鷲の巣

NFL フィラデルフィア・イーグルス(Philadelphia EAGLES)の応援ブログ

2021最終53名紹介

いよいよ開幕。結果も含めていい開幕戦でしたね。

ダラダラと53名紹介するだけですのでPHIに興味ない方にはいつもにも増してつらい内容となっております。
現時点の53に加え、イニシャルの53に入っていた数名も含めております。

お気づきの通り、選手の最後につけている()内の数字はサラリーキャップにおける今年度のヒット額契約年度数です。主には契約最終年の誰と契約すべきか、誰が不良債権かをすぐわかるようにしたかったという趣旨です。
キャップヒットは今年度支払われるサラリーとは別物です。Rosemanの場合頻繁に契約再構築を実施しますので彼らの財布に入る金額は当然この額とは異なります。
そして、契約年度数ですが、Hurtsの例で言うと、4年契約の2年目ということで2/4としております。
契約に関する金額その他はspotracより引用しております。

ポジション毎に並べております。ポジション内の順番はこちらで勝手につけた序列であり公式ではありません。
それではやっていきましょう。

 

■Offense(23+2)
QB(3):
#1 Jalen Hurts(Oklahoma) 6-1 223lbs 23歳 2年目(1.4M・2/4)
今年はこの男と心中。Wentzと長期契約を結んだ翌年のドラ2指名であり、その加入経緯的にPHIファンでも心からこいつを応援できない人もいるでしょう。
昨季終盤のデビュー以降、NO戦の番狂わせの印象が強いが、やはり2年目の課題はそのパス精度の改善。
50%近辺ということになるのは本当に困るのでそのあたりの成長が見てみたいところ。
足を中心に攻めるというタイプではなく、スクランブルも武器のひとつとして持つポケットパサー、という印象。
ストイックなリーダーであり、このキャンプではベテラン以下ロッカールームの心を文字通り鷲掴みにし、キャプテンにも就任。
フランチャイズの顔にもなりつつある好青年。本当にあとは結果を残すだけ。
来年のドラフトストックが豊富なだけに、先発就任初年度から勝負の年。

#7 Joe Flacco(Delaware) 6-6 245lbs 36歳 14年目(1.6M・1/1)
FAで新加入。元SBMVPのQB2。昨季のNYJでもなかなかひどい仕上がりだったようで、その彼に対して単年3.5Mは高すぎるということで現地ファンからはブーイングをもって迎えられた男。
ところがキャンプを経てプレ2以降ぐらいから徐々にコンビネーションも確立されてきたようですし、さすがにベテランだけあって引き出しは多く、ロールアウトなんかも器用にこなすようで頼れるバックアップとしてやってくれそう。
去年の低調なパフォーマンスは前年の首のケガが治りきってなかった説に一票。


#10 Gardner Minshew(Washington State) 6-1 225lbs 25歳 3年目(0.9M・3/4)
プレ3後にJAXからトレード加入。ヒゲ。JAXではルーキーイヤーから活躍するも体制変更があったこともあり放出された形。
ちゃんと試合を見たことがないので何とも言えないが、パス精度の高さにはカレッジ時代から定評あり。
もう少しOffenseに馴染めば、Hurtsに不測の事態が発生した場合にはこっちの方がすんなりハマる可能性もあります。

 

RB(3):
#26 Miles Sanders (Penn State) 5-11 211lbs 24歳 3年目(1.5M・3/4)
RB1。2019のドラ2でJordan Howardを蹴り落してエースRBに君臨。
地元ペンステート出身。2年間でラン1,685yds(Avg.4.9yds)9TDは立派な数字。
スピードは十分で、ランニング能力は2年目にますます磨きがかかったように思うが、
問題は50回509yds→28回197ydsと数字を落としたレシーブ能力と、
2回(1ロスト)→4回(2ロスト)とファンブル数を増やしたボールセキュリティ能力。
キャンプでも順調にドロップを積み重ねていた様子であり、絶対的なエースとしてリーグに君臨するまでにはそのあたりの物足りなさを解消していただきたいもの。
あとちっさいケガが多いので4~5試合の欠場は覚悟しておく必要あり。

#35 Boston Scott(Louisiana Tech) 5-6 203lbs 26歳 3年目(0.9M・1/1)
別名"Giantsキラー"。UDFAの3年目で、ルーキーイヤーの2019シーズン終盤に突如現れたちっさい彗星。NYG戦でとにかく活躍しよるが、プレ3のNYJ戦でも独走TDを奪ってみせ、どうやら単なるMetLife好きではないかという噂が立っている男。
器用だしアベレージも悪くないが、いかんせんちっさすぎてすぐ捕まるのをなんとかしてほしい。それもあってRB4でHowardを渇望していたが叶わず。パワーバック不在。
あと、よく試合映像を見てみるとアサイメントミスっぽい動きが目に付くのでバカ疑惑あり。来オフにRFAになるので新天地探しのためにもアピールしたい1年。
Offense唯一の30番台。

#14 Kenneth Gainwell(Memphis) 5-9 200lbs 22歳 1年目(0.7M・1/4)
ドラ5ルーキー。ドラフト指名時はBostonとタイプが被るのかと思ったが、プレを見る限りランも力強いしパスキャッチも堅実。プロテクションが不安定だがなかなかのスティールになりそうな逸材。
RB3という序列以上に出番は増えそうだが、まずは3rd Downでチェックダウンからフレッシュをもぎ取るところを見てみたい。

 

