鷲の巣

NFL フィラデルフィア・イーグルス(Philadelphia EAGLES)の応援ブログ

2021 Week5 @CAR展望

毎週毎週カレッジは面白いですね。
Texas A&Mのアップセットは痺れました。負けたとはいえあの前半からちゃんとアジャストして一度逆転したBAMAはお見事。

PHI的にはRattler(Oklahoma)以下QBプロスペクトが評価を落としていることで本当に美味しくないドラフトになりそう。せっかくMIAが逆噴射していい順位をくれようとしているのに。なんとかならんかね。

現時点ではS Hamilton(ND)≧CB Stingley(LSU)>DE Hutchinson(Michigan)=DE Leal(Texas A&M)ぐらい。この中で2人狙える順位につけている。それが実現したら卒倒する。今年のDALぐらいD#に全振りする極端なドラフトをやっていただきたい。

 

■Transaction
Week4の試合後のTransaction。

<OUT>
COVIDリザーブ入り:G Sua Opeta

<IN>
PSから昇格:T Le'Raven Clark

まあ両方とも大勢には影響なさそう。

 

■Injury Report
<PHI>

こんなにこのリストがすっきりしたことあっただろうか。

朗報はMailataの復帰。先週のLTの出来栄えが酷かったこともあり待望していたニュース。

唯一のOUTとなっているLane"Personal Matter"は結構深刻な様子。
詳細不明ながら出てきたニュースによると、どうやらKC戦の直前に車で地元Oklahomaに帰っていた様子。理由は"医療とかその他タブー的なものに関わるセンシティブな家族の問題"とのこと。よくわからない。
この水曜にチームのセキュリティ責任者がOklahomaからLane本人を連れ戻したようで、何人かの関係者とは会話をしたようだが結局木曜金曜の練習には参加せず。
長引く可能性もありそうだが早めに元気な姿を見せてくれることを期待しております。

もう一人"Personal Matter"で一度練習を休んだSlayについてはお子さんの出産があったとのこと。めでたい。今週はPick6ぐらいを期待しておきましょう。

 

<CAR>
光明が少し。

OUT
LB Shaq Thompson(足)
LT Cameron Erving(首)

Doubtful
RB Christian McCaffrey(ハムストリング)

Questionable
DE Yetur Gross-Matos(足首)

Doubtfulまで入れると先発が3名リスト入り。
McCafferyが出てこないのは一番助かるが、地味に助かるのはShaq Thompsonの不在。ランストップの要になってそうなアグレッシブな選手だというイメージがあるので彼がいないと中央の選択肢が増えそうな印象はあります。

Ervingは先週DAL相手の5サック献上に積極的に関わっていたようで彼でも良かったけどここのダウングレードが望めるのならそれはそれで良し。

 

■マッチアップ
<PHI Offense>
・最大の懸案がLane不在のOLの並び。この点Sirianniがなにも明かさないために推測しかできない状況だが、現地記者たちの読みはほぼ全員が左から
DillardDickersonKelceDriscollMailata

理由は"DillardはLTの方が快適そうだから"というもの。ふざけるなと言いたい。
個人的な好みで言うと左から
MailataDickersonKelceHerbigDriscoll
こっちの方が良い。絶対に良い。DriscollはRTとしてChase Youngを完封していた記憶もあるしHerbigもそれなりに経験を積んでいて信頼できると思っているし、何よりこの並びなら先週からの変更点はLTだけなので連携という点でも良いのではないかと思う次第。来年以降不動のLTになる選手にRTの経験を積ませるのは完全な時間の無駄です。
ちなみに過去にあまりにもダメすぎて前半でベンチに下げられたことがある"RT Dillard"という案だけは絶対にありません。こいつ本当に不便だな元ドラ1のクセに。
まあ何はともあれ5試合目にして4通り目の並びになることは確定。

・そしてこのパッチワークOLが対するのはこれまでリーグ2位タイの14サックを記録しているCAR D#陣。特徴は僅差でリーグ2位の40.9%を記録しているBlitz率。ちなみにこのリーグ1位は来週の相手であるTB。それに向けた練習という意味でも今週は大事。
ドロップバックの37.3%に5人以上のラッシャーを送り込んでいるこちらの比率もリーグ2位。とにかくプレッシャーをかけてくる。
その中心はHaasan ReddickBrian Burnsこの2人で7.5サックなのでチームの半分以上。

・受動対応がモットーのPHI D#と異なりあらゆるディスガイズと合わせてBlitzを送り込んでくるスタイルだが、PHIにはKelceがいる。彼の適切なアジャストでBlitzはちゃんと処理できる予定。

・LB Thompson不在を最大化したい。先週DALのElliottのランがだいぶ効いていたようだが、今週はそれよりも狙い目になっているはず。Sirianniさんへ。中央へのランをもう少し粘り強く試してください。Sandersも悪くないと思うんです。

・CAR D#の特徴として挙げられるのは、相手のNo.1WRを止められないこと。No.2に対してはリーグ1位の効率を残しているようだが、反面No.1WRへのやられ方はリーグ最下位とのこと。Hendersonの獲得もGilmoreの獲得もここを改善するためのものなのだろうが、幸いGilmoreはPAPのためたぶん来週ぐらいまでは出てこれない。チャンス。先週キャリア初の100ydsゲームを達成したDeVontaが200yds獲得する夢でも見ながら仮眠を取りたい。

・最近のSirianniの成長具合として顕著なのはWeek2でボロボロだったShort Yardの取り方。Shanahan先生の講義を受けた成果なのかこのあたりは固くなってきている様子。CAR D#はレッドゾーンを苦手にしているようなので今回の課題はレッドゾーンに如何に侵入していくか。入ってからはこれまでの成長の成果を存分に見せてください。

 

<Mailata PROBOWLへの道 5/17>
・今回は左右どっちでの起用になるかわからないが、どっちにしても相手はBurnsReddick。比較的苦手なスピード系。ケガ明けということでタフな勝負にはなろうがこのあたりを乗り越えていかないとプロボウラーへの道は拓かれない。

・あんたがいない間ランが出なくて苦労したよ。そっち方面もよろしく。

 

<PHI Defense>
・さあどうしましょうか。McCaffery次第。出てくるならいい目は出なそう。

・出ないのであれば、Dan ArnoldがいなくなったことでTEにホットラインがないことも朗報。となるとD.J. MooreRobby AndersonTerrace MarshallのWR陣への対応がカギ。McLeodの復調次第では比較的安定するであろうDB陣なのでそれなりに戦ってもらわないと困る。そしてSlayは燃えているはず。2INTでよろしく。

