鷲の巣

NFL フィラデルフィア・イーグルス(Philadelphia EAGLES)の応援ブログ

2021 Week5 @CAR感想

うむ今週も酷く退屈なOffenseだ何のために早起きしたんだよ今日は忙しいんだよ。と思いながら3.5Qを過ごした。

そして気が付けば勝っていた。
本当に不思議な勝利。

 

結果PHI 21-18 CAR

 

■展開の振り返り
・PHIボールから始まった試合はこの直近2週に引き続いてまるで2ポゼッションビハインドから試合が始まったのかと錯覚せんばかりの怒涛のパスとスクリーンで見事3凡。MailataをRTに起用するというクソ采配が実ってBurnsに瞬殺されるシーンが目に入るなど不安な立ち上がり。

・クソOffenseとSipossのしょぼパントでちょっと悪いフィールドポジションから始まったCARのシリーズはSingletonのフェイスマスクの反則とSweatコンテイン無視のラッシュからスクランブルでまあまあゲインされるなどの統率の欠如したプレーから2回フレッシュされてFG。ただし、Gannonの名誉のために付け加えておくなら、パスカバーのディスガイズとかあんまりWilsonを出さない選手起用とか、それなりに成長の跡は見えた。(0-3

・再び恐ろしいほど見るべきものがなにもないOffense(もちろん3凡)のあと、目の覚めるようなSipossのナイスパント(64yds)で自陣4ydsから開始したCAR Offenseの2プレー目。第5子(!)が誕生したばかりの"Big Play Slay"による値千金のINT。Darnoldの完全なコントロールミスだったが捕ったSlayはお見事。残念Pick6とはならず敵陣10yd地点でDownとなりそこからのOffense。これまで散々だったし、いきなりWatkinsへのスクリーンが5ydsのロスで始まるなど期待感は薄かったが、そこから3rd&12でなんとかDeVontaに10ydsのパスを通して4th&Goal(2yds)で再度DeVontaを狙ってスラントルートを通してTD。と思いきやWardOPIで10yds下がってFG。これで今季たぶん4回目ぐらいのペナによるTD取り消し。(3-3

・返しのCARのシリーズはHubbardのロングゲインなんかもありあれよあれよとGoal前に。最後はNelsonHarrisAndersonに気を取られてTE Trembleをフリーにする痛恨のミスでTDを献上。(3-10

・その後は排泄物かと見紛うばかりのOffenseと、Hargraveの6つ目のサックなんかがあったが、総じて退屈していた2Q中盤。Punt隊形でのJJAWのブロックミスからあわやブロックされそうになりSipossが外に蹴り出したっぽいPuntとなって自陣からのDefense。そこでSingletonD.J. Mooreへのアンネセサリーラフネスが炸裂してGoal前へ。ここはSweatのナイスサックが出てなんとかFGに抑える。(3-13

・OffenseというかSirianniそろそろええ加減にせいよと思っていた2Q残り2:35からの返しのシリーズ。Reagorのクソ判断で自陣16ydsからとなったOffenseの1stプレーで見事にKelceHurtsの頭を越えるスナップでSafety。重なれば重なるものですね。この試合のやめちまえ指数はこの時点がピークでした。それでも観るのやめようと思わなかったのはやはりDefenseがよく止めていたから。(3-15

・続くCARのシリーズは何とか止めたが2Q残り0:31で自陣16yds。もうニーダウンでいいよと思っていたがここからReagorDeVontaに立て続けにミドルレンジのパスを通してあっという間に敵陣侵入。Hurtsが奥でガラ空きになっていたWatkinsを見落とすという痛恨のミスでTDにこそならなかったが、Elliottが58ydsを沈めて何とか加点に成功して後半へ。終わってみるとこの58ydsFGは本当に大きかった。(6-15

・後半はますますDefenseにエンジンがかかり、96番のナイスパスラッシュやCoxの待望の今季初サックなどが飛び出す。しかしOffenseは引き続き形容しがたい何かを見せ続け、頼みのDeVontaまでFumble Lostをかます始末。時間は前後するがDeVontaのFumbleで攻撃権献上→Coxのサックで3凡に追い込む→最初のプレーでINT。という一連には本当に笑っちゃった。真剣に棄権すればいいと思った。
その流れを変えてくれたのはSlayの2つ目のINT。そして3Q終わり際に飛び出したWatkinsの53ydsレシーブ。その後DPIとスニークで何とかTD。(13-15

・基本固いDefenseだったが、返しのシリーズではあっさりとやられて、というかHubbardがまたしても止まらずFG。(13-18

・4Q残り8:29で迎えたその後のOffenseシリーズ。ここでなんとか、と思ったが無念Ertzのドロップで4thDown失敗。試合残り5分半だがここで終わりかと思ったところ、なぜかCARが付き合ってくれて3凡に。そしてこの日最高のプレー、T.J. EdwardsのPunt Block
敵陣27yd地点からのOffense。うーんBradleyよボール押さえるだけじゃなくてリターンしてTDまで持っていってくれよと思っていたが、ここで頼れる男Goedertの20ydsレシーブで敵陣6ydへ。最後はHurtsが持ち込んでTD。そして2ptもDeVontaに見事通して逆転に成功。(21-18

