鷲の巣

NFL フィラデルフィア・イーグルス(Philadelphia EAGLES)の応援ブログ

QB交代について考える

いよいよというかやっとというか、全く衰えない勢いでNFL最多ターンオーバーを積み重ね続けているWentzの周りが非常にキナ臭くなってきたので、QB交代に関していつものように結論がない文章を連ねていきます。毎度のことながら文字ばっかりで恐縮です。

 

【前提】

・Wentzの契約内容: 2019年シーズン開幕前に4年の契約延長に合意、契約期間は最長2024年まで。 契約構造上、2021年まではあまりにもカットした場合のデッドキャップが大きいため、カットするにしても2022年6月1日以降のカットが現実解。ということで、2021年シーズン終了までは我らがQBであることが確定済み。

 

【現状の理解】

・地を這うかのように低迷しているPHIオフェンスにおいて、メディアの論調や個人的な理解からすると、大きな原因は2つ考えられる。

①Wentz個人のパフォーマンス
②オフェンスのスキーム構築やプレーコールを担うOC兼任HCであるPedersonのパフォーマンス

 

その他、「OL等にケガ人が続出しているからだ」という意見もあるが、そのあたりの影響は、相次ぐケガ人の復帰でもはや局地的であることや、そもそもOLはそれなりに結果を残していることがスタッツ上証明されてしまっている(プロテクションが3秒以上持っていることを「OLの勝利」として一般的に定義するが、その勝率はweek11前でNFL8位とか。そして数えたくないぐらい大量のサックを浴びたweek11でも2.5秒以内のサックはなし。)のでここでは論点としてあげない。

「Wentzを下げろ」という結論自体に変わりはないが、そこに至るプロセスとしては、上記①に重きを置くか、②に重きを置くかによって見方が分かれる。

 

【①Wentzのパフォーマンス重視派】

・Wentzに対する批判

主にはシーズン序盤から指摘されていた「正確性」「ディシジョンメイキング」「視野」等に加え、最近では「練習サボってる疑惑」等も浮上中。最後のものについては「練習においてメディアがいていい時間帯についてはそれなりに取り組んでいるが、そうでない時間帯においては適当にやっている」というもの。
昨年途中にAlshon Jeffery(と思われる人物)が「匿名の情報筋」としてPedersonとWentzを批判する記事がESPNから出たことで、全PHIファンが、当時はWentz擁護と、当時もAlshon批判に、燃えたことがあったが、その際も批判の対象はTE偏重気味であったPedersonのスキームやWentzの正確性等に対するものであり、練習態度云々の話はなかったと記憶しているところ。
まあ正直こんな練習態度云々的なもんは眉唾物であり信憑性は低いが、まあそれほどまでにいろいろとうまくいっていないことの証左ではある。
そういった状況を踏まえて、Wentzに一回ベンチから試合見させることで頭冷やさせなさい。そして練習へも気持ち入れて取り組むきっかけにさせなさい。来シーズンまでは頑張ってもらわないといけないのだから。というのが主な論旨。
まあ、ここまでうまくいっていないのだから何かを変えたほうが良いのではないか、というもの。

 

・成功体験

そして、その論旨をバックアップする成功体験がPHIにはある。

それが、Andy Reid時代の2008年シーズン。 序盤から不振に苦しんだ(といっても今年のWentzほどの災害級ではない)McNabbは、5勝4敗1分で迎えたweek12のBAL戦前半に18回試投中8回成功で59yards 2INTという散々な成績を残し、とうとう後半はベンチを温めることに。その試合こそ惨敗したものの、のちに彼とチームは復活を果たし、以降4勝1敗でワイルドカードに滑り込み、第6シードからNFC決勝まで進出した、というもの。

果たしてリードとピーダーソンが同レベルなのか、という議論は一旦横に置くが、McNabb自身の成績もベンチに下げられた試合後から改善していることから、心理的なのか効果があったという主張。

そもそも当時McNabbはプロ10年目で既に5度のプロボウル選出経験やスーパーボウル進出経験もあった完全無欠のフランチャイズQB。その彼でもパフォーマンスが悪ければベンチに下げられるのが当然の世界にあって、なぜ実績が足元にも及ばないWentzがMcNabbをはるかに下回る成績で当然のように先発するのか、という過去の教訓を踏まえた指摘。
指摘自体は全くもって妥当なものだと理解するし、そしてこの指摘は後述するHC Pedersonへの批判にもつながる。

 

【②Pedersonのパフォーマンス重視派】

・OCとしてのPedersonに対する批判

個人的にはこの要素が一番今季のオフェンスを苦しめているのだと思っているが、ゲームプランを含めたスキーム構築が本当にいただけない。

先週のCLEというかStefanskiが徹底的にラン、ラン、ランのあとのプレーアクションパス、という哲学を持ったプレーコールで道を切り拓いていったのに対して、そういうものがPedersonのコールやスキームからはまるで見て取れない。

記者から問われれば「プレーアクションパスを増やす」とか「Wentzをポケットの外に出す(ロールアウト)パスを増やす」とかは単発で回答するものの、蓋を開けてみれば次の試合も前の試合の焼き写しのような内容。たまにランを増やしてみたかと思えば次のシリーズからは出ていたランプレーをぱったりコールしなくなる。そしてパスをコールするにしても、出ていたランプレーをディフェンスに焼き付けてそこからプレーアクションパス、というようなものは一切ない。なんなのかこのOCは。という批判が主な内容。

そしてこれはWentzをベンチに下げろという批判からは直接結びつかないように見えるが、それがそうとも言い切れない。この派閥の主張は、Hurtsが先発になるのであれば、Wentzと同じプレーブックにはならないと考えられることもあって、「(その評価に値するかどうかは別として)Wentzに頼れる」という状況を敢えてなくすことによって「Pedersonもっと頭使え」というというもの。

個人的には、他チームの試合を見ていると、PHIオフェンスのレシーバーが「スキームの上手さでオープンになる」という場面が少なすぎる気がしていて、それはOCの責任に依るところが大きいと思っている次第。

 

・HCとしてのPedersonに対する批判

そもそもベテランを重宝しすぎではないか。なぜ特定の選手に対してHCが選手起用において異常なまでの「忠誠心」を見せるのか。という批判。

ロスターにベテランは多かったものの、昨年まではそんな批判はあまり聞かなかった。端緒となったのが、Jason PetersのPHI復帰からLTへのコンバートへの顛末と、その後の彼に固執する選手起用。詳しくは過去にさらっと書いた気がするのでそちらに譲るが、先に復帰したAlshon Jefferyに対しても同様の文脈で批判が集まっている状況。