・上で申し上げたCARの"No.1WRへのやられ方はリーグ最下位"というスタッツだが、その31位はPHI。先週のようにTyreek Hill vs Eric Wilsonという地獄絵図がD.J. Mooreになって展開されたら泣くかもしれない。

・まあどっちにしてもこの前の2週と来週に比べればパスユニットという意味では一段落ちるはずの相手。何かしらの爪痕は残していただきたいところ。

・先週のMahomesからのINTだが、よく見るとDE Sweatの素晴らしいパスラッシュによるプレッシャーが要因となっていた。毎週毎週だがパスを止めるためにはここがカギ。

・そういう意味ではケガ人も出てLTのランクが落ちているCAR戦はサック祭りの機会。そしてCのParadisもだいぶやられていた。ここはHargraveのところ。5サック欲しい。

 

■見たいもの
・D#の成長というかGannonの成長。何か仕掛けを。積極的なプレーコールを。SirianniGannonをだいぶ厳しく追及したという不穏なニュースも読んだ。頼む何かを見せてくれ。

Hurts。先週は非常に良かったと言って過言ではないでしょう。ポンポンとパスをつないでレッドゾーンに侵入する姿には頼もしさを感じた。TEとかフィールド中央へのパスも通るようになったし。あなたに今週一番期待したいスタッツは"勝利"です。勝てるQBであるという一番のレッテルを勝ち取っていただきたい。

Gainwell。主戦がSandersであることに変わりないが、先週のレシーブ面での貢献は著しかった。相手のLBが弱っているようなので、別にDeVontaより目立っても良いよ。

 

負けてもそれなりに速やかに心の整理をつけて良かった点を見つけられるほどには慣れてきた。良くない気がする。

CAR最大の武器がない可能性がある今、書いていくと勝てそうな気もしてきた。こういうタイミングで負けるのは一番心によくない。

公式パワーランキングで言うと先方は14位で当方は25位。

だがアップセットは心躍るものだということを再確認した。勝ってくれたまえ。

 

GO BIRDS!!

2021 Week4 vsKC感想

個人的にいま一番観戦が楽しくて、SBに行ってほしいチームはLAC。おっさんQBとかMahomesは観戦者として見飽きたところがあります。

LACを推す理由がJustin HerbertBrandon Staley。MNFでのStaleyGus Bradleyの上手同士の掛け合いはなかなかしびれるものがあった。
そして、たった5年前までNCAA Division IIIで指導していたのが、才能あるコーチたち(Vic FangioSean McVay)にその才能を認められてNFLチームのHCにまで上り詰めたStaleyに言わせると、"ランゲームはD#にブロックの処理とかタックルを強いるという点でパスより圧倒的にフィジカルであり重要な存在"なんだそう。

各所から絶賛されているこの思想の対極にいるのが我らがPHIのOffense。

個人的にはStaleyの考え方に大賛成だし一刻も早くゴリゴリのランオフェンスをPHIでも見たいところではありますが、いかんせん思想の話になるので、Andy Reid以降ChipPedersonSirianniと、Chipだけ若干毛色は異なるが、パスハッピーな思想を持つHCを選び続けているPHI首脳陣にこのあたりを期待するのは無理なのでしょう。ユダヤ系に転向を期待するのは土台無理な話。

ではそのチームにあって何を楽しみにするかというと、その路線での成長。それさえ見えればそれだけで良いというところはあります。
そしてKC戦ではそのあたりがふんだんに見えたので敗戦のなかでもそれなりに満足度は高い。それと同時に全く成長が見えないやつへの苛立ちも。

開幕前には問題なく負けを織り込んでいた相手ではあったが、先方もかなり苦戦続きだったので勝機というものはチラッと見えていた。全く活かせなかっただけで。

 

結果:PHI 30-42 KC

分水嶺だと思っていた30得点を達成したが勝てなかった。というか最後の7点は本当に蛇足だったので実質23-42のほぼダブルスコアです。

 

■主なスタッツ
<Offense>
投げる人
#1 Hurts:32/48(67%)387yds 2TD 0INT LG37yds レーティング105.1 サック3回29yds

走る人
#1 Hurts:8回 47yds(Avg. 5.9yds)LG 12yds 0TD
#14 Gainwell:3回 31yds(Avg. 10.3yds)LG 13yds 1TD
#26 Sanders:7回 13yds(Avg. 1.9yds)LG 5yds 0TD
#18 Reagor:1回 12yds(Avg. 12.0yds)LG 12yds 0TD

捕る人
#6 Smith:7/10 122ydsAvg.17.4yds) LG 37yds 0TD
#86 Ertz:6/8 60yds (Avg.10.0yds) LG 19yds 0TD
#14 Gainwell:6/8 58yds (Avg.9.7yds) LG15yds 0TD
#88 Goedert:5/5 56yds (Avg.11.2yds)LG21yds 1TD
#26 Sanders:3/3 34yds (Avg.11.3yds) LG18yds 0TD
#16 Watkins:3/7 33yds (Avg.11.0yds) LG18yds 0TD
#84 Ward:1/2 15yds (Avg.15.0yds) LG15yds 1TD 
#18 Reagor:1/1 9yds (Avg.9.0yds) LG9yds 0TD

<Defense>
パス:24/30(80%)278yds 5TD LG44 1INT レーティング131.0 サック1回7yds
ラン:32回200ydsAvg.6.3yds) LG24yds 1TD

 

<Special Teams>
蹴る人
#4 Elliott(K):FG 3/3 LG 31yds(100%) XTP 3/3(100%)
#8 Siposs(P):出番なし

走る人
KR Watkins:2回14yds(Avg.7.0yds)LG 14yds 0TD
     Reagor:1回44yds(Avg.44.0yds)LG44yds 0TD

 

<Penalties>
Offense:5回30yds
Defense:4回19yds
ST:なし
合計9回49yds

 

■悪かった人たち
Gannon(DC)
2試合で73回360yds走られました。1970年代でしょうか。
ヤードはともかく回数が問題。とにかくランが止まらないしパスももちろん止まらない。ランがコンスタントに5ydsぐらい出る以上オフェンスは事故が少ないそっちを選びますよね。

これにてめでたくランディフェンスはNFL31位になりました。最下位はトータルD#も最下位のSEAですが先方は4TO取ってるのでやっと初INTを(あろうことかEric Wilsonが)挙げた2TOのPHIと同列ではない。

