鷲の巣

NFL フィラデルフィア・イーグルス(Philadelphia EAGLES)の応援ブログ

2024 Week8 @CIN展望

歴史が教えるところによると、そして直近のOffenseとDefenseの食い合わせとしても最悪の部類で、QB同士を見ても、どうやら絶対に勝てない1戦になりそうです。

 

 

ケガ人

PHI

 

Bectonはやはり間に合わず。

順当にSteenがRGに入ってOLはこれで今季4セット目の組み合わせでの先発。

まあLaneがいる限り大丈夫。

 

その他、Byron YoungはこのあとIR入りし、空いた枠にWR Ainias SmithのIRからの復帰が発表されている。

 

本当はAiniasをPRとして起用し、DeJeanの負荷を減らしたいところではあるが、AiniasのPRはプレシーズンでのマフの印象が強いのでなんとも計算しづらいところ。

こいつには一体何が出来るんだ。というのを徐々に見せていっていただきたい。

 

ちなみにプレシーズン時点ではJohnny WilsonAinias Smithという序列だったはずだが、そのJohnny Wilsonもレギュラーシーズンではブロック以外で目立てていない状況。

プロの壁はやはり相当にぶ厚い様子。

がんばれよAinias Smith君。

 

 

CIN

 

Questionable

WR Tee Higgins:四頭筋

 

IR

OT Trent Brown

TE Cam Sample

CB Dax Hill

 

なんだそのシンプルなケガ人リストは。

直近で先発CBのDax Hillが傷んでIR入りしているが、OT Trent Brownの空けた穴には1巡ルーキーのAmarius MimsUGA)がしっかり入って問題なく機能しているとのことなのでケガ人の影響はあまり受けていない様子。

 

 

 

対決軸

歴史
  • PHI@CINはこれまでのリーグ史において5度発生。
    通算成績はPHIの0勝4敗1分け。
    無理。
    というかそもそも合計14回の対戦においてPHIの3勝9敗2分けという圧倒的不利なマッチアップ。
    PHIのこの.286という勝率は全31チーム中最悪。

 

  • 直近の対戦は4年前。
    Pederson最終年である2020シーズンに当たって23-23で引き分け。
    Ja'Marr Chase加入前のルーキーBurrowに312ydを投げられた。
    あの時はTyler Boydが一切止まらなかった記憶がある。

    Burrow的には8サックを浴びせられた記憶が強いらしく、Fletchの引退を心から喜んでいた。
    8サックの主犯は今なお全盛期のBrandon Grahamさん(2サック)とかFletch(1サック)とかブレーク前夜のJosh Sweat(1サック)とか。
    まあもう1人2サックの人がいたがいまはHOU近辺にいるらしいのでなかったことにする。

 

 

地味なリベンジマッチ
  • その当時にもCINに在籍していたのが今や先発に繰り上がったOT Fred Johnson
    4年間の試合ではRGとして先発して21スナップで被サック0だが2プレッシャーを献上していたそうな。

 

  • "あの時は若く、OLコーチの入れ替わりもあったのでプレーブックはわかってもテクニック的に自分がどういう状態なのかもわかっていなかった。
    今はもう少し成長したし細かい技術もわかるようになったよ。"
    と、CIN在籍当時を振り返るFred

    "あそこに戻るのが楽しみだ。終わり方が良くなかったのもあるので、証明したいことがいっぱいある"とやる気十分。

 

  • ちなみにマッチアップのTrey Hendricksonとは21シーズンにともにCINに在籍しており、練習でのマッチアップもあったようだが、細かいことについては発言していない。
    よほど手ひどくやられ続けたんだろうと想像しているところ。
    がんばれよ。
    頼むぞ。

 

 

同期対決
  • 同じく2020ドラフトでのプロ入りであるJoe BurrowJalen Hurts
    かたや全体1位とかたやQBで5番目となる全体53位。
    2019シーズンのハイズマンレースにおける、史上最多マージンでの受賞者と次点者。
    スーパースターとかませ犬。

