もともとはSunday Nightに予定されていたためにKelly Green Weekとなっていた試合だったが、序盤の両軍の戦いの不甲斐なさにナイトゲームの資格が剥奪されて夕方に移動となった試合。
相手はPedersonです。
サマータイムが終わりましたもんで東海岸との時差は14時間になります。
ということで現地日曜16:05開始予定の試合ですから日本時間は月曜朝6:05キックオフですね。
お間違えなきよう。
ケガ人
PHI
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— Philadelphia Eagles (@Eagles) 2024年11月1日
CIN戦で途中退場していたSlayがOUT。
Isaiah Rodgersは契約延長を勝ち取るための大きなチャンス。あるいはピンチ。
がんばりたまえ。
今週はBectonが復帰。
RGの先発に戻る模様。ちょっとしたプラス。
その他、やはりGoedertは間に合わず。
TE2枚体制で臨んだ先週、一瞬Stollが傷んだことに肝を冷やしたのか今週はEJ JenkinsをPSから一時昇格させるとのことですので、TE3枚体制となります。
JAX
OUT
WR Christian Kirk:鎖骨→その後IR入り
OG Ezra Cleveland:足首
DT Maason Smith:足首
RB Keilan Robinson:爪先
S Andrew Wingard:膝
Questionable
OG Brandon Scherff:膝
RB Tank Bigsby:足首
RB Travis Etienne:ハムストリング
WR Brian Thomas:胸
WR Gabe Davis:肩
IR
WR Devin Duvernay 他
トレード
OT Cam Robinson
OLが弱体化していることに加えてChristian Kirkがいなくなったこともデカい。
トレードで放出されたRobinsonの穴はWalker Littleが問題なく埋めているようだが、というかその見込みがついたからこそトレードに踏み切ったのだろうが、LG Ezra Clevelandの離脱は不測の事態に違いない。
代役はCooper Hodge君。2023ドラフトにおける7巡指名選手だそうで。
申し訳ないが存じ上げない。
存じ上げないが、Jalen Carterさんの同期であることはわかった。
Carterさん、よろしく頼む。格の違いを見せつけてやるのだ。
対決軸というほどでもないトピック
Pedersonの凱旋
- 凱旋、とは言いながら2022シーズン以来になるのでたったの2年ぶりだし2回目だし特に新たな感慨もないが、JAXでのクビも危うくなっていると聞くと複雑な気持ちにはなる。
- とはいえPHIにリングをもたらした偉人であることにかわりはなく、恨みなど毛頭ない。
そういえば、最近なにかのポッドキャストでDarren Sprolesが"Folesが効果的に動かした2017のOffenseをそれ以降も継続することを拒否したのはWentz"という話をしていた。
事実かどうかもわからんし、そうしたとて上手くいくかわからないというのは2023シーズンの急降下で体験したばかりなのでなんとも言えないが、わかるのは一つ。
やっぱりWentzって嫌われてたんだなあ。
そんなWentzと心中せねばならんかったPedersonの不運には同情する。
JAXではもう少し長く仕事が続きますように。
だが今週は譲ってくれ。
LeSean "Shady" McCoyの殿堂入り
- 2009~2014にかけてPHIの顔であったRB LeSean "Shady" McCoyのチーム殿堂入りセレモニーが開催される。
- その活躍ぶりは言うまでもない。残した実績は主なもので以下の通り。
- せっかくだしハイライトを貼っておきます。
Chipという極悪非道の罪人に追い出されたという悲劇のストーリーも含めて記憶に残るいい選手だった。
そのおかげで、というと語弊がありそうだが、衰えていく晩年を見ずに済んだという副産物もあったため彼の切れ味はあの頃のままで止まっているところがある。
特に雪の中のDET戦はやはり強く印象に残っている。
おめでとうShady。
Enjoy 10 minutes of LeSean McCoy highlights 😌