確かにこのHCの保守性には個人的にもうんざりしているところ、過去のAndy ReidとMcNabbでの成功体験や、「信賞必罰」というもっともらしい理由も添えて、HC権限として当然持ち合わせているはずの「先発QB交代」という権力を発動させることによって、「何ならPetersもJefferyも出すな」というのがこの論の主張。

折悪しくというか、MIAのフローレスが試合途中にパフォーマンスが悪かったTuaを下げたという出来事がweek11にあったこともそれを加速している状況。

 

【状況を複雑にしている要因】

Pedersonが決断するうえで、それを難しくしている要因が3つあると思っている。

Hurtsの存在
何をどう考えたのか、GMローズマンがこのドラフトで2巡なんていう高位でHurtsを指名したことによって、Pedersonには一つ枷ができたのではないかと推察する。それが、「先発QB Wentzを絶対的なものにしないと外野からの“Hurts先発”コールが鳴りやまないのではないか」という懸念。指名当時、確かPedersonは、Hurtsは「ネクストWentz」ではなく、「オフェンスの選択肢を広げるもの」という説明をしていた。それが超限定的な起用にとどまっていることで「2巡を使ってまでやることだったかね」「Van Jefferson獲れたじゃないか」、という不信感はぬぐえないものの、まあWentzにとって代える気がなかったのは伝わった。

だからこそ「Hurtsが通用しちゃったらどうしよう」というHurtsへの恐れがあるのではないか、というもの。だとしたら意味が分からない。なに自軍の戦力に怯えるって。と思うけどまあそんな意見もある。

 

・全くチームはうまく回っていないのに未だ地区首位であること
これが難儀。確かに「NFC東のなかでは相対的にうまくいっている」から何も変えなくていいんでねえかと。んなわけあるか。

 

・自分のクビが危ないこと
以前にも述べた通り。「来シーズンなんか関係あるか今勝つことだけが必要なんじゃ」となり、Hurtsが未知数なのであれば、「現時点で一番信頼できる」カードとしてWentzを使い続けるしかない。

たぶん下二つの要因が絡み合って、Wentz先発はしばらく揺るがないのでしょう。なにせweek10の試合後に「Wentzを下げないのか」と記者から質問されて「(そんな質問が出たことに)ショックを受けていたように見えた」と言われるHCですから。

 

 

【結び】

例えば先日のCLE戦では35回の試投中、なんと10回までもリーグ最高CBであるDenzel Wardがマッチアップするレシーバーに投げたそう。これは何かがおかしいとしか言いようがない。 昔、「リービスアイランド」で名を馳せた元NYJの当時リーグ最強CB Darrelle Revisが現役だった頃、NYJと対戦したNOのHC Sean PaytonとQB Drew Breesのコンビは、Revisのマッチアップ対象には1回しか投げずに試合を終えたこともあるとか。
たぶんこういった例は枚挙にいとまがないであろうこのリーグにおいて、なぜチームどころかリーグNO.1のCBに向かってわざわざパスを大量に投げるなどということが起こり得るのか。
「全部Wentzのせいだ」と言うつもりはない。「スキームが終わっている」か「Wentzの目には投げたいターゲットしか映っていないから必然的に相手のNO.1CBに投げてしまっている」かのどちらかだと思う。

そしてそれを、Wentzでやっていくしかない来シーズンのためにも早めにはっきりさせておきたい。だから一回Hurtsでやってみようよ、と言いたい。

 

先週のCLE戦でベイカーのハンドオフの丁寧さにしびれた者としては、同じOklahomaでリンカーン・ライリーの薫陶を受けたHurtsがどんなもんかを見たい気持ちが強い。別にうまくいかなくてもいい。パサーとしてはベイカーに届かないところにいるでしょうから。

 

だけど…今よりは何かが起こるかもしれないと考えると…Hurtsが見たいなあ。

2020年 week11 @CLE レビュー

なんとか対AFC北へのNFC東としての全敗は阻止した。WASが。

 

結果:PHI 17 – 22 CLE

 

これで3-6-1。CLEへの敗戦はベリチックがHCだった26年前にまでさかのぼるそうです。
以下、敗因というか感想羅列

【Offense】

・なにより救いがないのが、今シーズンほぼベストと思われるOLの布陣だったはずがそれが一番ダメだったこと。一番やられてたのはLTのPetersとRTのLane。3サック献上のLT Petersはもう見たくない。どれだけ実績があろうがいまがアレだと本当に無理。未来もないので次戦からはMailataでお願いします。

・あのDL+Myles Garrettは完全にオーバースペック。Olivier Vernonは3サック+SafetyでDPOW確定。揉めるとしたらDenzel Wardとどっちにあげるか。しかし戦前から嫌な予感はしてたけど予想をはるかに超えてVernonにやられた。

・ガーベッジタイムのOLは左からMailata/Seumalo/Kelce/Opeta/Pryorだったように見受けられたがこの時間帯が一番安定してた。まあDLも入れ替えてたんでしょうけど。Mailataはサック食らってたけど。

・Sandersのファンブル癖のことすっかり忘れてた。大事なところでやりやがって。あそこで先制できなかったのがこの試合のほぼすべて。

・Richard Rodgersの「なんか空いてる」という特殊能力が今日も炸裂。ナイスTDキャッチ。2017年以来とか。おめ。Takitakiのpick6のときのタックル未遂もだいぶ笑わせてもらいました。ありがとう。唯一文句つけるならそのプレーのプロテクション。貴様Ward見とけよ。

・Fulghamもやっぱり消されちゃいましたね。1回8ydsという結果はエースとしてはちょっと寂しい。

・Reagorもあんな感じか…Game Changerにはなりそうにないですね。1巡なのに。レイトゲームではMINのJustin Jeffersonがいつもどおり活躍してますね。というわけでバスト。

・HCの人へ。なんでLB裏とかをもっと攻めないのか。何回やってもDenzel Wardは無理ですよ。何回も言ってるけどなんでGamePlanを簡単に捨てるのか。ファンブルロストで終わったとはいえ、1stシリーズのプランを簡単に捨ててすぐ手詰まりになるのをやめれ。というか最初から1つしかプランはないのかね?見ている限りそんな気がするよ。