WR(5):
#6 DeVonta Smith(Alabama) 6-0 170lbs 22歳 1年目(3.7M・1/4)
待望のエースWRはドラ1全体10位指名。ハイズマンウィナー。
とにかくルートランがスムーズでリリースもブレイクも一級品。プレでは1試合だけの出番だったがこれでもかというぐらいセパレートしていた。
もちろん相手のレベルが上がってからどうなるかはこれからの話だが、いきなり各チームのCB1とのマッチアップになることは確実なため昨年のMINのJustin Jeffersonよりはつらい戦いになりそう。1年先輩のDiggs弟(DAL)ぐらいはなんとかしてください。DALと言えばカレッジ時代にボコボコにし忘れたドラ2のKelvin "Bossman Fat" Josephと決着をつけても良い。
初年度の期待値は1,000ydsレシーブ。初戦の期待値は1TD。
ケガにだけ気を付けて10年間しっかり活躍してくださいませ。

#18 Jalen Reagor(TCU)5-11 197lbs 22歳 2年目(3.0M・2/4)
飛躍を目指す2年目の元ドラ1。ケガで11試合の出場にとどまった昨季、さすがに31回396ydsでは誰も擁護してくれなかった。そしてオフに出た"昨シーズン中、体重超過による罰金食らってた"報道。そしてキャンプ直前に親友が殺害されるという悲劇。
いろいろあった2年目キャンプでは最初こそ出遅れたものの、中盤になるとOBJばりのスーパーワンハンドキャッチを披露するなど順調に過ごす。
合同練習でも相手CBを1on1でブチ抜く頼もしい姿を見せてくれたが、試合が始まるとやはり物足りない、というのがプレまで。
果たして学生時代のような輝きを再度見せてくれるのか、それともリターンスペシャリストとして劣化版Ted Ginnのようなプロ生活を送るのか。勝負の2年目。

#16 Quez Watkins(Southern Mississippi)6-0 23歳 2年目(0.8M・2/4)
キャンプから評判が良かったうえにプレ初戦でPIT相手にスクリーンから独走TDを披露したことで全米に存在がバレた元ドラ6。売りはそのスピードであったが、オフのトレーニングでルートランが改善されたことでもしかしたらReagorを食っちゃうかもしれない男。
Smithの存在がSを引きつけることになるはずで、そうなったときに活躍するのはこの男だという読み。ブレーク候補。

#84 Greg Ward(Houston)5-11 190lbs 26歳 3年目(0.9M・1/1)
Boston同様2019に彗星のように表れてチームをプレーオフ進出に導いた立役者。Houstonでは元QB。スピードがあるわけでもないし天井は見えているが、欲しいところにいてくれるナイススロット。不満があるとするならこのサイズ通りの捕球半径の小ささ、というところぐらい。
この年齢にしてWRルームでは一番のベテランに当たる。去年おじさんたちが離脱して以来リーダーとしての役割をしっかり果たしている頼れるアニキ。
プレシーズン最終戦での出番の多さなど気になるところはあるが、長くいてほしい人。


#19 José Joaquín Arcega-WhitesideStanford)6-2 225lbs 24歳 3年目(1.4M・3/4)
本名長い。JJAW。忌まわしき3年目の元ドラ2。2年で14回254yds1TD。これがD.K. Metcalfより前に指名されたのだからRosemanピックの真骨頂。
セパレートできないキャッチできないというどうしようもない置物で、プレシーズンではそれなりに活躍するものの、シーズンが始まったら全く試合ではお目にかからない。
UDFAでも生き残れてないはずの成績だがSTの貢献を考慮されて今年も生き残りに成功。まあRosemanが切れないだけでしょう。5人しかいないWRの貴重な枠の一つをこいつに割くとはSirianniは一体彼に何を見たのか。
去年はとうとうヘルシースクラッチまで経験した置物に未来はあるのか。

 

TE(3+1):
#88 Dallas Goedert(South Dakota State)6-5 256lbs 26歳 4年目(1.8M・4/4)
Ertzさえいなければエースだった年だが、多分序列的にはTE1。
ちょいちょいケガなさるのが気になるが、キャッチもブロックも十分信頼に足る男。契約関係は若干ややこしいことになっているが、”今はスーパー制覇に向けて集中している”という発言。WRの最高身長がJJAWの6-2という陣容もあり、ゴール前で重要な仕事を任される場面は増えそう。50回700yds10TDぐらいは期待したいところ。

#86 Zach ErtzStanford)6-5 250lbs 30歳 9年目(12.7M・5/5)
生え抜き9年目、プロボウル3回選出のベテラン。昨シーズン開幕直前に契約関係で揉め、そのシーズンは足首のケガで36回335yds1TDというプロ入り以来最悪の数字。
かくて最終戦後には涙の記者会見を行い、チームとの別れを予感させたが、オフの間に身体と心のリフレッシュに成功、気が付けば今年もロスターにいる。
役割は不明だがHurtsにとって頼れるベテランであることは間違いなく、若いQBの助けになってやっていただきたい。
トレードブロックに一度は確実に乗っていたこともあり、将来のことはわからないが、まずは復活から始めましょう。

#89 Jack Stoll(Nebraska)6-4 247lbs 23歳 1年目(0.7M・1/3)
UDFAルーキー。カレッジ時代のサーカスキャッチのハイライトこそ見たが、一体どこがいいのか全く分からないままにロスター入り。ブロックがいいと聞いてはいるがプレシーズンでも決定的なシーンには拝めていない。
UDFAのなかで最高額を支払ったということは聞いているが果たして何ができるのか。見せてもらいたい。

