鷲の巣

NFL フィラデルフィア・イーグルス(Philadelphia EAGLES)の応援ブログ

2021のお仕事振り返り(DB篇)

D#最後は良いのか悪いのかよくわからなかったが、たぶんちょっとずつ何か足りなかったDB篇です。

2021開幕前

Stay
S Rodney McLeod(16/UFA/LAR)
NCB Avonte Maddox(18/4)
S Marcus Epps(19/W/MIN)
CB Darius Slay(20/T/DET)
S K'Von Wallace(20/4)
CB Craig James(19/Street FA⇒PS)

OUT
Jalen Mills(16/7)
Cre'von LeBlanc(17/W/Det)
Rudy Ford(19/T/ARI)
Blake Countess(19/ Street FA)
Nickell Robey-Coleman(20/UFA/LAR)
Trevor Williams(20/Street FA)
Michael Jacquet(20/UDFA)
Grayland Arnold(20/UDFA)
Kevon Seymour(20/Street FA)
Jameson Houston(20/Street FA)
Elijah Riley(20/UDFA)

IN
S Anthony Harris(21/UFA/MIN)
CB Zech McPhearson(21/4)
NCB Josiah Scott(21/T/JAX)
CB Steven Nelson(21/UFA/PIT)
S Andre Chachere(21/W/IND)
CB Mac McCain(21/PS/DEN⇒PS)
CB Tay Gowan(21/T/ARZ)
CB Kary Vincent(21/T/DEN)
S Jared Mayden(21/Street FA⇒PS)

わかりづらすぎるのでポジションを付記しておきました。試合に出たベースにしております。そして出入りが多いからタテにしてみた。加入者は加入の時系列順で並べております。

恐ろしいことに2020に獲得した10人ぐらいのDBのうちアクティブロスターに残ったのはSlayとWallaceの2人だけ。DCが変わるとこうも変わる。本当に非効率。まあもともとSchwartzのもとではどんな素材を持ってきても育たなかったが。

Gowan以降の3名についてはシーズン中の補強。大きなケガ人が出ていない状況でこれほど駒数を揃えにいった意味はよく分からなかった。

何から何まで上手くいかなかった2020シーズン、DBユニットは特にひどかった。高額契約を結んだのに一向に働かないSlay、チビのクセに大外に陣取るから並みの身長のWRにも対抗できないMaddox、ACL断裂のMcLeod、良いSに育ちつつあったがたまに事故るMills。あの時は真剣に”Slayをトレードに出せばいい”と思っていた。
そして迎える新政権。開幕直前の期待は以下の通りだったようです。

CB(6):
#2 Darius Slay(Mississippi State)6-0 190lbs 30歳 9年目(6.6M・1/4)
2013のドラ2でDET入り。その後オールプロ1回、プロボウル3回と実績は積むがチームは勝てず。そこへやってきたヒゲのHCと反りが合わず、契約延長で揉めていたところを2020の3巡5巡の計2つの指名権とトレードでPHI入り。 プロ入り当時のDETのHC Jim SchwartzがDCとしてSlay獲得を熱望したという噂はあり、シャットダウンCBの加入に興奮したが、蓋を開けてみると全然だったというのが去年の印象。DBの振り返りでも書いたが、相手チームのゲームプランを変える存在では全くなかった。マンツーマンで1試合ずっとやられていた記憶しかない。特にMetcalf。 それがオフの練習時間の短さ等いろいろ言い訳の要素があった2020だけのものだったのか、今後ずっとついて回るものなのかはわからない。前者であることをただただ祈るような気持ちで開幕を迎える。

#3 Steven Nelson(Oregon State)5-10 194lbs 28歳 7年目(1.3M・1/1)
2015のドラ3でKCからの指名。KCには4年在籍、その後FAでPITと契約。PIT初年度である2019はマッチアップへのQBレーティングを65.8に抑えるなかなかの活躍を見せるが、2020にはそれが97.0まで悪化。 最終的にはカットされ、FA市場でもなかなか買い手がつかず7月末のトレーニングキャンプ直前にPHIと単年3Mで契約。キャップヒットが非常に低いのは5年間に分けてサインボーナスを計上するというRosemanお得意の手法によるものです。 立ち位置的には去年Maddoxが担当していたWR2とのマッチアップということになるはず。その点PIT時代と変わらないものと思料。 キャンプでは若手WR陣にとっていい踏み台になっていたようで不安はあるが、Maddoxからの上積みという点でレベルアップが望めるポジション。

