"This game is personal for me because it’s personal for James Bradberry, facing his former team for the first time. "
ーDarius Slayー
アツい男ですねSlayは。
Bradberryとはいつの間にか兄弟の契りを交わしているようですし今季のDefenseの安定の土台は間違いなくここ。
特にそういう場面が発揮されたわけでもないNYG戦の振り返りです。
結果:PHI 48-22 NYG
試合内容は完勝。
文句なし。
文句あるのは雨もあったのだろうがPHIにケガ人をもたらしたMetLifeの芝の状況だけ。
これについてもSterling Shepardの悲劇を思えばNYGに文句言うのも筋違いな気がする。
来季開幕までには張り替える予定とのことなんでまあ許すが。
展開振り返り
久しぶりにコイントス勝利でPHI Defenseから。
1st Downは1回更新された気がするが、SweatとReddickのサックでPunt。
そしてPHI Offense。
Calcaterra・Sanders・Pascal・Scott・DeVonta・Quez・AJと7人に投げ分けて84ydsを進んでTD。
はい順調。(7-0)
返しのNYG Offense。
またしても1回1st Downは更新されるが、スクリーンをTJがナイスタックルしたりで4凡、Punt。
このあとのPHI Offenseは、Punt Returnでの反則もあって自陣9yd地点から。
Hurtsがフリーラッシュを受けながらもQuezに綺麗なパスを通した最高のプレーなんかもあり順調に敵陣に侵入。
That 3rd down completion to Quez Watkins on the out route by Jalen Hurts with a free rusher bearing down on him was a big time throw.
— Pierre Baptiste Jr. (@PierreB3_) 2022年12月12日
Poise and Placement. pic.twitter.com/PicSUlPyDD
しかしそこでDeVontaがドロップしたりとやや停滞。
NYG陣41yd地点で4th&7に。
ここでSirianniの決断は、GO。
まあね。このDefenseの出来ならね。よくわかる。
そしてHurtsはスロットからフェードに走ったDeVontaを狙う。
ここでJulian LoveとかいうNYGのSが、叩けばいいボールをINTしにいくというボーンヘッドを犯してくれたおかげでDeVontaとすれ違い、結果は41ydTDレシーブに。
On 4th and 7... BIG SHOT. @JalenHurts to @DevontaSmith_6
— NFL (@NFL) 2022年12月11日
📺: #PHIvsNYG on FOX
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Hurtsはもう一拍Sを目で釣ってほしかったがまあ落としどころは完璧。
DeVontaはよく捕った。
そして案の定Dabollはキレていた。(14-0)
ここでPHI DefenseはLinval JosephとJordan Davisを並べるという禁じ手を発動。
が、その2プレーはどっちもパス(片方はBlitzで入ったBlankenshipがスクランブルに出たJonesをオープンフィールドで仕留めたナイスプレー)で、何も起きず。
今回も同じように一度1st Downを差し上げたが、MiltonのスーパーなランストップでBreidaをロスに仕留め、最後は3rd&6からCoxの猛烈なプレッシャーからギリギリ逃れたJonesがTE Bellingerに何とか通すが、Eppsがしっかり仕留めてまたしてもロス。
Puntに。
そしてここで飛び出したのがこの日のハイライト。
先方P Jamie Gillanがスナップされたボールを落としてなんとそのままドロップキック。
The Giants punter Jamie Gillan totally botched this snap 😂 pic.twitter.com/ayX37sId35
— DIE-HARD 🦅 Fans (@Eaglesfans9) 2022年12月11日
イリーガルパントかなにかの反則となり、NYG陣33yd地点からPHIボール。
これをHurtsは一発でAJへのロングパスを通してみせ、2Q残り8:16で3ポゼッション差。(21-0)
At this point... no words for @JalenHurts and this @Eagles offense.
— NFL (@NFL) 2022年12月11日
📺: #PHIvsNYG on FOX
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なんかその後もいろいろあった気はするが、この試合はここで実質終了。
雨のMetLifeという劣悪環境の影響を受けたのかBlankenshipが上記AJのTD後に膝を傷めて退場。
シーズンエンド系ではなかったようでひと安心。
そしてP Sipossも足首を傷めて退場。
1回回ってきた出番で無難なパントを蹴ったElliottと、急造ホルダーをそつなくこなした器用なCoveyが隠れMVP。
最後はまたしてもプレシーズンゲームモードに突入してましたね。
主なスタッツ
本調子ではなかったようだが、Saquonを9回28yds(Avg.3.1yds)に抑えたDefenseの勝利。
7サックという数字以上に延々プレッシャーをかけられていた印象。
良かった人たち
- HC Nick Sirianni
あの4th Downでのギャンブルは素敵でした。 - QB Jalen Hurts
ランで大爆発、パスで大爆発の翌週はどっちで来るのかと思っていたらバランスの良さできやがった。
ラン253ysパス217ydsは良いバランス(ややラン多すぎ)。
AJへのパスも見事でしたしQuezへのパスも去年までは通ってなかったし、DeVontaへのパスは引くぐらい最高のプレースメントでした。
絶賛成長中。 - RB Miles Sanders
ホールを見つける能力・ブロックを待てる忍耐力・見つけたら躊躇いなく飛び込む胆力・そして飛び込んだら触らせない走力。
ややパワーが足りないだけの完全体RBである。
今季に関してはケガもないしボールセキュリティも完璧。
ややパスレシーブに不安と不満はあるが総じて100点。
契約延長と行きましょう。
キャリアハイとなる144ydsでシーズン合計は1,068ydsに。
これで2014シーズンのLeSean McCoy以来となるシーズン1,000yd越えのRB誕生。 - DL陣
はいはい完璧完璧。
Sweat・Reddickがギアを上げつつあるのはいいことだしわかるが、Coxもめちゃくちゃ元気にパスラッシュし始めているのは一体どういうことか?
