Wentzが戻ってきた。NFC東地区に。WASに。
一部推測ではWentzの2017のWeek6@CARでのパフォーマンスに惚れ込んだRiveraが渇望したというにわかには信じがたい説も。
まあそれはないにしてもHeinickeとの先発争いは楽しみ。なわけあるかどっちでもええわい。
前振りは、そろそろFA市場が開きますよ、というものでした。
現地3月14日(月)12:00に合法タンパリング期間が開始。
丸2日間ちょいの合法タンパリング期間を経てリーグ新年度は3月16日(水)16:00から。この2日間の情報は確定ではありませんのでくれぐれもご注意ください。幻になった取引ではFrank GoreがPHIに来ていた世界線があったはずでした。
日本時間15日火曜午前1時から眠れない夜が始まります。
まあ既報の通りトレードは可能ですしカットされた所謂Street FAとの契約は可能だったりUFA予定の選手との契約延長は可能だったりするのでまだまだ動きはあるんでしょうがとりあえず今見えているところで話を進めていきます。
そんなわけでFA市場開場に向けてPHIのニーズその他の整理をば。
UFA除き現行スターターその他
<Offense>
QB:Hurts・Minshew
RB:Sanders・Gainwell・Huntley
WR:DeVonta・(不在)・Watkins・Reagor・JJAW
TE:Goedert・Rodgers・Stoll・Jackson
OL:Mailata/Dickerson/Kelce/Seumalo/Lane・Dillard・Driscoll
<Defense>
DE:Sweat・Graham・Tarron Jackson
DT:Cox・Hargrave・Milton
LB:T.J. Edwards・Davion Taylor・(不在)
CB:Slay・(不在)・Maddox・McPhearson
S:(不在)・Epps・(不在)
<ST>
(省略)
そもそもスターターが誰かは不明もいいところであるが外野から見るとこうなる。
この不在の穴埋めと現行スターターのアップグレードを行うのがFAとドラフトであろうと信じているので、この、所謂ニーズをどうしていくかを考えていきたい。
なお、上の羅列でいうと太字はスターターと見込まれる人間で、下線付きの人間は個人的に可能な限りアップグレードもしくは将来に備えた準備をしたいところです。
つまり、ニーズは上から順番に、
WR
DE
S
CB
LB
iOL
RB
となる。なお、重要度の順番付けには既に個人的な想いが紛れ込んでいる。この偏りにはご留意いただきたい。
PHIファンにとって今週最大の朗報がC Kelceの現役続行。そろそろ後任を、という気持ちは毎年あるが、ニーズとしてはやや低め。こんなに余裕のないチームでは、困ってから考えてもいいか、Stoutland先生いらっしゃるし、という気持ち。
流出側
世界からの注目度は低いが、引き戻すかどうかという点において一応考えないといけないのがこの面々。
【UFA】
<Offense>
なし。
<Defense>
DT:Hassan Ridgeway
DE:Derek Barnett・Ryan Kerrigan
LB:Genard Avery
CB:Steven Nelson
S:Rodney McLeod・Anthony Harris
【RFA】
<Offense>
RB:Boston Scott
WR:Greg Ward
TE:Jason Croom
OL:Nate Herbig
<Defense>
LB:Alex Singleton
このメンツでPFFの選出するFA200選に入っているのは
37位 CB Steven Nelson
48位 DE Derek Barnett
152位 S Anthony Harris
159位 S Rodney McLeod
の4名。値段次第になるが戻したいのはSのどっちか。パフォーマンスではHarris・人柄ではMcLeod。個人的にはロッカールームあるいはコミュニティのリーダーとしてのMcLeodは戻そうとするのでないかと思う。戻してほしい。
Nelsonに対して取り立てて不満はないものの、年齢を考えても長期的な解になり得ないことと値段からリリースせざるを得ないのではないかと思う次第。
