年内最終試合はDAL。
だが先方は7勝8敗でプレーオフの望みもなくなった消化試合ということもあるうえに日本時間AM3時キックオフに動かされたこともありイマイチ観戦への意欲がわかない試合。
McCarthy政権の延命こそがPHI的には重要だという立場からするとこの試合の最適解は負けることになるんだが果たしてどうでしょうか。
ケガ人
PHI
Friday’s Injury Report#DALvsPHI pic.twitter.com/iovvJv4eZb
— Philadelphia Eagles (@Eagles) 2024年12月27日
OUT
QB Jalen Hurts:脳震盪/左手指
WR Britain Covey:首
RB Will Shipley:脳震盪
Doubtful
LB Nakobe Dean:腹筋
Questionable
EDGE Bryce Huff:手首(まだIR)
Hurtsの脳震盪は思いのほか長引いておりOUT。
ということでPickettが1stチームに入っているとのことでそのまま先発予定。
健康なQBが2枚になったことでPSにIan Bookを入れている。
他に誰もおらんのか。
その他、Shipleyがいなくなったことで手薄になったRBとSTのことを考えてLew NicholsもPSに入れている。
いずれもスキームには馴染みがあるはずの安牌な補強。
そしてWAS戦でもちょこちょこOUTしていたDeanはどうも腹筋を傷めたとのことでOUT寄りのDoubtful。
代わりにBaunがサインを取る役割を担うとのこと。
Dean離脱時にはBurksが入るのが常なのでこの試合でもそうなるでしょう。
DAL
OUT
WR CeeDee Lamb:肩
DB Kemon Hall:ハムストリング
CB Amani OruWariye:足
Doubtful
OG TJ Bass:前モモ
Questionable
LB Eric Kendricks:ふくらはぎ
LB Nick Vigil:足
WR Jalen Tolbert:指
OL Asim Richards:足首
OG Chuma Edoga:爪先
S Donovan Wilson:膝
WR Jalen Brooks:膝
IR
QB Dak Prescott
CB Trevon Diggs
OG Zack Martin
DE DeMarcus Lawrence
LB DeMarvion Overshown 他
IRが豪華すぎてプレーオフを逃すのも頷ける陣容となっているDAL。
今季序盤に肩を傷めて以来ずっと辛そうにプレーしていたLambも残り試合で出場の予定はないとのことなのでPHI的にはだいぶやりやすいメンツになっているはず。
問題はMicah Parsonsただ一人。
マッチアップ
PHI Offense
- とはいえPickettでどこまでやれるのか。
まあこいつの将来については完全に見限っているのでさっさと放出願いたいというのが本心だが、そうなるにしても役には立ってもらいたいところ。
ということでHurtsが傷んだようなキーププレーを彼にもしっかりやらせましょう。
脚がある程度イケるのはカレッジ時代にちょいちょい見せていた(40yd:4.73なので4.59のHurtsほどではないにしてもまあまあ)はずだし、正式にランプレーに組み込むのだ。
結論としてSaquonのキャリーばっかりになるとしても、QBキープの選択肢を常に相手にちらつかせておくことは非常に重要。
肩がないし奥を狙えないからこそランをちゃんと強調するのだ。
それを怠ったばっかりに起こったのがWAS戦の悲惨なOffenseであろう。
- とはいえWAS戦はランゲームの実行レベルも相当に低かった。
特にTEどもええ加減にせいよ。
あれをParsonsにやられたらさすがのSaquonでも打開できなかろう。
ということでランブロックを、特にUzomahの出番をもう少し増やして改善いただきたい。Calcaterraのブロックは本当にダメなので。
- DC ZimmerはBlitzの入れ方が結構素敵な感じに仕上がっている。
そして徐々にではあるが失点も減ってきているとのこと。
最初からプレッシャールックで構えるのではなく、"何もしませんよ"という顔から襲ってくるという実に姑息なやり口。
ということで、OLのこれへのプロテクションは非常に重要。
