鷲の巣

NFL フィラデルフィア・イーグルス(Philadelphia EAGLES)の応援ブログ

2022 NFC Championship vsSF展望

期待と不安が綯い交ぜになっております。
相手は攻守ともにNFC最強。
不足なし。

 

ケガ人情報

PHI

クリーン。
急に足首のケガでLimitedになっていたTJもOK。
本人もロッカールームでは"大丈夫"と言っていたようなのでたぶん問題なし。

 

LaneもMaddoxもOK。
素晴らしいですね。

 

 

SF

こちらもほぼクリーンながらRB2のElijah Mitchellが練習不参加。
ここがOUTになるならCMCの負荷が増えるはずで、そうなるとどう転ぶのか。
有利だとは思いたいがあまり読めない。


Mitchellの穴を埋めるかのようにPSからRB Tevin Coleman(とCB Janoris Jenkins)を昇格させているようです。

 

 

マッチアップ

PHI Offense
  • こんなことを言うのはたぶん初めてのハズですが、
    おいHurtsよいっぱい走れ。

    弱点など全く見受けられないSFのDefenseだが、唯一うまくいかないのがQBに走られたときなんだそう。
    特に、としてこの文脈の例で挙げられるのがJarrett StidhamのOffenseに34点献上したLV戦。

    観たけど、どこがだよ。
    QBが走るかどうかなんかあんまり関係ないじゃないか。
    と思っていたが、よく見るとスクランブルのときのカバーのルールがやや粗そう。

    こっちのほうがわかりやすいでしょうか。


    ということで、Hurtsよ。
    ポケットから出たら、もちろん前が空けば走ればいいが、基本はちゃんと奥を狙うのだ。
    何度か走ってればそっちにしっかり食いついてくれるはずなのでその時に空く奥のWRを見逃さないように。

    スクランブルのときのルールという点では、去年散々その息を合わせるのに苦労したところ。
    この分野でHurtsと一番息が合っているのは、実はQuez Watkinsだと思っているので、16番のビッグプレーには期待しておく。
    くれぐれもカムバックルートとかでWatkinsに投げないように
    HufangaにPick6まで持っていかれる絵しか見えない。
    あいつに勝負させるのは奥だよ。


  • LVは、というかMcDanielsは、さすがにそれなりに有能なだけあって、リアクションが早すぎるSFのLB陣を、ふんわりカウンターっぽくなっちゃう系のランや、プレーアクションパスとかでまあよく動かしていた。
    あれをやるのだ。

    特にRPOは今回も有効になりそう。
    Fred WarnerをキーにしてSandersに渡すかGoedertに投げるか、といういつものやつ。アレです。
    このランにKelceのプルを混ぜた先週のやつはなかなかにLB的にはつらいものに仕上がっていた。
    めちゃくちゃ食いつかせていたいいデザインだった。
    アレをやるのだ。

    (参考映像:アレ)

     
    DAL戦でParsonsをイラつかせていたやつも良さそう。AJを使うアレです。
    (参考映像:アレ)

     

     

  • OLは、先週NYG戦が今季ベストのギッチギチパフォーマンスだったのであの調子でよろしくお願いしたい。
    Bosaは怖いがMailataも成長しているのでがんばって対抗するのだ。
    去年は1サックだった。
    今回は0.5サックまで許容する。


  • SFのDL陣の特徴は、そのスタンツの多さにあるそう。
    まあ4menでのパスラッシュが基本になるのだからそうなるのは理解できるところ。
    ドロップバックに対して33%の割合でスタンツを仕掛けてくるとのこと。

    だが、そこはやはりStoutland先生。
    PHI OLの対スタンツ完璧処理率はリーグトップ。

    (上記TweetはDivisional Roundの前に、DAL DLがいっぱいスタンツを仕掛けてくるけどSFのOLはその処理に秀でているよ、というもの)


    若干スタンツを仕掛けられる率が低いのが気になるところ。
    これがoffenseのスタイルによって仕掛けにくいのか、単にそんな相手とやってこなかったからなのかわからないが、場慣れという点でやや不安が残る。
    しっかりスタンツ処理してくださいませ。

