いかにクソみたいな試合を見せられても次の試合が近づいてくるとなるとテンションは上がりきってしまうのがファンという生き物の悲しい性。
すぐに次の試合がやってくるレギュラーシーズンというのは最高の時間。
というわけでやってまいりましょう。
相手は今リーグで一番ホットなチームです。
ケガ人
PHI
Friday's Injury Report#PHIvsNO pic.twitter.com/sFpWwVXBt2
— Philadelphia Eagles (@Eagles) 2024年9月20日
OUT
WR A.J. Brown様:ハムストリング
Questionable
S CJGJ:足
A.J. Brown様のハムストリングは長引きそうだという話だったので今週もOUT。
もしかしたら復帰はBye明けになるかもしれませんね。
他地区ではあるがNFCとの試合が続くのでできれば出ていただきたかったがまあいいでしょう。
この間にHurtsが何かを掴んでくれればOK。
そしてCJGJが木曜の練習から急にケガ人リスト入り。
無理させないとなるのであれば、先週はそれなりによかったMaddoxを後ろに下げていよいよCooper DeJeanをNCBで先発デビューさせたりするのであろうか。
それはそれでワクワクする。
今のうちに試したいことはいっぱいやっておくといいでしょう。
なによりこっちの方がランDefenseは良くなりそうだし。
その他、今週のPSからの昇格は先週同様にA.J.の分のWRとしてParris Campbell。
そしてTE3は2試合で5スナップしか出番がなかったEJ Jenkinsに代わってJack Stoll。
結局お前かい。
この2試合でだいぶプレーを潰しちゃっていたCalcaterraのところで使われてランブロックの向上が図れると思うとこれはこれでOK。
楽しみですな。
NO
OUT
DT Khalen Saunders:ふくらはぎ
Doubtful
TE Taysom Hill:胸部
Questionable
WR A.T. Perry:病気
LB D'Marco Jackson:ふくらはぎ
OT Ladon Young:足
S Will Harris:脛
先発級では取り立てたケガ人も出ていないという健康体。
うらやましい。
出てくるんだろうがTaysom Hillが出てこなかったらだいぶ助かる。
いつの間にかHillはDoubtfulになってたんですね。無理すなよ。
マッチアップ
PHI Offense
- Jahan Dotsonをどこまで使えるようになるのか。
Week2ではDeVonta・Goedertに次ぐ30回のルートに出たようだがターゲットは1回だけ。
これがどこまで増えるか。
- Goal前に若干の不安あり。
Tush Pushへの信頼度がKelce時代から激減しているせいか、ここがちょっと弱い気がする。
もしかしたら気のせいかもしれないが。
RPOというチョイスは悪くないはずだが、ああも反則が多いと使いにくい。
OL側の改善の方が簡単に進みそうな気がしているが、RPOの戦力化(Hurtsは走らなくていいよ、チョイス下手だし。渡すか投げるかの二択でどうぞ。)は結構重要なピース。
ちなみに、DeVontaに決めたTDパス。あれは素晴らしく的確な判断と実行だったようです。Hurtsいいぞ。ああいうのだよ。
- フロント7の勝負はたぶん大丈夫。
Week2でまたしても振るわなかったLandonのところがどうにも怖いが、たぶん大丈夫。
Demario Davisをちゃんと処理できるかは気になるところだが、たぶん大丈夫。
この試合でOffenseにとって一番重要なのは、爆発力に欠けてもいいのでドライブをちゃんと継続して、確実に点数を重ねていくことです。
できればTDで。
DotsonでもCoveyでもいいのでマークがきつそうなDeVontaとSaquon以外のところでちょこちょこ進んで、決定打はGoedert、ということでいいでしょう。
どうやるかは、本質的に有能なTE使いであるはずのKellen Mooreに任せます。
