定なチームに指名されるQBはなんとも苦労が多そう。

Best Player:RB Chase Edmonds(4-134)
Best Value:同上
Biggest Miss:QB Josh Rosen(1-18)
その他:WR Cristian Kirk等

 

32.KC(3/6):本当に聞いたことある選手が1人しかいない。しかしPHIファンは知っている。Andy Reidはたまにこういうことやる。

Best Player:DT Derrick Nnadi(3-75)
Best Value:同上
Biggest Miss:EDGE Breeland Speaks(2-46)
その他:LB Dorian O’Daniel、Armani Watts等

 

結論は、KCが32位の時点で2020の成績との関連は少なそうだが、長期的にみると良いドラフトを積み重ねるのがチーム強化の近道なんでしょうね、というありきたりなもの。