バイウィークにやることとしてはやはりこっちがメイン。
チームとしては6-0と絶好調だがはてさてユニットとしてはどうか、やっぱりあいつをクビにすべきだな、ということについて考えていきたいものです。
その前にビッグニュースが入ったのでまずはそちらから。
Trade!!!!
PHI:2023年4巡⇔DE/OLB Robert Quinn:CHI
思ってもいなかった。
Brian Burns(CAR)にも食いついていそうな気配はあったが、そこまでしてEDGEポジションを欲しがる理由がよくわかっていなかったところ。
やはりSweatを愛しすぎるがあまり目が曇っていたか。
PHI側(というかRoseman)の事情としてやはり大きいのはWeek2でのDerek Barnettの離脱。
そもそも全く結果を残していない選手だったので個人的にはいなくなってせいせいしているところがあるし、Tarron JacksonとかPatrick & Kyron Johnsonのような若手のスナップ数が増えるならいいじゃないかとさえ思っていたが、これによってEDGEのデプスが、通算サック数的には、やや薄くなっていたのは事実。
MINのPSからJenkinsRobinsonを引っ張ってはいたが試合でお目にかかった記憶はないし。
Robert Quinnについては開幕前からトレードの噂があったやに記憶している。
ネックとなるのがその高額サラリーで、いくら前年18.5サックというとんでもない数字を残していようが、32歳という年齢と、年14M程度の契約が2024まで残るという契約を引き受けるチームはなかろうという論調だったはず。
ところが、開幕してしばらく経った現在、CHIにとってもスキーム変更(というかKhalil Mackの流出によるダブルチームの増加)により今季ここまで1サックにとどまっていたQuinnの契約が割に合わなくなってきたという事情はありそう。
そういった先方の足元が見えてしまったRosemanという銭ゲバにかかればネックだった2022のサラリーの大半をCHIに負担させるぐらいのことはなんでもなかったことでしょう。
The #Bears are paying $7.1 million of Robert Quinn's remaining base salary this season as part of the trade to the #Eagles, per source.
— Tom Pelissero (@TomPelissero) 2022年10月26日
So, Philadelphia gets Quinn for the minimum for the rest of 2022, and inherits non-guaranteed base salaries of $14M in 2023 and $13M in 2024.
うむ。最高。
これにて2022のPHIにおけるキャップヒットは0.7Mとなり、2023・2024はそれぞれ14M・13Mというキャップヒットになるが、保証額なしなのでこのオフにカットしてもデッドマネーなし。
実質単年契約。
"トップクラスだが契約は軽いEDGEを4巡1つで手に入れた"という事実だけが残る。
100点以外の点をつけられようか。(反語)
CHIではPHIのどのEDGEよりスナップ数が多かったそうで。
もう少し働きやすい職場ではあるはずです。
Mackが抜けたCHIにおいて、Quinnは今季ここまで58回ダブルチームを受けていたというデータがある。
この回数は異次元だそうで、Nick Bosa(SF)とかMicah Parsons(DAL)といったトップクラスでもその回数は40回台にとどまっているのだとか。
DTがあれなのでそれなりにダブルチームはされるかもしれないが、少なくともReddickの逆側だと割と負担は軽そう。
というわけで今季ここまで1サックだということについては心配していない。
CB Bradberryという"崩壊した前政権の遺物は非常に美味しい"ということを示すサンプル(n=1)もあるので割と期待している。
栄光の2011ドラフトにおける全体14位。PHIにおける同期は、もはや町の象徴となったJason Kelce。
Roquan SmithがQuinnトレードへのコメントを求められて泣いていた。
その程度には良きチームメイトでありロッカールームでの振る舞いも最高だという噂。
Milton Williamsの隣のロッカーっぽい。Miltonよ。いっぱい学ぶのだ。
Quinnへの願いは一つ。がんばれ。
