Malcom Jenkinsによる復讐戦。昨オフに解雇され、NOに戻ったJenkinsが予想通りPHIのフロント陣というかGM Rosemanに対して口撃。曰く、「金じゃなかったんだよ。リスペクトだけだったんだ欲しかったのは。だけどその気持ちがPHIのフロントには伝わらなかったよ。」とのこと。その不満、よくわかります。Jenkinsは放出しておいた一方で、強いリスペクトをもって結果的に使い物にならなかったJason Petersを呼び戻して厚遇するあたり、なんだかなあ、という感じです。
試合へのモチベーション低下が著しいこともあり、羅列するような感じになってしまいましたし、何より朝6時過ぎに試合されても出勤前に全部見ることはできないのでまとめて夜の観戦になりそうです。
【Injury Reportとトランザクション】
<PHI>
#NOvsPHI Status Report pic.twitter.com/168xtIfZ6O
— Philadelphia Eagles (@Eagles) 2020年12月11日
これ以外のところでは、2020年のドラ3であったLB Davion TaylorがIR入り。どう考えても即戦力じゃないので戦力になるまで時間がかかる、という評価だった男が3巡で指名され、そしてIR。この流れ。
Petersはその後IR入り。なぜか健康になったJefferyはどうするのか。試合に出るのか。どうかFulghamのスナップ数を奪わないでほしい。とはいえ、Jefferyが正解かはさておき、プチブレークした10月の8割強というスナップ数が11月以降は5割弱のスナップ数と出番を減らされ気味のFulgham自身にも若干の問題はある様子。具体的にはセパレート、及びパスパッケージ全体の中での自身のルート取り、といったところ。早いところ修正してエースとして独り立ちしてほしいところだが、まあまだ時間がかかるのかな、という印象。しかしチーム事情的に今季残り試合全部が来季以降への成長の場だと割り切れるのであればFulghamにしっかり勉強させてほしい。Pedersonの尻に火がついているのであればまたしても何も起こらないJefferyを観させられることに。
T.J. EdwardsのOUTは実に惜しい。彼にこそ経験を積んでほしいのだけれどもハムストリングスは時間がかかるので無理は禁物。
トランザクションとしては、そういえば先週の試合直後に「Jamon Brown、チームに対して悪影響を及ぼす行為に及んだためGB戦直前に警備主任に施設から追い出され、試合直後に解雇」というニュースが舞い込んできましたね。ほっこりする。BAL戦に出てきてCalais CampbellにDPOWを献上するだけのお仕事をしてチームを去ったあいつは一体なんだったのか。もう知りたくもありません。さようなら。
TaylorがIR、T.J.もOUTということで層が薄くなったLBの補強に、NOのPSからJoe Bachieを攫ってきて契約。今年のドラ外でミシガンステート出身。「うちのハーツもああやって使っていきたいと思ってたんだけど、テイサムヒルってどうやって使ってるの?」ということを聞きたくて引っ張ってきたのでなければ、戦力として見ているのではないかと。T.J.もBIG10出身のドラ外ということで共通点あり。とても期待しております。あと、PSにいたLB Rashad SmithがNO戦限定での昇格。
その他、CBについても、Slayのケガの不安に加えて、バックアップとしてまあまあの働きを見せていたMichael JacquetのハムストリングスOUTによりもとから薄かった層がさらに薄くなっていたため、PSにいたCB Kevon Seymourを正式に昇格させ、同じくPSのCB Jameson HoustonもNO戦限定での昇格とのこと。この辺りはプレー見てみないと何とも言えないので出番があることと活躍をお祈りしております。
あと、いったん解雇していたRB Adrian KillinsがPSに戻っています。
<NO>
Patrick Robinson out for @Saints on Sunday vs. Philly.