<IR>
#80 Tyree Jackson(Buffalo)6-7 249lbs 23歳 1年目(0.4M・1/2)
QBとしてUDFAでプロ入り後、2019にBUFからカットされXFLに行っていたが、XFL解散で無職になっていた今年1月にPHIとTEとしてReserve/Future契約(オフのPS契約)。
TE転向初年度ながらOTAとトレーニングキャンプではメキメキと成長し、プレ初戦でもキレのある動きを披露していたが、無念の負傷でIR入り。10月ぐらいには復帰の見通し。そのサイズも含めて楽しみな逸材。

 

OL(9+1):
#68 LT1 Jordan Mailata(---)6-8 365lbs 24歳 4年目(0.9M・4/4)
大学?出てません。フットボール?最近始めましたね。
そんな男が我らがLT1です。そして今年プロボウラー(予定)ですしオールプロも近いでしょうね。
2018のドラ7であり、Goedert同様契約最終年に当たるが、こいつとの契約こそがこのオフの最重要事項だったはず。まあ"DillardとLTポジションを争わせる"という建前があったのでできなかったのでしょうね。スターターに指名した以上もう問題ないはずですよ。この点Rosemanは信頼している。10年は囲ってください。
この男のシンデレラストーリーを語るのにこのスペースでは足りないのでこちらへどうぞ。

eagles-nest.hatenablog.com


#56 LG1 Isaac Seumalo(Oregon State)6-4 303lbs 27歳 6年目(3.0M・2/3)
2016のドラ3。発音は"say-uh-MAH-low"です。個人的には"y"のところが抜けていましたので反省してます。
Wisniewskiが抜けた2019からのスターターだが、16試合フル出場したのはその1年だけ。2020は小さいケガを繰り返して52%の出場にとどまった。
はっきり申し上げると現OL5人衆のなかで最弱。ここをDickersonが襲ったとて来年はCに移ってもらわないといけないのでLGは来ドラフトにおける最重要Position。ただし、こいつが跳ねればそのストックをDBに振り分けられる。

#62 C1 Jason Kelce(Cincinnati)6-3 295lbs 33歳 11年目(5.6M・3/3)
2011のドラ6。11年目の生え抜き。俺たちの不動のキャプテン。下位指名でありながら努力を重ねて4度のプロボウルと3度のオールプロ1stチーム選出。
105試合連続先発という偉大な記録を継続する鉄人。
さすがに全盛期ほどパワーに対して対抗できなくなっているが、それでも機動力および頭脳に衰えは見えない。どんなBlitzもおじさんにかかれば全部ピックアップしちゃうからね。
おそらくラストイヤーになるであろう今年。彼の雄姿が見納めになるのはなんとも寂しいが、できる限り網膜にその勇敢でクールなプレーぶりを網膜に焼き付けていたい。
そういえば弟とのおそらくラストになるゲームがWeek4に予定されてますね。めちゃくちゃ好きな兄弟愛の写真を記念に貼り付けておきます。

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#79 RG1 Brandon Brooks(Miami(Ohio))6-5 335lbs 32歳 10年目(7.0M・1/4)
プロボウル3回選出。健康ならいまだにリーグ随一のRGだと信じているところだが、残念ながら彼が健康だった試しがない。言い過ぎた。Zack Martin(DAL)にはちょっと劣るかも。2016のFA加入以来プレーオフまで完遂したシーズンは2017シーズンのみ。極端なことを言うとこいつの健康がSB制覇のカギになる。
調べてみると意外なことに2019年末に延長した4年契約の初年度が2021でした。契約は2024までです。


#65 RT1 Lane Johnson(Oklahoma)6-6 325lbs 31歳 9年目(11.1M・1/5)
2013のドラ1全体4位。9年目の生え抜き。3度のプロボウルとのオールプロ1stチーム1回選出。
RTとしては現時点でもリーグトップでしょう。プロテクションもガチガチである。ただ、彼もケガが多い。最後の全試合出場は2015。ケガなく過ごしてくれればそれで十分です。
2016にPEDがバレて10試合の出場停止処分を食らっているので、次バレたら1年間の出場停止処分が待っています。もしかしたらもっと長いなのかもしれないが、最低1年間。
そして契約がややこしい。2019に延長した4年契約は2022~2025のものなので2021はまだ前契約の最終年。苦肉の策として5年契約の初年度としておきました。


#77 LT2 Andre Dillard(Washington State)6-5 315lbs 25歳 3年目(3.4M・3/4)
2019ドラ1。Jason Petersの後継者だったはずが、実力不足とケガによって不良債権化。このトレーニングキャンプでもMailataに負けてLT2に。LT以外できない不器用さなので本来で言うと売りに出したいところだが、後述するDriscollのIR行きを考えると3.4Mのバックアップも高すぎるわけでもなかろうと無理矢理納得しようとしているところ。
PSのClarkでもいけそうなところを見ると、他チームのケガ人状況次第では10月にはどこかに売り飛ばされている可能性はある。