枠を空けるためにDE Tarron Jacksonをリリースしました。
悲しい。
というわけで現時点の2023ドラフトにおける指名権は以下の6つです。
1巡(←NO)
1巡
2巡
3巡
4巡(→CHI:Robert Quinn)
5巡(→NO:CJGJ)
6巡(→JAX:Josiah Scott)
7巡
7巡(←MIN)
(10/29:一部修正)
ではようやく本題に入ります。
Offense
スタッツ
綺麗にターゲットが割れたためにやっぱりWR/TEの獲得ヤードは伸びませんね。
そしてRBはほぼSandersのみ。
QB
スナップ記録が残っているのはHurtsのみ。
開幕当初の勢いに比べて6試合で6TDパスという数字はやや落ち着いたように見えるが、6TDランのうちの5つがQB Sneakも含めてゴール前(5yds以内)からの獲得になるのでこれも考慮すると十分な決定力だと言えるのではないでしょうか。
Mahomesの20TDパスという数字と比較してはいけません。
褒めて差し上げたいのはそのINTの少なさ。
もとより事故は少ないタイプだったが、6試合2INTという数字が物語る程度には安定していた。
一瞬ARI戦辺りで2021シーズンに戻りかけたがDAL戦ではそんな場面はなかった気がする。
高校以来となる2年連続同スキームでのプレーとなり、総じて2020とか2021とかよりは上向いている気がする。
特に左へのスローとリリースのスムーズさと判断力。
最後のものはもう少し磨いていただきたいところではありますが、現時点での成長度合いは想像以上。
今後の焦点は、2023限りの契約。
その人間性も含めると延長自体には異議なし。
というかそれ以外考えられない。
問題は金額。
QBの契約延長を引っ張ったとて年率10%ぐらいの異次元さでインフレが起こるポジションなのであまり得はなさそうに思える。
なのでやるなら今オフ。
頼むよRoseman。
その他QBのパフォーマンスには見ていないためコメントのしようもありませんが、放流必至のMinshewの後釜については考えないといけませんね。
たぶんFA。
理想は引き留め。
(ニーズ:ほぼなし。ベテランQB2。)
RB
Miles Sandersとかいう大エース。
大物を狙って空いているホールに素直に飛び込まない悪癖が目立ったこの2年だったが、今季についてはそれも息をひそめており非常に効果的なゲインを重ねられている印象。
今でもたまにビッグゲインを狙ってちょっとしたロスを記録する場面もあるが、LOSの手前でそれをやる場面は減ったというかあまり記憶がない。
事実それがビッグゲインに繋がる場面もあるにはあるのでここは飲み込むべきところかな、と思っている次第。
特筆すべきは、(他ポジションも合わせて)ファンブルロスト"0"という現状。
32チームで唯一の存在。
Sandersに限らないRBユニット全体、というか就任以来口酸っぱくボールについて言い続けてきたSirianni &Co.の功績。
2INTのHurtsの成績と合わせて、Offenseでのギブアウェイ2は余裕のリーグトップ。
加えてDefenseのテイクアウェイ14もリーグトップタイなので差し引きは+12。
リーグ2位のDALにダブルスコアをつけての圧勝。
そりゃ強いに決まっている。
話は逸れたが、この強さにRBは大きく貢献していますよ、そしてSandersのファンブル癖も現時点では鳴りをひそめていますよ、というお話。
本題はここから。
Sandersが安定していることもあるが、続くRBが不在。
期待値がだいぶ高かったGainwellはそれなりの働きを見せているが、じゃあもとよりケガが多いSandersが抜けた場合にしっかり主戦を張れるか、と問われれば微妙としか言いようがないほどにインパクトは少なく、Bostonについても同様に今季はここまでケガもあって出番が少ないうえに働きも微妙。
Sermonには期待しているが、Boston復帰後は急激に出番を減らしたので首脳陣からの期待もそんなに高くなさそうというのが悲しい実態。
そろそろトレードのデッドラインが来る。
これまでの噂では、2巡+3巡+4巡+翌年5巡という破格でSFにいったCristian McCaffreyに対してRosemanは3巡一つというオファーをしていたとのこと。
これをどこまで本気で動いたととるかは微妙で、まああいつは基本なんでも欲しがる。
とはいえオファーしたということが事実だと思うと、優秀で計算できるRBをもう1枚追加する気はありそう。
そしてタイプはこのテのパスゲームで活躍できる万能さを持つ選手。