— John DeShazier (@JohnDeShazier) 2020年12月11日
Injury report for Friday. pic.twitter.com/jbKmN38Gwr
BreesはIRのまま。懐かしいPatrick RobinsonがOUT。しかしJanorisのほうのJenkinsも復帰するとのことであまり影響はなさそう。Ramczykが出てこなければ…と思ったけれどもそんなことはなさそうで、ほぼほぼ健康体。
【マッチアップ】
<Offense>
・今週の見どころなんてHurtsがどうか、というところしかないはずですが、もちろんこのネタから。
今週のOL。いやあ、13試合目にして12通り目だとか。左からMailata/Seumalo/Kelce/Herbig/Driscollの並び。先週からの変更点を太字にしていますが、またしても変更は右側。はっきり申し上げて2試合弱RGにいらっしゃった大ベテランは本当になにもできていなかったのでそこがHerbigに代わるだけで安定は期待できるところ。そしてまたしても初めての並びになるこのOL陣が相対するのが、現在36サックを計上しているNO D#のパスラッシュ。メンツでいうと、4年目にして大ブレークを果たしている現在10.5サックのDE Trey Hendrickson。Cameron Jordanも相変わらずのようなので、両OT、特にDriscollの右側が非常に不安。Mailataははっきり言って計算に入れてますから。Hendricksonを完封してくれると期待してみておきます。
・しかし実は一番怖いのが、DT David Onyemata。インサイドから現在6サック。Fletchよりも多い。ここに対してSeumalo/Kelce/Herbigがどこまで踏ん張れるかに注目。
・さて、Hurtsになってどうなるか。リリーフした先週のGB戦では、26スナップ全数で、TE1人・RB1人の11パーソネルだった模様。Pedersonが大好きな12パーソネルがあまりなかったことで、少しでもシンプルな隊形にしてタイミング早くプレーを決めていきたい、と思っているのではないかというのが現地の推測。そこから1週間経ってどうなるのかはわかりませんが、方向性としてはそれでいいんだと思います。あとは毎度言っておりますが、パスアタックでのレシーバーの使い方と、ランニングゲームをもうちょっと辛抱強くコールするということ、期待しております。ランニングゲームのほうは、リーグ2位のNOのランディフェンスの前では厳しそうですが。今季はまだ100ydsラッシャーを許していないのだとか。
・長年テイサムヒル相手に練習をしているNOのD#陣相手では、あまりHurtsの機動力は活きないのでしょう。私が見たいのもパスアタックのほうなので、その点で光明を見せていただければ。
・Pedersonに言わせると、「これまで控えチームでHurtsとよく合わせているQuez WatkinsとJJAWの出番増えるかも」、とのこと。JJAWの出番を今さら増やすことに意味はあまり見出せませんが、Jefferyよりはマシでしょう。Watkinsにはしっかりタテにストレッチできるんだ、というところと、しっかり球を取れるんだ、というところを見せていただきたいと思います。
<Defense>
・テイサムヒルはBlitz時のスタッツが結構良いとのこと。ということでシュウォーツさん、今週は控えめでお願いします。
・Week10以降先発を張っているテイサムヒルはDeep系のパスのレートが非常に高い、一方で浅いパスはあんまりとのこと。まあこれはカマラもいるしヒル自身があれでランがしっかり効いているせいで浅いエリアにディフェンダーが密集してしまっている結果とみればいいのか。であればあんまりに慰めになるデータではないかも。
・今季PHIディフェンスが対戦相手に12回許した20yds超のランプレーのうち、なんと7回までもがRB以外の選手によるものだとか。Chubbとか先週のAaron Jonesとか、試合終盤にドカンと行かれたような気もしていますが、中盤まではしっかりRBを止められているような気がするので、対テイサムヒルでこのあたりの成長が見たいところ。
・マッチアップ相手にリーグ2位のヤード獲得を許しているDarius Slay。今週の相手は今季不調というか100Mの契約延長後の雲行きが怪しいMichael Thomas。Week2~8まで休んだのち、直近3試合中2試合で100yds超えと復調気配。ただし今季は未だ0TD。さて、ここで爆発すると見るか今季はこのまま大人しくしてくれると見るか。個人的には「テイサムヒルと相性がいい」という謎のステータスを持っているような気がするのでそろそろ爆発が来そうで怖い。
・そしてNOとMichael Thomasといえば、あのプレーのおかげで昨季1シーズンだけ導入された「パスインターフェアランスのチャレンジ」ルールでおなじみ、Nickell Robey-Colemanとのマッチアップ。第1シード獲得に向けて邁進するNOに対してNRCがどんな新技を繰り出すのか、ここにも注目。
QB論争に決着がついたわけではない。現時点では「出来が悪い先発を下げた」ということだけであり、Hurtsがこのチームの未来かどうかはこれからの話。Kelceが記者会見で述べたように、「このクソみたいなオフェンスの責任はWentzだけにあるわけじゃない。OLにもRBにもWRにもコーチにもその責任はある」のだからWentz⇒Hurtsという交代だけでガラっと改善するものでもなさそう。だけどQBというポジションの特殊性を考えると、何かが変わることへの期待はやっぱり捨てがたい。
しかし、折悪しくこのタイミングの対戦相手はNFC第1シードで今年の売りは強力D#のチーム。だけど期待するのはファンの勝手であるのでそれぐらい許してほしい。20点とってるのを久しく見てない。まずはその壁から。
勝敗予想:NO 31 – 21 PHI
GO!BIRDS!!