#67 LG2 Nate HerbigStanford) 6-4 334lbs 23歳 3年目(0.9M・3/3)
2019UDFA。ケガ人が続出した2020のOL陣において、LGで5試合、RGで7試合に先発出場して穴を埋め続けたナイスバックアップとして株を上げる。結局79%のスナップ出場はJason Kelceに次ぐ二番目の多さ。
たっぷりと経験を積んだ3年目のオフはずっとLaneと行動を共にし、彼のホームジムに通い詰めてBrandon Brooksともトレーニングを重ね、非常にシェイプアップした姿でキャンプに登場。公式はずっと334lbsの表記になっているが、実態は355ぐらいでのプレーだったのを、325まで落としたそうで確かに写真でも顔の形が変わっとる。
キャンプではCの練習も積んだがそちらはイマイチ。プレシーズン2戦目のスナップミスは記憶に新しい。
今年もどうせケガする両Gの穴を埋めてしっかりビッグマネーを掴んでください。


#69 C2 Landon Dickerson(Alabama)6-6 333lbs 22歳 1年目(1.6M・1/4)
我らがOLユニットの未来。ドラフト前からKelceの後釜として獲得を熱望していたが両膝ACLの過去を乗り越えられると踏んだのかなんとドラ2での指名。不満なし。
そしてNFIでの開幕となってたぶん2021シーズン中は姿を拝めないだろうと思っていたところを先ごろ練習に復帰。とんだ鉄人。
キャラクター、アジャストの指示を出す頭脳、プロテクション、スナップ後にプルアウトしてオープンフィールドに出られるクイックネス、DTを押し込むパワー、LBをブロックするフットワーク、フィニッシュ、どれをとっても一級品。
もとより今シーズンは諦めていたが、こうなった以上どこかの段階でスターターの座を奪っていただきたいという気持ちと焦ってほしくないという気持ちが綯い交ぜになっております。


#64 RT2/RG2 Brett Toth(Army)6-6 304lbs 25歳 3年目(0.9M・3/3)
名OLコーチ・Jeff StoutlandがMailataに次いで世に送り出す長期プロジェクトの成功例第2弾。
エストポイント陸軍士官学校卒業後、当時のトランプ政権下で軍務に就く人間がプロ選手を目指す場合の特例免除的な制度を施行した2019年8月、この原子力工学の学位をもつ陸軍少尉の育成プロジェクトは開始。
早速PHIは3年契約でTothを囲うが、さすがに2年間フットボールから離れていた素材が即ロスター入りできるほどプロの壁は薄くない。教育の時間が必要だったため、まずはPSに入れるべくファイナルカットでウェイバーにかける。
ところが何を思ったかARZが彼を強奪。あの時の怒りはまだ鮮明に覚えている。あのハゲ許さん。強奪しておきながらこの有望な青年がARZでOffenseスナップをプレーすることはなく、13ヵ月後の昨年10月に放出。翌日にPHIが再度獲得。その後6試合に出場し、Week17のWASではRTで先発。あの13ヵ月は一体何だったのか。
3年目の今キャンプでは左右のGTで活躍する器用ぶりを見せ、プレシーズンでも安定したパフォーマンス。有望で便利なバックアップとして晴れてロスター入りを成し遂げる。

<IR>
#63  T/G Jack Driscoll(Auburn)6-5 312lbs 24歳 2年目(0.9M・2/4)
2020のドラ4。AuburnではRTで先発を務めていたがリーチの短さが懸念材料だったためGにコンバートされるのかと思っていたらLaneのケガでそのままRTで開幕先発。PHIのルーキーOLの開幕先発は当のLane以来となる7年ぶりの快挙。Laneが全体4位だったことを考えると期待値は段違い。やはり当初は見ていられなかったが、結局11試合出場(4試合先発)と経験を積むうちに安定。ケガが余計だったがいつでもLaneの穴は埋められる期待感を見せた。
そして迎えた2年目のキャンプも順調に過ごすが、全く聞いていないハムストリングのケガでIR入り。Laneのバックアップは多忙なポジション故これは予想外。だけどまあTothがいるからいいか。という心境。
とは言えTothにもGのお仕事がいつ舞い込んでくるかわからないので早期の復帰が待たれる。

 

■Defense(27+1)
DT(5+1):
#91 Flecther Cox(Mississippi State)6-4 310lbs 30歳 10年目(23.9M・2/6
NFLの2010年代オールディケードチーム選出。もうこれだけで紹介は十分でしょう。2012の全体12位指名でオールルーキーチームおよび6回のプロボウルに加えててオールプロは4回選出。
ドラフト時の評価は"速い出足のスーパーパスラッシャーでハイモーターだが軽くてランプレーに対して弱い"というものだったよう。天才・Kevin Williams(元MIN他・3tech DTでプロ入り2年間で22サック・5回のオールプロで2000年代オールディケードチーム選出)と比較されていたので相当に高い評価。
プロ入り以降はそのスピードに加えて順調にバルクアップを果たし、今やダブルチームを山ごと動かしてランをストップするパワー系モンスターに。
同時代にDonaldがいるせいで霞んでいる不運はあるがしっかりモンスター。ただし、悲しいかな衰えは見えてきたし上述した巨額のサラリーに見合うかと真顔で問われれば下を向きたくなることもある。
しかし未だ対戦相手からするとゲームプラン上最優先で消したい存在ではあり、まだまだしっかりダブルチームはされている。チームとしても彼のところにシングルブロックを作るべく相方への投資は躊躇っていない。
去年は宿敵Zack Martin(DAL)にシングルブロックで完封される悲しい姿を見てしまったので周囲が充実した今年こそ大暴れが期待される。
テクニック面で目を見張るものはないが、出足とパワーと衰えないハイモーターぶりで今年もPHIの看板。