・HCと同じくWentzへの罵詈雑言も尽きつつある。といって別にHurtsに代わったとてあまり良い未来は見えない。

 

【Defense】

・勝敗を決定づけた、3QのSafety後のシリーズ。Baker Mayfieldのハンドオフフェイクの丁寧さにやられた。QBのハンドオフフェイクって丁寧にやるとあれだけ効果あるのか。ディテールって大事。Boots Legの時の丁寧さ、渡す時もフェイクを匂わせる感じ。プロってすごい。あの2プレーをもって試合は終了。ああいうのをWentzで見たことない。そういう教育というか下地の違いを見るにつけ、やっぱりQBはFBSのパワーハウスから取ってくるべきかも、と思う。

・やはり最大ニーズはNo.2 CB。Maddoxじゃあだめです。何もできない。序盤から中盤にかけてCLEが丁寧にインサイドのランをつかってくれてたけど、別にそういうのは要らなかったんですよ。Boots一発であれだけ空くんです。それがPHIクオリティ。

・SFもニーズに急浮上してきました。なんじゃ2人そろってハードルジャンプのお手本みたいな台しよって。二人とも単年契約でしたね。さようなら。最低でもMillsはいらない。

・Singletonはよく頑張ってたけどやっぱりランゲームで輝くのはT.J. Edwards。いいね。

・Coxはザックマーティン以外への1on1ならまだいけますね。

 

 

次戦以降の観戦へのモチベーション探しが非常に難しくなってきた。若手を楽しみにしようにもそもそも起用してもらえないので見ようがないし。

2020年 week11 @CLE プレビュー AFC北地区最終戦

今年のノンカンファレンス戦であるAFC北地区との最終戦。ここまでNFC東は8試合でAFC北に対して0-7-1という成績。最弱地区と蔑まれても誇りはある。なんせこっちは地区首位である。盟主である。盟主として臨む、全敗阻止の最後の機会。

チームから公式発表はないものの、MIAを解雇されたハワードがPHIに復帰との情報。非常によろしい。実績あるパワーバックの不在は今シーズン当初のロスターからだいぶ心配していたが、その心配が大当たりというかショートヤードの選択肢が乏しかったことが3rdDownコンバージョン率の悪さにつながっているのではと勝手に推測していたところ、こういう動きは正しい方向へ進むことを予感させてくれてありがたい。

 

【Injury Reportとトランザクション

<PHI>

OUT:
S Rudy Ford

先週OUTだったCraig JamesはIRへ。そしてその穴埋めを先週したCB Michael Jacquetと正式に契約。
その他、2019年のドラ2ながら全く働かず、先週はいよいよヘルシースクラッチとなりこのオフの粛清が確定しているWR JJAW、ロスター唯一のパワーバックRB Corey Clement、DE Vinny CurryがCovidリザーブ入り。
IR関係でいうと、LG Isaac Seumaloが正式復帰。TE Zach Ertzは復帰までもう1週程度かかりそうとのこと。

 

<CLE>

Questionable:
G Wyatt Teller
LB Mack Wilson

ケガ人としては上記の通り。二人とも出てくるものだと思われる。
そしてPHIのCovidリザーブが試合の大勢に影響はないメンツなのに対して、こちらは大物が。DE Myles Garrettが現地20日リザーブ入り。試合はOUTとのこと。これは助かる。うちのおじさんOT連中には荷が重いと思っていた。
その他、Covidリザーブに名を連ねていたT Jack ConklinとK Cody Parkey(!)は復帰とのこと。パーキーここにいたのか。

 

【マッチアップ】

<Offense>

まずは今週のOL。
左からPeters/Seumalo/Kelce/Herbig(Pryor)/Lane
という組み合わせと予想。今シーズン唯一サックを許さなかった、Week2 LAR戦以来のメンツ。もしかしたらRGのところがここ数試合先発中のPryorになるかも。小さな問題ですが。

そしてこのOLと相対するCLE D#からはGarrettがアウト。代役はたぶんPoter Gustin。week2のCIN@CLEを観たときに非常に印象的だったと記憶しておりますが、さすがに高給取りのお二人にはしっかり止めてもらいましょう。反対側のEDGEのVernonは、勝手知ったる元NYG。2016~18年の3年間NYGに所属し、その期間の対PHIは6試合で4サック。割と苦手。スキームやら他のメンツのマッチアップやら考慮すべき条件はほかにもあるが、ちょっと嫌。

なお、ClementがCovidリザーブに入ったため、その代役としてPSからホリフィールドを昇格させた様子。パワー派ということは伺っているので昇格即で酷なものの、いい働きを期待したい。

ワイドユニットでいうと、CB Denzel Wardをどうするか。多分Fulghamにつくことになると思うので今週は死んでもらいましょう。Reagorにつかれる可能性もある。そうなっても結果は同様。WR片手落ちOffenseの経験値ならPHIは自信ある。デショーンが傷んだ昨年のweek2以来ずっとそうだから。

 

CLE D#には顕著な弱点が2つあるようで、1つ目が対スロットレシーバー。ここが30位のやられ方とのこと。ここに入るのはたぶんWardとJeffery。
そしてもう一つの弱点が31位にランクしている「RBへのパス」。

 

実は、Stefanskiの敵情視察のために歯を食いしばって2019年の試合を眺めている最中に、PHIオフェンスについて気になったことがありました。

①アンダーニースの使い方
この部分を担っていたのはTE陣とJeffery。そして後者がかなり効果的だったことには非常に驚いた。早くはないものの的は大きいし競り合いにも勝てるとあってWentzからもかなり重宝されていた印象。なので、もしかしたらJefferyの存在が今後のカギになるのではないかという粗い予想。今年はこのあたりの攻略を主に小兵WR Greg Wardが担っているので、これがJefferyに代わるとちょっと面白いことになるのではないか。あと、そもそもパスパッケージが今年はひどく単調というかタイミングが長いパターンと短いパターンの組み合わせが悪いこともパス効率が異常に悪い一因ではないか。修正を求めます。

②RBへのパス
Sandersへのパスが非常に効果的でしたね。ちょっとディレイ気味に出てくることもあってストレッチしたフィールドを引き裂く効果は抜群。今年はドロップキングの異名をほしいままにしているSandersさんにおかれましては、何とか復調をお願いしたい。

③パワーラン
Jordan Howardがいた。とても効果的だった。3yds程度なら根性で持ってくる感じ、素敵でした。現ロスターにおいて欠けているピースがこういうタイプなんでないかと思っているところ。

そしてこういうタイプがいたらもう少しショートヤードのプレー選択も変わってWentzの負担も減るのではないかと愚考します。

 

現在パスが1回平均4.96ydsの獲得なのに対し、ランは5.12yds獲得できているのだとか。この数字に対して、パス比率が64%とNFL3位の多さなのだとか。このいびつさ。

試合を見ていて感じる違和感が見事に表現されている。要は、OLは押せているのにあまりランをコールしないな、と。OLにケガ人が続出していることとこの信頼感のなさはまあリンクしていると考えていいのでしょうが、それにしてももうちょっとランのコールをしなさいよ。このいびつさが表すものはもう一つ。試合中に現状把握が全くできていないこと。HCの人。プレーコールへのこだわりがあるのはわかりますが、ちゃんとしたOC置いてその人にちょっと任せてみませんか?

