鷲の巣

NFL フィラデルフィア・イーグルス(Philadelphia EAGLES)の応援ブログ

オーナーとGMと新顔と

スペシャリストは、その分野において遣われる範囲においてその実力を最大限に発揮する。しかし所詮スペシャリストである彼らの能力は「その専門内において」判断されるべきものであるし、もっと広い視野が必要とされる任務に彼らをアサインしたいならそれなりの訓練が必要だと思う。スペシャリストを否定したいものでは断じてない。得てして一つの分野に習熟した人間はちゃんとした訓練さえ受ければほかの分野でもそれなりに力を発揮することが多いとも思っていますし。

何故こんなまどろっこしくてふわふわしたイントロなのかというと、この火曜だったか、現地でPHIフロントに関する不穏な記事が出ていたのでそれについていつものような超適当な訳をお届けしたいところ、なんとなく見えてきた間違いについての、上記が個人的な所感だから。
記事について、どこまで事実かは知る由もないし、敬虔なPHIファンの皆さまからすると耐え難い部分もあると思いますし、このクソっぷりについては閲覧注意と言わせていただきたいと思います。この数日腹に収めようと努力してきたけどやっぱり無理だったので、このストレスはせっかくブログをやっているのだから書きなぐって発散しようと思った次第。

敢えてこれを書く理由は、2週間を切ったドラフトにおいて、
1-12で“Justin Fields”とか“Rashawn Slater”とか”Christian Barmore”とかいう狂ったピックを行うかもしれません、ということをご理解いただきたいという趣旨です。ちなみに上に挙げた選手に恨みがあるわけでは全くない。自分たちのことが何も見えていないと思わざるを得ない人間が取りそうな行動の比喩です。

 

【経緯】
Pederson解雇からWentzをめぐるいざこざまで、あまりにも不可思議な今オフのフロントの動きについて、“The Athletic”のPHI番記者である”Sheil Kapadia” ”Bo Wulf” ”Zach Berman”の三氏が元・現を問わず最近PHIフロントオフィスに在籍した経験のある数十名にインタビュー。そして浮かび上がってきたオーナー現フロント体制のクソっぷりについてまとめた、というもの。決して元職員によるリベンジに寄っているわけではないというのが彼ら記者の言い分です。

 

【概要】
以下、いちいち訳すには長すぎるのでエッセンスのみ。そして途中で気分悪くなってきたのでだいぶ端折ってますし途中適当感あってすみません。

・Lurie(オーナー)・Roseman(GM)は、試合後の毎週火曜日にHCに対して面談をする。この面談はフットボールオペレーションの”Strategy(戦略)”部門からもたらされた毎試合のレポートに依拠している。内容としては素人2人がフットボールスペシャリストたるHCに対して、メンツ、プレーコール、4th Downの決定などすべてに対して説明を求めるというものだとか。Pedersonは5年間毎週これを受け続けたとか。気が狂いそう。
そしてこのレポートがどれだけバカげているかの一例を以下に。
2019シーズンのWeek4、敵地GBでRodgersに対して0-10をひっくり返しての34-27での勝利後、Week8の同じく敵地BUFでの強風下での31-13での勝利のあと、これらのレポートは「パスの比率が少ない」という理由でPedersonを糾弾するものだったと。
試合見てないのか素人どもが。GBに対しては2TEでのランプレーが気持ちいいほど効いていたし、そもそもRodgersに渡す時間を減らしたいという意味であの展開は王道も王道。
BUFについても。本拠地で慣れているはずのAllenほどの強肩パサーでもパスを通せない強風下でどうやってパスオフェンスを展開していくのか。教えてほしい。あの試合もSandersは非常に効果的であった。
要はこのレポートは紙屑か子供の落書きだと理解すべきレベルのもの。
ちなみにこの面談はAndy Reid時代には行われなかったとのこと。

・上に挙げたエピソードは「戦略部門」がいかに「伝統的なフットボールと遠いところにある戦略のスペシャリストか」という例示。

(この部門の存在を否定するつもりはない。特に2016のPederson就任以降、4th Downのギャンブル比率が増えて効果的にオフェンスを展開していったこともあったし、その根拠がフットボールとリンクしない分析によってもたらされたのであれば一定の効果はあったのでしょう。それでもその「戦略」部門がはじき出した分析結果はフットボールスペシャリストたるHCによってはじめて適切に運用されるものだと思いますが。)

 

・そしてこの「戦略」部門に執心しているのがあろうことかLurie。

・こいつは1994のPHI買収時から、Sports Illustrated紙(当時・現在はNBC所属)の名物記者であるPeter Kingから、「ドラフト狂。ビバリーヒルズの自宅で大画面テレビに食い入るようにプロスペクトのフィルムチェックしとる。」という紹介をされていたほどの男。

・そのLurieはPHI買収時から一貫してこの分析に基づく「戦略」部門を定着させようと努力してきたようで、その努力を傍で見てきた将来の後継者であるJulian Lurie(オーナーのドラ息子)がLurieに推挽したのが、この記事でお初にお目にかかった、“Alec Halaby”というフットボールおよび「戦略」部門担当の副社長である。
経歴は、2009にハーバード大学を卒業。卒業前からインターンとしてフロント入り。2010からフルタイムになり、2012-15にGMの「スペシャルアシスタント」を務めたのち2016に現職に就任。ハーバードの同門であるJulian Lurieとは非常に親密で、その関係性もあってLurieからの信頼も厚いとのこと。
そしてその経歴からお気づきのように、完全にRosemanの息がかかっている。そしてこいつもRosemanと同じくフットボールのバックグラウンドはない。そして性格までRosemanに似ているのだとか。記事の中でそのパーソナリティは“square peg in a round hole”と表現されている。丸い穴に四角いペグを打ち込む?なんか痛そう。慣用句としては「不適任者、不適格者」とか「特にビジネスにおいてその会社の社風に合わなかったり、周囲との協力が下手だったりして、企業の前進に貢献できない人に対して用いることが多い表現」ということです。勉強になりますね。

・では顔をご覧いただきたい。そしてお察しいただきたい。

www.philadelphiaeagles.com

・Halabyはその「自分が正しいと信じたことを通すためには戦うことを厭わない」という性癖もあり、Pedersonとの関係は著しく悪かったそう。2017にはあの温厚そうなおじさんにして「フロントの周りの人間から聞こえるところでHalabyを思いっきり怒鳴りつけた」こともあったよう。
Pedersonからすると「フットボールも知らん若造がガタガタ言うてくんな黙っとれ」という気持ちだったのでしょう。やり方がどうかは別として心中お察し申し上げます。

・そしてこのHalaby率いる戦略部門は組織内で完全にブラックボックスなのだそう。直接の説明責任はGMたるRosemanにだけあるようだが、そのブラックボックスから、何と各地のスカウトに対して順位付けされたプロスペクトのリストとスカウティングレポートの報告依頼が来るのだそう。なにぶん素人が机上で順位付けしたものだから現場のスカウトからすると「なんじゃこの順位は」というものだそうだが、ブラックボックスがRosemanという組織内において強力な後ろ盾を持っているものだからそれに反抗することはできない。

・ちなみに、机上の分析と戦略だけをやっていてプロスペクトのスカウティングに関する訓練を全く受けていない連中がプロスペクトの評価までして順位付けを行っていることを知り、スカウティング部門のボスで人事担当副社長のAndy Weidlは「非常にうろたえていた」とのこと。

 

・2018のドラフト直前にフロントオフィスのなかで、「コーチとかスカウティングスタッフがいる“football”サイドから(物理的に)最も遠いところに新設された「最先端」のドラフトルーム」のすぐ近くにHalabyの戦略部門はいるよう。そしてPHIの、というかRosemanのドラフトボードはその部屋を中心に作られる。

・いくらLurieがドラフトに熱心だと言っても素人である。何回でも言う。RosemanもHalabyも素人である。そして厄介なことにこの素人どもには権限だけがあって自省するということがない。プロに任せよう、ではなく、これこそが正しいやり方だ、自分たちが時代の最先端を行っている、と信じてやまない連中である。当然何度でも同じ過ちを繰り返す。現実が見えてないのだから。見たい現実しか見ないのだから。

・Rosemanは、チップケリー就任後に蹴落とされたことがあったが、その期間に「1対1のコミュニケーション」についてすごく勉強と修練を積み、その後の権力闘争での巻き返しと今の絶対的な権力の構築につなげたのだとか。だから今も文句ありそうなやつのところには1対1で乗り込んで黙らすのだとか。PHIのGMは「コミュニケーション」のスペシャリストです。中身が薄い。

・そして組織内の各スペシャリストを統合して1+1を3にも4にもしていく力は彼にはない。一度蹴り落されたときのことが心の傷になっているから。自分を蹴落としてもう一度拾い上げてくれたLurieのことしか見ていないから。Lurieの機嫌さえ損なわなければ自分の位置が安泰だと知っているから。またあんな思いをしなくて済むと知っているから。そのためには自分と、Lurieの思い入れが強いHalabyの部門さえ守っていればいいから。