Schwartz時代も退屈で死にそうだったが、あいつはあれでもスタッツは残していた。あれよりも退屈でスタッツも残せていないDCに出逢ったのは久しぶりです。
Jim Johnson以来悪いD#を見る機会が少なかったのでこちらのストレスはなかなか。

この試合については最後のニーダウンを除くKCのドライブは7回。うちINTの1回を除く6回がTDでフィニッシュ。全部70yds以上のドライブ。3rdDOWNは10回中9回成功90%の効率。

たぶんだがGeorgia大のD#を丸ごと連れてきた方がまだ止まる。何もしてないのと一緒。

具体的にどこが悪いのかよくわかりませんが、SFはずっと2Highで同じように構えているし、3rd&2で2SFが15ydsラインにいるのを見た。Blitz比率は32位の10.8%。Eric WilsonTyreek Hillにマッチアップさせるとか常人の思考からは出てこない。

スキームの問題なのか選手の問題なのかよくわからないが、早く何とかしていただきたい。OffenseはさておきDefenseについては開幕以来成長らしきものが一切見えておりません。

Fletcher Cox
開幕以来あまりにもスタッツを残せていないので最近ちょっと話題に。ダブルチームを食らうことが多いのでやむを得ない部分もあろうが、といって全部がそうではない。
シングルでRGの6巡ルーキーのTrey Smithにがっつりブロックされているのを見た。スキームの問題なのか何なのか。隣のHargraveが良いのでDT陣としては良い印象が強いがそろそろ本気出してくださいませ。

LB
もう無理だよ。WilsonSingletonも見てられない。このランストップも遅いしパスカバーにも無力なコンビは見飽きた。
T.J. EdwardsDavion Taylorで行った方がまだバランスが良いと思うのは私だけでしょうか。諸悪の根源がGannonなのは言うまでもないが、2人を起用していただいた方がまだ諦めがつくというもの。
あとSAMのAveryとかPatrick Johnsonとかは本当に必要なのか?普通のLB入れた方がよくはないだろうか。

DE
Josh Sweatに96番のクラッチペナルティ病がうつったのか。ああいうオフサイドはやめなさいよいい加減。96番は安定のラフィングザパサー。はいはい。
ちなみに取り消されたSweatのサック、イリーガルコンタクトかなにかの反則だったが見返したらオフェンスが突っ込んでただけだろうよ審判。まあGainwellファンブル見落としていただいたのでこれはこらえます。

Andre Dillard
先週は割と良かったように見えたが、Chris Jonesには瞬殺されるし相変わらずランブロックはノーパワーだし。Hurtsが気を利かせてGainwellにパスを通したから事なきを得たがキサマの内と外のGapからディフェンダーが両方素通りするとはどういう了見か。なにかはしてくれよ。

 

■良かった人たち
Sirianni
TEの使い方が素敵でした。PAの使い方がよかったですね。フィールド中央もよく使えていたしキャッチアップでもあまり焦らずにコールできていましたね。成長成長。

1stシリーズのFG前の不可解なTOだが、あれはDelay of Gameの反則を避けるためにHurtsがTOを取ったところ、Sirianniは反則が取られたと思ってFGユニットを送り込んだのだとか。ミスコミュニケーションというかちゃんと把握しときなさいよとは思うが、まあこの辺は成長痛の一環ということで。

Jalen Reagor
キックオフリターナーとして44ydsのいいリターン。元よりWatkinsのKRには不満しかなかったところ、今後はReagorで行きましょう。肝心のパスレシーブは1回だけ。ということでReagorの最高到達点はTed Ginn Jr.の下位互換という結論が出ましたね。今後もオフェンスではエンドアラウンドとかスクリーンをメインに。STがメインでよろしく。

Jalen Hurts
全部自分で何とかしようという姿勢が少し薄まったのか割とリリースがスムーズだった印象。単にKCのD#がソフトだった可能性はありますが。
彼の先発8試合時点でのスタッツが結構すごいというような話がちらちら出てますが、それは薄弱D#とのセットでの話なので信用には足りない。
パサーとしての能力で何かを打開したシーンを見ていないのでフランチャイズQB確定はまだまだ出せないが、まあ良くなってはいるんでしょう。
ポケット内での落ち着きのなさはまだ残るのでもう少しOLを信用してはいかがか。

DeVonta Smith
はいプロボウル。それは言い過ぎにしても初の100ydsゲームおめでとう。リリースのスムーズさとブレイクの切れ味と捕球レンジの広さ。素晴らしい。この調子でよろしく。

Jack Driscoll
想定なんて一切していなかったLane Johnsonの離脱とインアクティブによりIR明けで急遽RT先発。その割には良かった。というか致命傷にはならず。むしろ先発2試合目の左側のあいつに比べれば上出来。今後もこういうシーンはよくあると思いますので準備よろしく。
ちなみにLane Johnsonの欠場理由"個人的な事情"についての詳細は明かされていない。本人は水曜に合流したっぽいので木曜の練習から参加する可能性はあります。何事もなければいいんですけどね。

その他OLで言うと今週からLGに入っているLandon Dickersonは割と良かったと思います。ランブロックについてKelce先輩に怒られているところを見たからまだ完璧にはほど遠いんでしょう。がんばってください。

早ければ来週からMailataが間に合うっぽいのでランオフェンスはもう少しましになるでしょう。この点は楽しみなポイント。

 

Week5からはNFC南との連戦。@CARとTB。TBとはサンデーナイト。スケジュール組んだやつは頭おかしいのか。虐殺される未来しか見えないのに。
とはいえまずはCAR。
このDefenseの体たらくが続く限り勝てる相手なんか見つけられそうにないが、ここで負けるとTBのあとのLVまで連敗が6まで伸びることは必定。その後はDETとの決戦。
というか最下位なのにスケジュール厳しくないかい?

