鷲の巣

NFL フィラデルフィア・イーグルス(Philadelphia EAGLES)の応援ブログ

2020年 week11 @CLE プレビュー AFC北地区最終戦

今年のノンカンファレンス戦であるAFC北地区との最終戦。ここまでNFC東は8試合でAFC北に対して0-7-1という成績。最弱地区と蔑まれても誇りはある。なんせこっちは地区首位である。盟主である。盟主として臨む、全敗阻止の最後の機会。

チームから公式発表はないものの、MIAを解雇されたハワードがPHIに復帰との情報。非常によろしい。実績あるパワーバックの不在は今シーズン当初のロスターからだいぶ心配していたが、その心配が大当たりというかショートヤードの選択肢が乏しかったことが3rdDownコンバージョン率の悪さにつながっているのではと勝手に推測していたところ、こういう動きは正しい方向へ進むことを予感させてくれてありがたい。

 

【Injury Reportとトランザクション

<PHI>

OUT:
S Rudy Ford

先週OUTだったCraig JamesはIRへ。そしてその穴埋めを先週したCB Michael Jacquetと正式に契約。
その他、2019年のドラ2ながら全く働かず、先週はいよいよヘルシースクラッチとなりこのオフの粛清が確定しているWR JJAW、ロスター唯一のパワーバックRB Corey Clement、DE Vinny CurryがCovidリザーブ入り。
IR関係でいうと、LG Isaac Seumaloが正式復帰。TE Zach Ertzは復帰までもう1週程度かかりそうとのこと。

 

<CLE>

Questionable:
G Wyatt Teller
LB Mack Wilson

ケガ人としては上記の通り。二人とも出てくるものだと思われる。
そしてPHIのCovidリザーブが試合の大勢に影響はないメンツなのに対して、こちらは大物が。DE Myles Garrettが現地20日リザーブ入り。試合はOUTとのこと。これは助かる。うちのおじさんOT連中には荷が重いと思っていた。
その他、Covidリザーブに名を連ねていたT Jack ConklinとK Cody Parkey(!)は復帰とのこと。パーキーここにいたのか。

 

【マッチアップ】

<Offense>

まずは今週のOL。
左からPeters/Seumalo/Kelce/Herbig(Pryor)/Lane
という組み合わせと予想。今シーズン唯一サックを許さなかった、Week2 LAR戦以来のメンツ。もしかしたらRGのところがここ数試合先発中のPryorになるかも。小さな問題ですが。

そしてこのOLと相対するCLE D#からはGarrettがアウト。代役はたぶんPoter Gustin。week2のCIN@CLEを観たときに非常に印象的だったと記憶しておりますが、さすがに高給取りのお二人にはしっかり止めてもらいましょう。反対側のEDGEのVernonは、勝手知ったる元NYG。2016~18年の3年間NYGに所属し、その期間の対PHIは6試合で4サック。割と苦手。スキームやら他のメンツのマッチアップやら考慮すべき条件はほかにもあるが、ちょっと嫌。

なお、ClementがCovidリザーブに入ったため、その代役としてPSからホリフィールドを昇格させた様子。パワー派ということは伺っているので昇格即で酷なものの、いい働きを期待したい。

ワイドユニットでいうと、CB Denzel Wardをどうするか。多分Fulghamにつくことになると思うので今週は死んでもらいましょう。Reagorにつかれる可能性もある。そうなっても結果は同様。WR片手落ちOffenseの経験値ならPHIは自信ある。デショーンが傷んだ昨年のweek2以来ずっとそうだから。

 

CLE D#には顕著な弱点が2つあるようで、1つ目が対スロットレシーバー。ここが30位のやられ方とのこと。ここに入るのはたぶんWardとJeffery。
そしてもう一つの弱点が31位にランクしている「RBへのパス」。

 

