Dallas界隈なんかより格段に性質が悪い自信があるPhiladelphia現地のライター陣だが、情報収集能力も格段にDAL界隈より落ちる。30-VISITのメンツがほぼ明らかになっているDALと比較してPHIで判明しているのはたったの7名。いつまでもHurtsに粘着してないで仕事をしなさい君たちは。
さて、少し取り乱しましたが、ドラフトプロセスにおいては各チーム30名まで有望選手を招いてインタビューその他を実施することができます。今回はそのいわゆる”30-VISIT”のお話。
30-VISIT
そもそも、この30人に対してできることは、自軍施設への招待とインタビュー、メディカルチェック云々だとのこと。フィールドでのワークアウトは出来ません。
なので主には頭と膝と腰のチェック。
現時点(日本時間6日朝)で判明しているのは以下7名。情報が漏れ出たタイミングの順番で並べております。
DT Jordan Davis(Georgia)
コンバインで一番目立った人と言っても過言ではない。6’6”(約198cm)341lbs(約155kg)というサイズでありながら40ydsを4.78という驚異的なタイムで駆け抜けた御仁。その結果スパイダーチャートの面積は前代未聞のデカさに。
CoxおよびHargraveが契約最終年を迎えるDTのニーズは相変わらず高い。
Hargraveとのこのオフ中の契約延長の噂は絶えないが、それをやっちゃうとCoxのキャップで苦労したこのオフの二の舞になるのでないかという懸念を勝手にしているところ。
Davis君の話に戻ると、3-4では2ギャップを食え、4-3だと1テクだと思われるが、果たしてアナリティクスを重視して「ランへの投資は無駄である」を信条とするPHI首脳陣というかフロントからどれだけ評価されるのかが不明なところ。
なにせ彼はスタミナに懸念があるツーダウンプレーヤーであり、パスラッシュ能力に見るべきものはなく、その身体能力も特に試合映像に現れているわけでもなく、そもそもダブルチームを受けるのも上手くない様子なので個人的にはうーんあんまり、といった感じ。興奮はしないがどうなるか。
DT Devonte Wyatt(Georgia)
上述のJordan Davisの相方。サイズは小さいが運動能力はなかなか。
本命はこっちであってほしい。
パスラッシュはDavisより多彩で、何より身体能力と試合映像から受ける印象が合致するという安心の逸材。ダブルチームを受けるのもかなり上手いしなんならこの体重にしてたぶんDavisより下がらない。という評価は贔屓が過ぎるか。
もしかすると現在15位で指名してほしい第一候補。
CB Ahmad “Sauce” Gardner(Cincinatti)
いつの間にか今ドラフトのCB1にまで駆け上がった選手。
デカくて腕も長くてプレスも上手くCov.2にはよくマッチしそう。当初は欲しかったがもはや手が届かない存在。
落ちてきたら迷わず行けよ。
CB Marcus Jones(Houston)
待望のリターナーが来るぞ!Rosemanナイス!