その試合への期待とかは改めて。

2021 Week4 vsKC展望

先週の敗戦後に体調を崩したAndy Reidの帰還。
馴染みのチーズステーキでも食べて体調治してください。長生きしてくださいよ。

そしてたぶんKelce兄弟最後の対戦。非常に写真映えする兄弟のため、またいい写真をお待ちしております。

 

■Transaction
Week3の試合後のTransactionをまとめて。

<OUT>
IR入り:G Isaac Seumalo・S K’Von Wallace
開幕以来評価を爆上げしていたSeumaloが無念の負傷でIR入り。シーズンエンド。
残念ではあるが、こっちはOLの負傷に慣れてるもんで、代役になろうHerbigの成長が楽しみなものである。Tothでもいいけど。

<IN>
IRから復帰:T/G Jack Driscoll・CB Josiah Scott
PSから昇格:G Sua Opeta
Opetaの昇格がよくわからないところで、現在OLは合計10名体制。
Driscollは多分右サイドでの起用となるのではないかと思っているが、RGに誰が入るかはよくわからないところ。
スターターの離脱はつらいが、このあたりの去年経験を積んだメンツの復帰は数少ないうれしいニュース。

あと、PSの出入りなので上には記載しておりませんが、TE Richard RodgersがひっそりとPSからカットされております。

 

■Injury Report
<PHI>

MailataだけがOUT。2週連続OUT。穴埋めという点ではDillardがそれなりの出来だったのであまり痛みはないが、ただただ悲しい。

それ以外は綺麗。昨年12月にACLを断裂したS McLeodがいよいよ復帰すると見られているのは朗報。

 

<KC>
もうちょっと手加減してくれてもいいと思う。

OUT
CB Rashad Fenton(脳震盪)
DE Frank Clark(ハムストリング)
CB Charvarius Ward(四頭筋)

Frank ClarkのOUTはうれしいが本当はこっちのIOLの状況的にChris Jonesの方が間違いなく出てほしくなかった。完調っぽい。つらい。

 

■マッチアップ
<PHI Offense>
・昨シーズン16試合で14通りの先発OLの組合せを披露するというNFL史に残る金字塔を打ち立てたPHI。今年は4試合で3通り目のOLの組合せということで昨シーズンの記録の塗り替えを図る。

・現地予想では左からDillardDickersonKelceHerbigLaneというもの。RGのところはDriscollの可能性もある。
本来ならラン1回平均5.4yds(リーグ30位)を許すという苦しみ方をしているKCに対してゴリゴリのランオフェンスで進めて行きたかったところだったが、OLが新体制になることでどうなるか。先週ボールタッチが異常に少なかったRB陣は非常にフレッシュな状態だと思われるのでここで勝機を見出したいところ。

・Sirianniさんランのコールをお願いします。先週のように3回ということはやめてね。

・サックもKCは3試合で4回ということで苦しんでいらっしゃる様子。

・というかKCはD#が猛烈に足を引っ張っているようで、パスD#もリーグ最下位近辺。
特に苦労しているのがRBへのパスということのようなので、フレッシュなRB陣は大車輪の活躍をお願いします。

・KCは2TEの隊形に対して平均7.1ydsを許しているそうな。チャンス。Week2ぐらいから少し減っていた2TE隊形だが、ここで大解放していただければGoedertがやってくれるでしょう。

・WR陣で言うとWatkinsには今週も期待。Hurtsの復調と合わせて割と軽い相手にどこまでできるのか。

・Sirianniさんにおかれましては、先週同様追いかける展開になる時間帯が多いと思われるので、ここで成長を見せていただきたいところ。焦って自分を見失うことがないようにお願いします。

 

<Mailata PROBOWLへの道 4/17>
今週も休載。忘れてたけど2~3試合の欠場は仕様です。
PROBOWLへの視界はだいぶ不良気味。

 

<PHI Defense>
Patrick Mahomes。あのWR陣と合わせてどう止めたらいいのかさっぱりわかりません。

・たぶん、ゆるふわゾーンカバレッジが答えではなさそう。

・だけどマンツーマン比率を増やしただけで解決するとは思えない。

・ヒントはLACの2INTでしょう。見てないけど何かが転がっていると思うので見習ってください。

・絶好調DTのお二人には今週も引き続きご活躍を祈念します。LG Joe Thuneyを除いて若いOLが相手なので経験の違いを見せつけていただければ。

・パスラッシュ的な意味ではSweatの出番が増えることを期待してます。相手は同期のLT Orland Brown

・TE Travis Kelceの扱い。Kittleはそれなりに封じられたが先週のDALのSchultzのやられ方はなんだったのだろうか。ここを放置すると大出血の恐れがあるのでS Harrisなりをしっかり貼り付けていただきたい。

・先週やっと出たが、いまだターンオーバーは1つ。ボール奪取は大事。お願いします。

・結構な出番を与えられているのにDefenseのスタッツを何一つ残していないのがDE Ryan Kerrigan。そろそろエンジンをかけていただかないとEric Wilson率いるハズレ補強フレンズの一員になってしまう恐れがありますのでご注意ください。

 

■見たいもの
・ペナルティの削減。

・ランプレー回数の増加。Sirianniの先週の言い訳によると、"RPOもランだ"とは言っていたが、デザインしてRBに持たせるプレーがKCに効果的だと思うとここを増やしていただきたいというのは明確な指標。上述しましたが、追いかけるシチュエーションでのプレーコールというのも含まれます。

・D#のターンオーバー。というかINTを見てみたい。

・DEのサック。まだ見た記憶がない。Sweatさんにおかれましては大金を稼ぐに相応しい活躍というものをそろそろ見たい。

・たぶんそれなりに得点できないと勝てない。Week1のように4TDを期待してもいい相手だと思ってますので30点取れるかどうかが分水嶺になりそうな予感。

・外野がまあまあうるさくなってきた。KC相手に何かを見せられれば黙らせられる可能性はある。負け越しているのに公式パワーランキングが6位の相手なので期待値が高いわけではないが興奮する内容を見せていただければ結構。

・この状況におけるファンの正しい姿勢としては、ハードルを下げて負けることに慣れるか、アルコールを大量に仕入れるかだ、というのが現地の賢明なファンの見解。同じ気持ちだが月曜早朝に見せつけられるJAPANのファンとしては前者で乗り切っていくしかないという心境です。

・いろいろ書いたがとにかく頑張れ。

 

GO BIRDS!!

