鷲の巣

NFL フィラデルフィア・イーグルス(Philadelphia EAGLES)の応援ブログ

2024 Week6 vsCLE感想

Sirianniの進退がかかったと勝手に思っていた4連戦の初戦。

なんとも…なんともな試合でしたね。

まとまった時間が取れずだいぶ日が経ちましたのでさらっとお届けします。

 

 

展開と結果

キックオフのコイントスではCLEが勝ったのでPHIボールでスタート。

よしいいぞ一気に行けと思ったが結局1Qは無得点といういつもの出だし。

あのA.J.を工夫もなく単純に狙うのはなんなんだろうか。

1Q後半の必死で点を取りに行こうとしてる感じにはちょっと笑っちゃった。

ノーハドルなんかを織り交ぜながらいいテンポには見えましたが残念でしたね。

 

その後はやはりCLEのパスオフェンスがイマイチだったことにも助けられてDefenseが安定。

2Q中盤にA.J.の素晴らしいリリースにHurtsのほどほどのボールが合わさってA.J.の神業レシーブTDがあってリードを奪っていたはずなのにSTが足を引っ張って同点に追いつかれての折り返し。

 

後半は4シリーズだけだったがFGとDeVontaが自らの復帰を祝う45ydのレシーブTDで積み重ねたリードをほどほどに守り切って終了。

パスラッシュもかかっていたこともありなんでこんなに点差がつかないのか不思議なほどDefenseはよく守れていたが、スカッとする瞬間はあまりないまま地味な4点差で終了。

 

こっちはあまり言われていないが、10点差以上つけての勝利はまたもお預け。

最後は2023シーズンWeek7なのでちょうど1年間ないということになる。

圧勝できない日々は続く。

 

DETの試合を見ていると同じスポーツをしているのか疑わしくなってくる。

 

 

結果PHI 20-16 CLE

 

そして試合終わりには興奮しきった様子でファンと言い合いをするSirianniの姿が。

なんなんだこいつは。

翌日の記者会見では謝罪していたがあの瞬間湯沸かし器っぷりはなんとかならんかね。

 

 

 

主なスタッツ

 

 

  • ようやくDefenseに5サックの固め打ちが出た。
    というかこの数字が頻繁に出ていた2022シーズンの異常さが身に染みる。
    あの時は楽しかった。

    5サックの内訳はCarterSweatNolanが1つずつで、HuffDeJeanMiltonThomas Bookerが0.5ずつというもの。

 

 

良かった人たち

  • EDGE Brandon Graham
    フランチャイズ記録となる200試合出場おめでとう。
    それを放送で紹介された直後のこれはやはり痺れた。

    最近では"もう1年ぐらいやるかも"という匂わせが徐々に本人から出てきた。
    そりゃね、こんだけやれりゃね。
    現状でもSweatと並んで一番信頼できるEDGEである。
    引退なんてまだ先の話だよ。

    そして試合後のロッカーでも非常に感動的なスピーチをしていた。


    かつてはバストだと街中から叩かれた男。
    いまではこの男こそがこのチームを体現する存在である。

    一日でも長くプレーしていただけますようお願いしますね。



  • WR A.J. Brown様
    さすがに役者が違う。
    復帰即116ydは最高でした。

 

  • WR DeVonta Smith様
    うむ。
    道中での関与具合はまだまだ本調子ではなかったが、やはりスペースを与えると抜群。
    あのレシーブTDはお見事だった。
    Kellen Mooreはもっとこの男をフリーリリースさせて、この男にスペースを如何に与えるかをもっと考えよ。
    こいつをCeeDee Lambだと思いたまえ。

 

  • TE Grant Calcaterra
    キャリアハイおめでとう。
    Goedertがさっさと離脱したときにはどうなるかと思ったがあんたがいたね。
    Stoll君はやっぱり絶望的にルートランのセンスがないのでこの調子でTE2の仕事をどんどん奪っていってください。
    Goedertの離脱はあと2試合ぐらいの見込み。
    ここから、このオフに契約延長を勝ち取るぐらいやってくれ、というのが最大の期待です。

 

  • Jordan Mailata & Lane Johnson
    強力なCLEのEDGEを完封。
    お見事でございました。
    やはりLaneの有無でプレッシャーのかかりかたが全然違う。
    この調子であと5年ぐらい頼むよ。

    そしてこの試合も含めて今季ここまで素晴らしいパフォーマンスを見せていたMailataがハムストリングのケガで離脱。
    IR入りしたので11月にならないと復帰できない。
    代役のFredもこの試合は良かったがランブロックの破壊力は大砲Mailataと比較にならない小口径ぶりなので当面パス偏重Offenseになることを覚悟しておく。
    たぶんTush Pushもあまり効かない。

    だがまあプロテクションを計算できる控えがいるというのはだいぶありがたい。
    Rosemanいいぞ。
    がんばれFred

 

  • DT Moro Ojomo
    惜しくもキャリア初サックとはならなかったがインサイドからのペネトレーションは非常に良かった。
    特にあのBitonioをシングルで押し込んであわやサックまで行ったプレーは最高だった(結果はWatsonの投げ捨て)。
    長いリーチが活きているのか、出足が早いのかはよくわからないが、低い姿勢からカチあげる力の伝え方はMiltonにも期待していたそれである。
    とある統計によるとDT部門でのパスラッシュ成績は、リーグで頭4つぐらい抜けているChris Jones(KC)に次ぐ群にCarterと並んで付けているとのこと。
    これは期待以上。この調子でどうぞよろしく。

 

  • DT Jalen Carter
    ようやく今季初サックを記録。
    大変よろしい。
    これまでのプレーも悪くなかったが、やはり記録が付くのは大きかろう。
    ますますの成長を期待している。

