やっぱりAbdul Carter(Penn State)を獲るしかないだろ。
そんなことを考えていたらバイウィークは終わっていた。
こんなに空けなければいいと思ったバイウィークは久しぶりではないでしょうか。
ここからの4試合、1つでも取りこぼすと恐らくSirianniのクビが飛ぶ連戦になります。
ケガ人
PHI
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— Philadelphia Eagles (@Eagles) 2024年10月11日
さすがにバイ明けだけあって健康体。
ということで言い訳のしようもない。
We have signed WR Parris Campbell to the active roster and have elevated OL Jack Driscoll from the practice squad for tomorrow’s game. pic.twitter.com/VtczcIvVLR
— Philadelphia Eagles (@Eagles) 2024年10月12日
そして、一度も姿を拝むことなくひっそりとクビを切られていたLB Devin Whiteの分の枠が空いていたところにはParris Campbellが昇格。
フィールドの浅いところで結構頼りになるターゲットのように見えていたこともありこの人選には異議なし。
その他、現地で期待が高まっていたSydney Brown(PUP)の昇格は来週以降に見送られた形。
Sydneyと同時に練習を開始しているAinias Smithのほうは誰も期待してないし上げなくていいよ。
誰を切れというんだよ。
またLovatoでも切るかね?
Sydney⇔Maddoxぐらいの心の準備をしておきます。
Laneも復活したようで何よりではあるが、Driscollの昇格はどうもにおう。
誰かねOLに怪しい奴でもいるのかね。
CLE
the practice participation report from our final tune-up of the week pic.twitter.com/iQKng2hPml
— Cleveland Browns (@Browns) 2024年10月11日
OUT
OT James Hudson:肩
C Ethan Pocic:膝
S Grant Delpit:脳震盪
S Ronnie Hickman Jr.:足首
Questionable
LB Mohamoud Diabate:ケツ
LB Jordan Hicks:肘
DT Maurice Hurst:足首
CB Denzel Ward:ハムストリング
IR
OG Wyatt Teller
RB Nick Chubb
RB Nyheim Hines
EDGE Alex Wright 他
先発のOUT組はPocicとDelpitとHickmanの3名だそうだが、IRにオールプロRBとオールプロOGとサブパッケージにおけるNo.1パスラッシュマシーンたるAlex Wrightがいる。
加えてリストにはないがどうもEDGE Myles Garrettも本調子ではなさそうだし。
さすがにこれはちょっと傷みすぎであろう。
まあこれぐらいの手加減でようやく五分か。
マッチアップ
PHI Offense
- 先方のDCは懐かしのJim Schwartzさん。
マンカバーに長けたCBたちがWRを消している間に強力DLでプレッシャーをかけてぐちゃっとプレーを潰してしまう、というのが十八番。
このあたりはPHI時代と変わっていないようだが、成長したところといえば、当時よりBlitzの比率は増えたのだそう。
とてもよくない。
- そんなCLE D#だが、記録的な数字を残した2023シーズンから一転して、最近はケガ人のこともありちょっと苦戦気味なのだそう。
- 苦戦しているのはランディフェンス。
こっちが全体24位の喪失ydでEPAもリーグ中位あたり。もちろんPHIよりはいい。
- 問題はパスディフェンス。
こっちは本当に意味が分からない。
2024シーズンのPHI D#を語るうえで最大の懸念事項といえばやはりパスラッシュの足りなさ。
これを擁護する論で確からしいのが1つだけあって、それは"対戦相手にめちゃくちゃ早投げされてるからラッシュかけてる時間がない"というもの。
これは観戦時の肌感ともよく合う。
対PHI D#における先方の投げるまでの時間(Time To Throw:以後TTT)は、リーグで早い方から4番目の2.59秒。