・Sirianni選考も実は「(数ある候補者の中で)フロントに対して一番何も言わなそうなやつ」という選択だったよう。そしてそれはPedersonのときも同様だったと。PedersonがSB制覇後3年目のシーズン中に燃え尽きたような覇気のなさだったのもこの一連を見ているとなんとなく想像がつく。罵倒してごめんなさい。ゆっくり休んであの悪夢のような時間をどうぞ吹っ切っていただきたい。2020シーズンの、あの投げやりにも見えたパスのコールの嵐も、メンツの選定も、4thDownやTFPの選択も、すべて納得がいった。

・最後に。2016~18の間フロントオフィスにいたフランチャイズのレジェンドでありアイコンであるBrian Dawkinsはかつて、ドラフトルームにおいて、フロントオフィスで働く職員に向かって「仲違いよりチームワークが必要だ」と熱烈にスピーチをしたことがあるそうな。初歩の初歩である。フロントの職員にとってはDawkinsの放つ熱量は衝撃だったとのことだが、Dawkinsにとっても衝撃であったろう。こんなに自分のことしか考えてないやつらが存在して、そしてそいつらがこのチームの舵取りをしていることは。

 

世界は広がった。10年前の世界からするとその延長線上にあるものとは思えないほどである。
フットボールの戦術も多様化したし、あらゆる分析手法も発達したであろうし、選手の評価手法も、COVID-19に関連するサラリーキャップの管理もますます複雑化しているであろうことは想像に難くない。
スペシャリストの存在が絶対的に必要なのはよくわかるし想像がつく。
だからこそ、深い知識を持つそいつらを束ねる人間に必要な資質は広い視野と公平さと豊かな情緒と感性なのではないか。必要なのは決して知識ではないと思う。なぜなら中途半端な知識ではスペシャリストに騙されて終わりだと思うから。そして耳当たりが良い言辞を並べる人間の言うことだけを聞こうとしてしまうのではなかろうか。
口が上手いスペシャリストがごった返して政治が蔓延った結果、透明性を喪ってどこに向かっているか自分たちでもわかっていない組織を見てそう思った。
以上、何とか取り繕おうと足掻いて締めます。

Depth整理を踏まえて、今欲しいプロスペクトの吐露

NYJとCARのトレードによって1~3位までがQB指名でほぼ固まり、8位のCARがQBを指名しないことが決定したが、既に6位を手放したPHIにとってはあまり関係がない話。
8位にトレードしてほしいという願望も一部出ているが、その場合はSmithもしくはWaddleあたりに行ってくれる、つまりHurtsにしっかり環境を整えるつもりがある、ということで好意的に評価したい。Hurtsがダメだった場合の保険にしか見えない、Rosemanの将来と被る目障りな2022の潤沢な指名権をどれだけ叩いていただいても結構。

今回は現時点のDepthから見るドラフトの話。もう3週間切りましたので。どうせ一向に補強しないCBのところが空くに決まってるけど。そして非常に恐縮ながら、めちゃくちゃ長文になってしまいました。

 

【Depth Chart】
ポジションの横は人数です。メンツ構成は適当です。太字は願望丸出しのプロボウラー(予定)と、プロスペクトです。
<Offense(25)
QB
3:Hurts・Flacco・(空き)
足りない。Flaccoにそれなりの投資をしていると思うと、UDFAなり5つある6巡以降で獲得するんでしょうな。希望としては原石感丸出しのKellen Mond(Texas A&M)なんだけれど彼はどうやら4巡ぐらいで消えそうだとのことなのでちょっとフォーカスから外れる。落ちてきたとき以外いかないでほしい。
それ以外ではJamie NewmanGeorgia)。Georgiaで1スナップもプレーしていない人間をGeorgiaと表記してよいのかは全くわからないし多分Wake Forestとするのが正確。理由は、Zone Readが出来そうだから。それだけ。
ここからは本当にお願いです。Wentzの一連を見て少し納得したが、このポジションでドラフト候補になるような人間は幼いころから今に至るまでこのテの競争に常に打ち勝ってきた人種なので、扱いが非常にめんどくさい。どの猿山でもボス猿だったやつらのイメージ。
Hurtsがそうだとは思わないが、それなりに投資された若者がQBルームにいると、チーム内に対して持ち前の競争本能が牙を剥いてしまう可能性がある。そんな競争にエネルギーを使うのは非常に非効率なので、是非Hurtsより明確にしょぼい投資で済ませていただきたいという所存です。こんなお願いがRosemanに通じるとは思いませんが。


RB
3:Sanders・Howard・Boston
Howardの帰還によって大体陣容が固まってしまった形。ただ、INDのRBルームを見ていると、Bostonのところに当てる形でドラフト指名するかも。Howardはプロテクションの評価が高いこととSandersとスタイルが異なること、SirianniがHowardに拘ったという情報により、ほぼRB2は確定なのではないかと推測しているところ。それにしても6巡以降を束にして5巡ぐらいに持ち上げてやるかどうか。ここのプロスペクトは良く知らないしわかる自信もないが、Spencer Brown(UAB)なら7巡とかでいけそうだとのことです。ちょっとキャリー数多すぎるのが気になりますが。


WR
6:Fulgham・Reagor・Ward・Hightower・Watkins・JJAW
激よわポイント。(FulghamとWardに対する)個人的な思い入れを除いてフラットに考えると、”X””Z””S(もしくはH)”の上位3人のどれでもいいからドラ1で塗り替えたい。というか12位で待つということを考えるのであれば、可能性は薄いがSmithWaddleのBAMAコンビのどっちかが落ちてくれたら即指名で。Hurtsを推すものとしては、ここが今ドラフトにおける最優先ポイントであることは全く変わらない。人選については、この二人は2018のBAMA(Smithは2017も)でHurtsと一緒にプレーしたこともあるし、ポジションは選ばないであろうから、という理由。
その他、LSUのTerrace Marshallについても非常に気になっている。多分にJeffersonの幻影を追いかけているものですが。同じLSU出身のChaseと同じように練習態度の評判も良いという情報に加えてデカいしいいルートランナーだという評判もあり、期待値は高い。WRならどこでもできるでしょう。ルートランの良さ、という評判には最近非常に敏感。Hurtsの長い相棒になってほしい。若干のドロップ癖はあるようですが。。。
PHIとの濃厚接触情報が出てきたので気にはなっているが、彼の場合はモックでよく見るBALの上大体20位ぐらいまで落として、ということでお願いしたいところ。もしくは2巡(37位)まで売れ残る可能性もあるので焦らないでください。まずはBAMAコンビから。


TE
3:Goedert・Jason Croom・Hakeem Butler
Ertz情報は全く不明。どっちにしても6月1日以降にはキャップセーブが増えるようなのでその時点でのカットはありそう。その場合、上記メンツでは明らかに弱い。だけどPittsが消えた今、その他のTEプロスペクトには全く興奮しないというのが実情。みんなGoedertと一緒に見える。
だからRichard Rodgersとの再契約でいいですよ。
もはやPHI入りは叶わなくなったPittsについて。そういえばDALがATLの4位までジャンプアップしてPittsを狙うという噂が出ていた。PHI地元民がDALに指名されるなんて悲劇であり人権侵害である。こんな不条理は許されない。ATLはステイして自分で指名するように。もしくは3位のSF。


OT
4:MailataLane Johnson・Dillard・Driscoll
IOL6:Seumalo・KelceBrooks・Herbig・Pryor・Opeta
OLポジションについて、全モッカーおよびRosemanに伝えたいことがある。「12位でRashawn Slater(Northwestern)」というふざけた指名予想と指名は断じて認められない。スターター5人のうち4人がプロボウラーである。それは妄想だとしても、陣容としては現時点でも悪くない。文字通りケガの功名的に2020シーズンに若手もたっぷり経験を積み、Stoutlandも残留したいま、このポジションにニーズはない。あるとしたら今季限り引退予定のKelceの控えだけ。もしくはSeumaloのところのアップグレード。しかしそれにしても1巡はふざけている。しかもSlaterというチョイス。確かにプロテクションはうまいんだろうけどこいつのサイズはGじゃないか。Seumaloを置き換えたいにしても1巡では要らない。Gならなおさら。
やるとすれば両膝ACL断裂もろもろの負傷歴を嫌気されて3巡までスリップしてきた場合のLandon Dickerson(BAMA)をKelceの後釜として獲得しておくパターン。というかPHIはそういう負傷歴を抱えた(ケガに弱そうな)選手が一番来てはいけないフランチャイズなのでは?そして3巡をそんな使い方する余裕あるフランチャイズか?
というわけでBrooksを残した時点で即戦力を上位指名する目はなくなったと思いたいところ。何度でも言うが今年のOLに高額投資は断固拒否します。
4巡以降であれば、機動力重視でOC Drew DalmanStanford)をKelceの後任でお願いします。私は存じ上げませんが、元SFのOC/OGで、StanfordでOLコーチも務めていたChris Dalmanの息子らしいので家庭内教育という意味でも堅そう。サイズは小さいしパワーは不安視されているが、Reagor(7.31)に匹敵する3 Corn drillのタイム(7.33)も残しているし頭も良さそうですしプロテクションも堅実ということもあり、ネクストKelceの匂いがプンプンする。欲しい。