 

  • 2020シーズンの対戦ではBurrowは先発だったがHurtsはまだワイルドキャット要員であり、あの試合でのスタッツは3スナップで2回のラッシュを記録するのみ。
    結果は合計5ydの獲得で、もちろんファンブルを1回記録している。

 

  • 先発QB同士での対戦となると、ハイズマンウィナーBurrowが猛威を振るっていた2019のカレッジプレーオフ準決勝であるPeach Bowlにまでさかのぼる。
    結果は63-28でBurrowのLSUの圧勝。

    その後LSUは決勝でTrevor Lawrence(JAX)のClemsonも一蹴して全米王者に。

 

  • Hurtsの記録をさかのぼると、経歴はエリートのはずなのになぜか節目での敗戦が目に付く。
    かませ犬がよく似合う。
    なんて言ってる場合じゃない。やり返しなさい。

 

 

主役たち
  • 今週の主役という意味ではSydney & ChaseBrown兄弟対決しかなかろう。
    一卵性双生児だけあって本当に顔はそっくり。
    どうやらChaseの方が2分前に生まれているようで、Sydneyが弟にあたるのだとか。

    今も毎日連絡を取り合うほど仲が良く、大学時代もチームメイトとして過ごしてきた2人にとっては人生におけるひとつの章を一旦締めくくるほど大きな試合になると位置づけている様子。

    先方はCINの主戦RB。
    対するSydneyはDimeパッケージでの出場がメイン。
    そう考えるとパスシチュエーションでの出場がメインとなるSydneyChaseをタックルするようなシーンはあまり見られそうにないが、だがボールに絡むことは多い選手だけに接触の機会もあろう。

    "あいつが何を考えているか手に取るようにわかる"というSydney
    あまり力み過ぎないようにお願いしますよ。

 

  • しかし本当にこの試合に間に合ってよかったね。

 

  • 両方がんばれ。
    そして両方絶対にケガするな。

 

 

 

マッチアップ

PHI Offense
  • 先方のDCはLou Anarumo
    SBに進んだ年のプレーオフのKC戦なんかでは特にパスカバレッジにおいて相当な名手ぶりを見せつけていた記憶があるが、今季はどうも苦戦してい""模様。

 

  • シーズン序盤はなかなかにコンサバなDefenseを展開したことが苦戦の要因だったようだが、0-3でスタートしたシーズンを3-4にまで戻してくる過程でこのあたりも改善してきた模様。
    特にこの2戦(奇しくもNYG→CLEという対戦相手はPHIの直近と同じ)では7点→14点と大幅に良化。

 

  • もともと試合中のアジャストが得意で、プレーオフでの強さの源もこのあたりにあるのだろうが、後半がお強い。
    立ち上がりで点を取ることがとても大事だという毎度の無理難題が待ち受ける。

 

  • プレスナップとポストスナップでルックを変えるディスガイズを頻繁に使い、カギを握るのはS陣。
    Vonn BellGeno Stoneのこの2枚が変幻自在にポジションを変えてくるのでHurtsはこの2枚への注意を怠らぬように。
    ただ、考えようによっては正CBであるDax Hillが傷んでいることと先週の活躍からして当然A.J.へのマークが厚くなることは考えられる。
    そうなのであればSの1枚はA.J.を見ている可能性が高くなるので、A.J.側の半面はさほど自由に動かしてこないはず。

    ということでこういう試合こそDeVontaだ。
    宝の持ち腐れにならぬよう、厚く張られているA.J.はほどほどに使いつつDeVontaをメインでお願いします。
    もちろん、Dax Hillが抜けた左側にA.J.が付き、そこでのマッチアップがいけそうならそこを狙うことは否定しない。
    だが左にA.J.をつけてSをそちらに引っ張っておいて逆側でDeVonta、という案の魅力には抗しがたいところがある。

