鷲の巣

NFL フィラデルフィア・イーグルス(Philadelphia EAGLES)の応援ブログ

2020年 week14 vs NO 感想

Hurtsの(スターターとしての)デビュー戦ということで、まあ全部の観戦は無理にしても1Qぐらいは観てから出社するか、ということで見始めて、JefferyのTDで大興奮のままいったん切って出社、そこから完全に情報を遮断、帰宅して今しがた全部観た。

 

結果:NO 21-24 PHI


DALの勝利で全体4位になるはずのドラフト指名権が9位に。うーんこれは微妙。CBの2人目が落ちてくるかどうか…しかしそんな悩みはひとまず忘れましょう。
勝てるわけがないと思っていたNFCのNO.1シードにルーキーQBでチーム一丸となってやっとこさの勝利。

頑張るルーキーの後ろからエリオットが冷や水をぶっかけたものの、スウェットがなんとか引き戻した試合でしたね。
では機嫌よく振り返りを。

 

【本日の立役者】

Jalen Hurts
17/30 167yds 1TDのレーティング83.6 走る方が18回106yds
何かを起こしてくれそうな度合が段違い。なによりちょっと注目していたハンドオフまわりのフェイクが本当にお上手。さすがにカレッジ時代に全米の頂点のチーム丸4年間経験を積んだ男は細かいところがちゃんとしてる。そして言わずもがなスクランブルの効き目たるや。
本来的にはあれだけ短いパスとランで攻めればもうちょっとDeepにボカンと通してほしかったけれどもそれは次戦以降のお楽しみということで。しかしあのReagorのが決まっていれば何の文句もなかったのに。取れたと思うけどなあ。

 

Offensive Lines
皆さんご覧いただけましたか?あのカッチカチのパスプロテクションを。Mailataの鬼気迫るランブロックを。Kelceの絶妙のポジション取りを。
そうです。この並びを観たかったんですよ私はずっと。そう希望を出していたはずです。

現実としては、MailataとDriscollが1個ずつ、Herbigが2個ぐらいプレッシャーの要因になっていたシーンはあったし、4個か5個ぐらいあったフォルススタート(Hurtsケイデンスが合わなすぎる)のはいただけなかったが、それでもNOの強力DLの4枚ラッシュをびたっと止めているシーンは何度か見たし、何より55試合連続で100ydsラッシャーを出していなかったNOのディフェンスから一気に2人も100yds超えを達成したランブロック(14回115ydsのSandersと18回106ydsのHurts)はお見事。そしてweek2以来の「0サック」。全部が全部完璧とは言わないものの、この若いメンツでこの出来となると未来には希望しかない。感服しました。


Josh Sweat・Javon HargraveとDL陣
SweatとHargraveで2サックずつ。
以前ハズレFAだの散々貶してしまったHargraveさんには謝罪から入りたいと思ったけれども給料考えたらこれが期待値です。まだ給料のほうが高い。この調子でお願いします。
そしてSweat。素晴らしい。本当に素敵です。あなたのおかげで勝てたようなものです。けど一番素晴らしいのは、これでも来年の給料がバーネットの10分の1だということ。まずは健康を保って次からもお願いします。

 

Duke Riley
あのINTはお見事。そしてテイサムヒルの3rdDown1ydsのランストップも最高。しかし一番素敵だったのは最後のオンサイドキックのリカバー。ほんとうに助かりました。

 

Doug Pederson
Wentzがいないことで、「プレーでなんとかしないといけない」という意識が芽生えたか。Sandersの使い方への忍耐力と、プレーアクションを軸にしたハーツとターゲットの散らし方はお見事。
ただ、1つ注文をつけさせていただくなら、水平方向への散らし方が多かったので、もちろん次戦以降に隠しているだけなんだと思いますが、もう少し垂直方向への展開もお願いします。このゲームプランは賞味期限短いと思います。

 

 

【今日あまり喜べない人たち】

Nickell Robey-Coleman
セカンダリーのケガ人続出ぶりについては本当に頭が痛い。いまは考えたくない。スターター4人のうち3人が試合中にアウト。だから彼には頑張ってほしかったんだけれど。小さいしタックルできないし。首絞めたくなるようなタックルミスが2・3回ありましたね。もう少し練習してはいかがでしょうか?

 

Jalen Mills
ほぼ上に同じ。と思ったけどよく考えたら貴様はSのスターター。せめてタックルぐらいはできろ。とはいえ最後のオンサイドキックではよく頑張りました。

 

Travis Fulgham
とうとうゼロターゲット。練習での内容がよくないのか、アサイメント理解が悪いのか、真相は全くわからないが、あのとてもよかった10月からたった2か月でこの失速。何があったのかはわからないが、スナップ数はWatkinsより少ない11回でWR内の序列でいうと5番目。これはちょっと心配。

 

【今日クビになっていないのが不思議な人】

Jake Elliott
一瞬よぎったのは事実。直前のプレーでラフィングザパサーがあってBall on 4ydsになった瞬間に、前半残り2秒だったけども「オフェンスでいった方がよいのでは?」という思いはちらっとあった。だけども「まあここは20点差にできるだけで御の字か」と思い直した。甘かった。
22ydsのど真ん中のFGが決められないのなら高校生のサッカー経験者を拾ってきた方がマシ。前半終わり掛けにオフェンスもディフェンスも最高の流れでゴール前まで運んだチームの努力をフイにしたというかモメンタムをあっさり手放したアレは本当にない。ホルダーのジョンストンのあの落胆ぶりが全て。
2022年より以前に解雇すると8Mのデッドキャップだとか。現地では既に「Wentz・Jefferyに次ぐ最悪の契約」との評価。全面同意。
これ以上罵倒すると気分悪くなるのでやめておきますが、こういうのが続くとイップスっぽくなる恐れもあるので本当にダメになったときに備えて来年はドラ外とかでしっかり競争させてください。

 

Corey Clement
あのオンサイドキックに(意図せずとも)触れるとは何事か。

 

Dave Fipp
初登場。 スペシャルチームコーディネーター。
上述の2人のプレーに加えて。パントリターン。先週TDのReagorを拝見しなかった。そしてWardはパントを捕るだけの人なのでまったくリターンできない。挙句またしても判断ミス。
そりゃまあ今週もやらかしたLACよりマシとはいえ相当ひどいですよこれ。

 

 

試合後、Pedersonは次戦の先発QBを指名しなかったそうだが、まあその必要すらなかったことだと理解しておきます。
Hurtsは細かいところがしっかりしていて視野が広い。そしてなによりWentzよりプレースピードが速い。気がする。パッケージが簡単になっていたのか、空いているレシーバーを見つけるのが上手いのか、球離れはWentzよりよかったし、プレッシャーへの対処もWentz以上。

しかしわからないのが、なぜパスプロテクションまでよくなってしまうのか。それほどまでにNOのディフェンスが混乱していたようには見えなかった。この辺りの謎が解けない限り、この試合のHurtsが単発のまぐれ当たりなのかはよくわからないところ。
そしてPedersonも落ち着いたプレーコールぶりで、チャンスを逃すまいとする姿勢もあって好感が持てた。はっきり言って今シーズン1番攻守が噛み合った試合。蹴が今シーズン最悪の出来だったのはご愛敬。今シーズンのPHIで全部が噛み合うことなどありえない。

Wentzをベンチに下げたとたんにこうなったことに一体どんな因果関係があるのか。
とにかくまずは来週以降も試合を楽しめる目途がたった、ということをまずは喜びたい。乾杯。