 

<Defense(25)
EDGE
5:Graham・Sweat・Barnett・Matt Leo・Genard Avery
後ろの2人はなんの実績もないのでできればGrahamの上質なローテーション要員が欲しいところ。AveryはLBの練習しているようだが一体どっちにカウントしたら良いのか。とりあえず公式に倣ってEDGE扱い。
今年の上位のEDGEのプロスペクトには全然興奮しない。というかあのポジションを見抜くのは難しすぎる。
使えそうな指名権は3巡以降なので、そのあたりで言うと、希望はPatrick Jones II(Pittsburgh)。海軍のITマネージャーだった父親の赴任先の関係で横須賀生まれ。一瞬帰国してイタリアにも行ったあと、再び日本に来て、三沢と横須賀で過ごし、横須賀の米海軍基地内の私立高校に通っていたという経歴持ち。ランストップに若干難があるようだがそういう欠点がなければこのへんまで落ちてくることはないのでしょう。通算22.0サックという実績が示すようにハマれば爆発力はありそう。そして高校のときに日本でフットボールを始めてからPittsburgh大のキャプテンにまでなった成長曲線は魅力的。3巡の下のほう(84位)で欲しい。

DL5:CoxHargrave・Hassan Ridgeway・T.Y. McGill・Raequan Williams
スターター2人はプロボウラー。だとしてもローテーションの層は薄いし若手の星がいない。この辺りのニーズはEDGEと一緒。
ちょっと前にはこちらもPittsburgh大のJaylen Twymanが欲しかったところだが、プロデイの成績が想像以上に悪かったことに加えてフィールド外の素行不良の懸念があるようで、6巡ぐらいまでスリップするモックも見かける。
というわけで3巡の上のほう(70位)で待っているのが、Milton Williams(Louisiana Tech)。もともと高校時代はEDGEで6-3の284なのでCoxに比べるとちょっと小さめではあるが、気にするほどではないでしょうしなによりスピードは抜群。ランストップにおいて姿勢が高いという欠点はあるようだが、欲しい。
 

 

LB5:Singleton・Eric Wilson・T.J. Edwards・Bradley・Taylor
MINから加入したEric Wilsonはその実績と投資額を見るとスターター確定。
実は今オフに補強してほしかったLBのタイプとしては「パスカバーが上手な選手」。その点、Eric Wilsonでそのニーズは補完できていること、昨年のドラフト2枚補強のデプス最下段2人の評価が固まっていないことによってドラフトは不要っぽい情勢。やるとしても6巡以降。膝の爆弾の具合が読めないDylan Moses(Alabama)が落ちてきたら博打に参加してみるのはありかもしれませんね。

CB6:Darius Slay・Kevon Seymour・Avonte Maddox・Craig James・Lavert Hill・Michael Jacquet
激よわユニットパート2。こちらの方が弱さは深刻。なぜならスターターがいないから。Seymourなんて到底スタータークラスじゃない。
ドラフトでの選択肢は、1-12でJaycee Horn(South Carolina)か2-37か。
1-12にPatrick Surtain Ⅱ(Alabama)が落ちてくることはないのでしょうか。血統的にも信用できるけど怖いのがBAMAのCBだということ。彼に関しては3年間たっぷりBAMAで先発を張っていること、その間並み居るSECの猛者たちと渡り合っているという点で安心したいところ。
Hornの場合はDPIがむちゃくちゃ多い(2020は7試合で5フラッグ)し、3年間スターターを張ってキャリアINTはたったの2つというムラが若干の懸念点。そしてその2つはいずれも2020のAuburn戦のみ。GannonのD#でCBにどんな能力を求めるかよくわからないが、スキームフィットの懸念はちょっとある。だけれども血統的な信用に加えてそのサイズとクイックネスと競争本能と、相反するようなフィールド外の落ち着きは非常に魅力的。欲しい。
2-37の場合、もしかしたら落ちてくるかもしれないのがCaleb Farley(Virginia Tech)。2019シーズンの序盤にウェイトルームで傷めた腰のケガが良くならずにこの3月になって椎間板切除の手術を行ったことで株を落としているし、もしかしたら2021シーズンも間に合わない可能性があるとのこと。加えて2017にACLを断裂した過去もあり、体質には濃厚な不安。そして何よりこの状態で指名することが、今は亡きSidney Jonesと被る。スキームフィット的には一番安心できるし、何よりこの男はCB経験も2年しかないため今後の伸びにも期待できる。健康ならば。
ここは結論が出ておりません。2-37の候補は上記以外にも多数いるようだがよくわからないので今後の研究課題。

S4:Anthony Harris・Rodney McLeod・K’Von Wallace・Andrew Adams
泣く泣くMarcus Eppsを落とした。
Anthony Harrisの加入によって開幕はできそうなメンツ。McLeodのケガからの回復具合はわからないが、Wallaceを育てる1年になるのかな。
ドラフト的には陣容的に高位で行きにくいポジション。4枠にするなら熾烈な争いになってしまいそうだが、4巡ぐらいでいっておくとすればDivine Deablo(Virginia Tech)。名前の読みは「悪魔」と大体一緒らしい。「ディアブロ」。デカくてフィジカルなタイプで、スキームを選ぶとのこと。VTではSEA風Cover3におけるKam Chancellor的な動きを主にやっていたようで、どちらかというとWallaceと若干被る。FSの方を欲するなら3巡ぐらいを差し出してAndre Cisco(Syracuse)とかにいくしかないのか。Ar‘Darius Washington(TCU)とかもいいけどもしかしたらNCBとして使うほうが良いのかもしれなくて、Maddoxを置き換えたいと欲している私としてはこの選択も大あり。


ST:省略。省略するけどドラ外でKP両方行ってください。

 

【現時点での4巡までの願望】
以下の動画を閲覧した結果、Sirianniが非常に良さそうだと思っている。
 

www.youtube.com

 なので、もしかしたらWRのアップグレードは不要なのではないかと一瞬思った。だけどこのHCの下で素質も一級品のWRがいたらどうなるのだろうかとも同時に思ったのでやっぱりWRがまず欲しい。
なので現時点での思いは以下の通りです。

1巡12位(SF⇒MIA⇒):WR DeVonta Smith(Alabama)

2巡37位:CB 誰か

3巡70位:DT Milton Williams(Louisiana Tech)

3巡84位(IND⇒):EDGE Patrick Jones II(Pittsburgh)

4巡123位(MIA⇒):S(NCB) Ar‘Darius Washington(TCU)

一番肝心のCBのところが空いていることには忸怩たる思いがありますが、ここはもうちょっとじっくり考えたいと思います。

トレードダウンの狙いとFA市場の整理

数少ない毎週入れているエンタメの一つがオードリーのオールナイトニッポンなんですが、その中で若林さんがHopkins以来のごたごたをもってHOUファンを辞めた心中を吐露しておられた。
HOUファンの皆さんにおかれては心中お察しするしかない。偶然、本当に奇跡のようなことが起きて、たまたまSBに勝てたことで若干救われているが、明日は我が身。
フィールド内の戦力とかコーチ陣だけでなく、フィールド外のフロントの巧拙も含めてNFLのすべてがエンタメだと理解はしていても、災害のような理不尽が贔屓に降りかかってくるとイライラして本当に眠れない夜が来るのが腹立たしい。ニュースが主に寝る前に入ってくる時差までも憎い。
というわけでうちのフロントに巣食う理不尽が主導しているFA市場におけるこれまでの動きです。

 

【6位⇔12位トレードの考え方】
レシーバーには”X””Y””Z”という呼称があり、”Y”は主にTEのことなので、純粋なWRには”X”と”Z”があるとお考え下さい。近年一般的となったスロットは”S”という呼称が当てられている場面をよく見る。
“X”と”Z”はそれぞれオフェンスの大外にアラインする“NO.1”のレシーバーであることは共通するが、その違いの最も大きなものは“アライメントが1線目であるか否か”というもの。
“X”と”Y”が1線目にアラインし、”Z”が2線目にアラインすることが一般的。
そのため、求められる能力としては、アラインする深さの1~2ydsの違いによって、1線目の”X”はCBからのプレッシャーを受けやすいことになるため、”Z”より屈強でリリースが上手いことを求められる、と個人的には理解しているところ。つまり、"Z"と”S”は求められるものが似ているが、”X”はパワーまで求められるという点でちょっと異質だという理解。
そして、PHIの事情としては、2021からはReagorを”Z”として起用するため、“X”のWRを欲しかった様子。
これまで"X"はJefferyが長らく務め、その不在時にはFulghamがメインで務めていたと理解している。要はFulghamを置き換えたいということ。しかしReagorは確か3 coneのタイムが7.31とかいうこのサイズにしては異次元の遅さだったけどそういう細かい動きできるのかね。比較対象としては、このタイムが大きな要因となって2巡後半までスリップしたDK Metcalf(SEA)の7.38が挙げられます。なお、彼はReagorと比較すると15キロほど体重は重いです。