実は、Stefanskiの敵情視察のために歯を食いしばって2019年の試合を眺めている最中に、PHIオフェンスについて気になったことがありました。

①アンダーニースの使い方
この部分を担っていたのはTE陣とJeffery。そして後者がかなり効果的だったことには非常に驚いた。早くはないものの的は大きいし競り合いにも勝てるとあってWentzからもかなり重宝されていた印象。なので、もしかしたらJefferyの存在が今後のカギになるのではないかという粗い予想。今年はこのあたりの攻略を主に小兵WR Greg Wardが担っているので、これがJefferyに代わるとちょっと面白いことになるのではないか。あと、そもそもパスパッケージが今年はひどく単調というかタイミングが長いパターンと短いパターンの組み合わせが悪いこともパス効率が異常に悪い一因ではないか。修正を求めます。

②RBへのパス
Sandersへのパスが非常に効果的でしたね。ちょっとディレイ気味に出てくることもあってストレッチしたフィールドを引き裂く効果は抜群。今年はドロップキングの異名をほしいままにしているSandersさんにおかれましては、何とか復調をお願いしたい。

③パワーラン
Jordan Howardがいた。とても効果的だった。3yds程度なら根性で持ってくる感じ、素敵でした。現ロスターにおいて欠けているピースがこういうタイプなんでないかと思っているところ。

そしてこういうタイプがいたらもう少しショートヤードのプレー選択も変わってWentzの負担も減るのではないかと愚考します。

 

現在パスが1回平均4.96ydsの獲得なのに対し、ランは5.12yds獲得できているのだとか。この数字に対して、パス比率が64%とNFL3位の多さなのだとか。このいびつさ。

試合を見ていて感じる違和感が見事に表現されている。要は、OLは押せているのにあまりランをコールしないな、と。OLにケガ人が続出していることとこの信頼感のなさはまあリンクしていると考えていいのでしょうが、それにしてももうちょっとランのコールをしなさいよ。このいびつさが表すものはもう一つ。試合中に現状把握が全くできていないこと。HCの人。プレーコールへのこだわりがあるのはわかりますが、ちゃんとしたOC置いてその人にちょっと任せてみませんか?

 

脱線しすぎてプレビューでもなんでもなくなってしまった。

後述する理由によってこの試合は点の取り合いで勝つしかないような気がしておりますのでオフェンス関係者のみなさまにおかれましてはRBの存在をゲームプランの中心に据えてしっかり気張ってくださいませ。

 

<Defense>

PHI D#の弱点については、みなさまご存じのように対TEのパス。NFL28位というやられっぷり。開幕当初よりは比較的マシになっているものの、特にLAR戦のTEのやられ方は直視できないものだった。そしてCLEの自慢のユニットが多分TE。Austin Hooper、Harrison Bryant、David Njokuの組み合わせは凶悪。そして弊社のLBはすっかすか。

CLEはNFL2位の2TE隊形の比率のようだが、1位が先週のNYG。TEが増えるとどうしてもLBを多く配置しないといけなくなるが、そこが手薄なためこういうタイプのオフェンスは比較的苦手。

そして人のことを言えないのが、RBへのランディフェンス。これはCLEに似ていて27位とのこと。これも多分LBうすうす問題と関係があるのでしょうが、この点について今週ちょっと安心できるのが、CLE OffenseはあまりRBへのパスを投げないとのこと。

その代わり走るのがシンプルに強烈なので「安心」という日本語は間違っていました。失礼しました。

結局勝敗のカギを握るのはCLE OL vs PHI DL。そしてこの勝負は最近のPHIを見ていると涙にじむほど勝機なし。泣き叫びたくなるほどやられる未来が見える。あのOLに勝てるとは思えないけれども、敢えて挙げるなら希望はGraham。対ランにもそれなりの働きを見せているのでなんとか一矢報いてほしい。(もうやられる前提)

 

 

現地の天気は雨予報。風はそんなに強くないようだが、まあ悪天候

そうなれば、原点回帰の力比べ。パワーフットボール。どっちがタフか、意地の張り合い。

こういう外的要因の助けを借りて、プレーコールが正常化に向かってくれることを期待してみたいと思います。

ディフェンスがあのOL陣を止められるとは思えない。だからSandersよ。走り回ってくれ。

 

予想:PHI 35-31 CLE

GO!BIRDS!!

 

おまけ。

パーキーということで懐かしい映像を一つ。今回もよろしくお願いしますね。