DEのあいつはドラフトの時からPFFのお気に入り枠。引き止めろという気持ちが微塵も浮かばない。別れの挨拶すらしたくない。Kerriganも同様。
その他UFA・RFAからどうしても長期的に欲しいのはHerbigのみ。
結論としては、流出側からはHerbigとMcLeodは残してください頼んだRoseman。
欲しいあいつとこいつ
ニーズをそれぞれ見ていく前にキャップスペースの確認。
2022のキャップ総額が208.2Mだと先ごろ発表されたが、PHIでは2021からの持ち越しがちょっとあり、Malik Jackson等名前も挙げたくない奴らのデッドマネーがだいぶあり、現時点でのキャップスペースは17.3M(OverTheCap)~27.3M(spotrac)のどこか。意外と幅が広いので調べてみると、両サイトの違いは主にデッドマネーの見込みの差(約14M)によるもの。UFAの連中のキャップヒットをデッドマネーに加算しているOverTheCapのデッドマネー36.5Mの見込みの方が多分正しい。
というわけでキャップスペースは17.3Mだと思うが、そう思うと意外と少ない。大物は1名ぐらいになるか。ただ、2023には新たなテレビ放映権の影響でガツンとキャップが広がると見込まれていることもあって、Rosemanお得意のバックロード契約が多発すると考えると早速Mailata・Goedertあたりの契約再構築込みで大物2名ぐらいは行けそうな気がする。それをどこに使うか。
ではニーズに戻ります。
WR:
JJAW・Reagorという上位で獲った連中が何の役にも立たないことが分かった今、Hurtsの成長を見極めるという意味でもWR2の補強は必須。
ドラフトで、という気持ちもあるが、ここに時間的猶予はない。
加えてさすがに陣容が若すぎることもあるので確実に計算できるベテランが欲しい、という気持ちは前から開陳している通り。
昨日の情報では、”PHIはATLとRidleyのトレードに関して合意に達していた”というものもあったので、Rosemanもこの線で動いていることは間違いなさそう。
しかしNFLが調査している情報を掴んでこのトレードをしれっと反故にしたATLフロントには全く頭が上がらない。
27歳のRidleyを狙っていたことを考えると多分この前後1歳ぐらいがターゲット。
しかしAdams(GB)・Godwin(TB)にタグが貼られてWilliams(LAR)が延長した今、市場は手薄。
残りで実績があるのはAllen Robinson(CHI)・Fuller(MIA)・Smith-Schuster(PIT)・Washington(PIT)・Kirk(ARZ)・DJ Chark(JAX)ぐらい。
最近よく名前を見るRobinsonは若干Jeffreyと被るので悪くないんだろうがちょっと。
パフォーマンスも下り坂という話ですしもうすぐ29歳ですし。
顔からバカ知性のなさが滲みだしてるTik Tokerは勘弁してくれ。
というわけでここはずっと言っているようにDJ Chark一択。
仮にCharkが獲れたとしてもドラフトでの補強は否定しない。下位にはなるだろうが、ちびっ子スロットキャラが欲しい。
DE:
結局2枠捻出できそうな大物をどこで使うかという話だが、個人的には喫緊の課題であるWRは譲れず、もう一つはSかなと思っているところ。
ただし、ここで地元Temple大出身のHaason Reddick(CAR)を連れてくることも否定しない。
どちらかというとSAMでの起用が増えそうだが、こういうスピード寄りのパスラッシャーは足りなかったパーツでもあり是非とも欲しい。
Reddickが叶わなかったもしくは見送った場合、Harold Landry(TEN)亡きいま他にめぼしい選択肢がFA市場にないこともあり、ドラフトで。というかまあこちらが本線。
何度も申し上げるが、その場合の現実解はJermaine Johnson(FSU)。
SweatとのFSUコンビでサック量産を願う。
S:
Eppsをどこまで評価しているのか見えないが、一応2枠が空いているこのポジション。
FA市場での大物はTyrann Mathieu(KC)・Marcus Williams(NO)・Quandre Diggs(SEA)あたりがTop Tier。
続くのはMarcus Maye(NYJ)・Terrell Edmunds(PIT)・Jabrill Peppers(NYG)あたり。
