鷲の巣

NFL フィラデルフィア・イーグルス(Philadelphia EAGLES)の応援ブログ

ニュース一式

あまりにも小粒なニュースしかなかったためにいろいろ放置しておりましたが、さすがにこのあたりに手をつけておかないとプロスペクト関連をまとめられない。

 

ということでTerrell Edmunds獲得以降のニュースについてです。

 

 

オーナーミーティング

3月の終わりごろに毎年恒例のオーナーミーティングが開催されたとのこと。
ルール変更やらが一気に話し合われる場なのでオフシーズンのなかではそれなりに大きなイベント。

当然、各チーム首脳が一堂に会するわけでトレード的ななんらかのなにかが話し合われることがないという考えは無垢が過ぎるというもの。

 

トレード

なかった。

 

ホットトピックは、HC Harbaughの記者会見のタイミングに合わせてトレード要求を暴露したLamar JacksonとBALのことだったが、当然この件に関してもPHIは無風。

 

もちろん去就を明確にしないという方法でGBに絶賛復讐中という噂のAaron Rodgersの件も同様。

 

 

ルール変更

大きなものはなかった。

SB後に取り沙汰されていたHurtsというかKelceの得意技、"92%"でお馴染みのQBスニークにおけるQBを押し込む行為が禁止になるというルール変更も、結果的に提案すらされず。

 

その他は以下のとおり。

 

  • 背番号ルール
    PHI提案の、"OLとDLを除く全ポジション"における背番号"0"着用解禁が決定。
    これにはLaneも不満気。

    これはOregonで背番号0を着用するCB Christian Gonzalez獲得への深遠な布石。
    Georgiaの背番号0、TE Darnell Washingtonを指しているとしたら泣くかもしれない。


  • 25チームが共同提案したとされるプレシーズンのロスターカット日程の一元化。
    これにより90名→53名へのロスターカットにはこれまで3段階あったところが、2023シーズンでいうと現地8月29日の一発カットになるとのこと。
    どう転ぶことになるのかは全くわかりません。


Transaction

DTデプス

Hargraveの穴には3年目のMilton Williamsが繰り上がるため穴にはならない、というのが地球の裏側から偏執的に繰り返している主張だが、Miltonが務めていたローテーション要員に穴が開くのは事実。

 

という訳でここを補強。

 

DL Kentavius Streetと1年契約。

 

2018ドラフト4巡128位でSFから指名されてプロ入り。
スターター4人全員がドラフト指名されたつよつよNC State DL陣の一員。
その他は全体5位でDENに指名されたBradley Chubb・3巡69位でNYGにいったB.J. Hill・同じく3巡84位でLACに呼ばれたJustin Jones

 

誰が当たりだったのか、という問いは心の底にグッと飲み込んでいただきたい。

 

ドラフト前に訪問したNYGでのワークアウトでACLを切ってしまった不幸がその後の5年間ずっと影を落としてしまった形。
SF最終年の2021シーズンにキャリア初の全試合出場と、キャリア初を含む3.0サック1FFの成績を残し飛躍を見せたが、さすがにそれでは延長とならずにUFAとしてNOと契約。

 

まだ26歳ということでもうひと伸びが期待できそうな人。

 

サイズ自体は6'2"(188cm)287lbs(130kg)と小柄だが、ランストップも下手でなくパスラッシュのクイックネスも充分あるように見える。
というか、タイプ的には先に挙げた先発候補のMilton Williamsとモロ被り。
同じ人かと思った。

 

それほどひどくはないが、軽いのが災いしてダブルチームには動かされることが多いランストップと、その裏返しとしてパスラッシュで見せるクイックネスと。

 

ローテーション要員として役割を限定すれば充分にインパクトを残してくれそうな選手だし、3テクがダブルチームを受けにくい現行スキームとの親和性も高そう。
とてもいい補強だと思います。

 

ちなみに、2018ドラフトでStreetの2スポット後の127位で指名されたJosh Sweatとはドラフト前に一緒にトレーニングしていた時期もあるそうで、親交は深い。

 

そして何よりも、大のPHIファンなのだとか。
アイドルはTrent ColeBrian Dawkinsとのこと。
わかる。

 

契約は、もちろん単年の、もちろんベテランミニマム近辺なので、もちろん補償ピックにも影響なし。

強いチームになると、次の飛躍を目指す選手がこうやって安く加入してくれるのがありがたい。
James BradberryKyzir Whiteのように、単年で加入しても頑張れば注目されてビッグマネーに繋がる可能性がデカいというとてもやりがいある職場だと思うので是非がんばっていただきたく。

 

昔から好きだったチームに加入できるとのことでStreetは相当に興奮しているようだったが、こちらも興奮している。
楽しみな補強。

 

 

DT補強失敗

契約で揉めていると噂されていたTENのJeffery Simmonsだが、あっさり4年の契約延長でまとまったとのこと。

 

さすがにAJの二の舞は演じなかったか。

 

個人的にはAJ同様4年100Mぐらいになるのかと思っていたが、それよりちょっとお安い4年94Mでの決着とのこと。

 

