鷲の巣

NFL フィラデルフィア・イーグルス(Philadelphia EAGLES)の応援ブログ

初日に得たもの

いよいよ楽しい楽しいFA市場が開場。

悲喜こもごもあったでしょうが、その中でも指折りの勝ち組としてPHIの振り返りを。

 

 

亡くしたもの

LB1

CJGJがどこかに行った夢を見て目覚めた日本時間火曜深夜。

そのタイミングでFA市場最初の契約者として報じられたのがT.J. Edwards

 

CHIへ行った。

 

まあこの男はCHI近辺に生まれてBearsファンとして育った人間だし声をかけてきたであろうAssistant GMのIan Cunninghamも元PHI。
仕方あるまい。

 

しかし3年18.5Mは安すぎであろうよ。
これぐらいも払えなかったのか、という感情もあるし、その後CHIがヤッたこれに一番腹が立つ。

 

おいEdmundsに18M/年が払えてTJには6.5M/年だと?
これはやりがい搾取。
許せない。

 

TJよ。FA本番はまだ先だよ。
それまでに心変わりして帰ってきて良いんだよ。

 

というのは1割冗談として、CHIファンに伝えたいのは、このコンバインの40ydsをうっかり4.87というタイムで走ってしまったばっかりにUDFAでPHI入団となったこの男は、本当に最高なのです、ということ。

 

その"スピード不足"というレッテルに悩まされ、PHIが誇る貧弱LB陣では常に最高のパフォーマンスを出しながら、それでもスターターを任されたのが3年目の途中になってしまったこの男の最大の強みはランストップ。

 

OLが多少漏れてきてもこいつはしっかり当たって外せます。

 

そして、タックルの安定感もピカイチ。
2022シーズンにはオープンフィールドでもそれなりにタックルできるようになりました。

 

そしてそして、ブリッツもお上手。

 

というか粗く括るとこの男最大の魅力は、毎年毎年毎年毎年どんどん良くなるところ。

 

本当に良い選手を選ばれましたな。
Edmundsほどの華はないんでしょうが、お安いですしDefenseの中央をしっかり安定させてくれます。
根っからのCHIファンとのこと。
末永く愛してやってください。

 

T.J.へ。
あんたがいないとランストップはままならなかったし、SBなんて夢のまた夢だった。
プレーを見てないやつらが批判していたパスカバーもどんどん上手くなっていってたさまには、というか毎シーズン確たる成長を見せてくれるさまには驚きしかなかった。

 

UDFAからでも正しい努力を積めばスターターにもなれるし、All-Pro投票でも票が入ると教えてもらえたのはいい経験でした。
ありがとう。
CHIに行っても応援してる。
頑張ってください。

 

 

そして新しい時代が始まる。

 

 

DT1

そして想像していた価格を軽々越えていったのがDT1 Javon Hargrave

たしか2020シーズン前に来てくれた時には3年39Mとかだったはず。
そこから3年後に4年84Mとは。
トップDTじゃないか。
おめでとう。

 

Coxの負担を減らしてくれると期待していたもののあんまりそんな風にも見えなかったというのが当初の感想だった。

それから2年が経ち、批判的な見方をしてしまった時間も長かったが、DTで11サックはお見事。

この金額を得られたのは本当に良かった。おめでとう。

 

そして新しい時代が始まる。

 

 

SFファン各位へ。

バストがほぼ確定していると聞くKinlawと比較すると、Hargraveのランストップは同等かややマシです。
Fletchと恐怖の4menフロントを形成したときのランストップには禿げさせられました。

 

パスラッシュは、出足で決まるし、ダブルチームをかいくぐってとか押し込んで何かをしているのを見たことがありません。
PHIでは、常にネームバリューに勝るFletchが横にいたのでほぼシングルブロックでした。

 

とはいえ健闘を祈っているのは事実です。

PHIファンとてHargraveがBosaの隣でプレーしているのを見たことはない。

 

遣い手への依存度はまあまあ高いですが、とはいえハマれば11サックです。
愛してあげてください。

 

Hargraveよ。がんばれ。

 

 

FS1

せっかく先発を張れると証明できたのに、その瞬間に引っこ抜かれたのがMarcus Epps

 

 

彼だけは公式のレーダーに引っかからなかったのでInsiderより。

MINのドラ6指名から這い上がってきた男も当初の報道通り興味を示したチームが砂漠の中にあったようで放流という結論。

 

Eppsについては、TJと同様に非常な努力家だという印象を持っているし、何を隠そう強く愛していた。

1年ぐらい前にはこんなものを書いた気がする。

eagles-nest.hatenablog.com

 

お別れとなるのは非常に寂しいが、新天地で頑張ってください。

 

そして新しい時代が始まる。

 

 

LVファン各位へ。

彼のことをひとことで表すと、やはり"堅実"ということになるでしょうか。
決してド派手なプレーを見せてくれるタイプではありませんが、とはいえ頭がよくて運動能力もそれなりにあり、何よりも地味にではあるが芽をしっかり摘んでくれる選手です。

とにかく派手なチームカラーに合うかだけ心配しています。

が、胸を張って送り込めるいい選手です。
愛してやってください。

 

 

得たもの

HoFの帰還

言葉はいらない。
俺たちの大統領 Jason Kelceが現役続行を表明。

 

 

これにてFA開場初日(厳密には初日の2日前)の勝者はPHIで確定。

 

まだ情報はないが、Seumaloの流出がほぼ確実なので、これによって来季のOLの並びは

左からMailata/Dickerson/Kelce/Jurgens/Lane

となることがほぼ確実。

 

カレッジでもGをプレーしたことがないJurgensにRGの先発が務まるかって?

 

我らがOLCを誰と心得るか。
”やったことがないから"なんていうことは懸念にもならない。
問題なし。

 

 

補償ピック

報じられている金額だと、

Hargrave→3巡

Edwards→6巡

Epps→6巡

 

となりそうな雲行き。

 

だが、これ以外にとんでもない価値を生み出したのが1人。

 

Andre Dillard

 

TENとの契約が3年29Mという規模になったことで、何とこちらが望外の5巡指名権になりそうな勢い。

これはありがたい。

 

と、非常に興奮してしまったが、そういえばこいつ元1巡だった。
Fワード。

 

将来を嘱望されたPetersの後継候補から、いつの間にか頼れるバックアップに堕ちてしまった男だが、とはいえこの枠には4日前にカットしたBrett Tothを呼び戻しているので直接の影響はなさそう。

 

というわけで現時点では上記4指名権が獲れそうな風向きです。

 

なお、"わからない"と申し上げていたFletcher Coxの補償ピックだが、どうもVoidイヤーの作り方が規定を満たさないとのことで、こいつがどれほど高額で他チームに流出しようが、補償ピックの対象にならなそうな気配。

 

残れ。

 

 

新しい時代

それほど心に痛手を負わないのが、HargraveにはMilton、TJにはDean、EppsにはBlankenshipという新時代を担う若手が既に存在するからである。

 

というか、それぞれに現時点でも出て行く選手の上位互換となっている可能性すらある。

 

プレーが見たかったのに思いの外出番が少なくてこちらも不満を覚えていた選手たち。

特にMiltonなんかどれぐらいの成績を残すか今からワクワクが止まらない。

 

なお、そう思える選手層なのは、これほどの余裕を見せられるのは、Seumalo(→Jurgens)を除いてここまでです。

 

ここから、CJGJBradberryの流出は直接の戦力ダウンにつながる。

 

Rosemanよ。

頼む何とかしてくれ。

 

GO BIRDS!!