- Boxの人数は軽いが両EDGE(Carl Granderson・Cameron Jordan・Chase Young)が前時代的にデカくて重いためにランストップはある程度機能し、さらに軽量快速の2線目が飛び込んでくることでパスラッシュも機能する、というのがDennis AllenのDefense。のはず。
PHIとは違う嗜好だが、なんだろうすごく魅力的に見える。
これが先方の計算通りに運ぶと非常に厄介。
ということでOLは泥臭くフロントの4名の除去作業に当たってください。
大丈夫。
1線目さえ抜ければSaquonなら何とかしてくれる。
- そういえばChase YoungはMailataの天敵だった。
あれもだいぶ古い話。Mailataよ、成長を見せつけてやるのだ。
- もはや全盛期ほどのプレーを望むべくもなく、スナップ率も50%弱となっているCameron Jordanだが、3rd Downでは彼を3テクに入れるのがDennis Allenのお気に入り。
クイックネスとスピードは落ちたが技術とパワーは落ちないということか。
BGと同じように年を取っているようで安心した。
そしてEDGEにはDemario Davisが上がってくるのが基本の形。
ここで一番気を付けるべきなのは、NCBのAlontae Taylorによる味付け。
Taylorがどこからか飛んできて、それにDLのスタンツを組み合わされる時にどう耐えられるかが勝負の分かれ目。
ただでさえA.J.がいないんだ。
プロテクションが持たないときの悲惨さは想像もしたくない。
- CBはLattimore不在でも問題なく機能していたのが腹立たしい。
やはりあの時睨んだようにKool-Aid McKinstryは当たりだったか。
あのドラフトで一番マンツーマンがスムーズだった記憶のあるMcKinstryを欲したことからもわかるように、マンヘビーなDefense。
マンツーマンをブチ破るといえばA.J.だったが、それがいないとあらばDeVontaにやってもらいましょう。
Alabama対決なら簡単だろ。ハイズマンウィナーの格を見せつけるのだ。
ちなみにLattimoreの相方であるPaulson Adeboだが、彼はここまで"リーグで最も狙われているCB"という汚名を着せられている。が、なんということでしょうそのトータルEPAがマイナス13.8ということでこの数字の良さはリーグトップ。
空いている風に見えるのはフェイクだ。騙されるなよHurts。
このCB陣をDeVontaだけでなんとかせいというのも酷な話。
ここはGoedert。
LBやSとのミスマッチを見せつけろ。
そしてできればDotson。がんばれ。
- Blitzはあまり多くない。
23.5%でリーグ中位以下(20位)の頻度。
しかしBlitzが入ったときのプレッシャー率は、そうでないときから跳ね上がる。
ないとき:21.7%(リーグ27位)
あるとき:50.0%(リーグ5位タイ)
なんだこの変貌の仕方は。
この30ポイント近い差はリーグ1位なんだそう。
ちなみに、Blitz時のEPA/Passもマイナス0.53(各種シチュエーション加味したOffenseの獲得期待値から平均して0.53yd後ろで押さえている)ということでリーグ7位の優秀さ。
非常に効果的。
じゃあずっとBlitz入れればいいじゃない、という声も聞こえてくる気がするが、EPAについてはBlitz入れないときもマイナス0.34でリーグ3位の出来なので、これじゃあまあわざわざBlitz入れてバランス崩すこともないか、となる気持ちもわからないではない。
- そういえばまだまだTyrann Matheiuはやれるようだな。
こいつも全盛期は過ぎているっぽいがあの嗅覚はご健在なようで。
Adeboとここは避けろよHurts。
- 現時点で結構いい数字を残しているのは間違いないNO Defense。
ただ、それもこれもOffenseがさっさとビッグプレーを決めちゃうもんだから相手のOffenseが比較的単調になっていることによるプラスも少しはあろう。
それを試してやるのだ。
Hurtsの脚に2022シーズンほどのものを求めるのは酷だろうし、さすがのGrandersonも2回同じことは許してくれないだろうから今回はパスで魅せてくださいHurtsさん。