2021 Week3 @DAL感想

ランで辛抱強くDLを疲れさせてたまらず上がってくるLBの裏を狙っていけばなんとかできるのではないかと思っていたことを全部向こうにやられた。
3Qの頭のシリーズで懸念していたDiggsにPick6を食らった返しのシリーズがパス3回で終わったところでゲームセットと見做して観戦終了。以降はガーベッジタイム。

 

結果:PHI 21-41 DAL

 

DAL相手にこの結果なので現地は当然揉めている様子。というよりうるさい。
確かに試合内容も試合運びも酷かったけどほぼルーキーQBでやっているのだし完璧じゃないのは織り込み済み。それをフォローするべきプレーコーラーもルーキーなのでそこが難しいのも想定の範囲内

織り込み済みとか想定内とか言っているが、これも先週の敗戦からアジャストしたもの。とはいえ言いたいことはある。

しかしたまには見返す気力が湧く負け方ができないものか。

今週からスタッツに1項目追加しました。

 

■主なスタッツ
<Offense>
投げる人
#1 Hurts:25/39(64%)326yds 2TD 2INT LG41yds レーティング86.1 サック2回23yds

走る人
#1 Hurts:9回 35yds(Avg.3.9yds)LG9yds 0TD
#26 Sanders:2回 27yds(Avg.13.5yds)LG24yds 0TD
#14 Gainwell:1回 2yds(Avg. 2.0yds)LG2yds 0TD

捕る人
#88 Goedert:2/4 66yds (Avg.33.0yds)LG38yds 0TD
#18 Reagor:5/8 53yds (Avg.10.6yds) LG24yds 0TD
#86 Ertz:4/7 53yds (Avg.13.3yds) LG27yds 1TD
#16 Watkins:2/2 46yds (Avg.23.0yds) LG41yds 0TD
#14 Gainwell:3/4 32yds (Avg.10.7yds) LG19yds 0TD
#6 Smith:3/6 28yds (Avg.9.3yds) LG19yds 0TD
#26 Sanders:3/4 28yds (Avg.9.3yds) LG19yds 0TD
#35 Scott:2/2 5yds (Avg.2.5yds) LG9 0TD
#84 Ward:1/1 15yds (Avg.15.0yds) LG15 1TD 

 

<Defense>
パス:21/26(81%)238yds 3TD LG44 0INT レーティング143.3 サック4回18yds
ラン:41回160yds (Avg.3.9yds) LG13yds 2TD

 

<Special Teams>
蹴る人
#4 Elliott(K):XTP 3/3(100%)
#8 Siposs(P):6回258yds(Avg.43.0yds・NET40.8yds)LG50yds Inside20:2

走る人
PR Reagor:3回▲2yds(Avg.▲1yds)LG5yds 0TD
KR なし(Touchback7回)

 

<Penalties>
Offense:6回45yds
Defense:6回31yds
ST:1回10yds
合計13回86yds

 

■今すぐクビになるべき奴
96番
どんな罵詈雑言も足りない。贔屓の選手にここまで悪い感情を抱くのはこいつが初。そして最後になるでしょう。
日本には未だにこいつをカットしたという情報はまだ届いていないが。

観戦していて一番ストレスが溜まるのはアホなプレーを見せられたとき。
振り返ると2Q最初のDALのシリーズ。75yds(TD)・74yds(Down)・50yds(TD)とボールを持たれるたびにロングドライブを重ねられた結果、DALのボール保持時間が11:17に達した1Qを終えて、全く解決策を提示できていなかったPHI D#が先方のホールディングもあって青息吐息となりながらようやく敵陣で掴んだ3rd&7のチャンス。
観ていて本当に勝負どころだと思った。

はいオフサイド。96番。5yds罰退。3rd&2となりあっさり更新。
結局そのシリーズも7:50かけられて65ydsドライブされTDでフィニッシュ。
この時点で7-20。あのOffenseの状況を考えるとこの試合は実はもうこの時点で終了していた。
SF戦の4Qのパーソナルファウルに続いて2試合連続でこいつの反則が致命傷となり敗戦。
おまえ脳ミソ入ってんのか?

さて、"説明責任"を重視するHCとチームはこいつをどう処遇するのか。

繰り返すが、まだカットの報は届いていない。
こんな奴を見させられるためにゲーパスの金を払っているわけではない。

 

■悪かった人たち
Sirianni(HC)
毎週毎週反則が多い。
今週も13回の反則を積み上げて3試合合計でリーグダントツの35回。
罰退ydsトップはLACに譲るもののこれはリーグ2位の232yds。Offenseで苦労してるところにこれだけの十字架を背負うと勝てるわけがない。
何度も申し上げるがこれは統率の問題。プレーコールの巧拙は全く関係がない。
プロ入り以来性懲りもなく勝負所で致命的なペナルティを繰り返すあのボケナスを起用していることもあなたの選択です。

Sirianni(プレーコーラー)
上のスタッツを見ていただければわかるし観戦していても苛立ちを止められなかったが、現地で問題になっているのが、"3回しかランをコールしなかった"というところ。

擁護するのであれば、3試合目にして初めて序盤から追いかける展開になった。だとしても2ポゼッション以内とかなら落ち着いて当初のプラン通り組み立てて問題ないと思いますけどね。Defenseの疲弊は明らかでしたしOffenseの仕事として時間を食うということも必要だったと思うのです。

まあこれ以上は言わないが、初戦のあの組み立てができるのであればあれをもう一度再現しようとしたらいいと思います。
SF戦でのWatkinsへの91ydsボムから急にドデカイのばかり狙うようになった気がする。あの気持ちよさでちょっとおかしくなったのかな?という印象。
できないことを注文しているのではないのです。
今一度ネジを巻いて、散々叩かれているなかではあるが成長していってくださいませ。

Gannon(DC)
まあね。戦力不足ですよね。わかりますよ。
PHIの強力DT陣に対してDALのIOLは徹底してダブルチームで臨んできていた。であればフリーになるはずのLB陣がもう少しちゃんとプレーすることで2ydsゲインぐらいに済ませられたはず。それが軒並み7ydsぐらい出るのだから手の施しようがない。あれにBlitzを入れだすとPAが止まらなくなるのはよくわかる。
だけどBoxにS Harrisを上げるような対処がやや遅かった気がします。

この3試合を見て、あまり引き出しがないように見受けられるのでちょっと不安になってます。DLの個人能力に託しすぎというか。
次戦はあなた次第。

Hurts
ちょっと球離れが悪すぎる。細かいタッチが粗いのは織り込み済みだとしてもタイミングが遅いのは困る。
DeVontaのスタッツが伸びないのもセパレートヤードがまたしても1.56ydsという低い数字になっていることも多分Hurtsがデザインされたタイミングで投げられていないことが原因ではなかろうかと睨んでいるところ。確認はしていない。
負けるのは良い。成長が見たいのです。

Eric Wilson
あんたは"下手"という理由だけでもう見たくありません。プレーリード遅いタックルできないパスカバーが上手いわけでもない。何ができるのかね?

