鷲の巣

NFL フィラデルフィア・イーグルス(Philadelphia EAGLES)の応援ブログ

2022 Week16 @DAL感想

ぽんぽん点は入るしリードは入れ替えるし最後まで目が離せないという意味でめちゃくちゃ楽しい試合でしたね。

 

贔屓というフィルターさえなければ、ということですが。

 

結果PHI 34-40 DAL

 

 

展開振り返り

負けたので詳細割愛。

良かったプレー、やられたプレーは多々あるが、負けたという結果に鑑みると、勝敗に大きく寄与したと思っているのが以下3プレー。

 

  1. 1Q残り6:38
    DALボール・DAL陣48yd地点からの3rd&5
    パスシチュエーションで綺麗に決まったMaddoxのブリッツだったが、Dakの足元にタックルに行ったせいで仕留めるのに時間がかかり、そのままGallupに短いパスを通されて1st Downを獲得される。

    これでドライブが継続し、7-10と追い上げられた最初のTDに繋がったので割と大きなプレー。
    というかDakが強すぎる。



  2. 4Q残り8:02
    DALボール・DAL陣29yd地点からの3rd&30
    34-27とPHIがリードを奪った返しのシリーズ。
    TDでテンション上がっていたのもつかの間、最初のプレーでいきなりルーキーTE Fergusonに24ydsのレシーブを決められて早速フィールド中央に進出を許す。
    Whiteこのヤロウ。
    という嫌な流れになりながら、ReddickSweatの連続サックでなんとかひと息付けそうな3rd&30でのプレーがこちら。

    なんでこんなことになるのか。
    本当にいい加減にしてほしいゴミD#。
    Slayが悪いのかJosiah Scottが悪いのか。

    下が各選手の動きだが、どうやらCov.2だったようで、33番がDeep 1/2の責任者。(32番のBlankenshipはフィールド中央の責任者)
    なので33番がこんなにたらたら下がっているのがおかしい。

    こいつはMaddoxが負傷退場してリリーフしてからずっとクソだった。
    デプスって大事です。

    こんなプレーを決められたシリーズを止められる力は今日のD#にはなかったですね。
    このあと4プレーでCeeDeeへのTDパスで追いつかれる。



  3. 4Q残り2:19
    PHIボール・PHI陣25yd地点からの1rd&10
    同点で迎えた4Q終盤。
    投げてはいけないターゲット(Watkins)へのパスでINTを食らったのち、なんとかD#が食い下がってFGでとどめた返しのシリーズの最初のプレー。
    ハンドオフでボールを貰ったSanders
    Goedertがブロックできずに漏れてきたParsonsを躱したところまで良かったが、結果はこれ。

    ファンブル癖という悪癖がこんなところで顔を出すかね。
    プロボウル(笑)。
    クビで結構。

    この結果に至った心境を無理矢理理解しようとすると、戦前の予想よりDALのランD#が固く、Sandersもここまで20回69yds(Avg.3.5yds)とだいぶフラストレーションが溜まっていたのでしょう。
    なのでなんとかホームランを狙おうと、1人躱したあとも2人3人とカットを切っていこうとしたのではなかろうか。

    正直に申し上げると、この前のシリーズまでの感じだと、3rd&Longのシチュエーションを作ったとてどうせMinshewが何とかしてくれる雰囲気もあったしキサマひとりが何とかしなければいけない状況では全くなかった。
    周囲が見えていないところは相変わらずのようですね。

    シーズンもヤマ場を迎えたこの2試合でのゴミ具合を見てしまうと、ベテランミニマムを超える金額は払えないですね。

    さようなら。
    プロボウル(笑)という看板を背負ってFA市場に打って出て他チームから金を巻き上げてください。

    次週からはGainwellSermonで行きましょう。


    ドラフトはBijan Robinson(Texas)でよろしく。
    LVで負けすぎているあまりに腐りかけているJosh Jacobsを救出するという方法もある。
    偉大なるHurtsというかAlabamaコネクション。

 

 

主なスタッツ


"サック数はスタッツとして過大評価されすぎている"と嘯いていたのは誰よりもサックを食らってきたCINの若きエースJoe Burrowだったが、サックしてもサックしても結局Dakに1st Downを獲られるんだから無力感がとんでもなかった。

とはいえ両EDGEはお見事。
Reddickが2・Sweatが1.5・Maddoxが1・SuhGrahamが0.5ずつの計6サック。

 

上に表現できていない数字で言うと、公式ではMinshewに1Fumble(Lost)が記録されているが、スローの映像だとあれはたぶんBostonの責。
ということでRB陣で2FumbleいずれもLost。

 

良かった人たち

最終的には力及ばなかったが、もちろんいい仕事をした人はいました。

  • WR陣のうちDeVonta Smith & AJ Brown
    先方のCBが傷んでいたとはいえこのご両名は本当に素敵でした。
    DeVontaはまたしてもサイドライン際で職人の足残しを見せてくれたし、AJのスラントはやはり絶品。
    DeVontaはルーキーNCB Blandをちぎるというミッションも見事にこなしてくれましたな。素敵です。
    なによりも2人ともコンテストキャッチが異常に強い。
    AJはまだしもDeVontaの強さには本当に驚く。
    手を伸ばしてボールに近いところで捕る、というのはレシーバーの基本だが、それをこのレベルまで徹底してできる技術は素晴らしいのひとこと。
    この日の113ydsでDeVontaも1,000ydsを突破。
    WR不毛のフランチャイズであるPHIにとって、1,000超えが2人出たのはフランチャイズ史上初となる快挙。