2021ドラフトにおけるWRプロスペクトの中で、”X”として高い評価を受けていたのがJa’Marr Chase(LSU)。
例えば残りのWR有望株として挙げられるDeVonta SmithJaylen WaddleのAlabamaコンビはどちらも小さく線が細い。確かにBAMAで大外はやっていたが、スロットが1線目にアラインして比較的ラクなSやNCBとかとマッチアップし、大外は2線目、というようなスキーム上の工夫がなされていたのでプロで”X”を張れるかは未知数。FloridaのKadarius Toneyも同様。同じくトッププロスペクトであるRashod Bateman(Minnesota)は6-2(約188cm)でサイズは十分ながら、カレッジではスロットもしくは”Z”の起用がメイン。そして彼らはその器用の幅とかサイズの問題とかでChaseよりは少し評価を落とす。

つまり、RosemanはどうしてもChaseが欲しかったと。そして、彼が仕入れた情報によると、「どうも5位のCINがChaseをスルーすることはなさそう」という見込みが高まったため、そうであれば、ということで一度12位に落としたMIAとのトレードを肯じたということだったよう。確かにChaseが5位に残った場合、Burrowの元相方をCINがピックするという考え方に一定の合理性はありそうだが、そうだとしてもこのタイミングで落とすべきだったのか。SFが3位まで上げた時点で、5位にChaseとSewellが残るシナリオは十分に考えられるが、そこでBurrowの負傷の経緯を考慮した際、本当にCINのピックはChaseしかないのだろうか。確かにわからない。わからないのであれば、当日まで待ってもよかったのではなかろうかと。
つまりこのトレードは「Reagorという過去の投資に縛られたもの」だったという結論。おわかりいただけただろうか。こいつが全く成長していないということを。失敗の影響を最大化する、という点で彼は名手である。まさしく災害。まさしく理不尽。
6位に残ればもしかするとPittsもChaseも残っていた可能性があるし、カレッジで”X”としても実績を残しているPittsなんかが獲れれば最高であった。そして両方とも残っていなかったとすれば、QBもしくはSewellで非常においしい商売ができたであろうに。QBでの商売がうまくいけば2022の1巡指名権もMIAよりもっといいものが獲れたのではなかろうかと。
というわけでまだまだ未練はある。
願わくば、彼ら二人はあのプロデイでの評判をもって、是非5位までに消えていただきたい。CINがChaseをスルーしたら暴れる。

 

【出ていく方のFA】
以下、本当は本題にしようと思っていたFAの途中経過です。
<カット組>
WR DeSean Jackson:彼にとっては地元にもなるLARへ。WAS時代に自分を上手く使ってくれたSean McVayとの再タッグ結成。ケガさえなければまだまだやれるはず。しかし単年契約で4.5Mはお安い。10M以上払ってたチームがあるとは信じられない。

DT Malik Jackson:昨年のチーム反則王はCLEへ。いいとこ行ったな。パフォーマンスだけを見ると、十分にFletchの2番手を務められていた男ですので最後の花咲かせてください。

その他契約先未定:
S Blake Countess
DT Treyvon Hester
WR Alshon Jeffery
WR Deontay Burnett
期待していたBurnettは“non-football injury”でWaiver。なにをしたんや。バスケかな。

UFA
無制限FA。まずは新所属が決定した人たち。

S Jalen Mills:開場初日にNEへ。年平均6M程度で4年契約。スタッツ的にもSとして才能を開花させつつあったのでケガには気を付けて頑張ってください。

S Rudy Ford:こちらも初日にJAXへ。STerとしては信用に足る選手なので頑張ってください。

LB Duke Riley:STキャプテンも流出。こちらはMIAへ。STキャプテンと言いながらLBとしてもたまにいいプレーを見せていた印象。Kamuのような活躍が目に浮かぶ。やはりいいコーチを揃えることが強化には一番必要なことなのだと思います。

DE Vinny Curry:なんやかんや毎年いるから結局今年も残るのかと思いきや単年契約にてJetsへ。

LB Nathan Gerry:こいつに行き先なんてないと思ってましたよ。残留じゃなくて本当に良かった。SFに行っても面白映像を期待してます。

出戻りが1名。
DT Hassan Ridgeway:契約の詳細はよくわかりませんが、とりあえず2021はPHIに残留。Malik・Hesterがいなくなって薄くなったDTのデプス要員としては割と期待できる方なのでこの動きは良し。

以下、新所属未定の人たち。
RB Corey Clement
CB Cre'Von LeBlanc
T Jason Peters
CB Nickell Robey-Coleman
TE Richard Rodgers
QB Nate Sudfeld
どうしても残してほしいというメンツがいるわけではないが、RodgersはErtzの動きが固まり次第新契約の話をするのでしょうね多分1年で。しかしErtz決まらんな。
それ以外に残ってほしい人はいません。

<RFA>
実質的な登録歴が3年以下で契約切れとなった選手に適用されるFA。制限付きFA。それでも出ていくというのはテンダーオファーを前所属チーム(PHI)が出さなかったから。
P Cameron JohnstonHOUへ。いいPunterではあったが、元がUDFAのためPHIが最安テンダーオファーを出しても意味がなかったところ。仮に対価があるテンダーオファーを出すとしたら2巡相当のものだったが、それでいうと3M弱を払う必要があったが、そんな金はないので意味のないオファーを出さずに放流したものという理解。見事に攫われてHOUへ。そんな高くなかったと思うけど。ロスターに残るPはSipossのみ。彼が何者かは全く存じ上げない。

その他、TE Joshua Perkinsにもテンダーオファーを出していないので所属先未定。戻ってくる選択肢も消えてはいない。

<ERFA>
実質的な登録歴が2年以下で契約切れとなった選手に適用されるFA。これはチームがオファーすれば、選手はサインしてリーグミニマムで1年プレーするか、サインを拒否して1年浪人するかしか選択肢がないという過酷なもの。他チームとの交渉は不可。この辺り、極めてアメリカ的。
LB Alex Singleton
WR Greg Ward
RB Boston Scott
めでたく全員サイン。特に上の二人は安いとはいえそれぞれユニットの中核。お気張りいただきたい。

 

【入ってくる方のFA】
<カット組>
こちらはFA市場開幕前から契約可能だったもの。対象は1名。
CB Shakial Taylor:2019にカンザス大からUDFAでIND入り。ルーキーでは5試合にプレー。その後INDをカットされ、DEN⇒NYGと流れるが、2020はNYGでオプトアウト。シーズン終了後にWaiverに賭けられたところをPHIが獲得。ロン毛。経歴からお分かりの通り、ルーキーのIND時代は新DC Gannonのもとでプレー。サイズはMaddoxよりはるかに大きい6-0(約183cm)なのでまあCov.2っぽい人選。だけどMaddoxと同じくロン毛。

UFA
S Andrew Adams:前TBの元NYG。2018に一瞬ブレイクしかけたが、結局2020は23スナップしかD#に登場していないので、ほぼSTer。Fordの後釜。

S Anthony Harris:来てほしいけど来ないだろうな、と思ってたら本当に来ちゃった大物。2015のUDFAでのプロ入り以来一貫してMINに所属。タグを貼られて迎えた2020シーズンに成績を急降下させ、単年5Mという安さでPHI入り。接点としては、またしてもDC Gannon。そしてS McLeod。GannonがMINの時代に3年間の付き合いあり。そしてMcLeodとはカレッジ(Virginia)時代のチームメイト。ラップ期間は1年間のみながら、同じポジションということもあり、McLeodから受けた影響は大きかったよう。
パスカバーに関して定評があるが、一方でランストップもかなり優秀なFS。開幕が危ぶまれるMcLeodの後釜としてFSに綺麗にはまりそう。SSは2年目のK’Von Wallace。こいつは早速真価を問われることになるが、それぐらいのプレッシャーはあって良さそう。守備範囲小さくてよければそれなりにやれそうですし。
Harris本人は、2020に成績が下降した原因について「よくわからないが、多くのことをやろうとしすぎた気はする」という発言をしている。Gannonの指導のもと、全盛期を思い出していただきたいところ。これは是非ともいい補強になっていただきたい。
これにて一旦S問題は解消。

QB Joe Flacco:元SB MVP。前NYJ。ちびっ子のころからのPHIファンがおじさんになって帰還した形。彼の獲得について物議をかもしているのが、その金額の高さ(去年が1.3M⇒今年は3.5M、最大7.5M)だが、これは2019のケガの影響によって2020のサラリーが低すぎたのだと思うしかない。そしてそのケガのリスクが減った今年、これぐらいになるのはまあやむを得ないのでしょう。何よりこの金額はQB3に払うにはあまりに高いので、念願のHurts先発がほぼ確定した形。
市場に残るQB2候補を見ていた当初、Flaccoだったら嫌だなあと思っていたのは主にそのぎらついた(ように見える)顔。しかしよく考えると彼ももう36歳。さすがに落ち着いていると信じたい。PHIには38歳になっても全く金銭面でのぎらつきが止まらないOTがいましたが。
しかしFlaccoが“メンター”的なポジションを全うできるのかは全く読めない。FolesにしてもMcCownにしてもその点は完璧に見えたので、ここが懸念点。これはDarnoldを見ていての感想ですが。まあHurtsにしてみるとWentz⇒Flaccoなら問題ないのでしょう。
タイプ的にあまりにHurtsと異なるので、QB3はその点で少し機動力があるタイプを獲ってくるのではないかという予想。その後のトレードによって12位まで落としたPHIにこれ以上のQB論争は不要です。