ということでキャンプの合同練習でSirianniへの挨拶が済んでいるKareem Hunt(CLE)が最右翼だと思わざるを得ない。
先方のGMもRosemanを尊敬するBerryだし。
CLEのRBでいうと本当はD'Ernest Johnsonの方が好みだしこちらの方が圧倒的に安いが、さて残った指名権で誰か釣れるのでしょうか。
ほぼ確実にやってくるSanders不在期間をどう凌ぐかを考えた際、どうしてもあと1枚は欲しいのでここに何かがあるのではないかという予想であと1週間ほど過ごしていきたい。
恐らくRoseman(というか師匠のJoe Banner)の性向を踏まえるとSandersの契約延長はなさそうなので、来季以降の陣容が全く不透明だがこれはドラフトの時に考えることとしたい。
ちなみに、ショートヤードの専門家が長らく欲しかったのだけれど、今季はそこにHurtsのQB Sneakという武器を見つけてしまったので今のところそこへの緊急性はない。
(ニーズ:特大。実績あるRB2。)
WR
言うことなし。
序盤の躍進を支えたのは間違いなくAJ BrownとDeVonta Smithのコンビ。
パスを投げないといけない状況に追い込まれてもAJとDeVontaとGoedertがいます、という状況はあまりにも心強い。
当然スタッツが伸びていないが、そんなことより勝利の方が重要です。
違いを作れるWRが2人もいるというのはなんとありがたいことでしょう。
不満があるとすればSteichen(あるいはその半分ぐらいSirianniのせいかもしれないが)による使われ方の部分。
プレッシャーが掛かる場面でスクリーンに逃げつづけるのを今すぐやめなさい。
AJとDeVontaを信じるのです。
それと、もう少しQuezを奥に飛ばしてあげなさい。
(ニーズ:皆無。嘘、リターナー。)
TE
Goedertはちょいちょい落球するというところを除けばRACも上手くなったようだし近いところでHurtsにとって信頼できるターゲットっぽいので文句なし。
2~3回派手な試合が出ればプロボウルも見えてくる。はず。
Stollが思いの外良いのでCalcaterraと競い合いながら成長していっていただきたく。
Goedertが抜けたら、という最悪の状況については考えても意味がなさそうだしダブついた場合の使い勝手が悪そうなのでここは抜けてから考えればよろしい。
(ニーズ:中。シーズン中はどうしようもないので来ドラフト。)
OL
不満なんてあるわけがない。
気になるのはLaneの脳震盪の状況だけ。
Dickersonがどうやら良い成長を遂げているようなのであとはMailataがもう少し上手くなってくれれば言うことない。
Kelceは全然衰えない。
さて、Jurgensくんの出番は巡ってくるのでしょうか。
JAX戦でのLT Driscollの働きをどう見るかによるが、恐らくDillardのトレードはないと踏んでいる。
さてどう出るでしょう。
(ニーズ:特にない。)
Defense
スタッツ
太字がチームトップ、赤太字はリーグトップ(タイ)です。
DT
ここについては何度でも謝ります。
Jordan Davisくん、バストっぽいとか思ってて本当にごめんなさい。
いかに自分に見る目がないかよくわかりました。
Davisこそ未来。
その他のDT諸君へ。
帰れ。
Miltonは良い働きをしているという噂がチラホラ聞こえてくるし、事実悪くはないが、先発を張れるほどかと問われれば「?」というのが現状。もうちょっと派手に成長してシーズン中にHargraveを食うぐらいまでいってほしかった。
Tuipulotuは全然ダメ。
Cox・Hargraveというコンビも相変わらず醜悪なランD#を見せ続けてくれる上にパスラッシュでもぱったりと当たりが止まった。
本当はDerrick Brown(CAR)が欲しかった。
ドラフトでは最重要補強ポイントです。
(ニーズ:特大。ドラ1-a使え。ただしWill Andersonが残っている場合その限りではない。)
DE/OLB
Reddickが当たりなのは本当に良かった。
Barnettは離脱したが、そもそもインパクトは全然なかったのでそんなに打撃はなさそうだと思っていた。
が、そこへきてQuinnの補強。
どうやらGannon下においてパスラッシュはどこまでいっても個人のタレントに頼るのだという宣言だと理解したが、乏しいタレントでもプレッシャーをかけられる、みたいな技巧を見たかった者としてはなんとも寂しい。
Gannonはこれで成績残してもあまり評価されないのではないか?