#97 Javon Hargrave(Southern Carolina State)6-2 305lbs 28歳 6年目(5.8M・2/3)
待望のFletchの相方。2020FAでPITより加入。PITの強力DLのキーマンだと思っていたので加入時には喜んだが、蓋を開けてみるとケガの出遅れに加えてスキームフィットに時間がかかって前半は空気。終盤になってようやく輝きを見せ始めたが到底サラリーに見合うものとは言えず。
巻き返しを図った今季はキャンプから超順調。若手OL陣を歯牙にもかけず、合同練習をすれば他チームのOL陣を破壊。唯一老練なJason Kelceには手を焼いたようだが期待してよいでしょう。
彼が活躍すればFletchの負担も減り、インサイドからのプレッシャーが激増することにより貧弱DB陣も長い時間カバーする必要がなくなるというつけ入るスキがない論理構成。


#93 Milton Williams(Louisiana Tech)6-3 290lbs 22歳 1年目(0.9M・1/4)
ドラ3新人。Coxを超えるような運動能力を持ち、過去10年におけるその10ydsスプリットのタイムの比較対象はAaron Donald(LAR)。身長のわりに腕が短いこととカレッジでは1年しかDT経験がない経験不足によって3巡での指名対象として評価は割れた男。
公式ロスターは頑なに彼をDTとして扱っているが、プレシーズンでの出場はほぼDE。Coxの後継となるのかGrahamの後継となるのか、現時点ではよくわかっていない。DEとしては十分通用しそう。


#95 Marlon Tuipulotu(USC)6-2 307lbs 22歳 1年目(0.7M・1/4)
ドラ6新人。高校の5-starリクルートでクラス1位のDTだったがプロ入り地は"パスラッシュがない"ということとケガの影響でここまで評価は急落。
実際に目にしたプレシーズンでも全くパスラッシュはお目にかからなかった。シングルブロックでプロテクションされ放題。じゃあランブロックはというとそれほどパワーがあるようにも見えず、ダブルチームを組まれればズルズル下がる下がる。
初戦と3戦目を見比べればそれなりに成長していたが、それでもカット候補だと思っていたところ、望外のロスター入り。
せめてランブロックに対してもう少し成長してもらわなければスターターのブリーザーにもなり得ないので成長が望まれる。幸いにしてプレシーズン中の成長は見られたと思っているので、この調子で頼む。


#98 Hassan Ridgeway(Texas)6-3 305lbs 26歳 6年目(0.9M・1/1)
2016のドラ4でIND入り。その後2019にトレードでやってきてなんだかんだ二度目の再契約までしちゃった男。意外とまだ若かった。
昨シーズンは7試合に出場してPATのブロックを一つかましたのが印象に残っている程度。McGill復帰までの繋ぎっぽいけど出番があるうちにインパクトを残せればまだわからない。


<Reserve/COVID-19>
#76 T.Y. McGill(North Carolina State) 6-0 299lbs 28歳 7年目(0.9M・1/1)
なんかようお目にかかる2015のUDFA。プロ入りはINDながら2018にもPHIに一瞬所属。2試合出場。2019はWAS・LACと流れ歩き、2020に再度PHI入り。そして再契約。
去年は7試合で0.5サック。絶対に必要とは言えないが、プレシーズンではパワーがあるところを見せてくれた。
あとは1stチームのOL陣に対してどこまでできるか。現時点でTuipulotuRidgewayよりは期待できるので意外と早く復帰していただきたい人物ではある。

 

DE(5):
#55 Brandon Graham(Michigan)6-2 265lbs 33 12年目(8.0M・2/3)
RosemanのGM就任初年度・2010の全体10位指名。バストだなんで契約延長するんだ贔屓だろと叩かれた若い頃を過ごし、気が付けば現ロスターでは最古参。そしてSB52でのスーパープレーによって一躍フランチャイズのヒーローに。
アンダーサイズで下から持ち上げるようにRTを下がらせるパワー派ラッシャー。堅実にポケットを縮めてくれるという点で頼りになる存在ではあるが、決定力という点では今一つであり、サック数も2017の9.5がキャリア最高。
その2017のペースを超える勢いでサックを量産した昨年、11年目にして初のプロボウル選出の栄光に浴す。その後サック数は停滞し、8.0でフィニッシュ。実はオールプロには一足早く2016に選出された経験あり(2ndチーム)。
デンゼル・ワシントン演じる寡黙な殺し屋が主人公の映画"Equalizer"を愛しているとは思えないぐらいとにかく1試合ずっとトラッシュトークを繰り広げる陽気なおしゃべりおじさん。夢は"NASCARの車を運転すること"。
パワー派だけあって衰えはあまり見えない。今年も頼りにしてます。

#94 Josh Sweat(Florida State)6-5 265lbs 24歳 4年目(1.1M・4/4)
2018のドラ4。高校の5-starリクルートでクラスTop10でDEとしても1位にランクされた古のエリート。高校と大学での負傷歴が嫌気されドラ4まで残ったもの。高校のときのケガは脚の切断寸前という重さだったよう。
PHIは慎重に彼を起用している印象があり、過去3年間では2020の38%スナップというのが最多出場。とはいえ2018・2020とシーズン終盤にはIR入りしているのでケガが多いという印象があることは事実。
ただ、2020から高校時代の素質を開花させた節があり、38%の出場で6.0サックを記録。クリーンなサックの比率でいうとリーグでも相当上位だという噂。この記録を100%に換算すると大体16サック。サック王待ったなし。
プロ入り時に懸念されていたランストップ能力も向上している印象があるし、そもそもパスラッシュがこのキャンプでは鬼のような切れ味だったとのことで期待値は大きい。いつの間にか契約最終年度を迎えるため、今年を健康に過ごせるかどうかは大型契約への試金石。目標は50%出場、10サックぐらいにしておきましょう。
やりたいスポーツは"サッカーのゴールキーパー"だそうです。