 

それにしてもCB2をどうする気なのか。NYGに行ったAdoree Jacksonには食指を伸ばしていたのでその気はあるのだろうが。現時点ではT.J. Carrie(前IND、元OAK・CLE)に興味があるという噂なのでこの進展を待ちたい。

タンクゲームで得たものの値段、そして惚れ込んだ男との別れ

NFLファンを敵に回した2020シーズンweek17のタンクゲーム。失ったものは大きかったが、あの試合で得た3つか4つ分のドラフトスポットはなんと2022の1巡指名権に代わった。
本来的には昨日のうちに脊髄反射したかったものだが、Pittsと会えなくなったショックが大きすぎて整理に時間を要しました。ああいう選手をWR的にセットさせたりして遊ぶのは楽しかったろうな。

 

【トレード】
SF全体3位全体12位2022 1巡・3巡・2023 1巡MIA
PHI全体12位・4巡123位・2022 1巡全体6位・5巡156位(from DAL):MIA

この書き方が合ってるか不安になってきた。各チーム取得物を記載しております。
これでPHIは2022に1巡を2つ、Wentzが条件を満たせばINDの分も合わせて3つの1巡指名権を保有することに。加えて現時点で来年のキャップスペースは60Mに達するそうで、動き放題のオフになりそう。

 

【経緯】
どうやら当初の狙いはQBというかZach Wilson(BYU)で、こいつを獲るために必要な全体2位獲得のためにNYJと話したところ「3位指名権を握りしめてきてもダメだ」という回答だったようで、Zach Wilsonは諦めてダウンすることにしたと。
以上は現地の推測。
だけど、QB獲得のためにトレードアップを狙っていたという部分は事実だったよう。
ここで押さえておくべき事実は、「QBを狙いにいった」という部分だけ。
3位指名権保有者であったMIAとはトレードトークをしていたが、QBが無理だとわかってからはダウンの話がメインに。SF⇔MIAのトレード成立を急かし、SFの12位に落ち着いたということだったよう。

 

【2021指名権整理】
1巡12位(SF⇒MIA⇒)
2巡37位
3巡70位
3巡84位(IND⇒)
4巡123位(MIA⇒)
5巡150位
6巡189位
6巡224位
6巡225位
7巡234位
7巡240位(SF⇒)

以上合計11指名権。LB AveryのトレードでCLEに差し上げた4巡指名権が復活した形。

 

【相変わらずのクソ組織】
以前にもお伝えしました通り、オーナーのLurieは“Hurtsを先発QBに据えて周辺戦力を構築する”ことを志向し、その方向でドラフトの話は進んでいるという話があったのでこちらもそうなんだと思っていた。
Top4をQBが占めた場合、PittsかChaseが6位には残っている計算になる。CINが順当にSewellに行ってくれれば両方残る。この展開はまさにHurtsにとっても天佑ではないかと思っていた。
しかし先週ぐらいだったか、雲行きが怪しくなってきたきっかけはRosemanの記者会見。そのなかであの男は、「どのポジションにも競争を持ち込む。それが最良のチーム作りだと信じている」的なことを宣った。
その結果、「やっぱりQB行くんでねえか?」とうるせえPHIメディアが騒ぎ出す。しかしその後、Flaccoを獲得したことでQB獲得論はやや沈静化。そしてその矢先に起こったイベントがこれ。
やっぱりQB獲りに行ってたんじゃねえかこの野郎。
まだ確たる実績を残していないため致し方ないが、Hurtsは本当に信頼されていない。信頼を獲得するところまで行っていない、というべきか。
2020ドラフト前、スカウト陣は「Hurtsは3巡か4巡レベル」という結論を出していたようで、その評価を覆して2巡で強行指名したのはオーナーとGM。それから1年、そうまでして投資した案件に全く満足していらっしゃらないようで。
まあWentz含めて周辺状況が激変したので理解できる部分はあるが、なんともモヤモヤするというのが感想です。

 

【判断材料】
このトレードダウンが成功かどうかは12位指名の選手と6位でMIAが指名する選手のご活躍ぶりを拝まなければ何とも判断がつかない。
だけれども、正解がないドラフトにおける動きとして悪くなかったのではないかという所感。

好材料
①2022のほうがプロスペクトの評価がしやすい可能性
コロナによる一連のイベントである、オプトアウト、試合数減少、コンバイン中止等により2021プロスペクトの評価は難しいという巷の評判。
そうなるのであれば、FA市場でも動きやすくなる2022のドラフトに全力を投じることができるのはプラス材料。
(これをプラスと捉えるなら今年の11指名権はあまりに多すぎるという話になるが、そこには目を瞑ってくださいすみません。)

②2022に大枚をはたいてQB獲得戦線に殴り込める可能性
前述したとおり、都合3つの1巡指名権を保有する可能性がある2022、Hurtsの出来によっては新QB獲得に全力を注ぐ必要がある。そうなった場合の弾薬としてはなかなかのものを手に入れた。
Watson(HOU)だろうがWilson(SEA)だろうがRattler(OU)だろうが特攻可能。真ん中のおじさんに特攻するのはちょっと怖いけど。
そしてMIAを見習うのであれば、ここからさらに打ち出の小槌のような指名権商売もできそう。

③Pittsを喪った傷を癒すものの存在
巷の噂では2022のTEプロスペクトの層は非常に厚いと聞いている。果たしてPittsレベルがいるのかはわからないが、少しは癒される。

<不安材料>
①Roseman
お前のこのムーブがスマートだったとして、“2021はHurtsの評価に全力投球”というシーズンだと表明したとして、お前この一連のムーブは“2021がダメでも俺のせいじゃないよ”というアピールではないだろうな?
新HC SirianniはLurieの採用だということが聞こえた今、実は2021のシーズン成績だけをもってRosemanを責めることは非常に難しい情勢。もちろん過去からの蓄積という点でファン的には十分解雇に値するが、そうならばこいつのクビは既に天高く舞い上がっていなければおかしい。こいつが増やした指名権をこいつが行使するとなると、これは非常に大きな不安材料。

②Roseman
仮に2022の1巡指名権が3つあるとする。
こいつの直近3つの1巡指名は以下の通りである。
2017:Derek Barnett
2019:Andre Dillard
2020:Jalen Reagor
現時点では、という言葉はつけておくが、クソバストである。クソバスト3人衆である。
このノリで2022の貴重な指名権を浪費されたら死んでも死にきれない。

③Roseman
落とすにしたって12位はない。10位と11位が同地区(DAL・NYG)である。最悪なんである。指名ポジションが被った場合、こいつらの二番煎じを食らう可能性がある。想像しただけで戻しそうである。NYGにはまたダニジョン的なことをやってほしい。
しかしDALは抜け目ないドラフトするからな。本当に嫌だな。

④INDとMIA
身も蓋もないことを申し上げるが、2022のピックが潤沢だという幻想に騙されてはいけない。
オリジナルピック以外は、INDとMIAのものである。2020を見る限り、たぶん両チームともプレーオフには出るのでしょう。そうなると両方とも19位以下である。MIAから貰った方がSF分だとしても微妙。なんせQBさえうまいこと転べばSB行っちゃうチームである。いずれにしてもおいしゅうない。ほぼ確実にオリジナルピックが一番順位高い。
6位でのPittsもしくはChaseを諦めてまで手にするべきだった指名権かどうかは判断つきませぬ。

うむ。好材料並べたかったのに結果として不安材料のほうが多い。参ったな。

 

【感想】
わかりません。
わからないながら、Hurtsを評価したいにしても、6位という高順位でそれなりのサポーティングキャストを揃えるべきでは?という立場はやはり変わらない。
ドラフトの立ち回り的な評価もわかりようがないが、こういうQB以外への高額投資を渋っているようじゃなかなか突き抜けたチームにはなれないのでないの?という疑念は拭えない。まあKCみたいな例もあるので何とも言えないが。新HCにとっても新QBにとってもこの状況は過酷であろう。
しかしRosemanによってHurtsというかQBポジションに持ち込まれた「競争」は「周囲の期待との競争」というか「自分との競争」だったというオチなのか。これは目に見えない分一番過酷な競争なのではないか。
このオフシーズンの感じを見る限り、Hurtsなら乗り越えられそうだと信じたい。頑張り給え。
しかし一番の感想としては、高額投資とそれに伴う強めの批判から逃げるなよRoseman、というもの。

