鷲の巣

NFL フィラデルフィア・イーグルス(Philadelphia EAGLES)の応援ブログ

2021 Week12 @NYG感想

いやあいい試合でしたね。
なんか凄いチームの空気の良さを感じるし、Defenseは昔からのフロントの破壊力に加えてDBも良くなってきているし、Offenseもアイデンティティを見つけたようで。
STの弱さが接戦で仇するリスクはまだあるものの、ワイルドカードなのかプレーオフ進出の可能性はだいぶ高い。

もちろん全部MNFのWASの話です。

デプス4枚目ぐらいで出てきた控えCに1試合注目してしまったところ、あいつめちゃくちゃ良いな、という結論に達しました。さすがにランブロックにおいて大ベテランAl Woodsをシングルブロックで取りきる力はなかったものの、プロテクションはほぼ完璧だった。何より働き者だったし。Keith Ismael君は愛せる。

 

■NYG戦振り返り
どこをどうとっても勝てた試合だったが無残にも敗北した原因の90%以上はOffenseのプレーコーラーであるHC Sirianniとゲームプランを立てたOC Steichenに帰せられるべきもの。あの試合を見て何故"Hurtsはやっぱりダメだった"という議論になるのか。頭悪いのか現地。

<とても褒められない人たち>
Sirianni & Steichen
なんでそうやって安易に裏をかこうとするのか。もうちょっと愚直にやりたまえよ。
たまに顔を出すこの悪癖が本当に腹立たしい。
1stシリーズからパス多めのプレーコールだったので嫌な気はしていたが、結局そのまま前半をクソみたいな空気で進めていったのは全部こいつらのせい。

敢えて心中をお察しすると、1stシリーズの1st DownにSandersに持たせるといきなりロスしやがった。ああいう小さい嫌な印象がその後のプレーコールに影響を及ぼしたことは想像に難くない。だからSandersも悪い。ただ、それにしても全体的に酷かった。もうちょっとOLを信用しなさいよ。
そして不在によって明らかになったが、やはりHowardは絶対に必要なピース。パワー系の方がはるかにSanders・Boston・Gainwellのちびっ子RBたちより使いやすいことが分かったいま、ストリートにいるであろうKerryon Johnson獲るとかどうでしょうか?

そしてD#が安定感を見せているのになぜ10点差の状況で5ポゼッションゲームのようなキャッチアップOffenseを展開しようとするのか。肝が小さいのか。

前評判に違わず、NYGのランD#はやっぱりソフトだった。もうちょっとあれを衝き続ければ結果は全然違ったろうと思う。
たまにこういうことをやってしまうのがこのコンビにまだ全幅の信頼を置けないところ。

Watkins & Reagor
上で”NYGのランD#は”と述べたのは、パスD#については上手くやられた気がしているから。
PHIのメインウェポンはOLとGoedertとDeVontaであることは周知だが、後者2人に対して綺麗なカバーが散見された。アンダーニースではLBがGoedertをダブルカバーSはDeVontaをガン見、というスタンスをベースにして結構この2人を消していた。気がする。それぞれにターゲットが3回と4回という数字はかなり少ない方だった。

じゃあどうなるか、というとカバーが明らかに薄いはずのWatkins & Reagorがそれなりの仕事をしなければいけない。
そして結論は、両方ともダメ。と言わざるを得ない内容。
Watkinsはカムバックルートで非常にHurtsと息が合ったところを見せていたが、1Q終盤のこの日最初のINTはこいつがルートランを途中でやめたから。やめたというと語弊がある。最後のオプションを間違った、というのが恐らく一番適切な表現。デザイン的には良かった。SがDeVontaに引っ張られたあとのスペースを衝いたものだったが、最後の息が合わずINTに。NYGのCBも良かったが、INTはなかろうという気持ち。

Reagorについてはもうね。何が良くてこいつを獲ったのかと。
TCU時代は変態キャッチが売りだったのだろうが、最終年のあのチームには彼以外ターゲットがいなかったはずなので投げるしかなかったのでしょう。しかしプロではそもそも投げられるほどセパレートできていない。DBのフィジカルもスキルも段違いにレベルが上がった舞台ではコンテストキャッチもまるでできない。本人のためにもバイ明けぐらいまで休ませてやってはいかがか。
エンドゾーン落球のWardも論外。
今のPHIに必要なのは第3のターゲット。それが現存戦力には存在しないことがよくわかった。しかし戦力構成とサラリーキャップ次第だが、もっと入替えが必要なポジションもある中でさすがに3年連続ドラ1でWRというわけにもいかなかろうと思う。RosemanはWR指名下手だし。
やはりDJ Charkが必要。