 

#96 Derek Barnett(Tennessee)6-3 259lbs 25歳 5年目(2.8M・5/5)
2017のドラ1全体14位指名。4年間で通算19.5サック。地味。TennesseeではかのレジェンドReggie Whiteの持つ32.0サックのスクールレコードを塗り替える活躍ぶりであったが、プロ入り後は地味。DEでは3番目に指名されながら、2020までのサック数は7番目。S(Jamal Adams)にも負ける有り様だけどまあバストというほどでもない。
PFF的にはSweatよりいい成績を収めているという噂もあり、評価がよくわからない選手。
ただ、もとよりスピードと出足で飯を食うタイプではなく、どちらかというとSweatよりGrahamタイプ。そういう意味では長く続けてくれそうではある。でも個人的には5年目オプションは破棄で良かった。
ケガが多いのも難点で、フル出場シーズンはない。敢えて褒めるなら、STでは有能。プロ入り後FGブロック3本は立派な数字。
このキャンプではSweatの陰に完全に隠れた形となったが、なぜかデプスチャート上はRDE1という立ち位置。個人的にはSweatこそがRDE1。
果たして来季以降の契約は掴めるのか。SweatBarnettかなら、現時点でどちらを取るかは明白だが。

#90 Ryan Kerrigan(Purdue)6-4 267lbs 33歳 11年目(1.4M・1/1)
WASからFA加入。2011のドラ1全体16位。プロボウル4回選出。史上5人目となる新人から8年連続7.5サック以上を記録(残りはReggie WhiteDerrick ThomasDeMarcus WareJared Allen)。通算95.5サックはWASのフランチャイズレコード。
まごうことなきレジェンドではあるが、このキャンプは指の負傷と手術でベールをかぶったまま。まあ心配はしていないがどう使われるかには興味津々。
DEの陣容的に単なるローテーション要員以上の使われ方と活躍を期待している。
人格者。どれぐらい人格者かというと、NFC東の各チームから挙げたサック数が全チームと19試合対戦し、対DAL13.5・対PHI13.5・対NYG13.0と分け隔てなく傷めつけている程度には人格者。

#75 Tarron Jackson(Coastal Carolina)6-2 254lbs 23歳 1年目(0.7M・1/4)
ドラ6ルーキー。プレシーズンを通してメキメキ成長。
最後は絶対に残してほしいと思えるほどだった。層が厚いDE陣だが、ケガ人も多く出そうな雲行きなのでそれなりに出番はありそう。
趣味は料理。

 

LB(7):
#49 Alex Singleton(Montana State)6-2 240lbs 27歳 3年目(0.9M・1/1)
2015にUDFAでSEA入り。ファイナルカットは生き残るがその後カット。3日後にNEのPSに拾われるが1週間でリリース。12月にMINのPSに拾われるが翌4月にカットされ無職に。その後2016から3年間CFLでプレー。2017・2018とCFLのオールスターに選出され、2019年1月になってPHIのPSに、このファイナルカットで落とされたMarken Michel(Sonyの兄)と一緒に拾われる。
2019のプレシーズンは最終戦の4Qまでプレーし、ファイナルカットで落選。ただ、PSに残され、とうとうシーズン中にアクティブロスターに昇格。
彼を一躍有名にしたのは今は亡きNick MullensからのPick6。2020は結局LBのエースとして16試合出場(11試合先発)で119タックルと大活躍。
そして今年はいよいよSTのキャプテンに選ばれる。なんという苦労の人。
単年契約のため、今年の活躍如何では長期就職の機会もあろう。何かが苦手という印象もない。プレシーズンでもド安定であった。
目指せミリオネア。

#50 Eric Wilson(Cincinnati)6-1 230lbs 26歳 5年目(1.4M・1/1)
MINからFA加入。PHIのLBの課題であったパスカバーに定評があるとのこと。一方でプレシーズンでもちょくちょくタックルミスを披露していらっしゃった。
これがストレスになる前に改善をお願いします。
LBエースとして期待してます。

#58 Genard Avery(Memphis)6-0 250lbs 26歳 4年目(0.9M・4/4)
2019シーズン中にドラ4を差し出してCLEから獲得したはいいけれども加入時の懸念通り使い道がよくわからなかった男。
正式にLBにコンバートされて迎える契約最終年。
GannonのD#ではSAMを務めるようで、多分その1枚目。プレシーズンではCの前にセットしてランプレーを潰すという姿が見られた。
Blitzにランストップに大忙しになると思われるが、ヒマよりはましだと思って走り回っていただきたい。

#57 T.J. Edwards(Wisconsin)6-1 242lbs 25歳 3年目(0.9M・3/3)
UDFAの3年目。Singletonブレーク以前はLB陣で一番安心できるランストッパーであった。パスシチュエーションでは"遅い"という印象だけで使われていなかった気がしており、まだまだデカいポテンシャルを秘めているのではないかと睨んでいるところ。
プレシーズンでのパスカバーは非常に良かったと記憶している。
だんだん上が詰まってきたが、是非とも出場機会を増やしてほしい選手。