Dickerson
あなたには試合前に"同期としてOsa Odighizuwaには負けるなむしろこいつしかおらん"と申し上げたはずです。きれいにやられてましたね。
まあキャンプほぼ全休からの2週目ですのでなにも言いません。ただ、悪かったね、というだけです。

Wallace
2Highで構えてるのになんでディープが空くのかね。しかもケガするし。経験できるスナップ数とか練習の回数が少ないから要所でやられるという悪循環に陥っているようですね。IRにも入ったようですしゆっくり治してください。
懸案のSは来年1巡で補強するのでそのまま行方不明になっていただいて結構。

 

■良かった人たち
Javon Hargrave
最高。毎週毎週最高。今週は4ソロタックル 2アシスト 2サック(8yds)1ロスタックル 2QBヒット 1ファンブルフォースの出来。
勝ってれば週間MVPまであったのではないかという素晴らしさ。キャンプから順調とは聞いていたがまさかオールプロ1stチームレベルで仕上がっているとは。
ケガにだけ気を付けてこのまま突き進んでいってください。

Fletcher Cox
衰えたかな?とか思ってたけどConnor Williamsレベルであれば片手で充分なんですね。DT陣は本当に素敵。

Quez Watkins
あまりセパレートできてなかったようですがやはり爆発力は大したもの。この調子で。

Dallas Goedert
空くだろうと思っていたLBの裏を横切る感じのでいいのがありましたね。もう少し上手く使ってあげたいとは常々思っているんですけどね。

Andre DillardというかJeff Stoutland(OLC)
見ている限り思いのほか安定していた印象。素晴らしい。この調子でお願いしたい。
中位の指名権が取れれば御の字です。

 

■過去の話
Sirianniへの批判が止まないが、落ち着け単細胞アメリカ人ども。
HCとしてもプレーコーラーとしてもこいつはまだルーキー。
同じ境遇にあったのが1999の偉大なるAndy Reidとリング獲得前年である2016のPederson。

1999は完封負けも含む開幕4連敗で幕を開けているし、2016は序盤こそ順調に進んだものの終盤に5連敗があった。

そんなもんでしょう。いきなり上手いこと全部進むなんてことはない。
加えてこのサラリーキャップの状況もあればこの程度のアップダウンは覚悟の上だったはず。
批判は結構だけど潰さない程度でよろしく。

2021 Week3 @DAL展望

前年地区最下位チームにふさわしく今季2試合しか組まれていない夜の試合が早速Week3に。対DALのMNF。先方の本拠地開幕戦ということがだいぶだるい。

 

■Injury Report
<PHI>

Mailataが木曜の練習で膝を負傷してOUT。MCLの損傷でIR入りは不要っぽいとのこと。楽しみを奪われた。
その穴は元ドラ1のDillardが埋める予定。これがきれいにハマった場合、PHIでの将来はないが、シーズン中盤以降に向けてトレードでどこかのコンテンダーが拾ってくれる可能性が出てくるため、彼にとっても大きなチャンス。PHIファンとしても対価を得るために活躍を期待している。

その他、McLeodは結局Week3も出場不可。限定ながら練習はしているのでそろそろ出てきそう。Bostonが謎のQだが大勢には影響なし。

COVIDリザーブに入っていたErtzは回復したので出場可能。

 

<DAL>
こちらはちょっとかわいそうな状況。

OUT:
OT Ty Nsekhe(病気)
DE Dorance Armstrong(足首)
DE Carlos Watkins(膝)

Doubtful:
S Donovan Wilson(股関節)

出られないのは2枚目以降だと思われるが、その他IRに山のように積みあがっている状況。主なところでいうと
DE DeMarcus Lawrence
WR Michael Gallup
DT Neville Gallimore
CB Kelvin Joseph
そしてCOVIDリザーブにS Keanu Neal。同じくCOVIDリザーブに入っていたDE Randy Gregoryは出てこれる様子。

肋骨にひびが入ったCooperも出場予定。

去年のPHIのことを考えると同情を禁じ得ない。

 

■マッチアップ
<PHI Offense>
・OLがWeek2の先発から2人変わるという緊急事態。RGはDickersonが先発。今時点ではたぶんHerbigの方がいい仕事するんだろうが、ここは長期的な育成ということで文句なし。急遽出場した先週の試合では特にDTに入った時のArik Armsteadにベコベコにやられていた印象があったが、いま見通せる範囲でDALのDL陣にそこまでやられそうな感触はない。やられるとしたらDT Osa OdighizuwaもしくはLB Micah Parsons。どっちもルーキー。ここは同期として負けられない戦いになります。しっかり勝っていただきたい。

・心配なのはLTに入るAndre Dillard。予想されるマッチアップはCOVIDリザーブから復帰したてのDE Randy Gregory
先週のSF戦にしてもMailataはほぼほぼアイランドでDEの対処を任され、そしてその期待にほぼ完璧に応えていたこともあり、ここのやられ方ではプロテクションアサイメントの全体を変える必要があるところ。失礼だがGregoryが1試合複数サックするような印象はあまりないが、自身の価値を高めるためにもしっかりやっていただきたい。
OLCのStoutlandはキャンプでのDillardをそれなりに評価していたようなのでその成果を存分に示してください。ケガしてもTothが控えているので心配なく最初から飛ばしてください。

D-Law不在の影響でParsonsがDEに入ることが多い今、DALのDefenseでどこが弱いかと聞かれると、それはLB陣かとお見受けしている。高額投資しているのにかわいそう。
Leighton Vander Esch(以降LVE)とJaylon Smithのコンビはまだ25歳と26歳という年齢だが度重なる負傷でおかしくなっちゃったのかちょっと遅くなった印象。
LAC戦では特にスロットレシーバーがフィールドを横切る系のものに全くついていけない印象があったのでこのあたりをうまく使いたい。

・ここまでスタッツなしのGreg Wardの主戦場はここ。

Parsonsの映像見たが、インサイドムーブが上手い。速い。RTのLaneにはここまであまりいい印象がないが、"Hurtsはヒットリストに入ってる"と発言するなどのぼせ上ったこの若造にやられることのなきようお願いしたい。しっかり消してください。

Hurtsはもっと球離れを早く。なにやらちょっと欲張りで奥ばかり見ている印象があるので、手前のレシーバーもよく見るように。浅いゾーンで速いWRたちにスピード勝負を挑ませたらある程度はゲイン出来そう。

DeVontaの先週のセパレートヤードは1.19yds。リーグアベレージが2.88ydsとかでかなりベタベタに付かれていたもの。SFはマンツーマンの比率が高かったとのことで、もしかすると(現在の)DeVonta封じに一つの解を提示された可能性がある。
これは彼が超えるべき壁。おそらくマッチアップはBAMAの先輩・Trevon Diggsになるだろうことが考えられる。2年目にしてだいぶ成長された感があるので今週もしんどい戦いになりそう。