というのが心配です。
DE/OLBに話を戻すと、Grahamの復帰が特にランストップという点で予想以上にインパクトがあった。
あの小さいカラダで10年以上この世界を生き残ってきただけあってやはり上手い。
Sweatはもうちょっとインパクトを残してほしいところ。
Tarronの放出は悲しい限り。
その他、またしてもGannonへのクレームになるが、2021シーズンの就任以来、DEキャラを3テクにセットさせてパスラッシュ、ということは皆無だという統計が残っている様子。
Grahamが0テクについているのは一度見た気がするが。
タレントはこっちにダブついていて3テク方面では枯渇している。
なんとかうまいやり方を見つけてください。
Off-Ball LB
Whiteは最高。
TJも最高。
タックルの局面でもう少し強くても良いだろうというシーンは何度か見たが、その前任たちのストレスと比べればかわいいもの。
どっちと契約延長したらいいかはまだまだ悩む。
悩みの原因は、未だほぼ姿を見せないNakobe Deanの存在。
長期的な柱にはなってほしいが、タイプはWのWhiteと被る。
TJのようにMを張ることはなかなか難しそう。
S方面に金がかかりそうな今オフにあって両方と契約延長することはなさそうだと思っているので、将来を考えるとできればTJを残したいところ。
ただ、Whiteにもずっといてほしい。
こんな贅沢な悩みを抱えることになるとは1年前には微塵も思わなかった。
最高です。
(ニーズ:ない。下位指名でBIG10からランストップが出来て速いのを1枚。)
CB
堂々のリーグ1位となる被QBレーティング66.0・BUFに次ぐリーグ2位の9INTを挙げている素晴らしいパスD#において、原動力はここのスターター3名。
Slay・Bradberry・Maddox
には非の打ち所がない。
完璧。
特に開幕直前に加入したBradberryは2021の退行が何だったのかと思うぐらい完璧。
さすがに「Slayより良い」とはまだ言えないが、安定感はこっちの方が上かもしれない。
Slayはその分Big Playが多いのでこっちもこっちで最高。
このままお元気でやっていっていただきたい。
問題は控え。
Maddoxが消えた2試合、穴を埋めたScottにしてもSlayの控え筆頭であるMcPhearsonにしてもうーん微妙。
まあMcPhearsonはそんなに悪くなかった気もするが…
あんたたちの成長をこそこっちは見たいんだがね。
仮に2023ドラフトでCBを上位指名した場合、それがしっかり育つ保証がないのはとても怖いのです。
Dennard Wilsonさん。よろしく頼みます。
そして、Bradberryよ、あと2年ぐらい残ってください。
(ニーズ:大。延長しなかった人数に応じてスターター)
S
こちらも完璧かよ。
CJGJにSできるの?という疑問を置き去りに現在チームトップの3INT。
PHIのSのスターターって誰?Harrisじゃないの?Epps…って誰?という声を尻目に…まあINTこそないが良い活躍。
実際Eppsの存在は大きいはずで、広い守備範囲を武器にボールへの寄せも速いしタックルも堅実。
まあCBがあれだとあまり目立ちようもないが、デカいミスを見た記憶はない。
控えで言うと、6DB隊形のときにWallaceがちょいちょい出番を増やしている。
とはいえ少なすぎて感想っぽいものはない。
本当はBlankenshipが見たいんだが。
懸案はスターター2名ともが今季にて契約切れになること。
どっちにしよう。
空気にフィットしているのはCJGJだが、若手の手本になりそうなのは叩き上げのEpps。
どっちも、とはいかないのだろうが希望は持ち続けておきます。
(ニーズ:大。延長しなかった人数に応じてスターター)
ST
スタッツとして記すべきものはあまりないが、最クソユニット。
<カバーチーム>
Kick Off:平均25.6yds(リーグ27位)
Punt:平均45.9yds(リーグ23位)NET平均40.3yds(リーグ23位)
<リターンチーム>
Kick Off:平均15.0yds(リーグ32位)
Punt:平均6.9yds(リーグ23位)
どうでしょうかこのクソっぷり。
どこにも褒めどころがないというのはいっそ清々しい。
他チームの映像を見る限り、どうもリターナーのタレントの話ではないような気がしてきた。
リターンチーム全体として全然機能していない。
PuntのカバーについてはInside20がそれなりに多いようなのでまだわかるが、やっぱり全般クソ。
STCのMichael Clayが1日も早くクビになることを願ってやまない。
(ニーズ:大。有能なSTCとリターナー)
投資先についての考えもまとめようかと思いましたが、選手個人まで振り返る時間が取れなかったのでこのあたりで。
なにせビッグニュースがあったのでここから先も楽しみは全くつきません。
こんなことは大声で言いたくないが、、、Rosemanは…最高です。