#29 Avonte Maddox(Pittsburgh)5-9 184kbs 25歳 4年目(2.2M・4/4)
2018ドラ4の4年目。調べてみてまったく意味がわからないのだが、なぜかこいつ変なボーナスをもらっておりベースサラリーが2.2Mに膨らんでいる。なんなんだこれは…spotracによると"Proven Performance Bonus"って書いてある…こいつが証明したのは"CB2としては力不足でした"っていうことだけだったのに。 2021はNelsonの加入によりNCBに移行。キャンプでは全く話題にも上がらないほど順調な仕上がりだった様子。NCBの方が難しいという声もあるが、意外と得意だったりするのか。 高さで無条件に負けるというストレスたまるシーンをあまり見なくて済みそうなので、フラットに観察してみたいと思います。 趣味はボウリングで、他のスポーツをやるなら"Detroit Tigersのショートストップ"という希望を持っておられるようです。

#27 Zech McPhearson(Texas Tech)5-11 191lbs 23歳 1年目(0.8M・1/4)
ドラ4ルーキー。キャンプを通じて評判は良かったが、プレシーズン2戦目に信じられないぐらい狙い撃ちにあっちゃった男。 それほど期待値が高くないだけにこの時点でCB4のポジションにいることに驚きを禁じ得ない。外も中もできるように準備しているとのこと。まあ下二人が最近来たばかりなので、序盤の不測の事態に対応するのは彼のお仕事。 うっかり間違えてNelsonのところに居座っちゃってもいいんですよ。

#37 Mac McCain III(North Carolina A&T)6-0 175lbs 23歳 1年目(0.7M・1/1)
彼のことは最近長々と書いたのでそちらをご覧いただきたい。あれから情報のアップデートはしておりません。 eagles-nest.hatenablog.com

#21 Andre Chachere(San Jose State)6-0 200lbs 25歳 1年目(0.7M・1/1)
2018のHOU入り以来各地を放浪しているが、試合出場がないのかそもそもアクティブ登録がないからなのかプロ1年目という扱い。 そもそもCBのところにおいてよかったのかもわかっておりません。

S(4):
#23 Rodney McLeod(Virginia)5-10 195lbs 31歳 10年目(1.8M・2/2)
2012にUDFAでSTL入り、PHIにはFAで2016より加入。いつの間にこんなに信頼できるSに成長されたのでしょうか。 昨季はこの年齢にしてリーグ最多のシングルハイSFでのスナップ比率だったという話。衰え知らず。しかし終盤にACL断裂の重傷を負ったがその回復具合は果たしてどうなのか。 PUPリストで開幕を迎える(6試合は出場不可)と思っていたのにファイナルカットでは予想外のアクティブロスター入り。 初戦はOUTらしいが早い復帰が望まれる。31歳のACL明けがどこまでやれるのかは興味津々。去年と比べてシングルハイ比率はやや落ちるという観測があるのでPHIでは最終年になる気がするが、再延長となるぐらいの活躍を待ってます。

#28 Anthony Harris(Virginia)6-1 202lbs 29歳 7年目(1.6M・1/1)
VirginiaからのUDFAでのプロ入りまで先輩McLeodと全く同じ経歴。カレッジ時代は確か1年だけMcLeodとかぶっていたとか。 Harrisの場合、プロ入りのMINにて長くプレー。 本人も理由にあまりピンときていないようだが、その最終年に急激にスタッツを落としてリリース。2019のマッチアップへのQBレーティングが44.2だったのが2020は118.1という悪化ぶり。これの理由がわからないってもしかしてシンプルな老化なのでは?という懸念はあるが、McLeodとのコネクションもあってPHI入り。 元気ならばランストップにパスカバーに八面六臂の活躍が期待される。 McLeodとのコンビ形成となればVirginia卒のUDFAコンビという知性派苦労人コンビということになる。 NFLプレーヤーにならなければ"カウンセラーか心理学者になりたかった"という知性。

#42 K'Von Wallace(Clemson)5-11 205lbs 24歳 2年目(1.0M・2/4)
2020のドラ4。発音は"KAY-von"です。"ケイボン"です。上2人が今年で契約切れになるため次代のエースになるべき男。上2人との明確な違いはその守備範囲の狭さだが、その分アグレッシブではある。その代償としてケガが多いのが欠点。 昨シーズンは15試合の出場だったが、STでの出場がメインでD#スナップは全体の18%のみ。片鱗は見たが、目立つスタッツは残せなかった。 今年は本当にものになるのか試されるシーズン。今のところ来ドラフトでのS上位指名は避けられない情勢だが全リセットになるかどうかは彼次第。 甘党。