- しかしまあそんな展開に持ち込めるかどうかもすべてはDefenseにかかっている。
PHI Defense
何気なく観たNYGのほうが絶対にいいdefenseだった。
そんなリーグ最底辺のPHI Defense。
そして今週の相手はやばい。
- NO Offenseのすさまじさ。
Pete CarmichaelというSean Paytonの弟子という触れ込みの二番煎じは単なる出涸らしだったようで、そのあとを今シーズンから継いでいるのが新OC Klint Kubiak。
個人的に、彼を見る目には熱がこもっている自信がある。
単なるOCとしてではない、Sirianni後のPHIの新HCになるかもしれない男として見るからである。
- 話が逸れたが、今季ここまでの数字はまさにRed Hot。
あっつあつである。DAL許さん。
1試合当たり平均得点:1位(45.5点 2位ARIが34.5点)
1試合当たり平均獲得yd:3位(405.5yd)
1試合当たり平均ラッシングyd:3位(185yd)
1試合当たり平均パス獲得ydこそ11位(220.5yd)だが1試投当たりの獲得ydは11.1ydで堂々の1位。
とにかくランが止まらなくなり、DefenseがBoxに人を集めた結果奥ががら空きになるというクソみたいな理想のハイパーOffenseの姿が浮かび上がってくる。
- このOffenseの源は強力OL。
特にC Erik McCoy・OG Lucas Patrick / Cesar RuizのInsideのランブロックが超ホット。
Zone Blockingがメインだが、これと若さの泉を見つけたという噂のRB Alvin Kamaraとの相性がとにかく完璧に合う。
Kamaraなんか勝手に終わった選手だと思ってたよ。ごめんなさい。
もちろんTaysom Hillもゴリゴリ走る。
Yard after Contactが1回当たり5.50ydってどんな数字だよ舐めてんのかゴリラめ。
- そしてこのZone BlockingとKamaraおよびTaysom Hillのランに耐えかねてDefenseが人を上げてきた奥を脅かすのがWR Rashid Shaheed。
レシーブ1回当たりの獲得ydが24.1ってどうなってるんだよ。
Sを上げなくてもLBの裏にはWR Chris OlaveとTE Foster Moreauがちゃんと空いているという寸法。
そしてプロテクションもいいもんでCarrも実に快適そうにプレーしはる。
Week2ではモーションとプレーアクションとブロッキングスキームの妙によってあのMicah Parsonsを完全に消すこと(Week1 CLE戦では1サック含む11プレッシャーだったのが、Week2は3ハリーのみ)に成功していた。
- Parsonsを消したのはとにかくクイックなパス。
そして長く持つべきときには、プレーアクションで最初のリアクションを遅くさせておいて、よく見るTEによるサポートではなくRBによるチップでのEDGEの減速。
どうやらこの組み合わせが非常に効果的だった様子。
まあPHIにはそれほど懸念すべきEDGEラッシャーなんかいないんですけどね。
- どう止めればいいのか全くわからない。
- このNOがやったことないのはキャッチアップのシチュエーションなんだろうが、A.J.を欠いたPHI Offenseがそんな状況に持ち込めるイメージは全く湧かない。
- ここまで見てきたように、(親子ともども)Kubiakも(親子ともども)Shanahanツリーにぶら下がるエリートなので、考え方は対SFと同様でいいかと思われる。
そしてWeek2で一人Shanahanに対して答えを叩きつけたのが、MINのBrian Flores。こいつは本当にいいDCだな。
CMCという重大なピースを欠いたSF相手にではあったが、1st Down・2nd Downのアーリーダウンでは決してDBを上げず、ランの傷はある程度許容しておいて3rd DownでしっかりプレッシャーをかけることでShanahanとPurdyを封じることに成功したと。
これでいきたい。
が、先方にはランと短いパスで大ケガを演出できる、SFにおけるCMCに相当するAlvin Kamaraが健在。