— Philadelphia Eagles (@Eagles) 2024年11月2日
📺: #JAXvsPHI on 11/3 at 4:05pm on CBS pic.twitter.com/hG0xlLlX6d
- シングルシーズン系のShadyが持っているフランチャイズ記録は残念ながら今季Saquonが全て塗り替えそうな勢いではあるが、それはそれでまたよい。
先輩の前で 発奮するのだSaquonよ。
くれぐれもTush Push、あるいはBrotherly Shoveでお前がシーズン20TDの記録を塗り替えようとはしなくていいぞHurtsさん。
- Sunday Nightのはずだったのにな。
かわいそうに。
マッチアップ
PHI Offense
- 先方のDCは今季からのRyan Nielsen。
お初にお目にかかる方だが、NO→ATL→JAXと、この3年間で3チームをDCとして渡り歩くというなかなか珍しい経歴をお持ちの方。
長いのはNOでのコーチ生活で、2017のNO入りから2022シーズンまで、一貫してDennis Allenの幕僚として仕えている。
Dennis Allenといえば、Week3で予習したようにデカい4menでランストップとパスラッシュをかけ、Blitzは少なく、マンカバーは多めというタイプのDefenseを構築するタイプだが、その弟子であるNielsenさんもその影響をしっかり受けている様子。
だが特にDLが未完成なのが効いているのか、Defenseの指標としてはリーグ下位に沈んでいる状況。
- vsランはシーズンここまで比較的順調に推移してきたところではあるが、先週GB相手にだいぶやられている(170yd)。
要因は恐らくInsideのところで、特にDTが機能不全に陥った結果がこの数字だと思っており、同じことは狙っていきたい。
Becton復帰でOLの破壊力は戻ったはずなのでまずはここから始めましょう。
- vsパスはEPAがリーグ最下位に沈むなど一番苦戦しているところ。
まずはパスラッシュ。
ここはJosh Hines-Allen(旧Josh Allen)とTravon Walkerの両EDGEコンビに頼るところが大きく、16.9%というBlitz率はリーグ最少。
そしてQB Pressure率も下から4番目なので、この強力な両EDGEを如何に消せるかにすべてがかかる。
パスカバーでは、問題なのが恐らくタックル。
YACがリーグ最悪の1,310ydという数字を残している。
これはマンカバーが多いというシステムの性質によるところも大きいのだろうが、両Sのタックルミスの多さも要因の一つにはなっているはず。
というのがざっくりした現状。
- さてどうしますかね。
とはいえすべてのスタートはプロテクションのところ。
Offenseの右側につくWalkerはマッチアップがLaneなので大丈夫。
問題は左側につく方。
Fred JohnsonがHines-Allenを相手にしてどれぐらい耐えられるか。
先週は良かったが、Hendricksonはパワー寄りの選手だけにFredとはちゃんと噛みあっちゃうところがある。
NYG戦でBrian Burnsにはそれなりに手を焼いたしサックも食らっていた気がするのを考えると、似たようなタイプのHines-Allenにはそれぐらいにはやられそうな気がする。
プロテクションの名手たるStollを積極的にサポートに回したいところ。
最悪RBでもいい。
- プロテクションが保てば、あとは対マンカバー性能において絶対的な高さを誇るA.J. Brown様の出番である。
ガツンといってやればいい。
A.J.がダメでもDeVontaがいる。
いつもどおり2人でなんとかしなさい。
- まあ困ったらOLとSaquonに仕事をさせてあげたらいいよ。
- 後述する理由により、あまり得点差を信用できない相手ではあるので攻め手は緩めぬように。
- 基本はOLとSaquonにがんばって働いてもらうことでいいし、それをメインにしながらプレーアクションを織り交ぜることでFred Johnsonを助けながらやっていく感じで、メインに狙うのはA.J.だがそっちのマークがぶ厚ければDeVontaでもいいよ、3rd DownはCov.2が多いようなのでここでのメインターゲットはCalcaterraかもね、ぐらいがゲームプランです。
うむ。いつも通りだ。
PHI Defense