1巡10位+30位+2024年2巡⇔1巡11位+Simmons

 

という腹案を披露できなかったのが残念。

 

DTがプレミアポジションだとはまだあまり人は認めないものの、RPOやらでDE対策が進むなか、より近い距離からパスラッシュをかけられるDTの重要性は高まっているはず。

 

特にSimmonsのようなランパス両面に穴がない存在は稀有。
そりゃそれぐらいの値段になりますよね。
だからこそ欲しかったが。
まあドラフトで探しましょうかね。

 

 

Top 30-Visit 新着情報

前回からの更新をば。

eagles-nest.hatenablog.com

 

全体的に興奮度は低めですが、1巡指名が予想される選手と多く会っているようですね。

 

 

CB Emmanuel Forbes(Mississippi State)

このドラフトにおける個人的イチ押しCBと面談。

184lbs(84kg)という申告でプレーしていたが、コンバインにて166lbs(75kg)だったことが判明して、"細すぎ。タックルできんのか?"疑惑によりややストックを下落させている御仁。

 

DeVontaを見てきたものからするとあまり関係なさそうで、体重なんかよりテクニックの方が重要に思えるが、一方でBradberryのフィジカルがチームを救った場面も何度もあったので、"プロ入りしてデカくなってくれ"という思いが強い。

 

生粋のボールホークであり、キャリアで6回のPick6はFBSのオールタイムレコード。
これだけINTが出来るというのは勘の良さの裏打ち以外のなにものでもない。
プレーから知性が漂う。
2巡で残っていたら迷わず行くのだ。

 

 

CB Kelee Ringo(Georgia

ドラフトプロセスが本格化する前はCB1という評価だった気がする。
そんなバカなわけがあるまいと思っていたら、コンバインでご自慢の身体能力も優れてはいるが傑出しているわけではないということがわかり、いつの間にかあまり名前を聞かなくなった人。
このテのバカさを垂れ流しながらプレーするタイプは好みではないが、まあ一応よく見ておこうという案には賛成。

 

面談時間の大半をJalen Carterに関するヒアリングに費やしていたらだいぶ面白い。

 

 

EDGE Nolan Smith(Georgia

Georgiaの聖人。
Deanと被るその熱血リーダーぶりだが、選手としても高校トップリクルートなので素質は高い。
そしてコンバインで見せたアスリートぶり。
こういうタイプ、Rosemanは大好きです。

 

2年連続全米王者のチームはさすがに層が厚く、Smithといえども頻繁にローテーションされていたのでプレータイムも多くないはずで、そのせいかキャリア4年間合計で11.5サックという数字は普通。

 

プレー自体はクイックネスを最大限活かしたものが多く、Reddickよりもパスカバーがスムーズそうな印象。
まあそれが欲しくて獲るわけではないので余禄にはなるが。

 

ほぼReddick1枚体制のSAMに加える人材としては文句なし。

Reddickがスナップの74%を食ったのが2022シーズンのSAM事情だったので、ここに全体10位は過剰投資では?という疑念もよくわかるが、Reddickも実はサラリーキャップ的に29歳で迎える2023シーズンがPHI最終年になるかる可能性まであることを考えると、このプレミアポジションにタレントを囲う機会は逃せない、ということなら充分にアリ。

この選択は個人的には大アリです。

 

プレーは素晴らしいが素行が怖いUGA軍団においてその点の懸念がない存在は貴重。

異議なし。

できれば1-15ぐらいまで下げたいのが本音ですが。

 

 

CB Julius Brents(Kansas State)

じわじわ評価を上げてきたCB。

理由はその特大のサイズ(6’3”(191cm)198lbs(90kg). with 34”)と運動能力の高さ。
コンバインで露わになった化け物ぶりは以下の通り。

トップスピードこそないもののこのスパイダーチャートのデカさはなかなか。

ただ、BIG12決勝戦でマッチアップのTCUのWR Quentin Johnstonに蹴散らされていた映像を観るにつけ不安は募る。

Ringoと似たような不安が。

バカなのでは…?

 

 

DT Gervon Dexter(Florida)

確かにDTは欲しいが、Roy(LSU)でもなけりゃこいつでもないはずなんだよ。

 

急に評価が上がったように見受けられるが一体なにが見直されたのか。
持ち上げてる連中はちゃんと説明しろ。

上のスパイダーチャートからもわかるように、腕が短い。
パスラッシュを図る指標でもある初速もない。

 

カラダはデカいが腕が短く、そのカラダをぶつけるようなプレースタイル。
カレッジでは通用してもプロでそれが通用するかね。
実際Georgiaぐらいのチーム相手になるとなにも出来てないのが非常に印象悪い。

 

個人的にはすごくパスしたい。

 

 

OL Peter Skoronski(Northwestern)

2023ドラフト屈指のiOL。

小さいこと以外はあまり問題がなさそうな人だが、コンバインのドリルはすごく普通だった。

最近よく聞く1-10でSkoronski論だが、そりゃまあSeumaloがいなくなるからRGが空くし、LaneはいつケガするかわからないからRTに頼れる控えも必要なのはわかっている。