・とはいえDeVontaの裏で先週のセパレートヤードが4.94ydsだったWatkinsがガラ空きになる予定。Hurtsとは息も合っているようなので今週も頼みます。

Dan QuinnがDCに就任した今季のDAL D#は、Week2終了時点でリーグ26位の喪失ydsながらターンオーバー奪取数の6はリーグ1位。我が軍とは全く逆の思想をお持ちのようで。どっちがいいのかは好みによる。個人的にはDan Quinn派。

・結局今週もHurtsに負うところは大きい。先週は欠点でしたね。今週はいかがか。
ターンオーバーにお気を付けください。

 

<Mailata PROBOWLへの道 3/17>
今週はMailata欠場のため休載。一歩後退。

 

<PHI Defense>
・DALで一番厄介なのはOL。RTのCollinsがお薬のため出場停止中。そこに居座るのがTerence Steele。ここは本来Brandon Grahamのお仕事だったはずが、悲しいアキレス腱断裂があったので多分Ryan Kerrigan。対DALも慣れたものなのでここは心配していない。しっかりプレッシャーをかけていただきたく。

・僭越ながら1つKerriganにアドバイスしておくと、Steeleインサイドムーブへの対処が下手なように見受けられるので、外からのラッシュを意識させておいて勝負所でインサイドムーブで仕留めていただく、という単純な方法はどうか。RG Zack Martinは多分Cのフォローの方に忙しいはずです。

・31回198ydsと先週大爆発のDALのRB陣。そのうち13回109ydsを走ったTony PollardにエースRBが代ったのかと思っていたが、内情はちょっと違いそう。
使い分けというほどのものではないのだろうが、BOX内はElliott・BOX外はPollardがそれぞれ得意だということのよう。
アタッキングポイントごとに言うと、
Tの内Elliottが7回47yds(Avg.6.7yds)・Pollardが4回15yds(Avg.3.8yds)
Tの外Pollardが9回94yds(Avg.10.4yds)・Elliottが9回24yds(Avg.2.7yds)
というデータ。
たぶんInsideを走るのが上手いElliottのスピードとかが衰えたのでオープンに持ち出せなくなった、ということではなかろうかと推察する。

・とはいえ個人的に怖いのは、コンスタントにInsideを衝かれてゲームを作られる可能性があるElliottの方。Pollardはオープンでロングゲインしているプレーはあったが、ブロッキングを無視しているものもあったのでCBたちがちゃんとタックルできれば大ケガにはならなそう。うちのCBたちがオープンタックル下手だということは無視しているが。

・Insideを潰すうえで一番の狙い目は2年目のC Tyler Biadasz。DALメディアも彼とCoxもしくはHargraveのマッチアップを非常に心配しているようだが映像をみた私も同じ気持ちです。相対的にあのOL陣においてはここが一番の攻めどころ。ここをぐちゃっとやることで全部壊していけるのではないでしょうか。

Coxが病み上がりなので期待はHargrave。頼んだ。

Lambの本格化が間近。許しがたい。CooperSlayが消すとしてNelsonMaddoxLambに集中してください。ありがたいことに今週はGallupがいませんので。

・サックも見たいが、そろそろターンオーバーが見たい。

・Gannonさんにおかれましては、あのLBたちにプレーリードをさせてもいい結果にはならないと見受けられるのでBlitz要員としてあいつらをあの壁にブチ投げていったら良いと思います。

 

■見たいもの
勝敗予想は虚しくなるのでしません。

・毎週毎週ペナルティが多すぎる。Week2終了時点で22個は確かリーグ最多。統率が取れていないのは弱いチームの特徴ではないでしょうか。まずはここから始めましょう。

・2022ドラフト組で欲しいと思えるQBが一人も見つけられない今、一番欲しいのはHurtsでいけるという確信。

・見たいものは、敵地でDALに勝つところです。というかこのケガ人の状況で勝てなければ今年は厳しい。敵地で向こうが開幕戦とか関係ない。勝て。

 

BEAT DALLAS!!

悪夢の敗戦にもあった良いところ

GIFにして貼り付ければ良いのだよ。
そんな天啓があった。

 

■Week2の振り返り
負けた試合の悪かったところを振り返るなんて当事者じゃないんだからやってられない。

ということで良かったところだけを振り返っていきたい所存です。映像で。

 

<良かったところ>
うちの左サイドは強い
BOX内の相手のメンツを軽くしているので比較的やりやすいランプレーではあろうが、見てほしいのはうちのLGとLT。あとC。非常によろしい。
LGのSeumaloはこの2試合で評価を爆上げ中。

 

うちの左サイドは強い
繰り返します。
Mailata電車道に乗ってはいけない。危ないですからね。こうなります。
あとCもね。RGのDickersonもいいね。Laneはちょっとサボりすぎですかね。
いや良いね。酒が進む。

 

Goedertの集中力
タイトウィンドウどころじゃないスペースでのGoedertの競り合い。
ここに投げるのはどうかと思うが捕ったGoedertはただただお見事。契約延長待ったなし。

 

うちのOLは走れる
まずは器用なTE Goedert。このプロテクションやられたフェイクはやられ慣れた人間にしか醸し出せない風情。その後のランアフターキャッチも良し。
そしてOLC Stoutlandに教えられたようにちゃんと3秒プロテクションしてから走り出す可愛いLT Mailata(3秒かどうかは知らない)と、彼を追い越しちゃったC Kelceの機動力。
RGのDickersonは急遽出場したこの試合において、やられ方こそ派手だったがこういう機動力とかしつこさとかは素敵。ガシガシ成長していっていただきたい。
一番のつまみはDT Kinlawと対したLG Seumalo。これは素敵。背中を使った通せんぼ。

 

良いプロテクション
まあプレッシャーは4枚だし問題のBosaにもヘルプはいれてるし彼もどっか行っちゃったがこれはDickersonがナイス。
願わくばHurts君におかれては走らずにもう少し粘ってほしかったけどね。理想はもう少し早くターゲットを見つけてほしかったところ。

 

<気になったところ>
・試合中に何度か見た気がする、下の映像のようなDE浮かしのオプションプレーでLB特にWarnerがEdgeに上がってきてハンドオフせざるを得なくなったプレー。
アサイメント負けといえばそれで終わりだがちょくちょくあったのが気になる。こういう守られ方が増えてHurtsの足を封じられるとちょっと困る。
理想としてはアライメントの時点でオーディブル入れてほしいところ。

