HOFゲームはカードがアレだったので見てません。
しかしPHIにとっては2020にHOF入りしたレジェンドHarold Carmichaelを祝福する大事な試合。
現役時代については全く知らないが、歴史を辿ることで見えてくるものがある。
Harold Carmichaelは1971の7巡161位指名。
6-8というサイズを武器に10年以上PHIで活躍。
当初はTEとしてプロ入りするも、そこからWRに転向して大成。
彼の残した589回8,978yds79TDというレシーブ系の主要スタッツは1983の引退から40年近く経っていまだにPHIのフランチャイズレコード。
そう、これで見えてくるのはつまりPHIがいかにWR不毛のフランチャイズか、ということ。
現代パスハッピーNFLにおいて40年もフランチャイズレコードが塗り替えられないなんてことがあるのか。
ちなみにPHIの現役選手で一番この数字に近いスタッツを残しているのは、Zach Ertzで、561回6,078yds36TD。今年プレーすれば実績的にレシーブ回数だけは上回ることがほぼ確実。
しかし彼とてTEである。
そして今のWR陣は通算1,000yds獲得者もいない(最長老Greg Wardの673ydsが最高)という体たらく。正しくはフレッシュさ。
Carmichaelに話を戻すと、そのハイライトはサイズを活かしたものが目立つ。
A quick reminder of why @lookitin is Canton bound#PFHOF20 | #FlyEaglesFly pic.twitter.com/vSWHOtGeRY
— Philadelphia Eagles (@Eagles) 2021年8月5日
しかしなぜPHIは#17を永久欠番にしなかったのか。#17と言われるとあいつがちらつく。
散々WR陣の実績のなさに触れたが、今のやつらも頑張ってはいる。Day8ではいよいよ遅れてきた去年のルーキーWRが爆発したそうです。
果たしてこいつは偉人の足跡を超えることができるのか。
故きを温ねたあとは新しきを知りましょう。
丸一日ぐらい遅れてしまいましたが、オフ前日でパッドなし練習となったDay8の話。
■練習前Transaction
昨日ようやく練習にフル参加した新加入のCB Shakial Taylorをカット。
結局「比較的デカい」という以外何もわからないままだった。残念。
この動きはSingletonとかのCOVIDリザーブ組復帰のための枠空けだというもっぱらの噂。
■本日のケガ人
OUT:
DAY-TO-DAY
RG Brooks:ハムストリング
TE Croom:膝
WR Walker:足
WEEK-TO-WEEK
LG Seumalo:ハムストリング
WR DeVonta Smith:膝
LB Davion Taylor:ふくらはぎ
LB JaCoby Stevens:ハムストリング(new!!
LIMITED:
DE Ryan Kerrigan:右手親指
どうやら活躍した若手からケガしていくというルールでやっているらしい。
昨日初INTを記録したJaCobyがハムストリングのケガでWeek-To-Weekに。おい頼むよ。
Kerriganはまたしても途中退場。
加えてWR John Hightowerも途中退場したらしい。軽傷であってくれ。
■Jalen Reagor
オフに親友を失ったショックを引きずってキャンプイン。一貫して低調だった去年のドラ1。
とうとう昨日の練習ではSirianniやパスゲームコーディネーターのKevin Patulloに怒られちゃった男が反撃の狼煙を上げるスーパーキャッチを披露。
舞台はCBとのレッドゾーン1on1。そして相手はエース(だと思いたい)Darius Slay。
珍しく公式がアップした映像がこちら。
A thing of beauty@jalenreagor | #EaglesCamp pic.twitter.com/sxpqwUc5q5
— Philadelphia Eagles (@Eagles) 2021年8月5日
Slayのカバーもなかなか良いように見えるがこのキャッチはドラ1。
キャッチの瞬間を切り取ったのが以下。
The coaching staff laid down the challenge and @jalenreagor responded in a major way.#EaglesCamp | #FlyEaglesFly