 

  • 増えてきているBlitzだが、メインはLBのLogan WilsonGermaine Prattの2人だが、同じぐらいNCBのMike Hiltonも飛んでくるのでこれには要注意。
    先週のDru Phillips(NYG)には1回手ひどくやられた。
    同じことを繰り返さぬよう。

    一方で、DLのドロップはほぼない。
    Trey HendricksonSam HubbardのEDGE2人で1試合に合計5回ぐらいだと見ておけばいい。しかし両方ともSweatよりはパスカバーが上手いことは間違いない。

 

  • しかしドラフトがちょっと怪しいこととFAの流出が頻繁にあったことから、タレントレベルは一時期より穏やか。
    特にDLではTrey Hendricksonはヤバいがここさえ乗り切ればなんとかなりそう。

    ただし、これが全然簡単じゃない。
    ほぼすべてのスナップでOffenseからみて左についてくるリーグトップのEDGEを控えOTでどうやって止めらというのか。
    是非手厚くサポートをしてやってください。
    Hendrickson vs Fred Johnsonの1on1という構図は出来る限り避けたいところ。
    ここが崩壊したらすべてが終わる。

 

  • そして攻めどころなのは恐らくDT。
    ここが比較的与しやすいはずなので今週もSaquon頼みである程度までは組み立てられるかもしれない。
    少なくともSexy Dexyの翌週となるとだいぶ軽く感じるはず。あんなレベルはリーグを見渡してもそうおらん。
    しかしCIN Defenseはリーグ最少の10.1%という優秀なミスタックル率を残しているのでSaquon単体で先週ほどのビッグプレーの数々は期待できそうにない。
    だもんでSaquonのランはちょこちょこ使いつつ、それをおとりにしてプレーアクションで浅いところのDeVontaを早いタイミングで狙う、という案でいかがだろうか。

 

  • なんにせよとにかくHendricksonをブロックすること。
    そのためにFredを助けること。パスのタイミングも早くしたい。
    RBはちゃんとBlitzピックアップを間違えないこと。要注意なのは外から飛んでくるMike Hilton
    ランプレーを出すこと。
    LBが有能なので怖さはあるが、LB裏はDeVontaCalcaterraで積極的に狙っていきたい。
    Dax Hillが抜けたOffenseから見て左側を攻めること。もしくは左側をデコイにして右側でDeVontaを活かすこと。

    以上がゲームプランです。

 

 

PHI Defense
  • Joe Burrowという男、エリートなのは間違いないが、Hurts以上にアンダーセンターを嫌うとのこと。
    ということでパスはほぼショットガンからであり、アンダーセンターからはほぼランしか来ないと考えてよろしい。

 

  • ただし、エリートだけあってパスのタイミングはすんごい早く、2.5秒以内に投げるパスが全体の50%超を数える。
    この早さはリーグ全体でも上から3番目とかそんなレベル。

    この早さもあって、Burrowへのプレッシャー率は26.5%とかであり、この数字はリーグで2番目に低い数字。
    そしてクリーンポケットからの成功率は74%にも達するし、稼いだ距離はリーグ5位だしTD数も3位だしINTは1回しかないし…という手ごわさ。

    なお、これに対して、PHI Defenseは、クリーンポケットからのパス被成功率がリーグ最悪であるという数字も残っている。
    うむ。相性最悪。

    サックが山ほど出たNYG戦でのDaniel Jonesの平均TTTが2.9秒とかそのあたりなので、先週ほどはプレッシャーをかける時間も与えられないイメージです。
    そしてDBはNYG戦よりもタイトにマッチアップするのだ。

 

  • Vic FangioBurrowとの対戦は2021シーズンにあるとのこと。
    当時は10-15でFangioのDENは敗北している。
    この時の印象として、"あいつは上手い"的な普通のことを言っていたが、15点(1TDのFG3本)に抑えた経験があるのは大いなる希望。