 

今週は以上です。
Defenseにも良いプレーはもちろんあったし見つけたけどこれを1つ1つ全部拾っていってGIFにするのも少ししんどい。

 

Transaction
ありません。

 

■木曜のケガ人
非常に良くない。CoxRidgewayが病気。たぶん両方COVID関係ではないんでしょうけど。
DT2人が完調じゃないとなるとあのOLに対するのはしんどかろうと思いますので早く良くなってほしいところ。
季節の変わり目ですのでおじさんたちはあったかくして寝てください。

細かいニュース

期待していたTransactionのニュースはなかった。
だから理由を考えて納得しようとしたが、理解はできてもやはり納得まではいかない。

 

■Transaction
詳細不明だったBrandon Brooksのケガは大胸筋の損傷かなにか。シーズンエンドにはならないものだったようだが当面は出場不可とのことでIR入り。

そして突然飛び込んできたZach ErtzのCovidリザーブ入り。陽性反応が出たことによるもののよう。ワクチン接種済みとのことでもしかしたらMNFには出られるかもとのこと。これによってお馴染みのあの人が帰ってきました。

<OUT>
DE Brandon Graham:アキレス腱断裂でIR・シーズンエンド
G Brandon Brooks:大胸筋でIR・復帰可能
TE Zach Ertz:Covidリザーブ

<IN>
G Jack Anderson:BUFのPSから強奪(Activeロスター
TE Richard Rodgers:ストリートから拾得(PS)

Ertzの状況によりRodgersがどうなるかは変わるということでしょう。MNF出場も十分あり得ると思っておきます。Rodgersの代わりにC Criderをリリースしております。

新顔がG Jack Anderson
Texas Tech出身でこのドラフトの7巡236位指名でBUFへ。STで大失態を犯したドラ4McPhearsonのカレッジ時代のチームメイト。
高校時代はOTとCでプレー。OGの4-starリクルートとしてAlabama以下20を超えるオファーがあったが、一番最初にアプローチしてきて最後まで熱心にリクルートされたTexas Techを選んで進学。大学ではトゥルーフレッシュマンから先発、一貫してRGで合計38試合先発出場。Senior Bowlにも招待され、このときはCをプレー。

ドラフト時の評価は、"T-REXのような短い腕"がネックとなったこと、パッドレベルが高くタテへの推進力が足りないことなどから"Zone Baseのチームでの控えGかC"というもの。うむぴったり。

気になるケガですが、まあ小さいのがいっぱいあったことに加えてJuniorイヤーには肩の手術で9試合を欠場しRedshirtsとなっております。

Brooksの穴埋めとしか思えないが、ここをAwosikaの昇格とかでお茶を濁さなかったのは意外。
当面RGはHerbigもしくはDickersonで埋めるので問題ないから欲しかった素材を手に入れたということだと推察します。

その他、PSでプロテクトする4選手として今週はCB Craig James・G Sua Opeta・S Elijah Riley・DT Marvin Wilsonを選択しております。先週と変わっているのが、OpetaAwosikaのところ。

 

■RB
個人的にはこのTransactionでRBに何か動きが欲しかった。
2試合連続でOffenseスナップがなかったBoston Scottのところ。

結果は何もなし。
BostonについてはSTでKickoffのカバーチーム等に入っているが、あまり必要性を感じていなかったところ。なのでここにタイプが異なるJordan Howardを入れてショートヤード要員として欲しかったのが先週の試合をみて強く感じた部分。

だが何もなかった。

別にHowardが入ればすべて解決するとも思っていない。
これは選択肢の話。
そういうメンツを持っていて、実際にHowardをゴール前1ydのプレーに投入するだけでもう少しOffenseの幅は広がるのではないかと思っているもの。

裏をかくという考えは絶対に必要だが、まずは伝統的な表の選択肢を手元に持っておくのはいかがか、という趣旨。

53人の戦力を最大化するという意味ではOffenseスナップがないのは控えQBだけで良いと思っている。

なので、Offenseを強化するならHoward・STを強化するならJason Huntley(KR要員)のどっちかをBostonと入れ替える動きがあっても良いのではないかと思っていた次第。

結局Bostonは残った。この理由等については現地記事も何もないので推測だが、多分"Sandersの下位互換"として一番使い勝手がいいのがBostonということなのでしょう。

仮にSandersが試合中にケガした場合、今のOffenseスキームにそのままHowardを入れても使い勝手が悪くGainwellが過労死してしまうし、Huntleyは純粋に能力不足。じゃあいずれ来るかもしれないその時のためにBostonは外せない、とまあそんなところなんでしょう。

それぐらいRun Gameを重視している。だけどタイプが異なる選手を入れようとは思っていないということなんだと理解しておきます。納得まではしかねますが。

 

■Sirianni
現地月曜の記者会見。
日曜の試合後会見に引き続いて彼は己のプレーコールについて一切の言い訳をしなかった。

就任以来"accountability"を選手に求めるということを強調していた彼は、自分に矛先が向いた今自分がそれを率先して示していかないといけないと。

アシスタントコーチたちとフィルムを見て率直な意見交換をしたようだし、選手たちとも同様。

いいコーチ。

悲しいかなそれとプレーコーラーとしての有能さは必ずしも直結すると限らないのでプレーコーラーを兼任し続ける以上そこの改善と成長は絶対に必要。

だが高校大学プロとコーチ歴を重ねる中で彼がプレーコーラーを務めるのは今回が初めてだということを考えるとまだ成長は期待できるし見ている方も忍耐が必要なところなんでしょう。これは自分に言い聞かせています。

1年後か2年後か。いずれAndy Reidになっていただければ何の文句もありません。

ちなみに、彼の月曜のインタビューで現地記者たちが感心した場面があったとか。
それは"DE Josh Sweatのプレータイムが少なかったのではないか"と問われた場面
Sirianniは"相手のメンツが重い(FB・TEが多い)場合ほぼ3DTを敷くことにしていたのでその兼ね合いでSweatのプレータイムは制限された"とスムーズに答えたとのこと。

普通である。疑問もそれに対する回答も普通である。

なにが普通ではなかったのか。

それは、このテのDefenseに関する質問をPedersonに投げかけた場合、うにゃうにゃ濁されるだけで明確な回答は水曜ぐらいのSchwartzの記者会見を待たなければならなかったのが過去5年間だったから。

一昨日"Pedersonと何も変わらない"と述べたのは撤回します。

ナイスaccountability。