- OC Press Taylor。聞くと血圧が上がりそうなフレーズだな。なぜだろう。
- とにかくビッグプレーが多いOffense。
PHI Offenseが攻め手を緩めてはいけない理由がこれ。
Trevor Lawrenceの20yd以上のAir Yardの、いわゆるDeepへのパスを投げる数はNFLトップ。
13/28というなかなかの成功率で、498ydを稼いでいる。
メインターゲットはルーキーWR Brian Thomas Jr.(LSU)で、彼の311ydというDeepパスでの獲得ydはリーグ2位。
先方はこの長いパスをプレーアクションで狙うことがメイン。
プレーアクションパスにおいてはリーグ4位の成功率とリーグ3位のレーティングを誇る。
ここに対するPHI Defenseは、現在このテの長いパスに対して57.1というレーティングしか許しておらず、これはリーグ5位という好成績。
2023シーズンはこれが108.7でレーティングはリーグ26位、許した9TDはリーグ4位タイという体たらくだったところからなんたるバウンスバック。
いいぞ。
もう一人の長いパスの受け手であったWR Christian Kirkが鎖骨骨折でシーズンエンドらしい。かわいそうではあるが、集中すべき対象は絞られた。
引き続き締め続けなさい。
プレーアクションでも簡単に上がってこないように。
聞いてるのかCJGJ。
がんばれよQuinyonとRodgers。
- 長いパスにはもちろん代償がつきものである。
Week5以降レーティングは上がり始めているLawrenceだが、その分サック数もそれまでとは比較にならないペースで上昇中。
徐々に良くなりつつある、というか完全に本調子となっているSweatはもちろん、Huffにも期待したいが、やはり楽しみなのがJCとJDとMiltonとOjomoとThomas BookerのぴちぴちDT軍団。
先週はサックなしか。気合い入れろ。
敢えて言うと、OL左側はスタンツに全然対応できないという話なのでそこを狙うのはありです。
- 忘れてはいけないのがRB Tank Bigsby。
Questionableにはなっているが出てくるという話。
カレッジ時代から欲しかったこの男は、現在ミスタックル誘発率でリーグのRB中2位という好成績を収めている。
Yard After Contact/Attempt(YCO/A)はリーグの主戦でNo.1となる驚異の4.55yd。
Saquonが同3.46ydであることを考えるとあれから1yd以上前に出てくるなんて恐怖の対象でしかない。
TB戦でBucky Irvingにやられまくった気がする分野なのである程度やられるのは覚悟しているが、直近のタックルの正確さを見ると少しは期待できそう。
ちゃんとタックルしなさい。
最近は出来ているのであまり心配していないが、タックルで肝要なのはみんなで集まってくることです。
- OL左側を重点的に狙いながらLawrenceにプレッシャーをかけつづけること、LBとSはプレーアクションには警戒しながら、ただしBigsbyが持った時には全力で集まること、長いパスが来たらDBはがんばって追いかけながらドロップを祈ること、ぐらいがゲームプランです。
こう書くとBigsbyの存在が実に面倒だな。
結び
- ここ2試合のOffenseの好調さの裏には、バイウィークにLane以下Offenseのリーダーたちが"ランとプレーアクションを増やしたい"という趣旨で首脳陣と話し合ったというきっかけがあった、というのがこの1週間で流れてきた話。
事実、ランプレーもプレーアクションもそれぞれ急増してきている。
Hurtsも"Sirianniと生産的な会話をした"という話をバイ明けにしていたので、たぶんそうなのでしょう。
選手主導での微調整が良い効果を生んでいるという事実はコーチ陣からしたら恥ずかしくてちょっと伏せておきたい話なのかもしれないが、こっちからしたら勝ってくれれば"誰が言い出したか"なんてことはどうでも良いことである。
まあ風通しのいい職場なんだろうな、ということがわかっただけで良しとしよう。
これがきっかけでKellen Mooreの仕事がやりやすくなるのならそれに越したことはない。
- Kelly Green WeekだしShadyは来るしということでスタジアムのテンションはブチあがること必定。
- 天気予報は快晴。
絶対勝て。
GO BIRDS!!