5番目のTB(2.67秒)がそうなのはわかる。
Todd Bowlesの飛ばす大量のBlitzへの対策としてそうなってるんだろう。
だがPHIの場合は違う。
ゆるふわパスカバーのおかげで浅いエリアがすんごい空いてるから。
だから投げられ、だから通される。
これが"もっとタイトにカバーせんかい"という不満の論拠。
話がだいぶ飛んだが、CLEも同じようなTTTの数字を残しており、PHIより早投げされている2.58秒。
だがPHIとは違い、CLEは24サック(PHIは6。ろっこ。)、QBプレッシャー率も38.5%(リーグ6位。PHIは29.0%でリーグ25位)と、平たく言うとめっちゃちゃんとプレッシャーをかけられている。
そしてこのプレッシャーの甲斐あって、CLEのパスDefenseのEPAはリーグ11位の-0.15という大した数字になっている。
挙げるのも嫌になるが、PHI Defenseのそれは+0.08でリーグで下から6番目である。
- Myles Garrett・Za'Darius Smithという圧倒的な個の力を持つEDGE陣にはあまりなにも考えさせずにラッシュさせましょう、その他はスタンツなんかしちゃいましょうかね。というスタイルのように見える。
在りし日のFletcher Coxも、GannonにDCが代わってしばらくしてから吐露していたのを思い出す。
"Schwartz時代にはプレッシャーかけろしか言われなかったのに…"
これなのである。
その結果がCoxの2010年代のAll-Decadeチーム選出である。
優秀なDLの活かし方という点でSchwartzはやはり達人。
頼んだぞLaneとMailata。
まあLaneは大丈夫だろうからMailataね。頼むよ。
- パスラッシュにおける必殺の形が、両LBが両A Gapに上がってくるあれ。
そこからはどっちかが下がってDTとスタントしたり両方入ったり両方下がったりとやりたい放題。
RBがGainwellのときにあれをやられたらHurtsが壊れる。即壊れる。
HicksにHurtsが壊されるところなんか見たら悲しくなってしまうからJurgensちゃんとアジャストせいよ。
- PHI時代に最終的にSchwartzのDefenseが上手くいかなくなった根本の原因は、おそらくそのスキームで非常に重要となるLBポジションに対する考え方がGMと合わなかったところ。
DLには1Gapしか責任を与えずとにかくそこを潰すことを要求していたのがSchwartz。
その結果、LBの責任範囲は相当に広いものになるが、RosemanはLBポジションに(アナリティクス的見地から)価値を見出していなかったため、そこの補強は申し訳程度にとどまり、結局Defense全体の崩壊を招いたのが2020シーズン。
思い出しても吐きそうになる。
先発Nathan Gerryとは何だったのか。
そしてようやく出会ったようですね。
なんですかあのJeremiah Owusu-Koramoahとかいう化け物は。
現代LBにおける理想形の1つであろう。
- そんなフロント7に加えてCBにはDenzel WardとMartin EmersonとGreg Newsomeですって。
なんかの犯罪じゃないのかこれは。
- そんな完璧にみえるDefenseにおける、現時点での泣き所が、タックルミスの多さだそうで。
なんだろうこの親近感は。
ということでSaquonにいっぱい持たせなさい。
DTは比較的にしろちょっと見劣りするので地味なランでもいいから積極的にSaquonに持たせなさい。
タックルミスが結構な大事故につながるようなのでめげずにいっぱいSaquonに持たせなさい。
- そして2016~2020シーズンを思い出すのだ。
DC Schwartz下でもたらされた、タイミングの早いパスとかマンカバービーターであるダブルムーブおよびクロッシング系のパターンとかスクリーンゲームとかプレーアクションパスへのストレスを。
最初のプレッシャーをかわしていかにA.J.にボールを持たせるかが勝負。
DeVontaにはクロス系のパターンでフリーになってもらい、GoedertにはスクリーンでRACマシーンたるところを見せてもらいましょう。
- そういえば駆け出しOCだったころのKellen Mooreには2019と2020で2回ずつSchwartzとの対戦がある。
結果は2勝2敗。
37点→9点→9点→37点で2勝2敗である。
なんだねその絶妙な信頼性のなさは。
もしかして次は9点の番じゃないだろうな?
