鷲の巣

NFL フィラデルフィア・イーグルス(Philadelphia EAGLES)の応援ブログ

合法タンパリング期間初日を終えて

実質的にFA市場が開幕した本日、PHIに目立った動きはなし。去る者は追わず、誰も来ない。
しかし、地味に重要な動きが2点あったので。

 

【Lane Johnsonとの契約再構築取りやめ(遅報)
このニュース自体は遅いものですすみません。
それに至る過程として、DT Javon Hargrave、OG Isaac Seumalo、C Jason Kelce、CB Darius Slayと契約再構築を実施。それでもまだ20Mぐらいキャップ超過の状況であったため、現地3月17日のリーグ新年度開始までにその分のリストラが必要なのではないかと見られていたところ。
そして上記の面々に加えて、現地13日には、一時トレードが噂されていたOG Brandon Brooksとも契約再構築を実施。これで7Mをセーブ。これで一旦Laneとの再構築が終われば目途が立つと思われていたところ。
しかし、現地14日にLane Johnsonとの契約再構築はしなくてよくなった、との報道。
報道と内情が一致しないことは当然あることだが、それにしても10M強の超過はどうしたものか、と思っていたところ、本日下のニュースが。

【Brandon Grahamとの契約延長】
2021にて契約切れの予定だったBGとの契約を1年延長。実態は、まあ契約再構築の一種。
2021に17.9Mのキャップヒットを予定していたものが、13M程度に落ち着き、残りプラスαを2022に移したもののよう。
詳細が出ていないのでなんとも言いようがないが、「合計20M程度」の金額規模のようなので、2022は7M程度になる計算。本当だろうか。
これで水曜のリーグ新年度には間に合う算段の様子。そうなれば、当然キャップ的にはギリギリの情勢であり、例えばロスターに1人しかいないQBの補強なんかは実施したかったものの動きようがない。
このきな臭さを説明しそうなのが下のニュース。

 

【DET、DE Romeo Okwaraとの契約延長】
これが地味ながらもPHIに一番影響を与えそうなニュース。
2020にキャリアハイの10サックを収めたものの、NYGのUDFA上がりのRomeo Okwaraのここ3シーズンのサック数は19サック。これと似たような成績を収めているのが、PHIのDE Derek Barnett。4シーズンで19.5サック。1試合平均で言うと前者が0.44サックに対し、後者はケガがちなこともあって0.41サック。(Barnettをなぜか擁護すると、スナップ数はOkwaraの3年間のほうがBarnettの4年間より多いのでほぼ同等の実績とご認識ください)
ケガが少ない、成績を上げてきている、という点でOkwaraのほうが魅力的ではあるが、年齢はBarnettのほうが1つ下。
そしてそのOkwaraが3年39M(13M/年)にてDETと契約延長
高い。
当初、「2021のキャップヒットが下がるなら年平均5MぐらいでBarnettとの契約延長でもいいか」とか言っていたのがいかに暢気でいかに時代錯誤甚だしい発言であったか。反省しております。

以下、完全な推測です。選択肢自体は、
①単年10Mで2021もPHI
②年平均10M以下でPHIと長期契約締結
③カット
④トレード
状況は完全に変わった。
周囲のFAにおけるDEの高額契約(軒並み15M/年近辺)を見るにつれ、Barnett陣営としては市場に打って出たいと思うはず。なので②の目はほぼほぼ消えた。
しかし、ここで問題になるのは「Lane Johnsonとの契約再構築が不要になった」というニュース。ということは、いまだキャップ枠を超過している可能性が高いPHIにおいて、Barnettの10Mは、現地17日にはもう無いものとチームからは見做されているのではないか、という推測。
この推測が当たっているのであれば、選択肢は③か④。ちなみに、カットした場合、補償ピックの対象にもならないので、チームには何の得もない。
初日から2名の流出を許し、順調に補償ピック獲得に向けて滑り出したと思われるチームが、ここでカットという選択肢をとるのだろうか。よくわからない。
ということで、予想は④のトレード。明日ぐらいには報道が入るのではないでしょうか。
こういうトレードに応じてくれそうなのはキャップに余裕があり、DEにコマが足りないチームだと思われるがいかがか。まさか…またしてもIND?

とはいえ、ErtzやGoodwinの処遇次第では簡単にキャップを下回る可能性もあり、Rosemanお得意のバックロード契約でBarnettにも2021のキャップヒットを薄くした年平均13Mぐらいの金を払っちゃうのかもしれませんが。
なんか書いてみてこっちの可能性のほうが高い気がしてきた。

【流出組】
S Jalen Mills:4年24MでNEへ
S Rudy Ford:2年4.2MでJAXへ

S2枚の流出に見えるが、FordはSTerなので若干意味合いが異なる。いいガンナーであった。
内心残留を期待していたMillsはキャップが余っているNEの事情的にちょっと高めにはなったであろうが、4年契約を勝ち取ったのはお見事。スピードはないけれどもいいSになっていきそうです。NEでもかわいがってもらいなさい。髪の色はどうするのだろうか…?

 

【加入組】
なし。
合法タンパリング初日に全く加入がなかったのはATL・SEA・INDとPHIぐらい。
Sが完全にいなくなった。正確には、開幕に間に合わないであろうMcLeodと、2年目Wallaceの2枚というか1.5枚。
John Johnsonが欲しかったけれども3年33.75MでCLEへ。彼の場合、「もっと金額がいいチームはあったが勝てそうだからCLEを選んだ」との報道があった。安心した。PHIはそんなに払う余裕はないから断られたのはPHIじゃない。

 

【天敵の加入】
本日最大のバッドニュース。

 

 

残る問題はS・CB・QBとErtzとBarnett。なんだかんだお祭りはやっぱり楽しい。