  • TE Dallas Goedert
    明らかにスナップ数を制限されていたので本調子にはほど遠いのでしょうが、レシービング面はやっぱりStollとかとはレベルが違った。
    3捕球に止まったが、的も広いし確実だしキャッチ後も稼いでくれるし。
    というかこの5週間見ていなかったので驚いたが、あんなにスピードあったっけ?
    キレキレになって帰ってきた我らがエースTE。
    プレーオフに向けてよろしく。


  • DE Josh Sweat & OLB Haason Reddick
    素敵な両EDGE。
    RT Tyron Smith相手にもReddickなら問題なしでしたな。
    ルーキー相手なのでもとより計算に入れていたSweatの方も、1.5サックを計上。これにて待望の2ケタ11サック。夢のようだよ。
    そしてSweatはPick6のおまけつき。
    全力でリターンしているときに思っていたのは"どうかケガだけはしないでくれ"の1つだけ。

    貼っとこう。

    せっかくだしもう1つ貼っとこう。

    実にいいものを見せてもらいました。


  • QB Gardner Minshew
    良かった部類でいいと思います。
    スタッツ的には2INTがついているが、これを両方Minshewの責にしようとは全く思えないところ。
    投げる相手が違ったならああはなっていない。
    投げる相手を間違えたという意味では責かもしれないが。
    終始それなりのプレッシャーに晒されていた中だったが、リリースはクイックだしボールも正確で、QB2としては文句なく良い部類。
    合わせた回数が少ないはずのAJにもいいタイミングでデリバー出来ていたのは素敵だった。
    プレーの理解が高いからできるんでしょうな。
    来週もよろしく。
    あ、脚はやっぱり遅いすね。

 

 

悪かった人たちと急遽浮上した穴

上に挙げた人以外はたいてい悪かったで良いと思いますが。

  • DC Jonathan GannonとDB陣、特にJosiah Scott
    Zone coverageの時には90%以上の成功率でDakにパスを通されていたはず。
    どこがソフトなのか判然としないが、確定しているのはMaddoxをリリーフしたNCB Josiah Scottのところ。
    この日は確かにCeeDeeがマッチアップでしんどかろうことは想像に難くないが、こいつはこれまでもあまり良いところがなかったはずで上積みもないからもういいや。
    次週からはMcPhearsonに替えよう。Jobeでもいいよ。

    Pollardにもよくやられた(ラン9-19・パス6-60)が、あいつにあれぐらいやられるのは想定の範囲内です。実にうっとうしい。
    それよりもDakのスクランブル6回41ydsがやられすぎ。

    Gannonよ、あのフィールド中央がバッコリ空くのはなんともならんのかね?
    Dakのスクランブルもそうだがスロットに入ったCeeDeeとかに対して無力すぎんかね?
    後半からはBlankenshipを真ん中に残すようなアジャストをしていたようだが、そうすると今度はサイドライン際が弱くなるとか。
    DALのOC Kellen Mooreとのマッチアップにはずっと勝ててないぞあんた。


  • OL
    結局0サックだったが、そんなことより。
    ラン出なすぎパスプロテクションではプレッシャーかけられすぎ。
    映像は見直していないので印象だけの話になってしまうが、ランはKelceが結構押し込まれていた気がする。珍しい。
    パスはMailata
    大事故にはならなかったが、スピード溢れるParsonsにずっと外をまくられていたために、低身長のMinshewがステップアップせざるを得なくなって、見えにくさとスペースのなさからくる投げづらさから球が上ずる、というずっと起こっていた悪循環の根源はキサマだよ。

    ところでLaneは大丈夫なんだろうな。
    リリーフしたDriscollが早速吹っ飛ばされてMinshewのプレッシャーになっていたのには頭抱えた。
    頼む無事であってくれ。
    ここがダメならプレーオフも相当しんどい。
    うむ、いつぞやのJPみたいだな。


  • RB Miles Sanders & Boston Scott
    ファンブルするRBはいらない。
    もう上でも書いたので改めないが、2人とも今季限りでいいでしょう。
    Gainwellは良かった。
    良い切れ味。


  • WR Quez Watkins
    この2週で一気に株を下げたという点でSandersに共通するのがこの人。
    ということで急遽浮上した穴というのがWR3です。
    個人的には、2INTはどっちもこいつの責任がMinshewより大きい。
    だって両方DeVontaなら捕れたでしょ。
    少なくともINTなんていう結果にはなってないでしょ。
    DeVontaを褒めたときに使った言葉をそのまま裏返せばこいつが下手なところ、ということになる。
    まあもとよりコンテストキャッチが出来るタイプではないしもう少しDeepとかで勝負させてやりたい気持ちもあるが、せめてINTという結末にならないようななにかはあったでしょうよ。
    2INTの要因になっているので、あまりにクラッチすぎたSandersとトントンぐらいでこの試合結果への寄与度は高い。
    3年目の終わりでこれですからね。
    NO指名権が微妙な位置で終わりそうな今、トレードダウンで指名権を増やせるならぜひともこいつのアップグレードはドラフトで狙いたいところ。
    そんな思いを強くした試合でした。

 

 

敢えてポジティブにふるまうと、NO戦が消化試合にならなかったのはドラフト指名権的にも重要。

 

来週は心の底から勝っていただきたい。
これで躓いて最終週にもつれ込むようなことがあれば1位シードも危ういし、そもそもそうなればプレーオフでの躍進は望みづらく。
なんかシーズン最終盤で一気に株を下げたシーンは5年前にみたけれども。

 

負けたチームを持ち上げるSirianniの手腕もなかなかなので、久しぶりにホームに帰ってくるNO戦はHurts抜きとは言え楽しみです。
やっぱりAJ・DeVonta・Goedertの3人が揃うとワクワク感が半端ない。

 

あとは正座してLaneの状態が悪いものでないことを祈るのみ。