— Philadelphia Eagles (@Eagles) 2021年8月6日
ナイス指先。お見事。
次のスナップではReagorのスラントルートに対してSlayが意地のアンダーカット&PBUを見せたが、4本目ではReagorはダブルムーブで華麗にSlayをブチ抜いた。最終的には落球でオチをつけたようだが。
その後、チームドリル(7on7か11on11かは不明だけど多分後者)ではタテにブチ抜いてFlaccoからのTDパスキャッチ。Steve Nelsonにカバーされながらサイドライン際でHurtsからのパスをジャンピングキャッチ。
7on7では再度Slayを外してMullensからのパスをエンドゾーンでキャッチ。TD。
とにかく前日とは打って変わってSirianniからの称賛が止まらなかったというから凄まじい爆発力。
遠慮せずに1,000ydsレシーブしちゃってください。
■本日のHurts
7on7で5/5というパーフェクトを達成。
基本はミドルゾーンへのショートパスだったようだがこのエリアへのパスはリズムを作れるからね。悪くなさそう。
1on1でも安定したパフォーマンスでさきほどのReagorへのパスのようにいい仕事もしていたとのこと。
ただ、11on11では2/4だったそうで、やはりディシジョンメイキングという点ではまだ改善の余地がありそう。
今日イチのプレーは11on11でプレッシャーからスクランブルして時間を稼いだあとオープンになったErtzにヒットしたプレー。
いいね。君に期待しているのはそういうプレーだよ。
練習後にはErtzと二人、エンドゾーンでパスのタイミングを確認。良いベテランがいてよかったね。
■本日のLT選手権
今日はMailataが先発の日。
今日の11on11でSweatにやられたHurtsのプレッシャーになったシーンがあったが総じて悪くない出来。
練習後はWilsonと連日の居残り練習。
公平を期してちゃんと書くが、Andre Dillard が今夏最高の1on1を披露。相手はビーストモードのJosh Sweat。課題だったブルラッシュに対して腰を落として完璧なアンカリングでストップ。お見事。
CINではプレッシャーかかりすぎてBurrowが満足にプレーできていないようですね。ドラ3でいかがか。
■トレンチ
Kelce vs Hargraveは勝敗つかず。さすがに老練なKelceにかかると今夏大爆発中のHargraveでも苦労するのか。その後若手C/G達はいつものように子ども扱い。
GrahamとCoxがHurtsをサンドイッチしてサックを記録。うむ。仕上がっておるようで心強い。
■その他本日の主役
Quez Watkins。
レッドゾーン1on1ではキレッキレの動きでCB Hillをフリーズさせ、イージーTDを記録。相変わらず好調。
Zech McPhearson。
連日ですが、今日は2ndチームに入り、エンドゾーンでPBUを記録。なんだ弱点がないチームになったじゃないか。
Joe Flacco。
意外にも機動力があるようで、右にロールアウトしてWardにヒットしたパスは各紙が”今キャンプのFlaccoのベストプレー”という褒め方。おじさん徐々にあったまってきたようですね。
Kerryon Johnson。
今日はLBとの1on1で大活躍。Shaun BradleyからTD、Eric WilsonとRashad Smithをちぎる。こいつ、やはり健康なら抜群。
その他、さすがにJason Huntleyのスピードには太刀打ちできなかったようだが、パスカバーが課題と言われ続けていたT.J. EdwardsがこのドリルではLB陣で一番良かったとのこと。隙なし。
■ダメなやつら
Miles Sanders。
連日の落球祭りに加え、今日はなんとLB Eric Wilsonにストリップされファンブルロスト。
OTAからRB陣はボールセキュリティに重きを置いていたはずで、連日工夫されたメニューをこなしていたが、それでも改善されないのか。不安です。
ショートエリアを走る能力などはやはりいいものを持っているしこのキャンプでも走ること自体の能力は光っているが、ファンブル癖はあまりにもハイリスク。
CLE戦もあのロストがなければもしかしたら、と思いたくなるモメンタムクラッシャーである故、自覚をもって取り組んでいただきたい。そこの改善が見られないようならあなたとは2022限りでお別れということになりますよ。