    そしてスタンツの処理が完璧に実行できれば、先方はBlitzを入れざるを得なくなるでしょう。
    件のEPAについてですが、SF DefenseはBlitzの有無で相当数字が変わるそうです。
    ・Blitz無:EPA/att(-0.18:1位)・YPA (6.1:1位)・被1st Down獲得率(26%:6位
    ・Blitz有:EPA/att (+0.17:28位)・YPA (8.2:29位)・被1st Down獲得率(33%:18位
    Blitzなしでプレッシャーをかけられれば負け、そこを凌げれば勝ち。
    シンプルに言えばそうなりそうです。



  • ランブロックだが、先週とはLBのスピードが変わる。
    SirianniとSteichenが上手いことやってくれるとは思うが、OL各位におかれてはFred WarnerがJaylon Smithと同じスピードだとは思わないように。



  • LVがDarren Wallerで狙っていたのが、2TEあるいは3TEのランヘビー隊形にしておいて、Sが2列目に上がってきたところにプレーアクションを入れてSのリアクションを遅らせてWaller vs Sを作る、というものだったと理解しており、これはそのまま使えそう。
    チャンスだよGoedert

    ただし、ただしである。
    この場合強く止めておく禁忌事項がある。
    それが、Bosa vs Stollという地獄マッチアップを絶対に作らないように、というもの。

    去年もStollはBosa相手に1サック献上しているし、Divisional Round NYG戦でもプロテクションは相当酷かった。
    こんなやつにArmsteadとかBosaの相手をシングルでさせることは絶対にやってはいけません。
    ここはプルアウトのOGで対処することを基本に考えてください。
    聞いてるのかSteichen。
    いいデザインを頼むよ。


  • CBとのマッチアップならなんとかなるでしょう。
    AJDeVonta、あんたたちは心配してない。
    いつも通りよろしく。

    LBのリアクションが早い分、プレーアクションからBox内でAJを使いたくなることもありそう。

    あまりにもLBが邪魔なら、それを飛ばしてしまうという手もありそうですね。



  • とにかく先方の強みであるLBをどうやって動かしていくかが勝負。
    肝はOL。そしてHurtsのZone Read。
    基本の手札はGoedertAJ
    ジョーカーはDeVontaWatkins

    Sandersは絶対ファンブルすんな。頑張ってほしいがまずは足を引っ張ることのなきよう。
    とにかくチーム全体でギブアウェイだけないようにしていただきたく。

 

 

PHI Defense
  • カギはどこまで行ってもライン戦。
    トレンチの戦いが全てを決する。
    史上3位というNFL史に残るサック数(70)を記録したDL陣を率いるのはDLC Tracy Rocker
    この80年代のレジェンドは、軒並み40歳以下という若いSirianni配下においてStoutland先生(60歳)とならぶ大ベテランは56歳・31年間のコーチ歴を持つ。

    Coxのプロ入り以来11年間で7人目というテンポでコロコロ替わってきたPHIのDLCだが、RockerはDL陣からの信頼も抜群。

    "一生懸命にプレーすること、すべてを出し切ること、より良くなること、毎日良くなるように努力すること、そして、フィジカルであること、たとえウォークスルーであってもフィジカルであること"という指導方針のRocker。
    そういうアツさだけではなく、意外な緻密さも持ち合わせている様子。
    Rockerについてアツく語る2年目のMiltonと、彼の成長を見ているとまあいいコーチなんだろうな、とは思う。

    Divisional Round Weekのある日、眠れなくて2:30に目覚めたSirianniは寝ることを諦めてそのまま出勤。
    どうしようかと悩みながらもとりあえず暗闇のAM4時に出勤してみると、そんな時間にも関わらず前を歩く大男の背中を認める。
    よく見るとCoach Rockerだったとか。
    彼も眠れなかったのかはわからないが、カレッジでは殿堂入りするほどの活躍をしながらもケガでプロでの大成を諦めざるを得なかったRockerは、彼なりにとにかく選手にできることはなんでもやる、という生き様。
    Sirianniはその背中を見て目が覚めたのだとか。

    AM4時に期せずして集合してしまう情熱の男たち。
    本当に良いコーチ陣を持った。


  • 話がまたしても逸れた。
    ランについてはJordan DavisもしくはLinval Josephがしっかりやってくれることを祈るばかり。
    大事なのは規律。
    CMCとDeeboの脅威に対抗するためには、効率よく11人が集まってくることが必要。そのために、特に両EDGEはしっかりとルールを守ってランストップに貢献してください。
    幸いSweatにしてもReddickにしてもこれまで致命的なことはしてきていないので大丈夫。
    問題はGrahamとかの2ndチームになったとき。