#52 Davion Taylor(Colorado)6-1 230lbs 23歳 2年目(1.0M・2/4)
2020疑惑のドラ3。ドラ3で指名されておきながら32スナップしかプレーしていないのが納得いかない。絶対5巡ぐらいまで残っていたろうと睨んでいる。
ただ、身体能力は高く、ケガで出場が少なかった2020もよく見るとプレーアクションにいいリアクションをしていることもあった。
去年の不振については"プレーブックの理解不足"と弁明しており、春先からプレーブックへの理解を深めた今年は違うというのが本人の言い分。それを確かめようと思ったらケガでプレシーズンは出場なし。
ケガが一番困る。本当に成長しているのかどうなのか。早くプレーを見てみたい男です。

#48 Patrick Johnson(Tulane)6-2 248lbs 23歳 1年目(0.7M・1/4)
ドラ7ルーキー。使われ方としてはAveryの控えっぽい位置。元DEだけあってBlitz時のパスラッシュはなかなかイケるという評判。
プレシーズンでは結構ボールに絡んでいる印象があったので開幕後も楽しみな選手。
LB唯一の40番台であるため見分けはつきやすいはず。

#54 Shaun Bradley(Temple)6-1 240lbs 24歳 2年目(0.8M・2/4)
2020のドラ6。Taylorを超える76スナップの出場。ゴール前でなかなか良いランストップをしているところを見たような気がする。
スピード豊かでSTでも貢献度は高かったが、FA補強とDLからのコンバートで結構厳しい立ち位置に。元より多いLBの中の多分最下位なのでケガ人等の復帰次第ではすぐいなくなるかも。

 

CB(6):
#2 Darius Slay(Mississippi State)6-0 190lbs 30歳 9年目(6.6M・1/4)
2013のドラ2でDET入り。その後オールプロ1回、プロボウル3回と実績は積むがチームは勝てず。そこへやってきたヒゲのHCと反りが合わず、契約延長で揉めていたところを2020の3巡5巡の計2つの指名権とトレードでPHI入り。
プロ入り当時のDETのHC Jim SchwartzがDCとしてSlay獲得を熱望したという噂はあり、シャットダウンCBの加入に興奮したが、蓋を開けてみると全然だったというのが去年の印象。DBの振り返りでも書いたが、相手チームのゲームプランを変える存在では全くなかった。マンツーマンで1試合ずっとやられていた記憶しかない。特にMetcalf
それがオフの練習時間の短さ等いろいろ言い訳の要素があった2020だけのものだったのか、今後ずっとついて回るものなのかはわからない。前者であることをただただ祈るような気持ちで開幕を迎える。

#3 Steven Nelson(Oregon State)5-10 194lbs 28歳 7年目(1.3M・1/1)
2015のドラ3でKCからの指名。KCには4年在籍、その後FAでPITと契約。PIT初年度である2019はマッチアップへのQBレーティングを65.8に抑えるなかなかの活躍を見せるが、2020にはそれが97.0まで悪化。
最終的にはカットされ、FA市場でもなかなか買い手がつかず7月末のトレーニングキャンプ直前にPHIと単年3Mで契約。キャップヒットが非常に低いのは5年間に分けてサインボーナスを計上するというRosemanお得意の手法によるものです。
立ち位置的には去年Maddoxが担当していたWR2とのマッチアップということになるはず。その点PIT時代と変わらないものと思料。
キャンプでは若手WR陣にとっていい踏み台になっていたようで不安はあるが、Maddoxからの上積みという点でレベルアップが望めるポジション。

#29 Avonte Maddox(Pittsburgh)5-9 184kbs 25歳 4年目(2.2M・4/4)
2018ドラ4の4年目。調べてみてまったく意味がわからないのだが、なぜかこいつ変なボーナスをもらっておりベースサラリーが2.2Mに膨らんでいる。なんなんだこれは…spotracによると"Proven Performance Bonus"って書いてある…こいつが証明したのは"CB2としては力不足でした"っていうことだけだったのに。
2021はNelsonの加入によりNCBに移行。キャンプでは全く話題にも上がらないほど順調な仕上がりだった様子。NCBの方が難しいという声もあるが、意外と得意だったりするのか。
高さで無条件に負けるというストレスたまるシーンをあまり見なくて済みそうなので、フラットに観察してみたいと思います。
趣味はボウリングで、他のスポーツをやるなら"Detroit Tigersのショートストップ"という希望を持っておられるようです。


#27 Zech McPhearson(Texas Tech)5-11 191lbs 23歳 1年目(0.8M・1/4)
ドラ4ルーキー。キャンプを通じて評判は良かったが、プレシーズン2戦目に信じられないぐらい狙い撃ちにあっちゃった男。
それほど期待値が高くないだけにこの時点でCB4のポジションにいることに驚きを禁じ得ない。外も中もできるように準備しているとのこと。まあ下二人が最近来たばかりなので、序盤の不測の事態に対応するのは彼のお仕事。
うっかり間違えてNelsonのところに居座っちゃってもいいんですよ。

 

#37 Mac McCain III(North Carolina A&T)6-0 175lbs 23歳 1年目(0.7M・1/1)
彼のことは最近長々と書いたのでそちらをご覧いただきたい。あれから情報のアップデートはしておりません。

eagles-nest.hatenablog.com


#21 Andre Chachere(San Jose State)6-0 200lbs 25歳 1年目(0.7M・1/1)
2018のHOU入り以来各地を放浪しているが、試合出場がないのかそもそもアクティブ登録がないからなのかプロ1年目という扱い。
そもそもCBのところにおいてよかったのかもわかっておりません。

 