PHIとのコネクションが一番強いのはMaye。
DBCのDennard WilsonはMayeのメンター。
実はMcLeodがどうなるかに大部分が懸かっており、彼が残るなら欲しいのはSSタイプ。
そうなるとMaye・Edmunds・Peppersあたりが好み。
そしてドラフトでFSタイプのDaxton Hill(MICH)もしくはKerby Joseph(Illinois)。
Marcus Williamsを獲るならMcLeodはいなくなってドラフトではSSよりのJaquan Brisker(Penn State)とかJalen Pitre(Baylor)とかか。
うむどちらでも完璧。
CB:
FAがしぼりきれておりません。
安い人を探すはずで、そうなると読めない。
ドラフトで根本解決を目指すなら、1-16の希望はAhmad Gardner(Cincinnati)・Trent McDuffie(Washington)・Andrew Booth(Clemson)・Kaiir Elam(UF)の順。
Gardnerは多分いないでしょうからそれ以下から。
Stingleyが落ちてきたらめちゃくちゃ悩むから誰かちゃんと引き取ってください。
3名の序列にあまり意味はないが、ElamはDeVontaにやられていた印象が強いのでちょっと遠慮気味です。
LB:
ベテランであれば欲しいのは先ごろカットされたJordan Hicks(ARZ)に決まっておろう。今日にでも獲ってこい。
こいつが手に入ればMcLeodの代わりにロッカールームをまとめることもできよう。
そうしよう。
ドラフトでは選択肢豊富。
Samとの併用を考えるならDevin Lloyd(Utah)だしピュアなOff-Ball LBということであればNakobe Dean(UGA)。
しかしさすがに1巡3つ保有していることはなかろうと思うので2つしかないのであればEDGE・CB→S→LBと考えるのが層の厚さとしても妥当。
であれば、贔屓のChad Muma(Wyoming)は3巡まで落ちないだろうが、Brian Asamoah(Oklahoma)やTroy Andersen(Montana State)ぐらいまで視野に入る。Damone Clark(LSU)も悪くないかな。
当面はTJとTaylorで先発は足るが、Taylorはいつケガするかわからぬゆえ上位での補強は不可避。無理に1巡使わなくていいからな。わかってるだろうなRoseman。
iOL:
ドラフト。下位はちょっとよくわからないがCole Strange(Chattanooga)とDylan Parham(Memphis)とCameron Jurgens(Nebraska)はどのあたりが適正なのだろうか。
RB:
パワーあるやつ。それだけ。届かなそうな連中も込みで挙げるとJames Cook(UGA)・Brian Robinson(BAMA)・Dameon Pierce(UF)そしてZaQuandre White(South Carolina)が欲しいとは言い続ける。
Watson
結論に行く前に、直近で”起訴されない”ことが決まったDeshaun Watson(HOU)について。
当初より報じられているように、こやつの契約には”No Trade Clause”が盛り込まれている。なので移籍先はこいつが行きたいと言ったところでしかありえない。
昨年10月あたりの報道ではMIAだけが行きたい先リストに上がっていた気がするのでHOUとの条件云々よりWatsonの意向次第。
コンバインの記者会見で”Hurtsに満足している”的な発言をしながらその裏でRussell Wilson獲得に動いていたフロントですから何があっても驚かない。
そして、WatsonをどうしようとWR2の補強は必須です。
結論
<FA第1案>
WR:DJ Chark(JAX)
S:McLeod放流+Marcus Williams(NO)
LB:Jordan Hicks(ARZ)
<FA第2案>
WR:DJ Chark(JAX)
S:McLeod呼び戻し+Marcus Maye(NYJ)or Edmunds(PIT)/Peppers(NYG)
ドラフトは上に書いた通りなので省略します。
個人的には第1案、Roseman的には第2案になるでしょうか。
以上です。
だいぶ頭がすっきりしました。