・残り2:38からの返しのCARのシリーズでは3rd&ロングでパスを通されて嫌な空気になった途端NelsonのINTが飛び出しPHIボールに。残り2:00でCARはTO3つ。うーんもうひと波来そう。と思ったPHI Offense。ここで、負けていれば戦犯になったであろうSandersがサイドラインを割るという高校生でも干されるであろうIQひと桁台のドアホウプレーを披露。しかも2回も。声出た。Sandersはベンチに下げられ大説教を食らう始末。もう今季残り試合出さなくていいよ。
最後はGainwellHurtsでいいランを見せて何とか1stDownを取って試合終了。

 

■主なスタッツ
<Offense>
投げる人
#1 Hurts:22/37(59%)198yds 0TD 1INT LG53yds レーティング62.7 サック2

走る人
#26 Sanders:11回45yds(Avg.4.1yds)LG18yds 0TD
#1 Hurts:9回30yds(Avg.3.3yds)LG14yds 2TD
#14 Gainwell:2回16yds(Avg.8.0yds)LG12yds 0TD
合計:22回91yds(Avg.4.1yds)LG18yds 2TD

捕る人
#6 Smith:7/8 77yds(Avg.11.0yds)LG17yds 0TD
#16 Watkins:3/3 48yds(Avg.16.0yds)LG53yds 0TD
#88 Goedert:2/3 28yds(Avg.14.0yds)LG20yds 0TD 
#18 Reagor:3/5 24yds(Avg.8.0yds)LG15yds 0TD
#14 Gainwell:1/3 8yds(Avg.8.0yds)LG8yds 0TD
#86 Ertz:1/6 7yds(Avg.7.0yds)LG7yds 0TD
#26 Sanders:5/5 6yds(Avg.1.2yds)LG6yds 0TD

<Defense>
パス:21/37(57%)177yds 1TD 3INT LG25yds レーティング44.5 サック3
ラン:30回109yds(Avg.3.6yds)LG26yds 0TD

<Special Teams>
蹴る人
#4 Elliott(K):FG2/2(100%)LG58yds・XTP1/1(100%)
#8 Siposs(P):6回276yds(Avg.46.0yds・NET39.5yds)LG64yds Inside20:1

走る人
PR Reagor:1回22yds(Avg.22.0yds)LG22yds 0TD
KR Reagor:2回46yds(Avg.23.0yds)LG27yds 0TD

<Penalties>
Offense:4回30yds
Defense:2回30yds
ST:なし
合計:6回60yds

 

■良かった人
チーム全体
勝ったから全員良かった、なんてヌルいことを言うつもりはさらさらない。だけど劇的にペナルティが減ったのは良かった。
これでも多い気がするが、1試合平均11個という水準できた我らにとって6個は奇跡の数字。今季最小。先方(9回69yds)より数字が良かったのも今季初。
DefenseはSingletonのクソペナ2発だけという顕著な改善ぶりだったので素晴らしいが、気になるのはOffense。というか今季何度も見たOffensive Pass Interference(シーズン2個目)とIneligible Downfield Pass(パスプレーでの無資格レシーバー主にOLのダウンフィールド侵入:シーズン5個目リーグダントツ1位)の反則。特に後者はこれだけ積み重なるともうプレーブックが悪いもしくは指導が悪いと思わざるを得ず、完全にコーチ陣の責任。何とかし給え。

DL陣
思い描いたサック祭りとまではいかなかったが3サックは素敵。それ以外にもプレッシャーはかかり続けていたので1試合ずっと期待感はあった。最近批判にさらされていたCoxだが、基本ダブルチームを引き受け、Hargraveダブルチームが行けばシングルブロックをあっさり押し込んでサック、という流れはお見事。テクニックなどない。あるのはパワー。
Sweatにサックが付いたのもよかった。しかしDEの2人に言いたいのだが、そう簡単にコンテインを無視するのはいかがなものか。SweatについてはCoxに「は?」みたいな仕草されてたのが印象的。ちゃんとしなさいよ。
Hargraveについては言うことなし。キャリアハイ(2018の6.5サック)に5週でほとんど追いついた6サック目。Garrett(CLE)がサックしたからリーグ1位には出られなかったのは惜しかった。

Darius SlayとSteven NelsonとAvonte MaddoxのCB3人
2INTのSlayと1INTのNelsonがちゃんとボールを捕ったから勝てたといっても過言ではない。手痛いタックルミスなどもあったがMooreAndersonMarshallのWR3人を9回86ydsは上出来。
これまであまり言及していなかったが、NCBとしてのMaddoxは是非契約延長をお願いしたい出来。今週も2QにあったAndersonへのあわや50ydsTDパスを叩き落したプレーは見事だった。あわよくばINTいけた気がするが。