 

だがこの順位でやることではない。

Stoutland先生の優れているところは、Day2とかDay3の素材でもプロで充分通用する選手に育て上げることであり、Seumaloが抜けたから1巡しかも10位でiOLを獲りましょう、は絶対に反対。

 

1-10をOffenseに使うならもっと直接的にWRに突っ込んで火力強化とかにしてくれ。

 

 

 

CB Joey Porter Jr.(Penn State)

良質な遺伝子の持ち主。

だがプレーにはあまり興奮しないとは過去に書いたとおり。
2巡にでも落ちない限り反対です。

 

 

 

EDGE B.J. Ojulari(LSU)

NYGのAzeez Ojulariの弟。

フレッシュマンイヤーから輝いていた記憶があるがここまで順調に成長。
ただ、小さいこともあってPHIでのフィットを考えると、そりゃまあReddickのところ。

1年前もそうだったが、このポジションについては延々に有望株と会い続けている印象。

やはりそれだけ重要視しているポジションということでしょうな。

 

 

 

気になるニュース

既に面談済みと伝えられている問題のJalen CarterGeorgia)だが、どうも"10位までの指名権を持っていないチームからの面談のお誘いは拒否"しているというニュースが流れてきた。

 

このニュースにおいて一番気になるのが、"なぜ10位なのか"というところ。

 

1つの解釈として、これを以って"現在10位にいるPHIの下には落ちない"という推測が流れてきたが果たして本当なのか。

まあなんだかんだ落ちてきそうではあって非常に興味深い。

"Family"的なカルチャーづくりを重視している印象があるSirianniがどう判断するのか。
Top 30-Visitでの面談と言うことであれば当然Sirianniも会っているはず。
そしてGeorgia勢多数との面談。
DeanもDavisもいる。

 

指名するということなら"チームメイトとしては"グリーンライトということなんだろうが果たしてどうなのでしょうか。

 

 

その他名前が出ている人たち

QB Dorian Thompson-RobinsonUCLA

RB Aidan Borguet(Harvard)

WR Marvin Mims Jr.(Oklahoma)

WR Tylon EliamWestminster

WR Andrei Iosivas(Princeton)

WR Trey Palmer(Nebraska)

WR Braxton Westfield(Carson-Newman)

WR Sean Ryan(Rutgers)

TE Zack Kuntz(Old Dominion)

OT Jake Witt(Northern Michigan)

 

DT Desjuan Johnson(Toledo)

LB Daiyan Henley(Washington State)

LB Johnny Buchanan(Delaware)

CB Christian Braswell(Rutgers)

CB Nic Jones(Ball State)

S Jaquan Amos(Ball State)

S Christian Izien(Rutgers)

Cole Coleman(Elon)

 

大量に知らない名前が出てきたので何とも言いようがないが、以下感想です。

  • DTRに興味を示しているのは素晴らしい。

  • やっぱりWR多いな。
    WatkinsからWR3を奪い取れる選手が欲しい。

  • DTのDesjuan Johnson(Toledo)やS  Cole Coleman(Elon)辺りはリーグ関係者で相当に評判が良いらしい。
    ブラフの可能性は充分にあるが飛び付いて良いよ。

  • LB Daiyan Henley(Washington State)はすごく好み。
    2巡でどうぞ。

 

 

今日の1巡10位希望

こんなものは日々移ろいゆくのでその時点の、ということで記録していくべきものです。日記か。

 

ドラフト前3週間の時点での10位の希望は…

 

トレードダウンですね。

 

どうも急にHendon Hooker(Tennessee)の名前が浮上してきたのでこのあたりをネタに15スポット程度落とせないものか。

出来れば今年の3日目前半(4巡)と来年の1巡ぐらいが欲しい、というのはわがままが過ぎる気がするが。

 

落としたところでZay Flowers(Boston College)あるいはJosh Downs(North Carolina)のスロット適正が高そうなWRトップ層のうち残っている方、というのが特大の希望。

 

いや、10位は絶対なんだというのであれば、落ちてきた場合かついろいろなことがセーフだと判断した場合のJalen CarterGeorgia)、さもなくば実はNolan SmithGeorgia)です。

 

前回はJaxon Smith-Njigba(Ohio State)が良いと申し上げたしその気持ちは消えていないが、とはいえロスター構成的にWR3にまで1巡しかも10位を使うのはさすがに近視眼的過ぎるのではないかという気がしてきたので今日の時点ではDefenseの核になり得る選手たちの方に気持ちが振れているものです。

別にJSNに行っても文句はない。

 

ちなみに、Bryan Bresee(Clemson)は急にピタリと声を聞かなくなったのでもしかしたら1-30でも残っているかもしれないという淡い期待があるところ。

 

というかそれぐらいしかいない。
1巡中位以降なら、というタレントが多すぎる。
できれば来年の1巡に回したいというのが偽らざる本音です。

 

 

GO BIRDS!!