彼への愛についてはSTの振り返りで述べたとおり。
とにかく小さく、CBに置いても使いづらいことこの上ない選手ではあるが欲しさも隠し切れない。
ちなみにどれだけ小さいか、であるが、簡単に言うとスパイダーチャートで面積が表現しきれない程度。線である。でも欲しいものは欲しい。
This is why you Draft Marcus Jones #HoustonCougars pic.twitter.com/YSmtF5kLqd
— WayneBreezie (@WayneBreezie) 2022年3月30日
THIS IS WHY YOU DRAFT MARCUS JONES #Eagles #FlyEaglesFly pic.twitter.com/IheglEOFC2
— Florida Boy Corey 🌴🍊🌊☀️ (@floridaboycorey) 2022年4月2日
OT Tyler Smith(Tulsa)
一応陣容が整っているOLではあるが、このオフもこのポジションのアップグレードにはかなり熱心な様子。全米各地のプロデイ等でStoutland先生の目撃情報は絶えない。
Tyler SmithはTulsaではOTだがサイズの問題もありプロではOGにコンバートされると見込まれている選手。
PHIが惚れこむだけあって運動能力は高い。
Tulsaのプロデイでもかなり熱心に彼を見ていたようで、興味は漏れ出している。
OLでは契約最終年を迎えるOCのKelceとRGのSeumaloのところに長期的なピースが必要な状況ではあるが、他の例えばWRとかTEと違ってこれほど上位で突っ込むべきところではないのでは?というのが個人的な想い。ですが必要は必要。
DT Perrion Winfrey(Oklahoma)
このリストで一番不満なのが彼。
運動能力が高いのは事実ですが、何度試合映像を見てもLogan Hall(Houston)と同じぐらい良さがわからない。
DE Kayvon Thibodeaux(Oregon)
堕ちた全体1位候補。
そして堕ちた原因が未だにわからない。
コンバイン前後ぐらいからか、急に”あいつは不真面目だ”とか”情熱が足りない”とか”すぐ手を抜く”とか、主にフットボールに取り組む姿勢の面への悪評が相次ぎ、コンバインのドリルをパスしたこともあっていつの間にかTop10を外すモックまで現れる始末。一方で、「コンバインでインタビューしたスカウトから彼への悪評は聞かなかった」という情報もあって正直いま最も評価がわからない選手。
試合映像を見る限りシンプルなモンスターであり、落ちてくるなら獲ってほしすぎる。ただし、獲得した後のリスクがコントロール出来なさそうなら無理せずスルーしてください。
4Qの最後まで必死でプレーしてたし素行に問題なさそうだとは睨んでいるが、”フィルムに映らない部分を見る”という意味でこのリストの中で一番理にかなった招待。
腕はやや短いが充分速い。というかサイズとかスピードでケチをつけるのが無意味な程度には実力を証明済み。
現時点判明分は以上です。
書き漏れておりましたが、過去のRosemanの振る舞いから言うと、接触回数が多い選手を指名しがち、というシンプルな傾向があった気がしておりますので今後増えていくであろうこのリストに載る選手のことをマークしておいて損はないのではないかと思っています。
直近で言うとReagorもDavion Taylorもそんな一味だったと記憶しております。
で、WRはどうするの?
その他の接触者
コンバインやらプロデイやらシニアボウルやらでの接触は上記30名に含めなくて良いのでこのほかにも触手を伸ばした相手は色々おります。ポジション別にさらっと。
QB
Kenny Pickett(Pittsburgh):Roseman直々に試合観戦。プロデイでも面談+ディナー
Sam Howell(North Carolina):Roseman直々に試合観戦。コンバインでも面談
Carson Strong(Nevada):Senior Bowlで面談
Matt Corral(Ole Miss):QBC Brian Johnsonとコンバインで面談
RB
Breece Hall(Iowa State):コンバインで面談
WR
Treylon Burks(Arkansas):コンバインで面談
Skyy Moore(Western Michigan):同上
Drake London(USC):同上
Justyn Ross(Clemson):同上
Jameson Williams(Alabama):同上
Garrett Wilson(Ohio State):同上
Bo Melton(Rutgers):ローカルワークアウト?に招待
OL
Jean Delance(Florida):Shrine Bowlで面談
Cam Jurgens(Nebraska):コンバインで面談
Trevor Penning(Northern Iowa):同上
DL
George Karlaftis(Purdue):コンバインで面談+プロデイでも個別にワークアウト
Alex Wright(UAB):コンバインで面談
Arnold Ebiketie(Penn State):Senior Bowlで面談
LB
Troy Andersen(Montana State):コンバインで面談
DB
Jalen Pitre(Baylor):プロデイで面談
Joey Blount(Virginia):Hula Bowlで面談
色々漁った結果判明したのはこれだけでした。おかしいな。もっと他に会ってないといけない奴がいそうなものだが。
とりあえずまあまんべんなく見ているようで安心しました。