Davion Taylor
2020ドラ3LB。本当はLogan Wilson(CIN)が欲しかったドラフトにあってなんでこんな素材を獲るのかと憤慨していた記憶はまだ新しい。それでも出番は少ないなかでキラリと輝くものを2020シーズン中から見せてくれていたのをこのオフに見直し、うむ今年は期待しようと思っていた選手。キャンプ中から評判は良かったがふくらはぎのケガで離脱し、ようやく最近本調子に。ちょいちょい試合でも姿を見た。
そしてこの試合ではWilsonに迫る24スナップに出場。その中で一番印象的だったのは下のプレー。画面下というか右というかのLB。プレーアクションに気づいた時のリアクションと方向転換のスピードは絶品だと思いました。ライブで見てるときはSが最初から下りてきてたのかと思った。

これ以外にもWilsonと違ってランプレーでOLとがっちり当たって処理できているプレーなんかもあり、現状このクソLB陣の中では一番観ていて楽しい選手。スナップカウント的には、Singleton>>AveryWilsonTaylorT.J. Edwardsという順番。いつの間にかT.J.を抜いた。
この試合もそうだが今季はSingletonも非常に物足りない出来であり、TaylorにはLB1を目指してほしい。
3巡という指名順位的には目指せFred Warner(SF)。今後も追っていきたい。

DC Gannon
クソ試合を2回続けてさっさとクビにしたら良いと思っていたらこの試合。Blitzの少なさは相変わらずだが、それもあくまで止めるための一つの手段。ちゃんと止めた試合については文句なし。この試合で良かったのはWilsonを干しかけている選手起用とS陣のディスガイズ。これは名DC。この調子でどうぞ。

Jake ElliottとST陣
ありがとう。あの58ydsがあったから勝てました。このキッカー受難Weekにあって見事な出来。
そして言わずもがなT.J. Edwardsのナイスなパントブロック。そしてPRのReagorも良かった。この試合の大きな勝因です。去年までのクソSTCおよびいるだけのST陣と比べると新鮮でしかない。

Quez Watkins
あっぱれ。あの53ydsレシーブもSirianniに言わせると「Hurtsオーバースローしたかと思った」とのことだったが投げられてからさらにギアを上げたのか最終的にはアンダー気味になっていた。なんたるスピード。前半終了間際のHurtsが気づかなかったブチ抜き案件も含めてディープはあんたに任せてるから引き続きよろしゅう。

Andre Dillard
大ケガなし。一度Mailataからサックされたプレーでしれっとやられているのを見た気がしないでもない。だけどPFF的にも良い数値だったようでトレードストックちょい上げ。

 

■悪かった人たち
Sirianni
<選手起用>
・懸念していたOLの並びを間違えやがった。Mailataとの契約延長はLTとしてのものだったはずだがそんな男になぜRTをさせるのか。実はRGをDriscollHerbigかで悩んだ結果Driscollを選択したのではないかと思われ、個人的にはHerbigでいいじゃないと思っていたのでRG Herbig・RT Driscoll説を推していたがまあRGとしてはDriscollHerbigだしRTとしてもMailataDriscollだったということでしょう。あとはDillardの見本市か。納得感はないけど。
Laneがこのままシーズンエンドという噂まであるなか、もしかしたら当面この並びで固定ということまであるかもしれず、そうなればMailataプロボウルという夢はますますしぼむ。
・もっとGoedert使え。あいつはクラッチ。だけどCOVIDリザーブ入りか。嚙み合わない。

<OC>
・とにかくランプレーをしてください。師匠のReichがあれだけ良いRunとPassのバランスでOffenseを組めるのにあんたにできない理由がない。
・無駄なスクリーンプレーをやめてください。こういうところだけReichの真似をするのはやめれ。
・RPOでBubbleのパスが増えているのだと理解するが、Deepのオプションが少ない故にDefenseとしては平面だけの展開を見ていりゃいいので守りやすかろう。RPOも少なめでよろしゅう。

Mailata
仕方ないよね。いきなりRTなんて。まあボチボチやっていってください。早くLTに戻れますように。

Sanders
上でも述べたが、ああいう勝ってる試合の残り2分で外に出ちゃうようなアホには怖くてボール持たせられない。確かルーキーイヤーの最後の方の試合では同じような状況で1stDownとったあと自らインバウンドでDownするようなクレバーさを見せてくれていたはずだが。勝ち慣れなさすぎてそういうところも忘れたのか。しっかり頼みます。

 

次はTB。というか前任者が6勝負けなしだったTNF。Bradyの木曜の勝敗は13-3。大得意。

だいぶ厳しいし負けは織り込んでいますが、先方も結構ケガ人が出ているようなので、勝てそうな局面でしっかり何かを見せてくださいませ。

ホーム初勝利はまたお預けかな…