Hurts
あんたのことは愛しているが、全部擁護しようとは思わない。さすがに14/31(45%)129yds 0TD 3INTレーティング17.5のパフォーマンスには反吐がでる。
Sirianniのプレーコールによる自滅で追い込まれていったことが悪さの大半とはいえ、目線の使い方とかプレーリードとかもうちょっと成長していただかないと困ります。ちなみに、パス自体の精度は去年のシーズンと比べると長足の進歩を遂げているというのが個人的な感想です。

Boston Scott
だからよ。ファンブルするRBはいらないんだよ。

Sanders
上でも述べましたが1st Downでロスするのなんとかなりませんかね。このタイプなので仕方がないがなんとも計算しづらい。
そして足首はボロボロのようで。ちゃんと治してください。どうにもエースと呼ぶには頼りないのが実態。

Herbig
1回は許す。だけど2回目は許さない。TD取り消しホールディングは痛すぎる。
RG Driscollがハイアンクルの捻挫で2回目のIR入り→自動的にシーズンエンドとなった今、Herbigがその穴を埋めるのが妥当だが、ここをどうするのか。PSからTothを昇格させたのはどういう意味なのか。日本時間水曜にはキャンプまでチームにいたC Luke Jurigaが施設に来たという話もある。
OLによる強力ランブロックが生命線となっている今、空いたRGの穴は最重要課題。今週はここのニュースで一喜一憂する構え。

Tracy RockerDLC
カレッジフットボール界のレジェンドおじさんではあるが、さすがにDLが劣化しすぎではないか?なぜあの貧弱NYG OL陣相手にあんなにもプレッシャーをかけられないのか。
Gannonのスキームもあるのだろうが、1対1となったときにDLがOLに勝てるかどうかにはスキームもクソもなかろう。Stoutlandが基準になっているのでポジションコーチには厳しくなってしまう。Rockerが全部悪いとは全く確定していないが、ここのところのDLの沈黙を見る限りどうにも不安。しっかり頼みます。

 

<良かった人たち>
Gannon
綺麗にスクリーンで出されるなどKitchensにプレーコールで後れを取っていた場面がなかったわけではない。だが得られるものを考えたらプレッシャーをかけないという選択肢はない。全コールで絶対に勝てるDCなんていない。少なくともシーズン序盤と比べると見違えるほどD#はよくなりましたね。この調子でお願いします。

Maddox
全部ソロでの8タックルはお見事。あのINT未遂もよかった。INTしてほしかったのが本音ですが。
意外と気性が荒いところがチラチラ見えているが、DBなんてそれぐらいがいいのでしょう。頭はクールに頑張ってください。

JJAW
1/1。素晴らしい。Reagorの出来があまりにひどすぎて相対的に評価を上げてしまっているあたり持ってるとしか言いようがない。
期待値にはほど遠いが、”ブロッカー”と定義されることによりたまにターゲットになったときの効果は絶大。まあ長続きはしないでしょうが良い思い出作っておいてください。

Milton Williams
Rockerはダメだとしても先輩の背中を見て成長している若手もいる。

 

■今後
実はあまり状況は変わっていない。地区優勝の芽は結構なくなったが。
あの地獄のような試合を見てもSirianniとHurtsのコンビを信頼しているのは、こういうクソみたいな試合の次はちゃんと改善している姿を見せてきてくれたような気がしているから。

なので今後についてはあまり心配していない。引き続きHurtsを見極めるシーズンという位置づけで、狙える限りはプレーオフを狙えばよろしい。

直近で言うと、NYJ戦にはHurtsの足首のケガと先発RGの離脱という不安要素が発生した。
走らせにくいHurtsを使うのが良いのか、Minshewを試すのが良いのか。個人的には、HowardがいなくてRBのランだけで打開するのが難しい状況と合わせて考えると、Minshewの方がショートパスで散らせて良いのではないかと思う。

Steichenは"次戦もHurtsでいく"ことが基本線だとしてケガの不安を払しょくしにかかっているが、ここについてはどっちでも。とにかく勝率が高くなりそうな選択をしてください。

相手がパワーランキング30位台のチームだろうと、PHIもたぶん同じレベルだとわかった現状、次戦への期待は、とにかくしっかり勝ってもらいたい。ということに尽きます。

そういえばRussell WilsonはOLがちゃんとしてるPHIに来たら復活できそうだな。