 

脱線しすぎてプレビューでもなんでもなくなってしまった。

後述する理由によってこの試合は点の取り合いで勝つしかないような気がしておりますのでオフェンス関係者のみなさまにおかれましてはRBの存在をゲームプランの中心に据えてしっかり気張ってくださいませ。

 

<Defense>

PHI D#の弱点については、みなさまご存じのように対TEのパス。NFL28位というやられっぷり。開幕当初よりは比較的マシになっているものの、特にLAR戦のTEのやられ方は直視できないものだった。そしてCLEの自慢のユニットが多分TE。Austin Hooper、Harrison Bryant、David Njokuの組み合わせは凶悪。そして弊社のLBはすっかすか。

CLEはNFL2位の2TE隊形の比率のようだが、1位が先週のNYG。TEが増えるとどうしてもLBを多く配置しないといけなくなるが、そこが手薄なためこういうタイプのオフェンスは比較的苦手。

そして人のことを言えないのが、RBへのランディフェンス。これはCLEに似ていて27位とのこと。これも多分LBうすうす問題と関係があるのでしょうが、この点について今週ちょっと安心できるのが、CLE OffenseはあまりRBへのパスを投げないとのこと。

その代わり走るのがシンプルに強烈なので「安心」という日本語は間違っていました。失礼しました。

結局勝敗のカギを握るのはCLE OL vs PHI DL。そしてこの勝負は最近のPHIを見ていると涙にじむほど勝機なし。泣き叫びたくなるほどやられる未来が見える。あのOLに勝てるとは思えないけれども、敢えて挙げるなら希望はGraham。対ランにもそれなりの働きを見せているのでなんとか一矢報いてほしい。(もうやられる前提)

 

 

現地の天気は雨予報。風はそんなに強くないようだが、まあ悪天候

そうなれば、原点回帰の力比べ。パワーフットボール。どっちがタフか、意地の張り合い。

こういう外的要因の助けを借りて、プレーコールが正常化に向かってくれることを期待してみたいと思います。

ディフェンスがあのOL陣を止められるとは思えない。だからSandersよ。走り回ってくれ。

 

予想:PHI 35-31 CLE

GO!BIRDS!!

 

おまけ。

パーキーということで懐かしい映像を一つ。今回もよろしくお願いしますね。

Stefanskiをめぐる因縁とCLE戦前敵情視察

敵を知り己を知ればなんとやら。ということで古の賢人の助言にしたがって次節CLE戦の敵情視察。今回はPHIにとって因縁のあのHCにフィーチャー。

 

【ステファンスキの背景】

Kevin Stefanski。ペンシルベニア州フィラデルフィア生まれの38歳。ペンシルベニア大卒業後の2005年に、地元PHIのOCだったブラッド・チルドレスにインターンのような形でのトレーニングキャンプ期間限定で師事。その後、2006年にチルドレスがMINのHCになる際にHCのアシスタントとしてNFLコーチのキャリアを正式に開始。以降2019年のOCまで、HCがチルドレス→レスリーフレイジャー→マイク・ジマーと政権交代を繰り返す中にあって、アシスタントQBC、TEC、RBC、QBCなどを歴任しながらMIN一筋。名を上げたのはQBCとしてケイス・キーナムを大化けさせた2017年。そう。2017年。
そのオフ、キーナムを化けさせた功績でステファンスキはNYGからOCインタビューの打診をうけるもMINが拒否。そして同オフ、MINは2017年当時、たわごとでもなんでもなくキーナムよりも輝いていたWentzを化けさせた男としてフィーチャーされていたPHIのQBC、John DeFilippoをOCとして雇用。そしてこの人事が大失敗に終わり、MINは2018年シーズン中にデフィリポを解雇。臨時OCとしてステファンスキを抜擢。翌2019年にステファンスキは正式にOCに昇格。そして2020年からCLEのHCに。

キーマンは彼の師匠筋にあたるブラッド・チルドレス。Andy Reid時代の1999~2001にQBC、2002~2005までOCを務め、3年連続NFC Championshipに進出したあの時代にリードの右腕を務めた男。そしてリードとの付き合いをたどると、1986年のノーザンアリゾナ大時代までさかのぼる。当時はチルドレスがOCでリードがOLCという今からは想像もつかないような力関係。年齢はチルドレスがリードの2歳上。そしてそのノーザンアリゾナ大時代のコーチの同僚が、現CLEのOLCで、もはやOL界隈では名伯楽といっていいビル・キャラハンと、現在PHIでシニアオフェンシブコンサルタントという謎の肩書を持っているマーティ・モーニンウェグ。

そしてもう一人の登場人物が、2019年にMINのオフェンシブアドバイザーとしてステファンスキの顧問を務めたゲイリー・クービアック。マイク・シャナハン時代のDENにてOCを務め、エルウェイとテレル・デービスを擁してスーパーボウルを連覇。クービアックの薫陶を受けたのは現SF HCのシャナハン(息子)と現GB HCのラフルア。現LAR HCのマクベイもWAS時代のシャナハン(親父)の門下という意味で同系統。

 

【敵情視察】

前段が長くなりすぎたので本題は驚くほどさらっと終わります。

というわけで、CLEでは伯父ぐらいの関係に当たるキャラハンとタッグを組み、NFL最強ランニングアタックを構築。教え子から何人殿堂入り選手が出るのか数えてほしいキャラハンの手にかかればそりゃOLは強くなる。そしてChubbとHunt。やりすぎにもほどがある。

