鷲の巣

NFL フィラデルフィア・イーグルス(Philadelphia EAGLES)の応援ブログ

2020 Week6 vs BAL 感想戦

 

サーズデーナイトのNYG戦を24時間以内に控えたこのタイミングで前節の感想とか。ショートウィークなのでやむなし。

vsBALは試合前に期待したところをことごとく裏切られた。

期待していなかったWentzのパフォーマンスも含めて。

 

結果:BAL 30-28 PHI

 

【Box Score】

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【敗因①】

O#というかOL。もっというなら怪我人。だけれどもやっぱりOL。

Run18回194yds獲得(平均:10.8yds)ほどアテにならないスタッツはない。

一番ひどかったのはJamon Brown。試合後の水曜にクビ(その後PHIのPS行き)になった男のことを悪く言いたくはないしストリートで拾ってきた第3RGに何かを期待できるわけではないけれども、あまりにもひどかった。4Q終盤にDriscollが負傷で抜けたあとのBrett Tothも同様。Tothについては2019の夏に加入したときとても期待した記憶。プレシーズンでもそんなに悪くなかったけど最終的にはWaiver放流。ARIで1年を過ごし、この10月にARIから放出されたところをすかさず獲得したという経緯から今後も楽しみにする所存。彼の場合はまだデビュー戦ですし。

そりゃこんなOLで、しかも相手がBALならランは出ない。プレーアクションを中心に組み立てるという今年のコンセプトならなおさら状況は絶望的。

案の定試合開始から6シリーズ(2Q終盤まで)で1stダウン更新はゼロ。その時点で獲得合計マイナス12yds。月曜の2時に起きて一体何を見せられたのか。

その後のHurtsの投入とノーハドルでのOffense展開以降は見てられた。爆発力が全くないOffenseのなかでHurtsはいい火種になっていたように思う。願わくはもうちょっとパス投げさせてほしい。単純に見てみたいというのが理由。

Mailataは可もなくちょっと不可ありといった感じ。やはりPIT・BALは相手としてつらかった様子。NYGもなかなかにプレッシャー強そうですが引き続きがんばっていただきたく。

 

【敗因②】

LB陣

Lamarが速いのは織り込み済み。だけれどもどうしてホールの間違いとかTEのカバーミスとかが頻発するのか。Gerryに注目して観戦した結果の感想として、彼はなんというかFootballが下手。もうちょっと言うと、S出身という出自のせいでOLへのコンタクトへの自信がないからか、ランのときは常に焦っている印象。安直にホールを決めてとりあえずそのホールを埋めに行っているというか。そのランへの焦りがあるからプレーアクションには全部引っかかるし、パスリアクションも遅くなってTEは全部空くという悪循環。

LAR@SFのFred Warnerを見た。あれこそがLB。プレーリードの視野の広さとリアクションの早さ、タテへの攻撃性、TEのパスカバー。ああいうのが欲しい。できればKuechlyみたいにD#全体の頭脳になれる男がいいけどそれは特別。Warnerであれば3巡で獲れると聞いた。本当はMicah Parsonsが欲しいけどニーズも多い。ちゃんとしたLBを獲ってほしい。

 

【敗因③】

61yds男Jake Elliott

あまり結果論的なことは言いたくないけれども前半最後のシリーズでの52ydsのFG失敗。これがあれば最後の2ptコンバージョンにそもそもトライする必要もなかったかもしれない。

その後3QにBALのTuckerのまあきれいな55yds成功を見てしまったからなおさら際立つ。

これで今シーズン50yds以上のトライは1/4の成功。

ルーキーイヤーであった2017年、チームの躍進を象徴するかのような61yds成功をはじめとして、50yds超を5/6成功という輝かしい成績を残して以来、Kの心配をしたことはなかったがこれはさすがにどうなのか。

昨年11月に5年の契約延長でリーグ3位の高給取りになった矢先。早く安心させてほしいものです。

 

【よかったところ①】

Wentz

文句なくGame Ball。負けたけれども。

とめどなくかかるプレッシャー。ドロップを生業とするWR陣。Run Playでの打開は到底望めず、頼れるのは己自身。あとFulghumとWardのみ、という極限の状況において、たったひとりで最強BAL D#陣に立ち向かった。

気迫むき出しの4Q。とにかく走る。壊れたプレーでは自分の脚で打開。プレッシャーも最後の最後まで我慢してHitもらいながらパス。もちろんINT臭いプレーもあったし相変わらず精度はよくならないし1Qのファンブルロストは痛かったけれども、オフ時点でのスターターがKelce兄と自分しか残っていないオフェンスチームを一人で引っ張ろうという決意が見て取れた。