- Week1以来の健康体Offense。
Hurtsよ、本当に頼む。
ファンブルもINTもないという試合を後生だから見せてください。
もう1年ぐらいそんな試合ない気がするぞ。(正確には2023シーズン12月のSF戦が最後だがこの際どうでもいい)
PHI Defense
- 大不振に陥っているのがCLE Offense。
なんかもう悲惨らしい。
ランはそれなりに出るが、パスがもう…
- 大不振の原因っぽいのはもちろんQB Deshaun Watson。そしてOC Ken Dorsey。
- 原因はよくわからないので措くが、Watsonはたぶんターゲット探すのあんまり上手くないね。
というわけで最初のターゲットをしっかり消すのだ。
そのためにはプレスカバレッジだよ。
わかってんのかFangio。
耄碌するにはまだ早いよ。
TB戦のようなゆるふわカバレッジを敷いてみなさいよ、それでWatsonがリズムになんか乗っちゃった日にはどうなるよ。
あのDefense相手にポンポン点が取れるとは到底思えないのにまた追いかける展開になるとそれこそGarrettの餌食じゃないか。
こういうババ抜きでPHIがババを引くというのはよく見る光景な気がするが、今回に関しては本当にごめんです。
めちゃくちゃありえそうなんだが。
- 奥への懸念はあまりしなくていい。
Amari Cooperにはたぶん過去に200ydレシーブを決められたこともあるしなにせめちゃくちゃやられた記憶しかないが、この際大丈夫だ。
WatsonはDakではない。Watsonとは合ってないとみた。
というかそもそもオーバースローが多い。
Fangioお得意のディスガイズを山ほど入れりゃ奥を見る余裕なんて出来なかろう。
- 3rd DownでのターゲットとしてはAmariは鉄板で、次いでElijah MooreとJerry Jeudyが多いそうな。
なんであまりNjokuを使わないのかよくわからないが、Watsonが見つけられないのであればこのあたりはLBに任せるのでいいでしょう。
そういえばHOU時代からTEに投げてる印象はあまりないな。
思い切ってここは無視でいいかもですね。
- 最初のターゲットを消したら、その次にやることはWatsonをBoxから出さないことです。
ということでLBの2名およびEDGEのお二人におかれては絶対にそれだけさせないように。
そのためにはBoxを軽くしてDBを入れるというのもありです。
だがそのときに使うのはあのタックルができないMaddoxのバカタレではない。
DeJeanをいっぱい使いなさい。
スクランブルドリルではちゃんとAmari Cooperをフリーにさせないように。
コミュニケーションがカギです。
DB各位におかれてはどうぞよろしくお願いします。
- やはりOLが傷んでいる影響なのか、スタンツにめちゃくちゃ弱いということらしいのでこのあたりをふんだんに盛り込んでほしいところ。
ただし規律は守りなさいよ。
- 気になるのはランディフェンス。
あの頃欲しかったルーキーOG Zak Zinterも含めてOLのブロックは今ひとつとのことだが、一方でRBのJerome FordとD'Onta Foremanの2人はリーグ有数のミスタックル誘発率を誇るかたや技巧派とかたやパワー派。
リーグトップのミスタックル率およびリーグ3位のミスタックル後の献上ydを誇るDefenseとはめちゃくちゃ相性が悪い。
バイウィーク明けなんだ。
元気だろうからしっかり頼む。
Maddoxのように飛び込んで終わり、みたいなタックルはもう見たくないのです。
- おいBryce Huffさんよ、そろそろほんとに頼む。
- タックルしろ。
結び
- Watson率いるOffenseの機能しなさが深刻で1-4と出遅れているCLE、今季も苦戦中のNYG、いいチームではあるはずだがDefenseが苦しんでいて1勝止まりのCIN、Pedersonがクビの危機にあるこちらも1勝のJAX。
この4試合で取りこぼしちゃうと現時点ですでに地を這っているPHI現地におけるSirianniの信頼度は完全に危険水域に突入するはずだというのが現地の論調。
まあそれの記事で儲けるのがこいつらなの仕事でもあるんだが。
- 大事なのはロッカールームだ、とはよく言われているし、現状ここは問題ないところだがさすがにここでも負けるようなチームだと応援する側としては今季に対して、ひいては将来についての希望もクソもない。
- バイウィーク明けである。
ここで修正できなくていつできるのか。
そういうのをSirianni下で見たことはないが。
- 改善していてほしいのは、開幕のコイントスでのチョイス・出だしのOffense・反則・Defenseの引き具合・タックル・パスラッシュ・ゲームマネジメント等々です。
多いな。
ちなみにCLEは4試合でオープニングドライブに得点を挙げているようです。
試合の入り方、とても大事だと思いますよ。
- 腹立たしいことに試合が迫ってくると楽しみで仕方ないし期待は高まる一方なのである。
だから頼む。
- 勝て。
- 予想:PHI 9-16 CLE
GO BIRDS!!