#22 Marcus Epps(Wyoming)6-0 198 25歳 3年目(0.9M・3/4)
2019のドラ6でMINに指名されるがウェイバーにかけられたところをPHIが獲得。MINから来たとはいっても前体制時代からいるので今季D#の補強で目立つHarrisとかWilsonとかのRallis(LBC)コネクションではない。 昨シーズンは急激に出番を増やして33%のスナップに出場。McLeodのケガの穴埋めや、CBに回ることもあったMillsの穴埋めがその要因。 WallaceよりFS適正は高いようで、長くいいバックアップとして活躍してほしい人。 好きな食べ物はブリトー

2021最終53名紹介 - 鷲の巣

 

2021成績

以下スタッツはPFRより
<CB>

Darius Slay
16試合(先発16試合)52タックル(40ソロ)5TFL 3INT 9PD 1Pick6/2FR 2TD/85回 50rec(58.5%)535yds 3TD QBレーティング74.4/ミスタックル8(13.3%)
プロボウル

Steven Nelson
16試合(先発16試合)50タックル(34ソロ)0TFL 1INT 7PD/72回 48rec(66.7%)577yds 5TD QBレーティング108.4/ミスタックル2(3.8%)

Avonte Maddox
16試合(先発5試合)73タックル(53ソロ)5TFL 0.5サック 3QBヒット 1INT 9PD 2FF/74回 56rec(75.7%)412yds 1TD QBレーティング87.2/ミスタックル7(8.8%)

Zech McPhearson
16試合(先発1試合)16タックル(7ソロ)1FF/17回 9rec(52.9%)96yds 0TD QBレーティング69.7/ミスタックル4(20.0%)

Josiah Scott
13試合(先発0試合)12タックル(8ソロ)1TFL 1.0サック 1QBヒット/9回 6rec(66.7%)86yds 1TD QBレーティング134.5/ミスタックル0(0.0%)

Kary Vincent Jr
2試合(先発1試合)2タックル(2ソロ)/4回 4rec(100.0%)37yds 0TD QBレーティング105.2/ミスタックル1(33.3%)

Tay Gowan
2試合(先発0試合)2タックル(1ソロ)/2回 1rec(50.0%)8yds 1TD QBレーティング100.0/ミスタックル0(0.0%)

Mac McCain
2試合(先発0試合)3タックル(1ソロ)

CBの育成と運用という点ではGannonは有能だと言って良いのではないでしょうか。
2020シーズン終了後にSlayトレードという大胆というか節穴予想をしたやつもいた。バカじゃなかろうか。まったく当たらなかった。30歳にしてプロボウルは文句なしだしなんならオールプロでも良かった。PFRのスタッツが厳しい気がするほどにアイランドだった。相手のNo.1WRをしっかり消せるCBの存在は非常に大きかった。パス成功の平均Air Yardが7yds近辺ということで浅めのパスしか通されていないと思って良いと思う。ボールホークタイプでもないのでスタイル的にあと何年もつのかわからないが、彼が健在なうちに若い相方の確立が必要。

Steven Nelsonは2020にパフォーマンスを下げたという話があったが、開幕してみるとそれほどひどいシーンはなかった。Slayに比べると結構セパレートされていた印象があるし、パス成功の平均Air Yardは10ydsを超えていたが総じてスタッツ的には悪くない。あまり狙われなかった原因はアンダーニースでのほかのターゲットがガラ空きだったことだと思っておりNelson自体のパフォーマンスは正直よくわからなかった。ただ、CBがこれだけ目立たないシーズンははっきり申し上げて記憶になく、それだけでここ数年のSchwartz時代よりは圧倒的に改善されたと言って良いでしょう。

NCBが確立できたのがこのシーズンの大きな収穫。2020のNickell Robey-Colemanはシーズン中に晒し首にしたくなるほどひどいものだったが、Avonte Maddoxはサイズの欠点も見せず堅実なタックル力、果てはOLにブチかますBox内での強さまで披露して完全無欠のNCBに。やっぱりこのポジションが適任だった。そして見事契約延長を勝ち取った。文句なし。