 

【12位の行方】
現在のFA市場のPHIの動きにおいて一番納得いっていないのが、先発ポジションが空いているところを放置している点である。それがCB2。ここだけはどう考えたって先発がいない。Maddoxを先発だとは絶対に認めない。良くてNCBである。
ここの埋まってなさが非常に気に入らない。まっすぐに受け止めるのであれば、プロデイでストックを上げたHornの息子か。Surtainの息子はDAL以降残らないであろうし、DENとDALでこいつら二人を連続指名するモックもよく見る。Samuelの息子に行くにはちょっと早い気がするし。
そうなるとWRに行くのか。Batemanとか個人的にはJJAW感がしてちょっと嫌なんだが。ちょっとしか試合見ていないのでなんとも言えませんが。
とにかく選択肢が広がって6位より難しそうなのは事実。もしかしたらもうちょっと落とすかもね。

 

こういう動きがあったことは仕方ないし上手く転ぶことを祈るばかりであるが、まずは足元のFA市場でのCB補強に大注目しているものです。

祝・キャップ超過解消(ついでに合法タンパリング二日目)

これが俺たちのスーパーボウルだ!という声もあった、2021のキャップ制限との闘いに無事勝利を収めた模様。
これにて無事に明日のリーグ新年度を迎えられそう。
加えて、合法タンパリング二日目のPHIの動きも。

 

【Goodwin問題】
2021がデッドマネーなしの4.3Mのキャップヒットで、2020をオプトアウトしていたWR Marquise Goodwinについては、もともと一番簡単にカットできる対象として計算していたところ、本日昼ぐらいに「SFに出戻り+SFからPHIに2021の7巡指名権を譲渡」というニュースが。これにて見返り有の4.3Mカットを達成。
なんでもトレード条項のなかにそういう文言が入っていたようで、返却+指名権譲渡ということになった様子。
PHI:6巡190位⇔Goodwin+6巡210位:SF

というトレードだったので、最終的にはこういう仕上がりになりました。
PHI:2020・6巡190位⇔2020・6巡210位+2021・7巡(たぶん)237位:SF
微妙。どっちのGMから見ても微妙。
ちなみにPHIがもらった210位で指名したのはAuburnのOT Prince Tega Wanogho。2020終了後にPSから攫われてKCにいます。こいつが来年KCで活躍したら絶対にRosemanを許さない。もう許してないけど。

ただ、これにてPHIは無事に2021のキャップ上限を2M程度下回ったとのことで到底お買い物できる範囲ではないが、一息つける状況に。
ちなみに、ルーキー契約に総額12Mほど必要になるようなので、ここから更に10Mのリストラは必要。そしてFA市場でお買い物するためにはもうちょっとのリストラが必要。
そしてこのニュース。

 

【Ertzに対してトレード先探しの許可】
が正式に下ったそう。
これはGoodwin出戻りニュースのちょっと前に出ていた。
Ertzはカットでもトレードでも5M程度のキャップセーブになるところなのでやむを得ない部分。
これに加えてBarnettの10Mをどうするのか、が今後の焦点になりそうな雲行き。
長年の功労者だしフランチャイズの顔であったことも事実。本人は“(2021までの)現行契約を全うしたい”という発言を最近もしていたようだが、キャップ状況および2020シーズン開幕前の契約を巡るいざこざ、そして2020のパフォーマンスを見てもこの状況はやむなし。
9月にこの結末は覚悟していたものなので個人的にショックは少ないというかない。
いい新天地を見つけてもうしばらく活躍してくださいませ。
ちなみに2021のベースサラリー8.25Mは彼の実績と比較するとお安いはずなので貰い手はあるはず。今年勝負を賭けたくてTEがいないというチームの皆さまいかがでしょう。
見返りはあまり期待していない。4・5巡もらえれば御の字だと踏んでいる次第。

 

Matt RyanのニュースとTE市場】
ErtzがいなくなったあとのPHIのロスターを眺めると、極薄のSとCBに加えて、やはりTEの手薄感が目立つ。そうなると、個人的に気にしているのは、ちゃんと全体6位でPittsを指名できるのか、というところ。
その際に上の5チームで気にしておかなければいかないのが、4位指名権を持つATLの存在。
この文脈で気になる本日の動きは、ATLのMatt Ryanとの契約再構築と、BUF⇔ATLのトレード。
まず、ATLのQB問題から。
新HCを迎えて心機一転のスタートを切りたいはずのATLがQB Matt Ryanとの契約を再構築。2021のキャップを14M空けて2022と2023に配分したとのこと。
キャップがしんどいATLのこと、短期的には2021のキャップスペース確保のための動きなのだろうが、気になるのはこれによって2022のRyanのキャップヒットが48M超になったこと。そしてデッドマネーも40M超に。普通に考えるとデッドマネー40Mを簡単に1選手に抱えるチームはいなさそう。どこかのクレイジーなチームは一人に38Mとか抱えていた気がするけど。

こうなった以上、「もしや2022までATLはRyanと心中する気では…?」という疑念が拭えない。これは良くない。なにが良くないかというと、2022まで切れないQBがいるのなら、2021にQB指名する可能性が薄れる。そして新HCはTENでTEコーチを務めていた実績もあるArthur Smith。良くない。まさかPittsを指名するつもりではないでしょうね?それはやめてくださいよ。
先に挙げたように、ATLはBUFと、TE Lee Smithのトレードに合意したとのこと。
ATL:2022ドラフト下位指名権⇔TE Lee Smith:BUF
というもの。Lee SmithというTEについては存じ上げなかったので調べたところ、10シーズンで64キャッチ458yds10TDという実績だとか。とてもじゃないけどJonnu Smithっぽくはない。そしてJonnu Smithで思い出したけれども、彼に加えてHunter Henryも獲得したあのNEの動きを見るに、TEはいいのが2枚いないといけない時代なのかもしれない。

というわけでATLのTEの穴は空いたまま。

QBに行かないのであれば、QBをダシにトレードダウンできるいい位置だとは思いますけどね。さてどうなることやら。
以上、Smithさんだらけのニュースでした。

 

【流出組】
なし

 

【加入組】
なし
足元のキャップ問題があったので、動きがあっても明日以降というもっぱらの噂。

 

【2nd QBを巡る話】
Jalen Hurtsを先発QBに据えるにあたりバックアップとして適任だと思っていた人物が、本日売り切れました。
Tyrod Taylor:HOUへ
Jacoby Brissett:1年7.5MでMIAへ

先発待遇でWASに行ったRyan Fitzpatrickや、同様にCHIに行ったAndy Daltonも市場から退出。
残っているのは、
Alex Smith・Mitchel Trubisky・Chase Daniel・A.J. McCarron・Colt McCoy・Matt Barkley・Joe Flacco等のメンツ。
上記リストにはいないながら、CHIでだぶつくであろうNick Folesという人もいる。
しかし、ここで考えたいのは、今回獲ってくるべき人は明確にHurtsのバックアップであるということ。
経験と教師としての能力は必要だが、その存在が議論になるような人は要らない、という考え方もある。ましてPHIは最近それで揉めたばかり。
この反省を活かすなら、候補はColt McCoyもしくは、上記にいないBrian Hoyerあたりであろうか。Matt Barkleyの出戻りでもいいけど。先発への未練が感じられるAlex Smith・Mitchel Trubisky・Joe Flaccoあたりは怖いのでやめていただきたい。

人格が抜群にできているため直接的にHurtsと摩擦を起こす心配が全くないFolesだが、彼はあまりにもPHI界隈では神様なので、Hurts目線ではすこしプレッシャーになりそう。欲しいけどHurtsのためには遠慮せざるを得ない、というジレンマ。

 

さて、そろそろ本気出せる環境が整ったFA正式開幕初日。明日はどんな動きがあるのでしょうか。
Anthony Harrisが来るとかないかな。

合法タンパリング期間初日を終えて

実質的にFA市場が開幕した本日、PHIに目立った動きはなし。去る者は追わず、誰も来ない。
しかし、地味に重要な動きが2点あったので。

 

【Lane Johnsonとの契約再構築取りやめ(遅報)
このニュース自体は遅いものですすみません。
それに至る過程として、DT Javon Hargrave、OG Isaac Seumalo、C Jason Kelce、CB Darius Slayと契約再構築を実施。それでもまだ20Mぐらいキャップ超過の状況であったため、現地3月17日のリーグ新年度開始までにその分のリストラが必要なのではないかと見られていたところ。
そして上記の面々に加えて、現地13日には、一時トレードが噂されていたOG Brandon Brooksとも契約再構築を実施。これで7Mをセーブ。これで一旦Laneとの再構築が終われば目途が立つと思われていたところ。
しかし、現地14日にLane Johnsonとの契約再構築はしなくてよくなった、との報道。
報道と内情が一致しないことは当然あることだが、それにしても10M強の超過はどうしたものか、と思っていたところ、本日下のニュースが。