チルドレス門下でウエストコーストオフェンスに偏ってもおかしくないところ、クービアックの影響もしっかり受けてプレーアクションの使い方がとにかくうまい。そしてTE。アンダーニースからミドルレンジに至るまで、プレーアクションとの組み合わせでTEを自由自在に使いこなすイメージ。スクリーンでも効果的。

今回視察したのは2試合。まずは忌まわしき2019年Week6のPHI@MIN。感想。クラウドノイズっていいね。というか満員の観客が入ってるってすごくいい。熱気が違う。早くああいう日が戻ってほしい。

感じたのはDLの足を止めるのがすごくうまいということ。これはマクベイからも感じたことがある。ケイデンスオフサイドを誘発したり、ドローとかドローフェイクのパスやらスクリーンやらでとにかく気持ちよくプレッシャーをかけさせてくれない。トラップブロックとかはあまりなかったけど。

更にLB向けにはエンドアラウンドとかリバース系を結構やる。見るべきものが多くなりすぎる。本当に動きづらいと思う。そこにクックのラン。うむ。足が止まってしまいますね。速やかに反応するのは難しいですね。

そしてクックのランで丁寧に種を蒔いた後、ブーツレッグでディープにドン。この辺りはシャナハン一族の血を感じる。パスパッケージまではちゃんと見てないけれども印象としてはディグスとかシーレンとかの個をちゃんと使う。というかPHIのCBがしょぼすぎてその二人にヒッチ(0ydぐらいのウエストコーストオフェンスでよく見るパス)投げてたらゴンゴン進んでくれるイメージ。だけどディープやらヒッチやらはたまたスクリーンやらでCBにとっても本当に不愉快だと思う。要は二つの血筋がいい具合でミックスされた非常にバランスがいい男。そして緩急のつけ方が抜群。欲しい。

 

もう1試合は今年の同じくWeek6のCLE@PIT。なぜこれを選んだかというと、負けるときはどんなもんかを知りたかったから。そしてこれが完全に誤算。PHIにはFitzpatrickもTJ WATTもBigBenもクレイプールもいなかった。忘れてた。

数少ない教訓が得られたとするなら、「2ndDownロングを作るといいよ」という教訓とも言い難いなにか。1stDownをしっかり止められたシリーズはそのあとだいぶ苦労してた。

そしてドロップバックのパスからはあまりきらりと光るものを見出せなかった。あえて挙げるならこのあたりが勝機になるのではないでしょうか。

PHIが勝つとすれば、まずコイントスで前半を選ぶこと。そして最初のシリーズでしっかり先制すること。そしてなんとかして1stDownを止めて3rdDownロングを作ってターンオーバーを持ってくること。ChubbとHuntに走られないようにDLがInsideをしっかりへこませてEDGEはゾーンブロックにもしっかり対応すること。幸いにしてダニエル・ジョーンズに鼻水出るまで走られたゾーンリードは目にしなかった。次戦はガンガンがっついてよろしいと言いたいところだけれどもエンドアラウンド系が多い。コンテインはしっかり守るように。そうすればPHIが誇る貧弱LB陣でもなんとかなったりするんじゃないでしょうか。なんとかなるよね?

ここまで書いておいて気づいたけどまあハードルが高いこと。同郷のよしみということでなんとかなりませんかねステファンスキさん。

 

DCシュウォーツも最近よくやられてるとはいえカイルのほうのシャナハンには通算6勝1敗とかそんな成績でカモにしている相手。そういう意味で対策をなにか持っていると信じています。マクベイには手ひどくやられたけど。

この相手に勝つために必要なのはディフェンスの踏ん張りだけではない。常に先手を取り続けることが肝要。そういう意味ではオフェンスも責任重大。

 

というわけでステファンスキの敵情視察はこれにて締めとさせていただきたい。

体制一新とかドラフトとかのことを言ったのは嘘です。勝ってほしい。
しかしいろいろ調べても結びが普通の結論にしかならないのをなんとかしたい。

がんばってください。

 ※11月19日、一部情報追加しております。

2020年 week10 @NYG レビュー 終わりの始まり

レイトゲームはとんでもない盛り上がりだったようで。このクソみたいなNFC東地区の連中はBUFとかARIとかと本当に同じリーグに所属していても良いのだろうか。自信がない。グッデルからの声明待ち。

さて、レビューといっても何を書けばいいのか正直分からない。若手のいいところを羅列して未来に思いを馳せようかとも思ったけれど、そこも実はあんまりいいのがない。

ルーティーン化しようと思ってたBOX Scoreも今回は省略。今季というか2016年以降最悪に近い出来の試合後には愚痴に近いものをダラダラと。

 

Offense

OCはゴミ。どれぐらいゴミかというと相手のOCのジェイソンギャレットが革新的クリエイティブを持ち合わせているように見えるぐらい。マクベイかと思った。これで翌日の記者会見で「リズムに乗っていいプレーコールができていたように思う」とか宣ってるようじゃ本当に救いがない。3rdDownコンバージョン0/9って正気の沙汰じゃない。2004年以来だとか。統率という点で有能HCだと感じたことは一回もないのでプレーコールができないようじゃいよいよホットシート。オフには同じくアンディ・リードの弟子からビーニミーという有能HC候補が市場に出てくるようで。

 

QBはダメ。
あの頃はよかった。「あいつは無理して攻めたパスを投げるからINTされてるだけ。プロテクションが落ち着いて信頼できるようになれば無茶投げも減ってINTは減ってくる」と思えたというか言い訳できた頃は。
今季初めてギブアウェイなく試合を終えた代償は本当に退屈でなにも起こせないクオーターバッキング。揚げ句の果てには自分でスリップダウンして貴重な3rd1をふいにする始末。HCの評価は「いいランニングゲームを演出してた」というもの。チガウ。ゼンゼンチガウ。ランニングゲームを演出させるために全体2位にジャンプアップしたわけでもなければ100Mのサラリーを食わせているわけでもない。
最近彼を巡って「フォールズのほうがよかった」と発言して物議をかもしてたブレットファーブとかいうレジェンドがいましたけど本当にフォールズを確保したほうがよかった。と言いたかったけどまたしてもケガしたのを見てしまったのであの男のほうが本当にいいかはわからない。
欲しいのは勝てるQB。正直現状の最多INTとかほぼ最低成功率とかのスタッツでも勝てているならあまり気にならない。と思う。これで勝てるのであればハイパーディフェンスとセットであろうからそれはそれで文句言うと思うけど。
2018
年ぐらいからキナ臭くなりだしたきらいはあったものの、まあ毎年プレーオフ出てるしQBはこれでいいんでねえかと思ってた。彼のおかげで勝てた試合も何個かあった。今年はずっとスランプ(一時的な不調)だと思ってた。けどこの下手さが一時的でもなければ不調でもない可能性は本当にないのか?
プレビューでちょっとだけ触れた「2017年と何が変わったか」という現地深掘りコラムにあったなかで、一番真実味があって一番救いがなかったのが「膝と背中の度重なるケガによって2017年のMVP候補は失われてもう二度と帰ってこない」というもの。もしかしたら決別の時が来たのかもしれない。