    どうやるかは知らんがそんな感じでお願いします。

 

  • 受け手側は言わずと知れたJa'Marr ChaseTee Higgins
    この2人に金を渋るのは本当に理解できない。
    払ってあげなさいよ。

    Chaseの620ydレシーブおよび6TDレシーブはWeek7終了時点でリーグトップ。
    どうも今シーズンはヒッチルートでボールを受けることが増えたようで、これがまあ効果的だとのこと。
    タックルじゃ。タックルをしろ。
    そしてDLは必死で走るのだ。

    そしてHigginsは長いルートを走る回数が減ったようだが、代わりに浅いところでターゲットになる回数が増えたのだとか。
    TEのお仕事を一部肩代わりしている感じか。
    これも止めようと思ったら全員でタックルするしかない。

    この2人が、要は浅いところでのお仕事を増やしているのがBurrowの球離れが異常に良いという結果に結びついているのだろうと推測されるところ。


    というわけでQuinyonSlayのお2人におかれましては、この2名にベッタベタに張り付くことでどうかお願いします。
    クッションさえとらなけりゃ浅いパスなんか通されるわけがないんだよ。
    だからといって長いパスならいい、なんてこともないからな。
    しっかり張り付き続けていただきたい。

    なお、ChaseHiggins以外のWR・TE陣は直近2試合の合計で5回48ydという仕上がりのようなのでさほど心配しなくて大丈夫。
    と、書いてて気づいたがまるでPHIみたいだな。

 

  • ランOffenseはギャップスキームがメインで、Brown兄Zack Mossはいいパワーをお持ちなのでスペシャルな武器ではないが、効果的。
    ランDefenseにまでDBのサポートが必要になるとChaseHigginsに何をされるかわからないのでフロント7はまずランストップからでOKです。

    ちなみに、2TE隊形は結構素敵な成績を残されているようなので、この場合はプレーアクション含めて何が来るかわからない。
    わからないが、2TE隊形のときのルーキーTE Erick Allは要注意なようです。

 

  • 止め方は全然わからないが、DBがソフトにプレーした瞬間にとんでもない事態になることだけはわかる。
    とにかくプレス。
    そしてパスラッシュはスピード命なので先週のようにBlitzでDeanを効果的に使ってください。
    もしくはDeJeanでもいいよ。
    そしてEDGEはがんばれ。
    特にHuff。頼む。

 

 

 

結び

  • 絶対に@CINで勝てないPHIか、今季本拠地0勝のCINか。
    さて歴史を覆すのはどっちだ。

 

  • Anarumoのアジャスト力を考えると2Qで点を取り切ってリードして後半を終える、という無茶なミッションしか思いつかない。
    どういうつもりで敵地で+2.5なんていうオッズをつけてるんだブックメーカーこのやろう。

 

  • 書き忘れていたが、先方は先週Kick OffでリターンTDを決めている。
    WR Charlie Jonesはいいリターナー
    Purdue時代の彼はいいルートランナーだったな。欲しかった記憶がある。

    クソSTよ。
    いらんことすなよ。ちゃんと止めなさいよ。

    そしてPR誰で行くのかわからないが、Ainiasが出るようなことがあればちょっと血圧上がる。絶対落とすなよ。

 

  • なんでも先方は白トラ祭りだそうだな。
    あのユニフォームがかっこいいことは認める。
    そして調べて吐きそうになったが、あのWhite Bengalのユニフォームは2022シーズンが初出でこれまで4回あり、なんと全勝だそうで。
    そんな縁起物をこんなときにぶつけなくてもいいじゃない。
    そもそも勝てないのにあまりにも容赦がなさすぎてひどい。

 

  • 歴史がどうとかそんなことは知らん。
    NFLなんて初戦は揺り戻しがくる。これまでの長い歴史で溜まった借金6をここからの20年で完済するのだ。

    勝て。

 

 

GO BIRDS!!