鷲の巣

NFL フィラデルフィア・イーグルス(Philadelphia EAGLES)の応援ブログ

2024 Week9 vsJAX感想

スーパースターによる壮大な一人相撲。

 

Shadyのセレモニーの日に披露されたSaquonの常軌を逸したパフォーマンス。

参りました。

 

 

展開と結果

クソOffenseとSydneyのPunt CoverでのスーパーFFで幕を開けた試合。

前半を完封で終えたDefense、スーパープレー連発のOffenseと、ちょっともたついてはいるがストレスなく観戦を終えられると思ったのはとんでもない勘違いだった。

 

スーパープレーの張本人による1つのミスにより試合展開は急旋回して一気に緊迫感にあふれたものに。

バタバタしっぱなしの後半だったが、しかしそれでもDefenseがそれなりに安定していてくれたおかげで途中A.J.を欠いたOffenseでもなんとか得点することができ、最後もDefenseが自らしっかり締めて終了。

 

3Q途中に22-0でリードしていたはずなのにおかしいな。

 

 

結果PHI 28-23 JAX

 

まあ勝ってくれたからなんでもいいんだが、今季ベストゲーム直後の本拠地だっただけに若干の不満と心配が残る試合になりました。

 

もちろん埋め込んでも上手く表示されませんが、以下にYouTubeのリンクを貼っておきます。

youtu.be

 

 

主なスタッツ

 

  • ようやくハイライトキャッチが出たDotsonに、やはりというか試合を経るにつれて存在感を増し、この試合でも道中で非常に大きな役割を果たしたCalcaterraとか、果てはBen VanSumerenまで多彩なレシーブ成績。
    Hurtsは投げ分けができるようになったと思っていいのか?

 

  • Saquonはさすが。
    あのファンブルロストがなければ200点でした。
    あれがあったので150点にまで減点です。
    ここには表現できていないが、ボール保持時間で先方の21:48に対して38:12と圧倒出来た最大の要因がSaquon。
    圧倒的な個人技を持つRBがいるとこんなにOffenseはラクなのか。
    ちょっとしたスペースさえあれば何か起こしてくれる人間がいるとあんなに観戦はワクワクするのか。
    なんだかすごくいいものを見せてもらっている感覚がある。

 

  • Defenseの2サックはいずれもSweat
    やはり2022バージョンにはもう戻っているな。
    契約延長を急げよRoseman。

 

 

 

サーカス団

  • Shadyのチーム殿堂入りを祝ってLincに駆けつけたサーカス団の皆さま。

 

 

 

 

 

 

 

良かった人たち

  • RB Saquon Barkley
    サーカスっぷりばかりを取り上げてしまっているが、戦前の予想以上にランが出た。
    1つ、ありゃダウンじゃないのかね?と言いたくなるプレーでのファンブルロストがScoop&6になってしまったという大減点があるが、それ以外は完璧だった。
    完璧な一人相撲だった。
    あのドローでのTDなんか意味が分からないし。

    トータル199yd2TDに加えてサーカス団長。
    これでNFCの週間最優秀選手に選ばれなかったら驚く。

    開幕から8試合でのトータル獲得1,000yd超えというのはEagles史上で3人目になる快挙のようです。
    残りの2人は、言うまでもないレジェンド・Brian Westbrookさんと、この日の主役・LeSean McCoyさんだそうですよ。

    まったく。見せつけてくれたな。

 

  • QB Jalen Hurts
    懸念通りFred Johnsonのところからプレッシャーがかかりまくったのが気になったかパスの調子は悪そうだったがその分を脚でよく補ったね、って褒めようと思ったらパスも良かったらしい。

    まあこんなもんはDeVontaのサーカスキャッチと、触れてはいないがこっちも十分サーカスだったSaquonのTDレシーブで得たポイントがデカいんだろうと思いながら、決めないといけない場面でのDeVonta &Co. へのパスは良かったはず。