一時90%近くまで膨らんでいたCoxのこの日のスナップ率はなんと45%。
そりゃ元気にもなる。
4Q最後のガーベッジタイムに出ているのがSuh、という贅沢な布陣になった効果は個々人のパフォーマンスアップにもつながっていると考えるとあの補強は本当にクリティカルだった。
ナイスRoseman。
Brandon Grahamよ。
契約延長するつもりなんかなかったのにこれは参った。
3サックでNFCのDPOW選出。
これで8.5サックとなり、10サックに到達したReddickに次いでチーム2位に浮上。
Comeback Player of the Yearという声も上がってきた。
実際に数字だけでなくパフォーマンスもめちゃくちゃ良いはずなので、来季以降のことは一旦措いて、今季は頑張ってくださいませ。 - RB Boston Scott
さすがのGiants Killer。
2Q終盤、21-7にされた直後のKick Off Returnでの66ydsはその後の展開をだいぶ楽にしてくれたはず。
あれはナイスリターンでした。
RBとしても6回33yds1TDなのでSandersのブリーザーとしては十分な活躍。
やっぱりMetLife好きなのか。 - CBコンビ
はいはい問題なし。
BradberryのINTが見られなかったのは悲しいが、1試合で2回しか投げられていないのであればまあそれも致し方なし。 - OL & Run Game Coordinator Jeff Stoutland
サックもあるにはあったが大勢には影響なかったはず。
SeumaloとMailataがやややられていたか。
とはいえランブロックはさすがに多彩。
後半はおもに時間を食うことに集中していたようだが、その時間帯でもほぼ滞りなくOffenseが出るのは今の強さの源。
毎週毎週とてもいい仕事をしていると思います。
悪かった人たち
- Jordan Mailata
この日は結構やられていた。
主にOjulariとThibodeauxが相手だったが、スピードを念頭に置く分、インサイドムーブで何回か危うい状況に陥っていた。
2人とも小さいわけではないが、パワーよりもDBばりのスピードで勝負するタイプ。
大外ブチ抜かれがなかったのは成長だが、まあこのテのタイプへの対応は継続的な課題。
ランブロックは問題なし。 - WR DeVonta Smith
珍しくドロップしたりサイドライン際で足を残せなかったり。
集中してくださいよ。 - S K’Von Wallace
Blankenshipの代役で入ったがやっぱり悪い時が目立ちすぎる。
そんなSは一番ダメだ。
もう3年目か。
かたやあんなに成長したQBもいるのに。
さらばじゃ。
戦後の動き
ケガ人の補充にストリートから2枚漁ったが、これがまあ楽しみな補強に。
- S Reed Blankenshipの穴←Anthony Harris(PS)
Blankenshipは膝の捻挫だがIR入りほどのものではないそうで、短期の繋ぎになるかもしれないがスキームを知り尽くしたHarrisの加入はWallaceを出さずに済むという点でだいぶありがたい。 - P Arryn Sipossの穴←Brett Kern(PS)
SipossはIR入り。
復帰時期も読めない重傷とのことで、ほぼ今季絶望の匂い。
補充したのはルーキーが良かったTENを放出されていたベテランP Kern。
14年目36歳。プロボウル3回選出。
ストリートでは一番のビッグネームだったはず。
最終2021シーズンの成績でもSipossを上回る平均Net YardだしTouch Back率もSipossの3分の1程度なので恐らくアップグレードとなっているはず。
練習の映像でもホルダーをそつなくこなしていた。
期待しております。
ちなみに、SipossのIR入りで1枠空いたが、ここにはCHI戦ぐらいからGoedertが入るはず。
期待。
感想
- Daniel Jonesからミスを取ってみると、思いのほか堅実で驚いた。
もうちょっとSlaytonで来るかと思いきや2回しか投げなかったのは何かあったのか。
ターゲットさえそろえば強くなりそう。 - リターンゲームが良くなりつつある。
これは朗報。
PuntのブロックとSipossの足首破壊がなければこの日もSTにはGameballいくはずだったでしょう。
とはいえあの1プレー以外はいいSTだったと思います。
Bradleyいなくても何とかなるのね。 - 不安だったMetLifeでのNYG戦を乗り越え、チームはプレーオフ進出が決定。
DALのせいで地区優勝とか1位シードが決まるのはWeek16DAL戦以降になるが、ひとまず去年と同じところまでは来た。
あとはまだある色々な壁を乗り越えられるかどうか。
DakとかZekeとか。
とりあえずCHI戦に向けてのモチベーションは全く上がらない。