【Brandon Grahamとの契約延長】
2021にて契約切れの予定だったBGとの契約を1年延長。実態は、まあ契約再構築の一種。
2021に17.9Mのキャップヒットを予定していたものが、13M程度に落ち着き、残りプラスαを2022に移したもののよう。
詳細が出ていないのでなんとも言いようがないが、「合計20M程度」の金額規模のようなので、2022は7M程度になる計算。本当だろうか。
これで水曜のリーグ新年度には間に合う算段の様子。そうなれば、当然キャップ的にはギリギリの情勢であり、例えばロスターに1人しかいないQBの補強なんかは実施したかったものの動きようがない。
このきな臭さを説明しそうなのが下のニュース。

 

【DET、DE Romeo Okwaraとの契約延長】
これが地味ながらもPHIに一番影響を与えそうなニュース。
2020にキャリアハイの10サックを収めたものの、NYGのUDFA上がりのRomeo Okwaraのここ3シーズンのサック数は19サック。これと似たような成績を収めているのが、PHIのDE Derek Barnett。4シーズンで19.5サック。1試合平均で言うと前者が0.44サックに対し、後者はケガがちなこともあって0.41サック。(Barnettをなぜか擁護すると、スナップ数はOkwaraの3年間のほうがBarnettの4年間より多いのでほぼ同等の実績とご認識ください)
ケガが少ない、成績を上げてきている、という点でOkwaraのほうが魅力的ではあるが、年齢はBarnettのほうが1つ下。
そしてそのOkwaraが3年39M(13M/年)にてDETと契約延長
高い。
当初、「2021のキャップヒットが下がるなら年平均5MぐらいでBarnettとの契約延長でもいいか」とか言っていたのがいかに暢気でいかに時代錯誤甚だしい発言であったか。反省しております。

以下、完全な推測です。選択肢自体は、
①単年10Mで2021もPHI
②年平均10M以下でPHIと長期契約締結
③カット
④トレード
状況は完全に変わった。
周囲のFAにおけるDEの高額契約(軒並み15M/年近辺)を見るにつれ、Barnett陣営としては市場に打って出たいと思うはず。なので②の目はほぼほぼ消えた。
しかし、ここで問題になるのは「Lane Johnsonとの契約再構築が不要になった」というニュース。ということは、いまだキャップ枠を超過している可能性が高いPHIにおいて、Barnettの10Mは、現地17日にはもう無いものとチームからは見做されているのではないか、という推測。
この推測が当たっているのであれば、選択肢は③か④。ちなみに、カットした場合、補償ピックの対象にもならないので、チームには何の得もない。
初日から2名の流出を許し、順調に補償ピック獲得に向けて滑り出したと思われるチームが、ここでカットという選択肢をとるのだろうか。よくわからない。
ということで、予想は④のトレード。明日ぐらいには報道が入るのではないでしょうか。
こういうトレードに応じてくれそうなのはキャップに余裕があり、DEにコマが足りないチームだと思われるがいかがか。まさか…またしてもIND?

とはいえ、ErtzやGoodwinの処遇次第では簡単にキャップを下回る可能性もあり、Rosemanお得意のバックロード契約でBarnettにも2021のキャップヒットを薄くした年平均13Mぐらいの金を払っちゃうのかもしれませんが。
なんか書いてみてこっちの可能性のほうが高い気がしてきた。

【流出組】
S Jalen Mills:4年24MでNEへ
S Rudy Ford:2年4.2MでJAXへ

S2枚の流出に見えるが、FordはSTerなので若干意味合いが異なる。いいガンナーであった。
内心残留を期待していたMillsはキャップが余っているNEの事情的にちょっと高めにはなったであろうが、4年契約を勝ち取ったのはお見事。スピードはないけれどもいいSになっていきそうです。NEでもかわいがってもらいなさい。髪の色はどうするのだろうか…?

 

【加入組】
なし。
合法タンパリング初日に全く加入がなかったのはATL・SEA・INDとPHIぐらい。
Sが完全にいなくなった。正確には、開幕に間に合わないであろうMcLeodと、2年目Wallaceの2枚というか1.5枚。
John Johnsonが欲しかったけれども3年33.75MでCLEへ。彼の場合、「もっと金額がいいチームはあったが勝てそうだからCLEを選んだ」との報道があった。安心した。PHIはそんなに払う余裕はないから断られたのはPHIじゃない。

 

【天敵の加入】
本日最大のバッドニュース。

 

 

残る問題はS・CB・QBとErtzとBarnett。なんだかんだお祭りはやっぱり楽しい。

ダメ組織の決定と欲しいものリスト

Dak Prescottが契約延長。ここ2年あまり、この時期の風物詩であったDALのPrescottを巡るあれこれにもいよいよ終止符が打たれたもの。去年契約延長できなかったのは、金額面ではなく契約期間に関する齟齬(Dak側は3年程度、チームは5年程度)だったと記憶しているところ。
4年160M(126M保証)はたまげた。個人的には2年連続のタグ貼りで様子をみるもしくは2022に新QBに乗り換えるのかなと思っていた。ケガ補正でお安く、みたいなこともなかったのね。まあDak側も3年契約にはしたかったんでしょうけど、ケガ上がりなのにこれだけの金額を提示されちゃうとうなずくしかなかったのではないか。
DAL的にはDakをケガで喪って初めてその重要さを知った結果がこの契約になったのだろうが、それにしても2年前に契約延長していれば、当時のトップQB(Rodgers・Ryan)が単年30M近辺の世界だったと思うと、これより単年で10Mぐらい多く支払うことになっていることは痛恨なのではないでしょうかね。キャップが拡大していく(と、関係者みんなが思っている)以上、全ポジションで一番重要なQBの相場は上がっていくと。そういう理解をしておきます。

既にDALのキャップには2025のDakのダミーイヤーが計上されているとのこと。どこかのチームみたいにQBの契約延長後にいろいろゴミみたいなことが起きてゴミみたいな状況に陥ってくれることを期待してこのニュースは一旦置きます。

さて、Dakの裏で、PHI的には無視できないニュースが。
それは、「オーナーのLurieが『Hurtsを先発QBにするように指示した』」とのニュース。個人的には、脇を固めるWRどもがあんな状況な上にTEも不安定な状況で(いかに層が厚いとはいえ)このドラフトでQB指名に走ることはちょっと抵抗があったため、その結論は歓迎したい。だけれどもプロセスとしては本当にダメ。ダメ組織が具現化したものである。確かにオーナーの言うことは絶対なんでしょうが、そこまで口を出してはいけない。越権行為という言葉が当てはまるかわからないが、先発QBを決めることは明確に彼の職分外のことであろう。自分で全部できるというならまだしも。
GM兼任のJerry Jonesが先発QBを決めることとはわけが違う。もはやWASのDaniel Snyderレベル。なぜこうもダメオーナーはNFC東に固まるのか。だから浮上できないのですよこの地区は。
こういう意味不明な意思決定を続けることで、責任の所在がよくわからなくなってなし崩し的に組織はどんどんダメになっていくのではないでしょうか。
このニュースで期待できるのは、「もうオーナーはGMのRosemanに期待していないのではないか」という一点だけ。このまま先発QBを宙に浮かせたままだと、ドラフトで大量のストックを差し出してトレードアップしてQB指名、結局サポーティングキャスト不在のままでWentzの二の舞になる、しかもRosemanはドラフトが下手、なんとかこれは避けねばならない、ということなのだという推理というか妄想。じゃあなおさらこのオフにでも変えてほしかったんだけれども。とはいえいよいよRosemanもホットシートだと認識というか期待しておく。
しかし本当に一度悪循環にハマると抜け出せないものなんですね。

以下、本題の2つ目です。FAでほしいものを一度整理した次第。

 

【現有戦力(スタメン)と欲しいものリスト】
カットないしはトレード予想の人たちは除けてお送りします。
Offense
QB:Hurts・(2枚欲しい)

先発は確定したとしても明確に足りていない。なにせロスターには1人だけしかいない。ここはFAでベテランを1枚。できればSirianniの話が理解できる人。ということで、実はJacoby Brissett一択に近い状況。問題は常に金額。直近まで20M貰っていた男だけにお安く契約できるかどうかが焦点。

希望:FAでBrissett。それ以外なら安いベテラン。ドラフトなら下位のみ許す。

RB:SandersScott・(1枚欲しい)

ERFAのBostonをキープしているので、欲しいのはRB3だけ。この辺りはドラ外でもなんとかなりそう。

希望:なし

WR1:ReagorHightower
WR2:FulghamJJAWWatkins
WR3:Ward

そして懸案のWR。頭数だけはそろっているが、全然ダメ。Sirianniのオフェンスがどういう方向性なのか次第だが、Reagorにショートヤードでの細かい仕事をさせる機会が多くなると思うと、Deepを狙えそうなメンツの補強は必要。一方で、Pedersonが活かしきれていたとは思えないHightowerとかWatkinsという若手もいるのが難しいところ。Fulghamの扱いも含めて。
Fulghamのフィルムを観てもなんで一時期あんなにヤーデージを稼いでいたか全く理解できないところはあるが、なんとなく見えてきたのは、彼はショート~ミドルレンジで活きる男ではないかというところ。これという得意パッケージは見当たらなかったが、敢えて言うならカムバックパターンでフリーになることが多い気がする。そういう意味でもやはり彼はJefferyと被る。レベルアップを期待して残置でいいでしょう。
ここはTyrell WilliamsもいないFAで行くと中途半端になりそうだしそんな金もない。何よりなまじ去年大量獲得していながら評価が済んでいなそうな若手が多いので困りもの。上のリストにはいないDeontay Burnettとかもちゃんと見てみたいし。
しかし粒が小さい。長くHurtsの相棒になるようなエースWRが欲しくてたまらない。
もっと言うとChase(LSU)が欲しい。とか言っているとMIAがIsaiah WilsonをTENから獲得したことによってSewellを指名しない可能性濃厚という噂が。そうなると3位でMIAがChaseということでいいのか?そう捉えていいのか?

