鷲の巣

NFL フィラデルフィア・イーグルス(Philadelphia EAGLES)の応援ブログ

ロスター変動と新加入選手

Transactionが溜まっていますのでそちらの整理を。

 

ファイナルカット以降のロスター変動
9/1:以下15名とPS契約

C/G Ross Pierschbacher
G Sua Opeta
G/T Kayode Awosika
T Le'Raven Clark
RB Jordan Howard
RB Jason Huntley
WR Travis Fulgham
WR John Hightower
DT Raequan Williams
DE Matt Leo(IPP Exemption
LB JaCoby Stevens
CB Michael Jacquet
CB Craig James
S Grayland Arnold
S Elijah Riley

Matt LeoはInternational Player Pathway Programの対象選手のため特例で1枠PSが拡張されるが、2021シーズン中はずっとPHIのPS。Active Rosterへの昇格も不可。
Twitterにて @Kurataros_melon さんにご指摘いただきました。ありがとうございます。)

9/2:
<→IR>
T/G Jack Driscoll
TE Tyree Jackson
CB Josiah Scott

<IN>
DT Hassan Ridgeway
DB Andre Chachere(前IND)

<PS契約>
TE Nick Eubanks(前DAL:2021UDFA)
WR KeeSean Johnson(前ARZ:2019ドラ6)
DT Marvin Wilson(前CLE:2021UDFA)

<OUT(from PS)>
S Grayland Arnold

 

これで現状Active52名・PS17名(16名+Matt Leo)となり、PSは満員。

一番のサプライズはRT2枚目であるDriscollのIR行き。おい。聞いてない。
大胸筋のケガとのこと。ここは断裂しか聞いたことがないケガの部位なので、短期IRに入るような負傷の仕方については全くイメージなし。
このキャンプでもたまに練習後に足首を腫らしていたというLaneのバックアップはいつ出番がきてもおかしくない重責。
当面はTothがLG2とRT2を兼任するのだろうが、早めの復帰を期待します。君は去年からケガが多いね。大丈夫かね。

しかしPHIから放流された人間が残り31チームの触手に全くかからないというのは非常に不安。

 

■新加入選手
Activeロスターに入ったのはいつものおじさんと新顔。
いつものおじさんの方は割愛。

ChachereはDC GannonのコネでまたしてもINDより来た男。SなのかCBなのか不明だが、タイミングを同じくしてNCBの2枚目だったScottがIRしているので多分こっちの補強。
というか彼を入れてもCBは現在5名です。
どういう選手かはあまりよくわからないのでサイズだけ。
6-0の197。手がデカい。

2018のUDFAからSan Jone StateからHOU。その後DET→ARZ→CAR→ARZ→INDと転々。RS出場経験なしの25歳。
正直全く情報がない。が、プレで悪くない動きを見せていたScottの代役としては少々不安。

そして、この時期のPS契約にしては比較的大物が以下2名。

WR KeeSean Johnson
”キーショーン”と聞くと昔DALにいたあいつを思い浮かべてしまうが、あいつとは少しつづりが違うKeeSean。"偶然どちらも背番号19をつけている"とはWikipediaにあった記載。
ARZからリリースされた際はだいぶ界隈がざわついた様子。レシーブ回数とヤードでFresno Stateのオールタイムリーダー。
2年で36回360ydsという数字を残しているので期待はできそうだが、6-1のサイズ含めた身体能力に特筆すべきものはない。
上手く転んで彼が今年のFulghamになってくれるなら言うことはない。がんばってください。

 

DT Marvin Wilson
さて。本日の本題。このドラフトにおいて大きめのサプライズとして捉えられたのが彼のドラフト漏れ。
2020ドラフトに打って出ていれば1~2巡指名が固かったと言われる男がUDFAになった原因は以下3つぐらいあるという話。
①ケガ歴
②素行の懸念
③パフォーマンス

①は単純。
2018の春にMCLを負傷(切ったのに手術せず治ったとのことだけどそんな人間いるのか?)。
輝いた2019シーズンの最後は親指の骨折と手術で最後の4試合を、パフォーマンスを落とした2020シーズンも足のケガで最後の3試合を欠場しているという実績。

②が厄介。
2020年6月、FSUのHC Mike Norvellと意見が対立し、HCを”嘘つき”呼ばわりし、さらにそのことを公言して”解決するまで練習しない”という手段に訴える。
このことはドラフト前のプロセスにおいて各チーム相当警戒したようで、インタビューではかなり聞かれた様子。Wilson本人は「もうすこしほかの方法を採ればよかった」と反省していたようだが、時すでに遅し。印象悪し。
最悪他の選手も同調すれば、(良し悪しは別として)HC側に矛先がいくこともあったのだろうが、無念その影響力があったわけでもなし。ロッカールームでの態度にも疑問。

さらに、プロデーで見せたベンチプレス23回という低調な記録で、「勤勉じゃない」疑惑まで追加された様子。

そして③。
2019: (9試合/9先発) 44タックル 8.5TFL 5.0Sack 1FF 4PD
2020: (6試合/5先発) 17タックル 2.0TFL 1.0Sack 0FF 0PD
2020の1サックもFCSレベル(ジャクソンビルステート)から挙げたもの。

PHIの元GMJoe Bannerによると、NFLチームの思考として、”6・7巡はUDFAでは契約できないほど層が厚い自軍のポジションにおけるデプス要員を指名する場だ”と昔呟いていたような気がする。
となると、CLE行きは相思相愛と考えられる。
忌まわしきMalik JacksonJordan Elliott、ドラ4Tommy TogiaiというメンツにはWilson陣営もわくわくしたことが容易に想像できる。
一方、CLE側としても、支払った30kのサインボーナス、162kの保証という契約内容からは相当期待が高かったことが窺える。
(比較のためにPHIの例を挙げると、PHIがUDFAに支払ったここ直近3年の最高額は、現時点で意地でもロスターに確保し続けている2021のTE Jack Stollの22.5kボーナス・122.5k保証なので、WilsonへのCLEの提示は相当な好条件、ドラ6相当ぐらいと思っていただいて結構です)

にも拘らずPSにも残されなかったということが一体何を示唆するのか。

このドラフトでは徹底的にフィールド外での素行に拘った指名を積み重ねたRosemanがここへきて打った博打にどんな意味があるのか。
単なるお試しなのか。

もとよりPHIのDT陣は、スターターこそ盤石なれど、控えはいないも同然。そういう意味ではRidgewayにさえ勝てれば十分試合出場のチャンスはある。

懸念点は山ほどあれど、元5-starリクルートだけに素質は十分。あとがないと奮起するのであれば、DLC以下教科書には事欠かないチームであることは確か。

何を残すかは彼自身に懸かっている。さんざんマイナスポイントをあげつらったが、期待していることは確かです。

 

その他、TE Zach Ertzをめぐる騒動は完全に鎮静化したようで、このことはもしかしたらGoedertの去就にも影響を与えそうだし、実際Irv Smithをケガで喪ったMINからはGoedertへのオファーもあったようなのだがこの話はおいおい。

53最後の枠はCBでお願いします。