以下、ちびっ子たちの評価は最終DAL戦の印象にほぼ依拠することを事前に断っておきます。
ドラ4ルーキーのMcPhearsonは、ミドル~ディープを守るときにはそれなりに力を見せていたが、やはりAmari Cooperのブレイクとかカムバックについていくのはまだまだ大変そうだった。あれだけセパレートされちゃうとしんどい。それにしてもCooperのルートランはやっぱり鋭い。相手が悪かった可能性は大いにあるが、もう少し時間がかかりそうだという印象。指名時にはNCBとしてやっていくという噂だったが、蓋を開けるとSlayの控えっぽい使われ方だったのでこの路線で進むことになるのでしょう。スターターになる日はくるのだろうか。

ScottはNCBの控え。ここはMaddoxがもはや大黒柱として聳えた印象なのでこのまま控えとして推移しそう。DAL戦のTDのせいでスタッツは悲惨なものになっているがこれは完全にOPIなのでまあよいとしよう。目を見張るものはなかったが、控えとしてなら十分やっていけそうな印象。少なくとも昨シーズンのNRCよりはだいぶマシ。

Kary Vincentはひどいやられようだった。彼の場合40ydのタイムは速いがそれがプレースピードに全く結びついていない印象。このドラ7ルーキーにドラ6を差し出したのは目に見えるRosemanの失敗と言って良いでしょう。

Tay GowanMac McCainはスナップ数が少なすぎてあまりわかりませんでした。

 

<Safety>
Anthony Harris
14試合(先発14試合)72タックル(36ソロ)2TFL 1QBヒット 1INT 3PD/45回 23rec(51.1%)280yds 1TD QBレーティング68.8/ミスタックル2(2.7%)

Rodney McLeod
13試合(先発13試合)58タックル(32ソロ)2INT 4PD/28回 20rec(71.4%)255yds 0TD QBレーティング69.8/ミスタックル5(7.9%)

Marcus Epps
16試合(先発3試合)62タックル(39ソロ)1INT 5PD/28回 22rec(78.6%)280yds 2TD QBレーティング117.3/ミスタックル4(6.1%)

K'Von Wallace
13試合(先発3試合)15タックル(12ソロ)/8回 6rec(75.0%)48yds 1TD QBレーティング129.2/ミスタックル1(6.3%)

Andre Chachere
16試合(先発1試合)15タックル(13ソロ)1TFL/10回 8rec(80.0%)157yds 2TD QBレーティング158.3/ミスタックル4(21.1%)

微妙なのはこちら。スキームの問題であろうが、TFLの数字が少ないことからわかるように、ほぼDeepに貼り付いたS陣。その中でもHarrisMcLeodのベテラン陣は悪くなかった。これが”悪くなかった”としか言えないのがつらいところで、この2人のところがもう少し運動能力に富むタイプであればスタッツ的には見栄えが良いものを残せたかもしれない。不満はなかったが、アップグレードはしたい。

控えで言うとEppsはスタッツこそ先発2人より劣って見えるが、5DBの5人目という立ち位置でアンダーニースでのプレーが多かったことを考えるとそんなに悪くなかった気がするしシーズンが深まるにつれて出番を増やしていったのがそのあらわれではないかと思う。

出番を減らしたのがWallace。ドラ4の2年目で開幕時には期待されていたが頭が悪いのか足を引っ張るばかりでケガもあってしばらく姿を見ず。完全にSTに専念して終盤にかけて8試合連続D#での登場無しという日々。いちおうかばうと、最終DAL戦ではゴール前のマンツーマンでなぜか対象から目を切るという意味不明なミスでTDを取られたプレー以外は見てられるものであった。これが期待の2年目の集大成かとおもうと絶望しかないが。

Chachereはすさまじいスタッツ。QBレーディングは満点。これは最終DAL戦でFSに入った際のクッションの取りすぎが原因。”TDだけは許さない”と思ったのか異様な深さに下がり続けてトレイルしてくるCBとのスペースが広大に空いたことで好き放題されて結果的に簡単にTDに結びついた、というこのポジション特有のミスによるもの。試合中に改善の気配がなかったのは悲しいが、ランストップとかではかなりクロージングスピードの速さを見せていたりしたのでさほど悪い印象はない。頑張っておくれよ、という気持ち。もう25歳らしいが。何か一つきっかけがあれば伸びそうな気配はあった。願わくばそのきっかけが良いものであることを祈っております。

 