- だとしても考え方はFloresのものと同じでいいような気がしており、カギは如何にアーリーダウンを辛抱できるか。
Thomas BookerもしくはOjomoを加えた3DTにEDGEはBrandon GrahamとSweatもしくはJalyx Huntの5DLにBaunというPenny Front、あるいはDT Thomas Bookerを0テクにおいて3テクをCarter・Milton・Ojomoの誰かとBGにしてBaunをEDGEに挙げるアレぐらいしか思いつかないがさてFangio先生はどうされますか。
とにかくThomas Bookerの出番を20スナップ以上は確保したいところ。
少なくともアーリーダウンに関してはHuffとNolanというどうしようもない対ラン性能のEDGE2枚の出番は激減ということで結構です。
ここをSweatとBGにするだけでOKかもしれないな。
- そして大問題になりかねないRashid Shaheed。
このスピードお化けをどうするか。
QuinyonならまだしもSlayとのマッチアップとなるとスピード的に相当懸念があるし、真ん中のDeepはCJGJにしてもBlankenshipにしてもとても強いとは言えないところ。
DeJeanにしてもChristian Wilsonにブチ抜かれていた記憶はまだ新しい。
アイデアすら湧かないが、ランが止まらない上にここでの大ケガを負うと一撃で致命傷になりかねない。
S各位におかれてはここに関しては本当にSafetyに頼む。
- IOLは凄まじいものがあるが、OTの2人はそれに比べればおとなしめ。
もちろん、Taliese Fuagaなんてルーキーにしては上出来だし期待以上なのは間違いないが、それでもこのOL内では比較的勝負しやすいはず。
頼むEDGE陣。そろそろそれっぽい何かを見せてくれお願いします。
Huffよ、考えすぎんなよ。
スタートスピードは相変わらず一級品なのでそのあとだ。
がんばれ頼む。
- 1つ寄りかかりたいのが、"KamaraはZimmer Defenseをとりわけ得意にしている"という事実。
Kamaraが最後にあのWeek2ほどの爆発(ラン115yd・レシーブ65ydでトータル180ydに4TD)を見せたのは2020シーズン12月のMIN戦でのラン155ydレシーブ17ydの6TD以来。
これほど信じたい数字はない。
結び
現地ファンも楽しんでいるようで何より。
3000+ of the best fans hit the streets of NOLA nbd #EaglesEverywhere 🦅⚜️
— Philadelphia Eagles (@Eagles) 2024年9月21日
🎥: @PhansofPhilly pic.twitter.com/qwjF2GgCKy
しかしNew Orleansというところは死ぬまでに一度は行ってみたいところですね。
間違えた現実逃避が過ぎた。
Defenseはとにかく止まるイメージが湧かないので、ある程度やられながら最後のところはしっかり締める、というATL戦のゲームプランとほぼ一緒でよろしいでしょう。
アーリーダウンをもう少しランストップに振るぐらいでOKではないかと愚考するところ。
こっち側の小さいストレスの積み重ねはあきらめた。
最後に勝ってくれればそれでいいよ。
Offenseはとにかく決定力。
そしてHurtsの判断力のところ。温まりきっているNO相手には1INTが即命取りです。
焦るなよ。
忘れていたので最後に少しつけ加えますが、先方のK Blake Grupeは確か新Kickoffの名手だったはず。
ほぼ完璧にGoal Line上に落としてくるので、ここまでいいプレーを見せてくれていないKickoff Returnユニットの力が試されるはずのところ。
GainwellにしろShipleyにしろこれまでのように20ydを超えるか超えないかぐらいのところでダウンし続けるとボールポジション争いでだいぶ苦境に立たされることになる。
なんとかせい。
ということでどこを見ても明るい展望は開けない。
だがこっちも3連休をいかに終わるか、という重要な課題に直面している。
なんとかしてくれよ。
がんばってください。