個人的には現体制下でQBをハーツに変えたとてあまり即効性はないと思っているものの、彼を見ているのがなんだかつらくなってきました。というかリングを持ってるQBでもないのにこのパフォーマンスなら1試合ベンチスタートにするとかは普通の措置なんでないかと思います。気分転換という意味でも悪くないと思うのですが。

 

エースRBは走れるけど個人的に一番買ってたパスプロテクションがボロボロ。そしてまたしても落球祭りを演出する始末。
ジャイアンツキラーはナイスラン。だけど不得手のプロテクションに駆り出されてまたしてもプレッシャー要因に。まあね。知ってた。

WRは球際に競り勝てないしちょっとでも逆球になれば捕れない。とうとうフルガムも封じられてしまった。リーガーはうーん。。もうちょっとセパレートできないか。彼の直後に指名されたジェファーソンのパフォーマンスを見るにつけて物足りなさがじわじわと高まってきた。

TEはいい感じに空いてましたね。ロジャースのあの「なんか知らんけど空いてる」という能力はすごい。けどそろそろアーツが復帰するみたいですね。お役御免かな。

OLインサイドが割られすぎて話にならない。やっぱり解決策はPetersRGにすることなんではなかろうかと真剣に考えているけれどもそこはHCが明確に否定。「それはない」と。

 

Defense

DCがダメだ。

だから言ったでしょうよダニエルジョーンズは走るって。1stシリーズでEDGEがゾーンリードのRBにがっついてダニエルジョーンズの34yds TDラン。

2シリーズ目でも同様のやられ方をゴール前で披露して結局TD。似たようなプレーはPHIオフェンスもやっていたがNYGEDGEはちゃんとRBに持たせて大ケガは防いでいたよね。個人能力とは全然別の話なので、NYGにできてPHIにできていないのは完全に統率の問題。いただけない。

そしてGrahamが対応できてないと見るやゾーンリードを続けざまにコールするギャレットの手腕。これってプロレベルとかじゃなくてもっと下のカテゴリーでも鉄板なんだと思うんだけれどもそれができないOCを持つチームのファンからすると非常に新鮮。こういうことです。

 

というわけでポジションレベルでいうと、戦犯は超高給取りDL陣。特にDT陣。下位指名とかドラ外とかがメインで構成されたNYG IOLに対してランプレーで全く機能せず。Coxもケガしたと思ったらすぐに復帰してきた鉄人ぶりには惚れるけどダブルチームに対するパフォーマンスとかが本当にダメ。衰えかな。

一番ダメだったのはCoxの相方。特に93番ハーグレイブ。高給FA(来年以降のベースサラリーは10M強)の割にいいところなくC一枚にコントロールされたりパスラッシュはかからないし(サックは1つあるけれども完全なおこぼれ)試合を通してやられまくり。最強PITディフェンスのキーマンかと思いきやヘイワードのおこぼれを頂戴してただけだったのね。サラリー的な話もあるので本当にお願いだから働いてほしい。

 

LBのT.J. Edwardsはよかった。やられたシーンもあったけどランプレーのときには一番信頼できる。相方のシングルトンは許さない。というわけでLBは相変わらず上位ニーズ。

なんでこうもランに対応できなかったりそもそもリードができないLBが平気ではびこっているのか。「最近プロもカレッジもパスハッピーになってきたおかげでそれに対応すべくカバレッジを重視したLBが軽量化した結果ランブロックに対応できなくなった」という記事を12年前に読んだけれどもあながち嘘じゃないですねこれは。

だからドラフトではゴリゴリのランもまだ根強く生きているBIG10とかからLBを取ってほしい。そう。パーソンズ。今後の星取次第ではパーソンズに出会える可能性もまだ残っているので希望は捨てない。

 

DB陣は…Slayはまあまだ許そう。Slaytonには完全に敗北しているのでその点反省してください。許しがたいのはMaddox3Qの唯一リズムが良かったオフェンスの直後のディフェンスシリーズ、わずか2プレーで70ydsぐらい進まれたアレ。とてもソフト。というかそもそもやっぱり小さすぎる。5-9でアウトサイドのCBは厳しい。彼がスロットに移れるぐらいのアウトサイドCBがどうしてももう1枚欲しい。というわけでCBは相変わらずトップニーズ。だけれども、その前に。

 

ファイナルカットで切ったSidney JonesJAXで活躍していると聞いて。やはりこのDCは限界が来ているのではないかという懸念がムクムクと。オフのたびにDCの話題があがるのを見ながら、すみません「リーグ上位の成績だからいいじゃない」と思っていたのですが、ちょっと厳しい。ちゃんと追うと非常に厳しい。そもそも歪な投資で高給DLをあれだけ揃えればそりゃ成績は良くなる。そして抜けていくLBの補強は怠る。結局去年まで成績が良かったのは過去の投資でしっかりとしたLB陣を揃えていた余禄でしかなかった、ということに個人的な結論は落ち着いているところ。DLマニアは嫌いじゃないけれども贔屓のDCにはもうちょっとバランスが良い人を希望したい。LARが良いDCを見つけてグングン上向きになっているのを見習ってほしい。

 

Special Team

細かいところはわからないが、パントリターンチームが何とかならないものか。

この試合のGame Ballは満場一致でNYGP Riley Dixon。彼のスーパーパントの連続でPHIオフェンスのフィールドポジションは常に最悪。4回のパントはすべてInside20。そのうち2回はInside10。こんなん無理。だけど判断ミスで見送ったようなのが1回、もともとのリターナーの位置が悪かったのが1回ぐらいはあったような気がする。これって事前とか試合中に何とかなったのではないか。加えて反則の数々。Special Teamのエラーは負けたときに効く。