先週のJurgensはめちゃくちゃ良かった。
ああいう感じで視野を広く持って対処していただきたい。
そして肝心のParsonsだが、マッチアップの大半を担うであろうLaneなりMailataなりとの勝負が続くのならさほど心配はいらないだろうが、あれが中にループで入ってきたときが大変面倒。
スタンツを組合せられたときには、Parsons側のOLがJurgensまで全員そっちを向くぐらいの注意の仕方でやっていただきたい。
そういう意味でもこの試合のキーマンはJurgens。
- とはいえ最大の牙は前回の対戦で66ydと封じられてしまったSaquon。
ランディフェンス、特にタックリングに相当な課題を抱えているのが今季のDALだと聞き及んでいるし、前回対戦時のEric Kendricksのあの感じにはだいぶ笑わせてもらった。
なかでもCBのタックリングは酷いということなので外目への展開を増やせばよろしい。
右EDGEにセットするParsonsでオプションしてSaquonには左の外を走らせるというのが一番イメージ付きやすいのだが問題はPickett本人にキープする根性があるか、首脳陣にPickettにキープさせる根性があるか、というところ。
本当に見たいQBはMcKeeなのです。
Pickettさんよ。貴殿の後ろには立派な戦力が控えている。ケガを恐れずしっかりキープしてください。
PHI Defense
- McLaurinにはちゃんとやられてしまったQuinyon。
やはりベテラン勢の引き出しの多さと適応力の高さをなめてはいけない。
だがこの試合にCeeDeeは出てこない。
ということでマッチアップは初となるはずのBrandin Cooks。
先週のことを糧としてがんばれQuinyon。
- 退場という恥を晒したCJGJ。
"コーチの言うことを聞いて、自分からは何も言わないこと。
フットボールのプレー以外は自分のことではないと理解して、気にしないようにする。そうしなければならなかった。
罰金を科されることなく、良いプレーを続け、フットボールのガイドラインを守らなければならない。"
ですって。
小学生かよ。
頼むぞ。
- CeeDeeがいない、Zack Martinがいない、なによりDakがいないOffense。
やられていい理由がない。
プレッシャーをかけてCooper Rushに視野を与えず、最近ずっとストレスになっているTEとかRBの浅めのエリアに厚めにカバーし、CooksとTurpinの一発を阻止する。
そしてInsideのランにめっぽう強いRB Rico Dowdleのやる気を早い段階で削いでおく。
- さすがにこれだけケガ人が出ているユニットに36失点するようなことは許されない。
久しぶりにご機嫌なDefenseを見せていただきたい。
結び
- 先週のWAS戦では"寒かった"という理由でKickoffが全然飛ばなかったMannとカバーチームだが、今週のPHIは16℃というこの時期にしては季節外れの暖かさという予報。そして雨。
ちゃんと奥まで蹴りこんでくださいね。
- お天気という観点では雨でそれなりに風もあるということなので勝負はグラウンドアタック。
Saquonは久しぶりに200ydよろしく。
- 心情的にはすごく負けて欲しいが、とはいえプレーオフ戦線を見渡すとWASに先週負けたことでWeek17か18のどちらかでPHIが1勝あるいはWASが1敗しない限り地区優勝が決まらない。
地区優勝さえ決めてしまえば第2シードは確定できるが、まだ第1シードの目も消えていないという絶妙に全力を出さねばならないタイミング。
このDAL戦に負けてまたしてもシーズン最終盤でグダグダになるようなことがあれば、就任から4シーズン連続プレーオフ出場という輝かしい実績にも関わらずSirianniの身辺がきな臭くなること請け合い。
- このままSirianniーMoore・Fangio体制を維持することがHurts・A.J.体制下でSBを目指すためには最も合理的な判断に思えるところであり、そのためにも絶対に勝たねばならない試合。
- もとよりDALに負けていい理由などこの世のどこを探してもない。
最悪の星の転び方をしても最終週に自主的なバイウィークを勝ち取るために絶対に勝て。
- そういえばKelly Greenだった。
なおさら勝て。
GO BIRDS!!