    Calcaterraを徐々に信頼してきている様子は素敵だし、A.J.が途中でいなくなるという不測の事態にもよく対応した方でしょう。
    なにより勝ったし。

    おまけで言うと、この日のHurtsのDeepへのパスはキャリアハイとなる127yd(4/4)だったとのこと。
    脚の使い方も印象的だったしいい日だったと思います。

    お疲れさんでした。

 

  • LB陣
    2INTというだけで最高だが、特にBaunはやはりタックルも安定しているし守備範囲も広いしパスディフェンスも一流のそれじゃないかね。
    この日は両方ともパスラッシュが届かなかったのは残念だったが、心配していたBigsbyに対して(たぶん1回ぐらいしか)やられなかったというのは見事でした。

    LB2人が揃ってINTを挙げるのは2020シーズン以来だとのことです。
    珍事だったんですね。

 

  • DT Milton Williams
    いい加減名を挙げねばなるまい。
    めちゃくちゃいいなあんた。
    惜しくもサックが付かない、という場面が多すぎるだけで、Miltonペネトレーションは大体誰かにサックが付いている。
    この日のSweatの1つ目にしてもそう。

    中央からえらい勢いでLawrenceに迫る93番にご注目ください。


    今シーズンはパスラッシュがめちゃくちゃ良くなっている。特にハンドテクニックが相当上達しているのではないかと思われる。
    あとは自身に数字が付くかどうか。
    PFFの評価によるとPass Rush Win%はCarterOjomoを上回ってチームトップ。
    というか20%以上のスナップに出ているDTのなかではCameron Heyward(PIT)・Chris Jones(KC)という巨匠2名に次ぐリーグ全体3位である。

    これで数字が付いてこないのは相方かEDGEからのサポート不足としか言いようがない。

    このまま名脇役として終わるのはもったいない選手。
    なんとかブレークしていただきたく、Huffはもっとパスラッシュがんばれ。

    Rosemanこの男にも大金の準備よろしく。

 

 

 

またやりやがった奴ら

  • HC Nick Sirianni
    また間違えやがった。
    というわけで答え合わせです。

    まずは最初のシリーズ。
    1Q11:20からの自陣44ydでの4th&6。
    結果はPuntでSydneyのFFとRingoのFRという最高のものでしたが、あれは実はGoが正解だったようで。

    まあここはどっちに行っても大した差があったわけではないのでどうでもいい。

    そしてA.J.へのパスが失敗した2Q残り4:55、敵陣22ydからの4th&3のおすすめはFGだったようです。


    だが最大の問題は最後。
    4Q残り2:16からの4th&4。敵陣39yd。これは本当にダメ。
    FGを選択し、57ydのFGをElliottがしっかり外して残り2分超でJAX陣47yd地点から5点差でボールを渡すというまるでATL戦の焼き直しのような失態を演出。

    ここでの正解はGoです。



    だがまあこの瞬間の判断に関しては同情の余地がある。

    4th Downのプレーが何も効かない。

    久しぶりのこの感じである。
    Pederson時代にまでさかのぼるのではないか。
    最近はTush PushあるいはBrotherly ShoveA.J. Brown様という必殺の武器を2本も引っ提げていただけにこのテの悩みに陥ることはなかったが、この日はTush Pushが敵陣ゴール前で2本もストップされたうえに前半でA.J. Brown様まで負傷離脱していた。

    こりゃ悩むのもわかる。

    悩むのもわかるが、なんとかせい
    間違えた。Kellen Mooreにちゃんと仕事をさせろ。


    ゴール前のギャンブル2発は責めないことにする。
    反則もらって1yd地点まで前進すりゃまあGoが正解なんでしょう。
    だからここではプレー選択しか問題にはならないんだがTush Pushが止まったのは相手を褒めるべきところ。


    しかしなあ。
    Tush Pushの切れ味が悪くなっているというの、他チームと明確に差をつけられるのはここだけだと思っているだけにPHI Offenseの根幹にかかわるめちゃくちゃ深刻な問題のはず。
    ここはStoutland先生本当にお願いします。