 

  • CB Quinyon Mitchell
    個人的な感覚では、もうSlayより信頼できる。
    惜しくもINTというプレーがあったがCJGJに邪魔されて衝突しての落球。
    CJGJが悪いというほどのプレーでもなかったが、あの悔しがり方は本物。
    一日も早く初INTが出てくれることを願っている。

    ちなみにあのINTはThomas Bookerによるプレッシャーの産物である。
    とにかくこの若者は最高なのである。

    この日のQuinyonの全パスカバーをどうぞ。

 

  • CB Cooper DeJean
    タックルミスは派手にあったしZoneの受け渡しも微妙なのが数回見られたしあのBlitzはちゃんとサックまで行きなさいよとか、いろいろ言いたいことはあるが、やはりいいセンスだった。

    Maddoxとの一番の違いというとやはりそのサイズか。
    LB的な使われ方をしても違和感なかったですね。
    プレースピードも十分だし勘も悪くない。

    これなんかはマンツーマンですからついて当然なんですが、ここでちゃんとこのタックルを決められるところはやはりMaddoxとは違いますね。


    そしてJack Conklinを吹っ飛ばすDeJean。


    Punt Returnも悪くなかった。

    いいデビュー戦だったと思います。
    カバレッジのみならずランストップにBlitzと、Fangioにとっても相当に使い勝手のいいおもちゃになりそうでなにより。
    2巡を出した価値はある。
    もう二度とMaddoxを見たくないもんで、このまま出ずっぱりでお願いします。

 

  • Defense
    ミスタックルが激減。
    酷かったTB戦の10から5に。
    最多はDeanの2つ。ちゃんとせい。

    ようやくサックが出たHuffだが、OTと組み合っちゃうとどうしようもないところが目に付くが、出足の速さなんかはこの試合では割と良かったはず。
    4Pointでセットするとやはりスムーズ。
    インサイドムーブでConklinをブチ抜いたプレーもあった。
    もっとギアを上げていくのだ。

    この試合で目立ったのはスタンツの多さ。
    DTの動かし方は結構印象的だった。
    この調子で頼みますFangioさん。

 

 

 

その他

  • またしてもフィールド中央へのパスがなかったり、急にプレーアクションの使用頻度が減ったりモーションもなくなったりと期待していたところを一切見せてくれなかったKellen Moore。

    本人は"狙ったように相手が構えてくれていればモーションはいらない"的なことを言っていたようだが、どうもこれは"Sirianni Offense"でもなけりゃ"Moore Offense"でもなく、どうやら"Hurts Offense"なのではないかという話。

    レジェンドがおっしゃっているこれがきっかけだったような気はするが、PHI現地はみんなでそう理解しようとしている様子。

    確かにMooreがこれまでに組んだ、DakやらHerbertといったQBたちとは異なり、Hurtsには脚があり、そして肩と正確性では劣る。
    そんなQBを与えられたコーディネーターとしてはそのあたりを考慮したOffenseをどうしても組まざるを得ず、そうなれば前2者とは異なる様式になるのは避けられなくなると。
    やはりQBのランを考えるとOffenseはスプレッドに構えたくなるし、アンダーセンターよりはショットガンで構えたくなるし、そうなのであれば最初からそれなりにスペースを与えられていてマッチアップが読みやすい外側のエリアへのパスは増えるし、最初から広く構えさせたDefenseに対してであれば無理にプレーアクションを入れてDefenseを動かす必要もないと。

    これがいわゆるカレッジOffenseなのであるが、これはこれでいいとして、お願いがあるとすると、やはり上でも述べたように、"そうなのであればこのOffenseの申し子であるDeVontaをもっと有効に使ってくれ"ということだけ。

    今が使えていないと言っているわけではない。
    まだまだ彼をフィーチャーできるだろうと申し上げているだけである。
    そうすればDotsonも同じように活きてくるであろうし、DeVontaに注目が集まるのはA.J.的にも悪くなかろう。
    これが"Hurts Offense"であり、このOffenseの天井がHurtsにあるというのであればその中でまだ出来ることといえばこれぐらいになろう。
    なんだかネガティブな書き方になってしまった気がしているが、Mooreに期待しているのは間違いない。
    よろしくお願いします。

 

  • クソST。
    盛りだくさん過ぎんかね。
    NO戦のパントブロックに始まり、TB戦のパントリターンでのクソ仕草、そしてこの日のMyles GarrettのFGブロックによる同点リターンTD。
    契約延長した途端これかSTC Michael Clayさんよ。

 

  • クソHC。
    とは言いたかったんだが、この日のゲームマネジメントは完璧。
    4th Downの判断も誤らなかったしチャレンジも成功した。
    ただOffenseのゲームプランがどうしても気に入らんのだが、現状ここはSteichenとMooreの能力差ということで飲み下そうとしているところ。
    Mooreに2年目があればもう少しマシにはなるだろう。

    試合終わりの観客とのやり合いはどうしても納得がいかんのだが、悔しいがここまで来た以上、今季のこのチームへの期待は、この両コーディネーターの体制で2年目を迎えること。
    本当に面倒なHCだよあんたは。
    どうか早めに有能な精神科医のところに行ってセラピーを受けてください。
    今も主治医がいるんだとしたらそいつこそカットしろ。

 

 

まずは勝てて良かった。
CLEにはChubbがいよいよ復帰とのことで、その前に当たれた巡り合わせも良かった。
次はNYG戦。
CLE戦ではプロテクションの失敗が目に付いてしまったSaquonの爆発を肴に飲めるのがベストですかね。