不満はまだ多い。だけれどもこういう姿勢はフランチャイズQBにふさわしい。あとは勝利のみ。その点においてFolesに劣っている点を自覚してがんばってください。

しかしよくこんなサポーティングキャストで戦えるな…

 

 

【よかったところ②】

DL陣

戦前の期待通りなかなかのご活躍で。

Graham・Fletch・Sweat・マリクの4人で8TFL(Tackle For Loss)、3サック。2サックのBGにはDefenseのGame Ballあげちゃう。負けたけど。

Sweatはいよいよ本物かもしれない。この2戦サックこそ記録してないものの非常に印象的なのでこの調子でお願いします。Barnettはまだ来年の給料(5年目保証・約10M)に見合う活躍とはいいがたいもののSweatとのローテーションがいい方向に働いているようでなにより。

 

【期待外れ】

・K’Von Wallace…期待外れというにはかわいそうだけどケガだけはやめてほしかった。言い訳としてはラクだけれども。早い回復を望みます。

・John Hightower…1Qの大落球。Wentzのいいところは常にdeepを狙うところ。それをガラ空きでああいう落球されると手詰まりになるから本当に困るのよ。ルーキーとはいえもう戦力として計算しているのですから。番記者どもはキャンプで彼のことを「落球を見たことがない」と褒めちぎっていたけど今のところは落球ばかりが目立つ。
3Q残り1分の50ydsのときは本当に大事に捕球しにいっていたのがちょっと微笑ましかった。次戦は頼む。

 

【その他】

Mailataがタックルしに行くときラガーマンに戻ると。ちょっと面白かったと同時にポジション間違えたのではないかという不安がよぎったのは吐露しておきます。

 

2020 Week6 vs BAL プレビューというより希望

プレビューというには失礼すぎる希望と願望を。 

 

【Offense(vsBAL D#)】

DE Derek Wolfeが金曜の練習不参加でDoubtful、NT Brandon WilliamsがCOVID-19リザーブとのこと。濃厚接触かな?

 

これでRun D#が穏やかになっていただければ大変ありがたい。しかしデプスチャートのWLBの一枚目がL.J. Fortになっているのは本当なのでしょうか。懐かしい名前。そして特に思い出もない。彼までPHIから出て行って大成するとなると非常に由々しき事態なのでなんとかそういうことだけないようにお願いします。

この怪我人模様となると基本はSandersメインで攻めたいとなりますが、そうはいかないのがこちらのOL事情。RG Matt Pryorが多分Brandon Williamsと同じ理由でCOVID-19リザーブ入りしていることとLaneがOUTになるため、左から
Mailata/Herbig/Kelce兄/Jamon Brown/Driscoll
という壮絶な布陣。オフに想定していたスターターが一枚しか残らない有り様。6試合目にして6通り目の先発布陣じゃないでしょうか?ここまでくると「OLなんか誰でもいい」みたいな間違った思想に影響しそうで怖い。

Mailataは想像以上のパスプロテクション(先週のDupree相手に1サック+α)を見せてくれているものの、ランブロッキングはからっきし。Laneが生きてた先週までは逆サイドのRunが多かったものの、LBをブロックするのがなかなか難しかったようで。今週の相手はCalais CampbellとMatthew Judon。毎週毎週大変やけど成長の爪痕をぜひ。

CのKelce兄も相変わらずブロッキングの指示というか戦術理解については抜群という評価ながら、やはり単体でNTをブロックするとなると結構しんどいようで今年はWAS以下惨憺たるやられよう。

右側にいたってはノーパワーのルーキーTと、OLが強いとは言えないNYG・ATLからいらないといわれたストリートFAということで極めて望み薄。

正攻法が難しいとなると、先週も効果を発揮したDrawのようなミスディレクションというか、タテ差を作ってのRunをまぶしながら攻めますかね?慣れられればすぐ止められる可能性はあるものの、先週のPITよりはややDL・LBのレベルが落ちるのではないかという淡い期待。ところでPatrick Queenというのはどんなものに仕上がっているのでしょうか?ドラフトの時は「ヨコには速いけどタテに上がるのがあまりうまくないから過大評価では?」という感想を持っていたやに記憶しております。

 

でもそこからのパスとなると全く期待が持てない。CBの名前がおかしい。Marlon HumphreyとMarcus PetersをうちのJJAWに当てるとか正気の沙汰じゃない。まったくリリースできずに1試合終わりそう。別にそれでもいいし通常運転ですが。