 

HC

保守的のひとこと。

選手起用・OCとしてのプレーコール・試合運びというか2PTとか4thDownの選択。何から何まで保守的。後段の2PTの選択とか4thDownの攻め方とか、一見すると「超攻撃的」と捉えられるかもしれないが彼の場合は違う。一度2017年に攻めに攻めた結果として非常に効果的だった手法を今も変えられずにいるだけ。だからあれは柔軟な発想とはほど遠い。と思っている。だから保守的。

そして、この敗戦をもって彼のPHIでの将来にとうとう黄色信号が点灯したと個人的にはとらえているところ。そうなると今後予測されるのが更なる保守性の波状攻撃。

彼の心境を慮るのであれば、確かに「今年絶対に勝たないといけない」と思ってしまうと、手持ちの戦力からとにかく「安全」な札を切るしかなくなる。

だからケガ人が出ない限りにおいてMailataが先発することはないし、QBをハーツにスイッチすることもないし、Jefferyの出番は増え続けていく。そして若手の出番は圧迫され、ますますロマンのないチームになっていく。。

 

【クソ地区展望】

とにかく一刻もはやく地区優勝争いから脱落したいというのが素朴かつ混じりっ気のない願い。しかしそうは誰もさせてくれない。地区内の取り決めで同地区対決は33敗でいく、ということに決まっている様子なので、このまま他地区に対して全員が全敗するのであれば4-11-1という歴史的成績でPHIが地区優勝してしまうことに。プレビューでも触れたことに加えてこの試合で確信したのが、将来的にNYGは非常にいいチームになる。だから彼らに期待している。この混沌のなかから頭一つ抜け出して地区優勝をもぎ取ってくれることを。

なぜこうも今年の地区優勝を嫌がるかというと、GM以下の体制を一新したいという気持ちももちろんあるが、本題はドラフト。ルールとして、プレーオフ進出チームのドラフト順位は21位から始まる。今年は7チームに拡大されたので19位から。4-11-1でドラフト19位ってどう考えても割にあわんでしょう。この一点です。弱いんだからTop5ぐらいの指名権が欲しい。

 

 

この試合の何がつらかったって、何も起きる気配がなかったこと。さっさと先制されて反撃っぽいものはグダグダで届く気配なし。よっぽどNYGのほうが魅力的なフットボールをしてた。そしてこれが今年あとずっと続くかと思うことの絶望。愚痴ったって仕方ないんだけれど愚痴りたくもなる。

これからの5戦は地獄。まずはCLE。というか去年MINOCとしてボッコボコにやってくれたStefanskiとの再戦。勝利は欲しいけどそんなことよりちょっとでもいいから「去年よりいいチームになっている」という証が欲しい。そんなものもとよりないのであればせめて胸がすく1プレーでも。期待値はそんなところに置いておいたほうが精神衛生上よろしい。

気が向けばステファンスキーの研究でもしますかね。

2020年 week10 @NYG速報

心躍ったのは3Qの1シリーズぐらいだったでしょうか。

PHI 17-27 NYG

何も起こせなかったHC=OCとQBの罪は重い。
保守的というか頭が固いHCなのでその望みは非常に薄いものの先発QB交代の一報を待つばかり。
4-11-1で地区優勝とかしたらリーグからブロックごと除外されるとかないですよね?

2020年 week10 @NYG プレビュー いよいよAlshonデビュー戦

バイウィークにも中間査定とかやりたいことはいろいろあったけれどもあれよあれよという間に2週間が経過。現在8連勝中と比較的得意にしているNYGとの一戦からいよいよ後半戦がスタート。同地区相手とあれば負けられぬ戦い。最後に負けたのは2016年。敗因は当時ルーキーだったWentzの2INTと今は亡きイーライの4TDパス。

そしていよいよ、昨年の内部告発事件、高すぎるサラリーが弊害となってトレードの弾にもならない、じゃあ働いてほしいけど何もしてないのにケガばっかりこさえて全く試合に出ない、8試合出ないなら開幕からPUPでよかったのにロスター入りしよったことで若手の枠を圧迫する、などなど、GMローズマンのクソ判断との合わせ技でPHIファンのヘイトをこれでもかとかき集めているAlshon Jefferyが今季デビュー戦。ほぼ1年ぶりの出場ということであんまり期待していない。逆にいきなり活躍するようであれば来季への不安が増すばかりなので本当に大人しくしていてほしいという謎のファン心理。

 

【Injury Report】

<PHI>

OUT:

CB Craig James

 

Bye weekを経て随分ヘルシーになったPHI。これはいい流れ。アウトサイドのCB Craig JamesだけがOUTということで、薄くなったCBにDAL戦でまあまあの動きを見せていたMichael JacquetをPSから引き上げて補填。コロナではない病気で出場が危ぶまれていたCoxも問題なく出場の見込み。

IRからの復帰が噂されていたLG Isaac Seumaloは昇格ならず無念のIR残留でNYG戦は不出場。

 

<NYG>

OUT:

RB Devonta Freeman

 

Questionable:

WR Golden Tate

DB Isaac Yiadom

 

今季途中加入のフリーマンはその後IR入り。QuestionableリストではTateの動向が不明。チームへの不満を明らかにしたのち、先週は出場停止的な扱いを受けて欠場、一方で本人は反省の弁を述べるも膝のケガもあって出場は不透明。先週WAS戦でTateの代役を務めたAustin Mackが引き続いて出場するかも、とのこと。どんなチーム事情かは存じ上げませんが、Tateがいないとシンプルに助かります。Mackとかいうルーキーも代役にしてはまあまあ活躍した(4回72yds)とのことで油断はできませんが。

 

【マッチアップ】

<Offense>

毎週毎週本当に固定されないOL問題。結局、DAL戦でLTとしてシーズン序盤よりは安定したプレーを見せたPetersが先発を務める可能性が濃厚、RTにはLaneが復帰。ということで、愛するMailataは控えTということになる模様。どっちかのTが傷んだらその穴埋めをする仕事。2017のVaitaiのような位置づけだと理解しておきます。めちゃくちゃ不満はあるけれども、この立ち位置だと安易に切り替えることもできないのだろうと察して飲み込んでおきます。来年のLT定着に向けていい勉強してください。