    パスラッシュについては、Trent Williamsは諦めるとして、勝負はここからのスタンツとOffenseから見て右側。
    Reddickが中心になろうが、スタンツを交えつつしっかりPurdyにプレッシャーをかけて思考時間を短くしていただきたく。

    こちらでも大事なのは規律。
    Purdyは身長が低いこともあって、視野が広がるポケット外とポケット内での精度に結構な違いがある。気がする。
    ポケット外は相当上手いと思っているのでポケットからは追い出さずに仕留めたい。
    後ろには結構逃げるという未熟な部分はあるようなので、コンテインのおじさんたちはがんばるように。

    特にDT陣。
    Daniel Jonesの封じ込めは上手く実行できていた。
    Purdyも頼む。

    そういえばRobert Quinnとかいう選手を獲ってた気がする。
    何かをしているのを見たことがないが、Trent Williams攻略方法とか持ってないのか。
    そろそろ何かを見せてくださいませ。


  • 大事なのは3rd Downでパスシチュエーションをしっかり作れるかどうか。
    そのためにはいかにショートパスからのRACを最小限に抑えられるか。
    ということでTacklingの重要性は強調してしすぎることがない。
    この点、TJを中心に割と安定しているはずなので、ちょいちょいやらかすCJGJMaddoxのところだけが心配。


  • さてCMCDeeboKittleってどうやって止めるんでしたっけ。
    Kittleには2020シーズンの対戦で15回ターゲット15回捕球183yds1TDという理解に苦しむスタッツを残されている。
    CMCはCAR時代の2試合ではほぼ抑えているが、タレント力が違いすぎて参考記録
    Deeboには前にも述べた気がするが、Eric Wilsonの裏を通されて40ydsをブチ抜かれた去年の記憶が鮮明。

    参った。
    困るのがこの3名の主戦場が、特にLB~NCBあたりのスペースであるということ。
    PHIの弱みはここですたぶん。
    White頑張れ、というのは前提として、問題はNCB。
    Maddoxの復帰は朗報なのだが、今季のMaddoxだとCJGJをNCBに置くほうがもしかすると安定するかもしれず、悩ましい。
    (Maddox<CJGJというより、SSとしてのBlankenship<CJGJという構図が確定的でなくなったものによるもの)

    とはいえMaddox・CJGJが揃っていた時の方がボール奪取能力は高かった気がするので…まあGannonに任す。
    誰になろうが頼みます。


  • テイクアウェイとサックというビッグプレーがなければ勝利はおぼつかない。
    レギュラーシーズン同様、ビッグプレーを見たいものです。

 

 

Special Teams
  • 最大の不安ポイント。
    特にRay-Ray McCloudのリターンを制限できるか、そしてP Kernがちゃんと飛ばせるか。

    ここは祈るしかないところ。みんな頼んだ。

 

 

見どころ

  • Sirianniがプレーコール業を廃してHC業に専念したからか、2022シーズンのCoach陣の試合運び指標ではPHIがリーグ1位らしい。

    (いろいろ言われがちなBrandon Staleyが4位なのでこの指標自体の信憑性は微妙だが)

    こういう無形の資産もしっかり活かしていきたいところ。


  • Offenseが出せれば、Defense側も楽しく観戦できそう。
    Offenseが出せなければNO戦の再現。

    というわけで、見どころはいきなり開幕シリーズ
    ここでOffenseがクソゲームプランを持ち込んでいることが判明したらその時点で試合終了。
    Offenseがそれなりに機能する場合、あとはGannon次第。
    1回ずつの攻守を終えて、理想は7-0(NYG戦)。
    最悪は最初のドライブに9分使われて0-7(NO戦)。

    なんとかしていつものように先制して逃げにかかる態勢を作っていただきたい。

 

勝敗は本当にわからない。
信じているが、勝てる確信なんてどこにも持てない。

 

わかっているのは、この時期に相応しいヒリヒリしっぱなしの試合になりそうだ、ということ。
こっちは拳握りしめて応援するしかない。


がんばれ。

 

がんばれHurtsとAJとDeVontaとGoedertとWatkinsとSandersとLaneとSeumaloとKelceとLandonとMailata。

 

がんばれReddickとHargraveとFletchとSweatとTJとWhiteとSlayとBradberryとMaddoxとCJGJとEpps。

 

ElliottとLovatoとKernとCoveyも。

 

みんながんばれ。

 

 

 

GO BIRDS!!