2022への願望とか

<2022契約関係整理>
〖CB〗
CB1 Darius Slay:最終年。キャップヒット22.0M
CB2 Steven NelsonUFA
CB3 Avonte Maddox:2024まで。2.5M
CB4 Zech McPhearson:2024まで。1.0M
CB5 Josiah Scott:2023まで。0.9M
CB6 Tay Gowan:2024まで。0.8M
CB7 Kary Vincent Jr:2024まで。0.8M

〖SF〗
S1 Rodney McLeodUFA
S2 Anthony HarrisUFA
S3 Marcus Epps:最終年。1.0M
S4 K'Von Wallace:2023まで。1.1M
S5 Andre Chachere:ERFA

今季の先発DBを4人だとすると、契約があるのはSlayだけというありさま。酷い。
まず試合ができるかどうか、という低いレベルで考えてもSはEppsが先発張れそうだとしたとてもう1枚足りない。
ここは一旦本人も希望している通りMcLeodの再契約で良さそう。良さそう、というかこれは必須である。ロッカールーム的にもいていただけると非常にありがたい。コミュニティにとってもこの人格者を手放すのは惜しすぎる。サラリーはどうしましょうか。5M未満で何とかなりませんかね?2年契約とかでいいですよ。
ドラフトで狙うのはHarrisのところのアップグレード。特に運動能力的な面で。Kyle Hamilton(ND)に届くなら1秒で入札して良かったところだがさすがに15位まで落ちてくることはないでしょう。Harrisの仕事でいうと2Highの片割れ/浅い方のS/たまにBox内という役割だったと記憶しているので、この辺を念頭に置くならDaxton Hill(Michigan)がフィットしそう。クロージングスピードがえげつないJalen Pitre(Baylor)でも良いが。まあSSタイプには事欠かない。
しかしBox内に加えてDeepもできるJaquan Brisker(Penn State)が長期的にはより適任かもしれない。例年2巡に入るとS争奪戦が繰り広げられることになるので1巡19位で行っても文句なし。
Harrisに帰ってもらうという選択肢も捨ててはないしむしろ戻ってきてほしい気持ちもあるが、ここはサラリー次第。14Mとかいう想定市場価格なら俄然無理です。

頭数だけはいるが経験値が絶望的に足りないのがCB。
とりあえずの噂ではSlayの契約延長あるかも、とのこと。年齢のことはありますがリーダーとしても想像以上にハマってるのでやっていいんでないでしょうか。33歳ぐらいまで働けるでしょ。子供も多いししっかり頼む。
で、問題になるのがCB2。
さすがにNelson亡き後をGowanもしくはMcPhearsonの2年目に期待するだけではちょっと怖いが。どうするつもりなんでしょ。それなりにコストもかけてるし。
RosemanはCBにも1巡使っていないが、仮にあるのであればSauce Gardner(Cincinnati)・Trent McDuffie(Washington)・Andrew Booth(Clemson)とかが候補になるんだろうが、Gardnerが遠いところに行ってしまいそうなので後ろ2名のどっちかとかか。McDuffieはカバーマンとして完成されている感じがしてとても好ましい。Slayと組ませたら投げるところなくなっちゃうよ。だからこそSとLBの運動能力向上も同時に図りたくなるところ。
Boothはバックペダルのスムーズさが目に付く。あれだけ速けりゃZone Coverageでも粘れそうだな、と思う反面、あれだけのものを持ちながらどうしてあれだけ不安定というか当たりはずれがデカいパフォーマンスを披露できるのかが疑問。怖くもあり、楽しみでもあり。現時点で計算できるのは前者なのでとりあえずMcDuffie推し。

さて、これにてD#の振り返りも最後ですが、とにかくD#は当面のDTを除き全ポジションが補強ポイントである。EDGE・LB・DBと比較すると、EDGEが最重要なのは譲れないにしても、その後は恐らくDB>LBとなると思うが、一方でSとCBを比較するとS>CBな気もしておりよくはっきり申し上げてRoseman的な優先順位はわからない。
もちろん今後大いに心変わりする可能性はありますが、いまの心持としては
1-15:EDGE Jermaine Johnson(Florida State)
1-16:CB Trent McDuffie(Washington)
1-19:S Jaquan Brisker(Penn State)
2-51:LB Chad Muma(Wyoming)
ぐらい。上位4つをD#に全振りして結構だと思っております。

WRは絶対に必要だがここはそれなりに大枚をはたいてFAにいけばよろしいしIOLはSeumaloとStoutlandに期待することとしてTEとRBとPは下位で充分、といったところ。
さてどうなりますかね。