Week7のNYG戦と状況が違うのが、OL陣の健康化に加えてサンダース、ゴダート、リーガーが復帰していること。あとAlshonも復帰してた。AlshonについてはPedersonが何か秘策がある的なことを匂わせているものの、なにもないに一票。そのポジションは埋まっているのです。俺たちのFulghamで。AlshonについてはTE的な使い方をする可能性もあるものの、やるとしてもTEの代わりに入れることでパス偏重の隊形と見せかけてD#のメンツが軽くなったところにサンダースでインサイドゾーンとかだと思いますよ。その程度しか使い道はないと思いますよ。デコイになってくれるならそれだけでお釣りが来ますからね。

NYGのD#は、次期HC候補にも挙げられるDC Grahamのもとでかなりの安定感を見せている状況。Week8のTB戦見たけれどもやっぱりMartinezすごい。GB時代は「タックル数多いけどビッグプレーはない」という評価だったやに記憶していますが、蓋を開けてみると化け物級。6回のTFLは現在リーグ22位。そしてもちろんというか、92タックルは堂々のリーグ1位。加えてSのJabrill Peppersの存在。フィールドのどこにでも飛んできよる。

本来的にはランである程度崩してPAで勝負、といきたいものの、上述した2人のせいで現在リーグ6位に位置するランD#がなかなかカチカチ。PAをやろうにもその分野はPHI Offenseは大の苦手。PAでの獲得ヤードはどこかで見たスタッツによると確かリーグ30位台とかそのあたり。全く期待できない。そしてNYG D#のPA1回あたりの平均喪失ヤードは6.1ydsでリーグ4位。だいぶん渋い未来が待っているようで。

個人的にはそれでもある程度ランオフェンスに固執していいと思ってる。なぜならOLが健康体に戻りつつあるから。そしてSandersが戻っているから。そしてそこにこだわり続ければゴダートの存在が生きてくるはずだから。というかそうでなければあいつに希望を託すしかないから。

ということで今週もWentz次第。

「なんでこんなに2017より劣化したのか」ということについては地元で数多くの論評がなされており、そこについてバイウィークの間に触れてみたかったものの、業務繁忙との兼ね合い等で実現できず。無念。
簡単に触れると、「Frank Reich(現IND HC)とJohn DeFilippo(現CHI QBC)はいいオフェンスを構築してた。Pederson一人になってからダメになった」という戦術に対する指摘は当たっていないと。曰く、当時のほうが攻めたパスのパーセンテージは多かった、というのがその論旨。しかしよくよく調べると、クイックヒットのパスのパーセンテージは多かった模様。個人的にはどうもこのあたりにこの選手の不調のカギがあるのではないかと愚考します。

つまり、決め打ちの短いパス(=決められたところに決められたタイミングで投げればよいのでレシーバーを探す行為の負担が少ない)が減ったことでパスプレー全体の難易度が上がり、ターゲットのチョイスが増えてボールを持つ時間が長くなった、そしてサックを食らう回数が増えて、シチュエーションが悪くなることとサックを食らう恐怖からますますターゲティングが適当になり、正確性の低下につながっているのではないかと。
事実、「3秒間QBを守ったか否か」という「パスプロテクションの勝率」というスタッツではPHIのOLは現在8位。これだけ見るとリーグ最多サックには全く値しない。

要はプレーコールと、Wentz個人のターゲットを見つける能力の低下の合わせ技ではないか、というもの。これが事実なのであれば「クイックヒットの比率を増やす」「Offenseのテンポを上げてDefenseにシンプルなカバレッジを強要する」などなどの小手先で比較的解決しやすいのではないかと。それができる受け手側のツールは整いつつあると思ってます。そういう視点でPederson先生の査定的な意識を強くして観戦に臨む所存。

 

<Defense>

サックランキングが、3位(PHI)・5位(TB)・2位(WAS)の3連戦でそれぞれ3回・3回・5回のサックを献上したNYGのOL陣。しかし、皮肉なことに若手LTとCがこの3戦の経験値で成長していること、COVIDリストに入っていたG Will Hernandezが復帰することなどから「3週前と同じやと思うなよこのヤロウ」というのがNYメディアの論調。

確かに、HernandezとZeitlerのG陣にはCoxが完封されていたし、全体4位のLT Andrew Thomasがちょっとでも成長すればEDGEからのプレッシャーも軽減されてDaniel Jonesがだいぶやりやすくなる懸念はある。

しかしそうはさせない。JonesはBlitz時のプレー効率が27位だそうで、前回対戦時に今シーズン2番目に多い33%もBlitzをかけたDC Schwartzの狙いはそこ。そして恐らく今回も同様のハイプレッシャーD#を展開するのでしょう。TB戦でもプレッシャーに対して意味不明なパスを投げてINT、という光景を見ました。

その際に気を付けていただきたいのはNYGのリーディングラッシャーことDaniel Jonesの足。前回は全米注目のThursday Nightで80ydsラン&転倒というお笑いを見せてくれた彼ですが、実はめちゃくちゃ足が速かったのも事実。Blitz+マンツーマンというプレーが増えると推察されるなか、両EDGEがあまりにも不用意にプレッシャーに焦るようであればあの悪夢のようなQBキープは何度でも繰り返される可能性あり。これには十分注意していただきたい。

RBのデプスが薄いなか16位にランクしているNYGのランオフェンスの出どころはJones。そこを止めてある程度プレッシャーをかければDarius Slay vs Darius Slaytonのほぼ同姓同名対決は前回同様前者に軍配が上がる(前回は2回23yds)はずなので大丈夫。あとは前回ほとんどいなかったMaddox vs Sterling Shepardのところ。これはもう頼むしかない。

 

 

 

どこもかしこもうまくいってないNFC東にあって、実は中長期的にいちばん怖いのはNYGなのではないかと踏んでいる。GMはアレながらHCはなんとなく良さそう。なのでQBさえハマれば、というところまですでに彼らは来ているのではないでしょうか。これは怖い。そしてそのピースがなかなかハマらないということもMcNabb以降のQB探しに苦しんだ我らは知っている。だからこそ勝てるうちに勝って苦手意識を植え付けること、なによりDaniel Jonesがそのピースになることをなんとしても阻止せねばならない。この一戦の勝利はもはや義務。NFC東の3チームをどんぐりの背比べにとどめておくために義務付けられたものである。

なによりこの先の@CLE→SEA→@GB→NO→@ARIという地獄の5試合に向かうためにもここは必勝。

 

予想:PHI 31-17 NYG

GO!BIRDS!!