鷲の巣

NFL フィラデルフィア・イーグルス(Philadelphia EAGLES)の応援ブログ

選ばれなかった男たちの逆襲(UDFA紹介)

<21年5月4日追記>測定値が残っている男についてはそのポジションにおけるパーセンテージ等追記しました。

 

時間があったので自分で書いた文章を見返してみたのだが、情報量は大したことがないのに文字数だけが多い。読むのしんどい。もう少し読み手のことを考えた文章を書いていきたいものです。

ということで、この祝詞が既に無駄なのでしょうが、何もやることがない連休とあれば、小出しに更新していきます。
ドラフトした連中のことを一人ずつ書いていこうかと思ったけれど、それはカロリーが高すぎるので後回しにします。改めてSEC Championship見返しているけど、そういう目線で見てみるとDickersonは素晴らしい。
では、選ばれなかったというトラウマを胸にのし上がっていく男たちの、まずはプロローグを。

 

【UDFA情報】
現時点で出ているUDFAとの契約状況について。細かい情報はわかりませんので、契約したとの情報が漏れてきた順番に。ご参考までに、名前の後ろに449名がリストアップされているCBSのプロスペクトランキングを付けております。


QB Jamie NewmanGeorgia):CBS 122位
Wake ForestからGeorgiaに転校した瞬間にオプトアウトした人。学歴詐称。実はWake Forestで学士を取得しているので厳密な最終学歴は多分Wake Forestなんでしょう。
6-3 234lbsのがっちりした体格。
Wake ForestでZone ReadをやっていたQBなので、Hurtsの下位互換的な存在でしょうか。結局Wake Forestでも先発経験は足掛け2年の16試合のみなのでプロのスカウトたちも判断しかねた、というところでしょうか。
巷の評判では、「デカくて動けるQBで、肩も強いが、一方で判断遅くてボール持ちすぎるしポケットワークも悪い」というもの。
彼については恐らくキャンプまでいるのでおいおい紹介していきたいと思います。

NewmanをUDFAで攫った動きですが、必要ではあったQBを、ドラフトで指名せずUDFAだけにとどめた今回の動きは去年のことを考えると非常に賢明だったと個人的にはとらえております。もしくはそこまで懐事情が厳しいのか。深謀遠慮があったのか、やむにやまれなかったのか。どっちかです。


OG Kayode Awosika(Buffalo):CBS 231位
当然名前の読み方から始めましょう。「Ky-odee Aw-O-sheeka」なので、「カィオディ アゥオシィカ」ですかね。たぶんこれでいけます。
ナイジェリアのどこかで「大酋長」を務めたあとアメリカに移民した父親を持つ。一応ミネソタ育ち。
上で勉強していただいた彼の名前(カィオディの方です多分。)ですが、ナイジェリア語では「喜びをもたらす者」という意味だそうです。勉強した甲斐がありましたね。
サッカー・バスケットボールにも精通し、12の大学のオファーから最終的にBuffaloへの進学を決めたアスリートであることに加え、知的でもあるそうで「チームメイトやコーチのなかで彼を嫌うものを探すことは難しい」という人柄。大学では左右のOTで先発したが、高校時代はLGのプレー経験もあるそう。
ハイライト動画をちらっと拝見しましたが、ハマればなかなかパワフルですね。手の使い方が今一つという感じですが。Buffaloのランヘビーオフェンスにおいて、UDFAでWASに行ったRB Jaret Pattersonの走路を幾度となくがっぽり開けていたとか。
6-3、307lbsの体格でありながら40ydsは5.19なのでスムーズ。PHIが好む「バーサタリティ」がありゾーンブロックもできそうなので、今年のOLのDepthに食い込むのは難しいでしょうが、楽しみにしています。

 

TE Jack Stroll(Nebraska):CBS ランク外
すみません。全然わかりませんでしたのでサイズと成績だけ。
6-4 260lbsだそうです。TEとしてはそれほど大きくなさそうですね。
名門Nebraskaにおいて、4年間で61回657yds(Avg.10.8yds)6TDでロンゲストは42ydsだそうです。意外とTEはDepthに数だけ抱えてますのでそのなかから何とかするんでしょうか。こちらからは以上です。

C Harry Crider(Indiana):CBS 210位
上の彼に比べると大物。All BIG10のC。
Indianaにおいてたったの2年半で学位取得を完了した秀才。
6-4 307lbsというサイズは、PHIのC業界では大きい方(Dickersonを除く)。あまり機動力がある方でもなく、テクニック的にも向上の余地はだいぶありそう。タイプの違うJurigaとキャンプでは競争ということになるか。

 

DE Jaquan Bailey(Iowa State):CBS 354位
ギリギリCBSのランキング入り。
6-2 246lbsなのでDEとしての身体的特徴は皆無。腕も32“なので短い。40ydsも4.81と特筆すべき点はない。
ただ、高校時代は三つ星リクルートとしてFlorida、Tennessee、Virginia Techなどからのオファーを受けていたようなのでなかなかの素質。最終的にIowa Stateを選んだ理由は、「双子の兄と一緒にプレーするため」だったそう。人の幸せは他人からはわからない。
身体的特徴はないが、ハンドテクニックやプレーの嗅覚には秀でているようで、その証拠に4年間(+1年在籍してはいるものの、4試合目でシーズンエンドのケガを負ったため、メディカルレッドシャツ)の通算サック数(25.5)とTFL数(44.5)でスクールレコードを更新。その活躍もあり、All-AmericanとAll-Big12でそれぞれ1stチーム入り。
ドラフトで厚くなったDEの層に挑むのか、LBになるのか。よく読めないところではある。