希望:FAはいらない。ドラフトならChase。JJAWを産廃処理するならTerrace Marshall(LSU)でもいい。

TE:Goedert・(1枚欲しい)

先ごろ「Ertzに複数のチームからトレードオファーが来ているけど、トレードがまとまらなければカット」という報道が入っていたのでErtzは完全にいないものとしている。契約的には、カットにしようがトレードしようがPHIが5M弱のキャップセーブになるが、7.8Mのデッドマネーを抱えることに違いはない。ではなぜそこで揉めるのかというと、Ertzの希望をどこまで叶えてやるか、というところのよう。チーム的には対価が手に入るトレードのほうが当然良いが、チームの長年の功労者であるErtzには、自分でチームを選ぶ権利をあげたい、というジレンマ。
個人的にはトレードでお願いしたい。なぜか。それは、そのオファーしてきているチームの一つがATLだという噂があるから。ぜひATLに行ってほしい。Ertz的には、TE好きのOC上がりのHC(Arthur Smith)と、自分をプロボウラーにまで育ててくれたTEC(Justin Peelle)がいるという願ってもない環境だから。そして何より、個人的に、モックドラフト上でATLが4位でPittsという予想が非常に多かったものでこの動きはぜひいい形で着地してほしいところ。もとより補償ピックの対象にもならないカットを選択しようとしていたのだから、対価は5巡とかでもいいと思いますよ。あまりせこい商売をしにいって長期的な損をしないようにRosemanさんにはお願いしたい。
さて、Ertz亡き後のTE陣。ロスターに残るのはGoedertのみ。FAではどうするのか、やはり計算ができるRichard Rodgersの獲得か。まあそれでいいのでしょう。本題はドラフト。
過去に一度白状したことがあるのでお気づきだとは思いますが、今ドラフトにおける全体6位での第一希望はPitts(UF)。余談ながらフロリダ大の略称がFLAなのかUFなのかよくわからないので今後も表記は揺れると思います。
マッチアップナイトメアたる彼の存在は間違いなくWRにもカバレッジ的に良い影響を与えるだろうと信じている。なにより地元民でPHIファン。これはPittsに夢を託すしかない。不幸にもErtzの離脱でお膳立ては整った。Ryanでまだしばらく戦うのでQB指名には動かないという噂が出ていたATLの存在が気になっていたが、Hooperの後継にErtzがハマるということであれば6位までPittsは落ちてくる。
ちなみに、TE1(Ertz)を切っておいてTEを高順位で指名すること、エースになり得る存在(Goedert)がいるのにそこにTEを指名すること、何より全体6位でTEを指名することなど、いろいろと疑義を生じさせる選択になろうかとは思いますし、残念ながら個人的にもそれらの疑問にうまく答えることはできませんが、Pittsが欲しいのです。

希望:FAではRichard Rodgersと再契約。ドラフトではPitts。Pittsを無視する妄動はChaseが落ちてきた場合のみ許される。

LT:MailataDillard
LG:SeumaloOpeta
C:KelceJuriga
RG:BrooksHerbig
RT:JohnsonPryor

Brooksにトレードの噂あり。詳細はわからないが、トレードの話を聞いているとのこと。31歳で大ケガの既往歴が3回もある男につき理解はできる。だけどキャップ的には…まあいいや。
この話がどこまで本格化するかわからないが、2020のOLにおいては、両Gの重要性が浮き彫りになったと思っており、その点Brooksが戻ってくるなら、ここの傷は浅くて済むと思っていたところ。戦力的にはまだまだ計算したい御仁だが、この辺りは出費との兼ね合いになるのでよくわからない。
LaneもKelceもいい歳だけれども、この全体の戦力構造のなかで、OLにこれ以上の高額投資は求められない。なにより、来オフにはMailataにプロボウラー価格(想定)での契約延長が必要ですし。

希望:FAは不要。ドラフトは、Brooks離脱時のみ、5巡以上でのInterior OLの指名が必要。(この場合の候補者は現在調査中。どちらかというとランブロック寄りでいいので、シニアボウルでの大スリップが予想されるDeonte Brown(BAMA)にダイエットさせるということでも良いのかもしれない。あの頭が下がっちゃうタイプのやられ方、Stoutlandさんなら矯正できるのではないかと見立てているところです。)


<Defense>
DE:GrahamBarnettSweat
DT:CoxHargrave・(1枚欲しい)

Barnettのことは先日述べたとおり、キャップが軽くなるなら再契約で良いと思います。本当はカットしたかったけど。
ここではMalikのリリースが確定的なことで地味にDTが足りないことのほうが問題。だけれどもそれは個人的な思いであって、Gannonがどこまで強力DLを求めるのか次第。今ドラフトではDTの層が薄そうだという評価が多いので、例えば2巡とかを突っ込むことには反対したいが、3巡とかなら悩んじゃう。PittのJaylen Twymanが欲しいんだけれども彼が3巡まで落ちてくるという美味しい未来はないんですかね?ないんでしょうね。Pittということでサイズ的にもどうしてもAaron Donaldと被る。

希望FAは断固拒否。ドラフトでは比較的高位で指名したい。


LB:SingletonEdwardsTaylorBradleyAvery

実はAveryがコンバートされています。LBです。Averyをどう使うのかよく見えていないところはあるが、どうやらこのポジションは後回しになりそう。なぜかというと、ちょっと育っちゃったから。だが、TEやSlotをカバーできるLBが足りないという弱点は明確。この点をなんとかしないと2021もクソD#を見せつけられることになる。
そして、LBのFA市場での補強が、Roseman以下でうまくやった例をBradham以外では見ないのでやめていただきたいところ。
というわけでここもドラフト。パスカバーができるLB。LSUのJabril Coxが第一希望。

希望:DLと同文。

CB1:Slay
CB2:(いない)
NCB:Maddox

Offenseにおけるどの穴よりも酷いかもしれないこの穴。だけどもこうなったことの半分以上はSchwartzの責任だという立場なので、新体制に一番期待している部分でもある。こちらはFAでもドラフトでも行きたいところ。契約再構築によって2022のキャップが異常に重たくなったSlayが今年限りになる可能性もあるところ、ドラフトでのCB上位指名は必須。CBの重要性はどれだけ語っても十分ということがない。
Cov.2ないしはSEA風Cov.3が増えるだろうという見込みのなか、Slayがそれに対応できるかはもはや考慮しないが、FA市場で欲しいのはXavier Rhodes。先に言うと、SではMalik Hookerが欲しい。理由は言わずもがな。両方ともGannonの下でINDにいたから。そのほかで言うとWilliam Jackson(CIN)とかかな、高そうだけど。まだガソリンは残っているのか。
ドラフトは正直本当によくわからないです。デカめの選手がいいんでしょうけどよくわかりません。先日4.2台をたたき出したという噂のUGAEric Stokesはどんな感じなんだろうか。37位まで残っているというモックをちらほら見かけるが。

希望:FAではRhodes、ドラフトは2巡で1枚+下位でもいってよし。

SS:Wallace
FS:(開幕には間に合わないMcLeod

ここは本当に深刻。CB同様にそもそも枚数が足りていない状況。Millsの動向次第のところはあるが、MillsにしてもMcLeodとは若干タイプが異なる。ということでFSの補強は必須。McLeodが戻るまで、という意味ではベテランで良いのかもしれないが、彼とて契約は2021限りということを考えると、ドラフト指名は免れ得ない。だけどこのポジションの良し悪しもCB同様判断がつかないというところが悩ましい。
Joynerが市場に出てくるという噂だがそこには手が届かなそう。

希望:FAで安いベテランを1枚(Sendejo以外)。願望としてはHooker。ドラフトは下位で1枚以上。


Special Team
K:Elliott
P:Siposs
LS:Lovato
多分市場で取り戻しに動こうとするP Johnston以外大きな動きはなさそう。

希望:FAではjohnston、ドラフト外でKとPの競争相手。

 

俄かに各チームがFA市場開幕に向けて活気づいてきたので急いで現状の整理を行ったものです。とにかくPHIの場合は足元のキャップ状況改善に動くことが最優先なような気がするので、まずは現有戦力側のニュースを待ちたいところです。