明けましておめでとうございます。本年も宜しくお願い致します。
さて、本日未明、「DC Jim Schwartzは今季限り」との報道あり。まあ残念ながら妥当と言わざるを得ない。
2016にPedersonと同時に就任。当時Schwartzを引っ張ってきたのはGM Rosemanであり、その人事にPedersonは噛めていなかったとのこと。そして初年度の2016に7-9でシーズンが終わると、Pedersonの初年度の成績を受けて「DC SchwartzがHC職に就くのではないか」という話が出ていた。そして迎えた2017シーズンの大躍進を経てそんな話は沈静化していたものの、昨シーズン終了後にもSchwartzの処遇についても首をもたげてくるなど、要はまあ火種みたいな人であった。
DCの能力としてどうかといわれると、「硬派」という言葉が真っ先に浮かんでくる。D#の成績的には、2018ごろまでは結構よかった。コンセプトは、「優秀なDLでペネトレイトし、相手のランを破壊し、パスはある程度通されるかもしれないけどマンツーマンで凌ぎ、レッドゾーンでタフにプレーする」というもの。それは明確に感じられたため、最終年度に変なブリッツの入れ方をしてすれ違いが多発していたのがなんとも残念。とにかく、そのコンセプトというかポリシーが上手くはまればいい成績になるし、それがはまらなければうまくいかない。ということだけだったような気もする。頑固というか。今季気になったのは、試合中のアジャストも含めて引き出しがあんまりないのではないかということ。Slayが途中退場したweek15の途中からでうまいこといった気がするゾーンカバーをSlayが復帰したweek16ではあっさり捨てて、Jacquetのところから大惨事を発生させたのを見てもそのあたりは明らか。ただ、冷静に見るのであればこの人の5年間、今季を除いてずっとリーグ上位1/3近辺の成績を残していたことは事実であり、割とよいDCだったのではないでしょうか。
そしてこの人の最大の罪は広い意味での戦力構築。補強面では、そもそもの就任の経緯からか、RosemanもDCのいうことに異常に従順だったように見え、DL Jernigan・Malik Jackson・Hargrave、DB Slayなど高額FAや高位のトレードで容赦なく補強を敢行、そしてそいつらの働きは微妙、というものをずっと見せ続けられていたような気がする。
そして組みあがったロスターの中での選手起用という意味では贔屓がすごい。例えばDE Barnett(彼も2017ドラフトでSchwartzが欲しがったといわれている)、LB Gerry、DB Maddox・Mills。NFLのロスターレベルにいるのか本当に疑わしい連中を、気に入ったらとことん使ってとことんやられる。
今年、Slayを呼び寄せた結果、やっぱり目も当てられない成績に落ち着いたことでようやく踏ん切りがついたか。
個人的な思いとしては、サックは多いけどターンオーバーが限りなく少ないこの個に頼ったD#には限界を感じていたこともあったので、「やっと出ていってくれるか」というものが強い。一方でやはり成績的には比較的良かったこともあり、後任選びは非常に重要。
昨年もどこかのHCインタビューに呼ばれていたようで、まだ54歳ということもありリーグのニーズはありそう。引退も考えているとのことですが、またどこかの新天地でのご活躍を祈念いたします。
さて、week17。ドラフト的には最高3位、最低10位という幅をもって迎える最終戦の陣容は、さながら来年のプレシーズン第0戦。本題は驚くほどあっさり終わります。モチベーションの問題です。
【Injury Report】
<PHI>
#WASvsPHI Status Report pic.twitter.com/XDSPuOUJGe
— Philadelphia Eagles (@Eagles) 2021年1月1日
総勢12名のOUT組。悔やまれるのはJaylon Smithにチープショットを食らって脳震盪OUTのMailata。あの野郎許さん。
Id say this was a pretty dirty play by Jaylon Smith. Mailata left the game with a head injury. pic.twitter.com/ORnVtJmwL9
— Brenden Deeg (@BrendenDeegNFP) 2020年12月28日
その他、トレード価値という意味ではWentzとErtzにはケガしてほしくない思いが強いので、どうかこの二人にはドレスアップもさせないでくださいお願いします。
<WAS>
Eagles have ruled out a bunch of folks - including Cox, Barnett and their left tackle pic.twitter.com/AtVJLmlxR1
— JP Finlay (@JPFinlayNBCS) 2021年1月1日
QB Smithが復帰との報。これは朗報。彼さえいればWASはプレーオフ進出に値するチームといえるでしょう。Haskinsなんか出してくれていた開幕戦が懐かしい。話は逸れるが、Haskinsを見ていると、やっぱりオハイオステートのQBというステータスがめちゃくちゃ怖くなってくる。昨日大爆発したJustin Fieldsは今度こそ本当に大丈夫なのか?
【マッチアップ】
<Offense>
・では、さっそく今週のOL。16試合目で14通り目の並びになるということでNFL記録をなんと2通りぐらい更新したスーパーユニット。左からToth/Seumalo/Kelce/Herbig/Pryorの並びになるとの現地予想。怖い。LTのところが怖い。Toth最大の不安はパスプロテクション。お願いだからHurtsがケガしないようにしてくださいね。Prince Tega WanoghoをLTで使うという案もありますので一応提案しておきます。まあこんなもんでChase YoungとかMontez Sweatに対抗できるとは思えないので、ゾーンリードと早投げで対抗していきましょう。
・Hurtsに関していうと、プレッシャーを感じた時にポケットから出るのが早いというのが現地で言われている欠点らしきもの。まあこれは新人QBあるあるみないなものであまり気にする必要はないと思います。というか、個人的にはよく粘ってターゲット探しているように映っているのでこの調子でお願いしたいところ。というかあれだけプレッシャーかけられておいて逃げるなとか無理な注文。
・WRの皆さん。Fulghamがあと1ydの獲得で、2016のJordan Matthews以来、4年ぶりにWRがチームのリーディングレシーバーになるとのことです。素晴らしいですね。励んでください。
<Defense>
・惨憺たるケガ人の状況なので多くは望みません。お願いしたいのはLB T.J. EdwardsとDB K’Von Wallaceの活躍。それだけでいい。Jacquetはちょっと成長していればそれでいいです。マクローリンにはSlayがつくことになると思うので残りのSims’sのところからやられるのは最小限でお願いしたい。
現地ファン投票も「負けろ」で固まった様子。本当に勝つ必要がない試合。是非とも若手の成長と、出場者におかれましてはケガなく乗り切っていただくことに期待しております。
3位まで上げられれば誰にいこかな~QBエサにしていい感じにトレードダウンできそうだな~
勝敗予想:WAS 38-17 PHI