基本的にはHightowerとJJAWをWide Outに置いて、先週大ブレイクのFulghamとWardとErtzでインサイドを狙っていくという形になるのでしょう。向こうのSのメンツがあんまり知らない人たちなのでここがどうにかなってほしい。というかここがどうにもならないと本当にどうにもならない。新しくロスターに上がってきたCroomというTEはどんなもんなんでしょうか。見てみたいな。

 

Offense結論:3TDお願いします。

出なくともアウトサイドゾーンと、そこからのプレーアクションをベースに組み立てるしかない。

アクセント程度のDrawとか混ぜながら。Screenは出ないから捨ててください。

復調気配のWentzにすべて懸かっていることはこれまでと変わらないけどPedersonのプレーコールは割と信用しているので今週も頑張ってください。5試合で9TDしか許してない相手にこれだけの怪我人抱えてこういう願望出すのはちょっと失礼ながら、向こうの怪我人のほうが影響でかいと信じましょう。

 

 

【D#(vsBAL Offense)】

BAL Offenseは大した怪我人がいない様子。フルパワーでしょうか。

対するPHI D#は、

OUT:CB Maddox/S Epps/LB Riley

Questionable:CB Slay(金曜はフル参加)

Slayには出てきてもらわないと本当に困る。これまでのところ、ケガにはお強いやにお見受けしておりますので今週もひとつよろしくお願いします。

 

さて、これまでのところうまくいったのは、今は亡きHaskinsが先発QBだった開幕のWAS戦と、試合中にベンチに下げられたMullensが先発QBだったSF戦のみというザルD#。

弱点は明確で、LBとCB2とS。

TEをはじめインサイドのパスをまったくカバーできない。先週のBigBenにはempty中心に3rdDownパス成功率100%(13/13)という驚異のスタッツをたたき出したとのこと。Slayがたっぷりルーキーにやられてたのは見てないことにする。

では対Runがどうかというとこれがまたひどい。まったくプレーが見えてないLBが全然違うホールに突っ込んだり、抜けてきたOLにそのままの姿で5yds押し込まれたり。悲惨そのもの。

特にBALのようにZone ReadのOffenseに対しては、主にEDGE中心に、自慢のDL4人衆が1枚浮かされて無効化されることになるので相性は最悪とお見受けいたす。

それを避けるべく常に1枚LBなりを突っ込ませるのもありかもしれませんが、そうなるとDB陣が1試合マンツーマンで挑むことになるが、これがどうなるか。これはこれでありかも。

期待の星はK’Von Wallace。彼がMark Andrewsに仕事をさせなければ、Pass精度で苦しんでいるように見えるLamarに少しでもストレスを与えられるかも。Kittleにはやられたけど、それは「NFLベストのTEに対しては3試合目のルーキーでは太刀打ちできなかった」ことしか指さないと思い込めるので期待しておく。めちゃくちゃにやられても言い訳はこっちで考える。希望は捨てない。

 

それと、Rileyの不在でいやでもスナップ数が増えるであろうルーキーLB Shaun Bradleyにも期待。先週はゴール前でいいランストップが1回あった。そういういいプレーを積み重ねて自信をつけていっていただければ幸い。その直後のプレーでは完全に消されてTD取られてたけど。

 

Defense結論:3TD以内でお願いします。

仮想LamarとしてHurtsが練習台で頑張っているとのこと、是非その成果を見せてもらいたい。

先週、CINがそれなりにBALというかLamarを抑えたとのことでしたが、それは対ゾーンランへのD#が非常によく機能してLBが統率よく動いたからだとか。

そんなものはPHIのLBに期待できないのでとにかくDLの戦力を最大化できるように頑張ってください。特に対両Gは勝てると思うので。

 

 

今年は来年のキャップ問題や、毎年恒例の怪我人祭りもあってタンク(というかGM交代)したかったけど、Dakのあの悲惨なケガもあってDALに負けることの正当化が非常に難しくなった。
となると地区優勝するしかない。そのためには最低でも五分に星を戻さないとだいぶ恥ずかしい。残りが同地区5試合と@CLE,SEA,@GB,NO,@ARZ。ここから7勝だと思うとここでなんとか地元初勝利を。

希望:PHI24-21BAL

GO!BIRDS!!

2021年ドラフトニーズとか

Week5まで終わって1-3-1のチームに期待しているのは残念ながら地区優勝とかプレーオフとかではなく未来に期待が持てるオフシーズンを過ごしてもらうこと。というわけで気が早いものの2021年のドラフトに向けた整理の第1弾を。

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