WR Trevon Grimes(Florida):CBS 164位
大物。出身はインディアナポリスだが、幼いころに南フロリダに引っ越しそこで成長。高校時代のチームメイトが、
WR Elijah Moore(2-34でNYJ)、CB Asante Samuel Jr.(2-47でLAC)、WR Josh Palmer(3-77で同じくLAC)、2021はチームに戻ったMike Harley(Miami)という錚々たるメンツ。南フロリダの名門高校ともなるとこれだけの人が集まるのか。
高校のJuniorの時点で、チームのWRの序列では、Grimes⇒Mooreの順。なぜいま逆転しているかというと、そうです。ケガです。膝の。ACL断裂。四つ星リクルートとして迎えたSeniorシーズンのことだったそう。
才能が溢れていた例として、それまで全く経験がなかったのに、陸上部に入って300mハードルで1・2年次には州チャンピオンになってしまったという逸話があります。なお、3・4年次は遅くなったのではなく、走ってないだけです。
その後、膝のケガはあったものの、Jerry Jeudy(現DEN)に次ぐフロリダ州No.2のWRとしてOhio Stateに進学し、1年間はリハビリに専念。ちなみに、この高校からOhio Stateに進んだ先輩には高名なBosa兄弟や、Damon Arnette(LV)などがいるそうです。開いた口がふさがらない。
しかし、Ohio Stateではコーチと折り合いが合わなかったり、母親にガンが発覚したりなどいろいろあって、フレッシュマンを最後に地元Floridaに転校。特例が認められ、2年生からの即時のプレーが認められたのだとか。そういった経歴の持ち主。
最終年は11試合で38回589yds(Avg.15.5yds)9TDなのでなかなかの生産性。
6-4 220lbsという恵まれた体格で、それでいて40ydsは4.49、3コーンも7.00なのでまあ悪くない。この体格から想像できるように、瞬発力には少し欠けるようで、プレスカバーを受けたときにそれがどう出るか、というのが懸念材料のよう。
プレーはちゃんと見ていませんが、フィジカルツール等々の比較対象は著名なところでいうとKenny Golladay(DET⇒NYG)だとか。
このメンツのなかではロスター入りの期待が一番高い気がする。そしてなにより見てみたい。
期待が膨らみますね。そして同時に懸念も。これ、Fulghamの競争相手なのでは?


WR Jhamon Ausbon(Texas A&M):CBS 356位
まずは名前の読み方から。「JAH-mon OZ-bun」なので、「h」は無視して「ジャモン オズブン」で良さそう。現地の実況を聞くと、「ジャ」と「オズ」にアクセント持ってきて「バン」と「ブン」と「ボン」の中間ぐらいの音でいくとそれっぽくなります。何回か練習するとできるようになります。
こっちはテキサスの名門私立高校出身で、高校時代のチームメイトはWR Jaylen Waddle(1-6でMIA)、OT Walker Little(2-45でJAX)、DT Marvin Wilson(UDFAでCLE)。名門ですね。
高校のSeniorにIMG Academyに転校?しているので、意外とMailataと同門。ちょっと違う気もするけれど。3-66でMINに行ったKellen MondとはIMGからの付き合い。
True Freshmanから試合に出続け、初年度はFreshman All-SECに選ばれる活躍ぶり。
その後、2年次に試合中の足のケガで4試合を欠場、3年次は復活し、チームキャプテンに選ばれ、チームのレシービングリーダーにもなるが、4年次はオプトアウトしてプレーせず。
こちらも大型で、6-2 217lbsの体格。Grimesと比べるとだいぶ遅い40yds4.72。3コーンは6.89とこのサイズではまあまあ。身長体重ウイングスパンがありハンドサイズも10”とデカいが、やはりスピード不足もあり、「コンタクトを受けながらのキャッチとかはなかなか優秀だけど簡単にはフリーにならない」という評判。その証拠に、と言っては何ですが、通算147回のレシーブで、40ydsを超えるものはたったの1回だったとか。
「ビッグスロット」が最適では、という最終評価のよう。まあLBの軽量化が進むようであれば、ニッチな需要はありそうな選手。Fulghamと被るかはよくわからない。

 

以上です。そういえばDBが誰一人いないな。どうするのかな。 

 

【UDFA情報:蛇足】
WASのドラフトされたチーズマンと並んで今ドラフトで動向が注目を浴びていた彼は、なんとあろうことかDAL入り。

まあうちにもDallasいるので何とも言えない。

  

なお、同じく注目されていたPedersonの息子(TE)は、UDFAでSFと契約したそうです。

  

本当はErtzのこととか書きたかったところですが、これにてエネルギー切れです。またしても長くなりましたすみません。