    というわけで、試合終了間際の1回を除けば仕方ない部分が多かっただけで別に試合運びがATL戦ほど悪かったということはなかったはず。
    感情的に審判になにかをブチ撒けようとしているのをこらえていたシーンも多かったはずだし。

    セーフ。

 

  • HC Nick Sirianni
    セーフなわけあるか。
    反則で自分の首を飽くことなく絞めつづけるのを今すぐやめろ。
    特にOffenseは本当にひどかったぞ。
    最後負けかけたのも反則のせいだろうが。
    これは完璧にあんたの責任です。
    反省するように。

 

  • DB Avonte Maddox
    まだいたのか。
    そしてまたやられたのか。
    2週連続だな。

 

 

 

その他

  • ルーキー同士のマッチアップもちょこちょこあったはずのQuinyon Mitchell
    今日はたったの1回だけターゲットになっただけのようですね。
    素晴らしい。

    それとDeJeanも。
    これは最高だった。

    別角度。


    それからこれも良かったですね。
    4th&1において性能が上がる仕様になっているようで。

 

  • K Jake Elliott
    Sirianniがジャッジを間違えたとはいえ、あれをElliottが外したのもそれはそれで問題。
    今季まだ50yd以上の成功なしとな。
    リーグ最高に近い給料もらってるんだ。しっかり頼みますよ。

 

 

 

次のこと

  • 次週はいよいよ@DAL。
    ついで木曜試合でvsWASという地区優勝に向けた佳境に入ることになる。

 

  • DALはケガ人だらけでハムストリングを傷めたDakがどうやら無理っぽく、肩鎖関節っぽいLambはたぶん大丈夫だろうが最大出力ではなさそうとのこと。

    だがMicah ParsonsとかDeMarcus LawrenceとかDaRon BlandとかのDefenseの主力の復帰はそろそろだろう。
    これに間に合われると大変面倒なのである。

 

  • だがその辺を考えるのもPHIのケガ人次第。
    この試合のご新規さまはA.J.BVSだが、A.J.と先方のDefense陣の戻り方次第ではCooper RushのDALにもひねられる可能性は十分あるし、BVSの不在はKellen Moore色がOffenseから薄れることにつながり非常に痛い。

    特にBVSは脳震盪だけに長引けば、あるいは大事をとるならFB起用自体がなくなりかねない。
    大変つまらん。
    なんとか一刻も早い回復を祈る。

    最低でもDAL戦まではMailataの喪が明けないのでFred Johnsonでいくしかない状況。
    これとParsonsなんかがマッチアップしたら地獄なのである。

    というわけでここはSaquon任せ。
    頼んだ。

 

 

トレードのこと

  • トレードデッドラインが現地5日(火曜)。
    売り手と買い手の思惑が交錯する時期ではあるが、Rosemanに申し上げたいのは1点だけ。

 

  • 動くな。

 

  • これまでもシーズン中のトレードの成績はずいぶん悪いし、今季に関しては現状特に即時補強したいポジションもない。
    (本気でBudda Baker(ARI)とか言ってるのかい現地の人たち?)
    本当にひとつもない。

 

  • 一応惨憺たる歴史(獲得側)をさらっておきます。
    2023:S Kevin Byard→×
    2022:EDGE Robert Quinn→××
    2021:(売り手側のためなし)
    2020:(売り手側のためなし)
    2019:LB Duke Riley→×
    2018:WR Golden Tate→×
    2017:RB Jay Ajayi→◎◎

    いつまでもAjayiの成功に囚われてるんじゃない。

 

  • だいたい今シーズンに関しては開幕直前のDotsonトレードで既にちょっと負けてるぐらいなんだからこれ以上恥を上塗りするのはやめなさい。
    動くなよ。

 

 

勝ったのは良かった。この結果が出るのに越したことはない。しかもいいプレーもいっぱい見せてもらった。

まあこのリーグで勝つのはいつも難しいからな、と言い聞かせながらもどこかでちょっと不安が残るのはたぶんA.J.とTush Pushのせい。

 

次のDAL戦までになんとか回復および修正いただけることを切に願っている。