S(4):
#23 Rodney McLeod(Virginia)5-10 195lbs 31歳 10年目(1.8M・2/2)
2012にUDFAでSTL入り、PHIにはFAで2016より加入。いつの間にこんなに信頼できるSに成長されたのでしょうか。
昨季はこの年齢にしてリーグ最多のシングルハイSFでのスナップ比率だったという話。衰え知らず。しかし終盤にACL断裂の重傷を負ったがその回復具合は果たしてどうなのか。
PUPリストで開幕を迎える(6試合は出場不可)と思っていたのにファイナルカットでは予想外のアクティブロスター入り。
初戦はOUTらしいが早い復帰が望まれる。31歳のACL明けがどこまでやれるのかは興味津々。去年と比べてシングルハイ比率はやや落ちるという観測があるのでPHIでは最終年になる気がするが、再延長となるぐらいの活躍を待ってます。


#28 Anthony Harris(Virginia)6-1 202lbs 29歳 7年目(1.6M・1/1)
VirginiaからのUDFAでのプロ入りまで先輩McLeodと全く同じ経歴。カレッジ時代は確か1年だけMcLeodとかぶっていたとか。
Harrisの場合、プロ入りのMINにて長くプレー。
本人も理由にあまりピンときていないようだが、その最終年に急激にスタッツを落としてリリース。2019のマッチアップへのQBレーティングが44.2だったのが2020は118.1という悪化ぶり。これの理由がわからないってもしかしてシンプルな老化なのでは?という懸念はあるが、McLeodとのコネクションもあってPHI入り。
元気ならばランストップにパスカバーに八面六臂の活躍が期待される。
McLeodとのコンビ形成となればVirginia卒のUDFAコンビという知性派苦労人コンビということになる。
NFLプレーヤーにならなければ"カウンセラーか心理学者になりたかった"という知性。

#42 K'Von Wallace(Clemson)5-11 205lbs 24歳 2年目(1.0M・2/4)
2020のドラ4。発音は"KAY-von"です。"ケイボン"です。上2人が今年で契約切れになるため次代のエースになるべき男。上2人との明確な違いはその守備範囲の狭さだが、その分アグレッシブではある。その代償としてケガが多いのが欠点。
昨シーズンは15試合の出場だったが、STでの出場がメインでD#スナップは全体の18%のみ。片鱗は見たが、目立つスタッツは残せなかった。
今年は本当にものになるのか試されるシーズン。今のところ来ドラフトでのS上位指名は避けられない情勢だが全リセットになるかどうかは彼次第。
甘党。


#22 Marcus Epps(Wyoming)6-0 198 25歳 3年目(0.9M・3/4)
2019のドラ6でMINに指名されるがウェイバーにかけられたところをPHIが獲得。MINから来たとはいっても前体制時代からいるので今季D#の補強で目立つHarrisとかWilsonとかのRallis(LBC)コネクションではない。
昨シーズンは急激に出番を増やして33%のスナップに出場。McLeodのケガの穴埋めや、CBに回ることもあったMillsの穴埋めがその要因。
WallaceよりFS適正は高いようで、長くいいバックアップとして活躍してほしい人。
好きな食べ物はブリトー

 

■Special Team(3)
K(1):
#4 Jake Elliott(Memphis) 5-9 167lbs 26歳 5年目(2.1M・2/5)
2017のドラ5でCIN入り。その後PSに入れたところをPHIが強奪し正Kに。
2017の活躍はもう振り返らない。問題は高額な割に安定感がないところ。といって長距離砲というわけでもない。
2020はXTPの93.6%・FGの73.7%ともにキャリア最低。20-29の長さを1/3という驚異の成功率の低さにとどめたことが、去年のゴール前Offenseが強引に4thまでチャレンジして散るという悪影響に陥った主要因。
プレシーズンでは短いところもしっかり決めてくれていたが、今年は40ydsまでの確実性を高めていただきたいところです。
最初のアルバイトはテニスインストラクター。

 

P(1):
#8 Arryn Siposs(Auburn)6-2 212lbs 28歳 1年目(0.7M・1/3)

2020にUDFAでDET入り。その後この1月にPHIのPS契約。
名前のArrynは"Aaron"という発音で良いらしいです。
オーストラリアはメルボルン生まれ。オーストラリアンフットボールで活躍後、2018・2019にAuburn入りしてPを務める。
プレシーズンでは初戦にいい飛距離を見せていたが、2戦目以降は普通。たまたま見たHOUのプレシーズンでJohnstonがスーパーパフォーマンスを見せていたのでちょっと嫉妬した。
全く実績がない割にキャンプを通じて一切競争に晒されていないというのが何を意味するのか。不安と期待は半々ぐらい。
オーストラリア出身の彼に言わせると"アメリカのコーヒーは不味い"とのことで、ビジネスをやるとしたらオーストラリアンスタイルのカフェをやりたいとのこと。
カラオケではジャスティンビーバーを歌います。

 

LS(1):
#45 Rick Lovato(Old Dominion)6-2 249lbs 29歳 5年目(1.3M・2/4)
2015のUDFAでCHI入り。その後GBとかいろいろ放浪して2016の12月にPHIと契約。よくわからないが公式HPの表記は5年目とのこと。エースQBと同等のキャップヒットになる高額ロングスナッパー。2019にはプロボウル選出。Fulgham亡きいま唯一のOld Dominion卒。
趣味はギター。好きな映画はワイルドスピードです。

 

以上です。それぞれについて書いているとますます期待は高まってきましたね。

GO!!BIRDS!!