鷲の巣

NFL フィラデルフィア・イーグルス(Philadelphia EAGLES)の応援ブログ

祝・キャップ超過解消(ついでに合法タンパリング二日目)

これが俺たちのスーパーボウルだ!という声もあった、2021のキャップ制限との闘いに無事勝利を収めた模様。
これにて無事に明日のリーグ新年度を迎えられそう。
加えて、合法タンパリング二日目のPHIの動きも。

 

【Goodwin問題】
2021がデッドマネーなしの4.3Mのキャップヒットで、2020をオプトアウトしていたWR Marquise Goodwinについては、もともと一番簡単にカットできる対象として計算していたところ、本日昼ぐらいに「SFに出戻り+SFからPHIに2021の7巡指名権を譲渡」というニュースが。これにて見返り有の4.3Mカットを達成。
なんでもトレード条項のなかにそういう文言が入っていたようで、返却+指名権譲渡ということになった様子。
PHI:6巡190位⇔Goodwin+6巡210位:SF

というトレードだったので、最終的にはこういう仕上がりになりました。
PHI:2020・6巡190位⇔2020・6巡210位+2021・7巡(たぶん)237位:SF
微妙。どっちのGMから見ても微妙。
ちなみにPHIがもらった210位で指名したのはAuburnのOT Prince Tega Wanogho。2020終了後にPSから攫われてKCにいます。こいつが来年KCで活躍したら絶対にRosemanを許さない。もう許してないけど。

ただ、これにてPHIは無事に2021のキャップ上限を2M程度下回ったとのことで到底お買い物できる範囲ではないが、一息つける状況に。
ちなみに、ルーキー契約に総額12Mほど必要になるようなので、ここから更に10Mのリストラは必要。そしてFA市場でお買い物するためにはもうちょっとのリストラが必要。
そしてこのニュース。

 

【Ertzに対してトレード先探しの許可】
が正式に下ったそう。
これはGoodwin出戻りニュースのちょっと前に出ていた。
Ertzはカットでもトレードでも5M程度のキャップセーブになるところなのでやむを得ない部分。
これに加えてBarnettの10Mをどうするのか、が今後の焦点になりそうな雲行き。
長年の功労者だしフランチャイズの顔であったことも事実。本人は“(2021までの)現行契約を全うしたい”という発言を最近もしていたようだが、キャップ状況および2020シーズン開幕前の契約を巡るいざこざ、そして2020のパフォーマンスを見てもこの状況はやむなし。
9月にこの結末は覚悟していたものなので個人的にショックは少ないというかない。
いい新天地を見つけてもうしばらく活躍してくださいませ。
ちなみに2021のベースサラリー8.25Mは彼の実績と比較するとお安いはずなので貰い手はあるはず。今年勝負を賭けたくてTEがいないというチームの皆さまいかがでしょう。
見返りはあまり期待していない。4・5巡もらえれば御の字だと踏んでいる次第。

 

Matt RyanのニュースとTE市場】
ErtzがいなくなったあとのPHIのロスターを眺めると、極薄のSとCBに加えて、やはりTEの手薄感が目立つ。そうなると、個人的に気にしているのは、ちゃんと全体6位でPittsを指名できるのか、というところ。
その際に上の5チームで気にしておかなければいかないのが、4位指名権を持つATLの存在。
この文脈で気になる本日の動きは、ATLのMatt Ryanとの契約再構築と、BUF⇔ATLのトレード。
まず、ATLのQB問題から。
新HCを迎えて心機一転のスタートを切りたいはずのATLがQB Matt Ryanとの契約を再構築。2021のキャップを14M空けて2022と2023に配分したとのこと。
キャップがしんどいATLのこと、短期的には2021のキャップスペース確保のための動きなのだろうが、気になるのはこれによって2022のRyanのキャップヒットが48M超になったこと。そしてデッドマネーも40M超に。普通に考えるとデッドマネー40Mを簡単に1選手に抱えるチームはいなさそう。どこかのクレイジーなチームは一人に38Mとか抱えていた気がするけど。

こうなった以上、「もしや2022までATLはRyanと心中する気では…?」という疑念が拭えない。これは良くない。なにが良くないかというと、2022まで切れないQBがいるのなら、2021にQB指名する可能性が薄れる。そして新HCはTENでTEコーチを務めていた実績もあるArthur Smith。良くない。まさかPittsを指名するつもりではないでしょうね?それはやめてくださいよ。
先に挙げたように、ATLはBUFと、TE Lee Smithのトレードに合意したとのこと。
ATL:2022ドラフト下位指名権⇔TE Lee Smith:BUF
というもの。Lee SmithというTEについては存じ上げなかったので調べたところ、10シーズンで64キャッチ458yds10TDという実績だとか。とてもじゃないけどJonnu Smithっぽくはない。そしてJonnu Smithで思い出したけれども、彼に加えてHunter Henryも獲得したあのNEの動きを見るに、TEはいいのが2枚いないといけない時代なのかもしれない。

というわけでATLのTEの穴は空いたまま。

QBに行かないのであれば、QBをダシにトレードダウンできるいい位置だとは思いますけどね。さてどうなることやら。
以上、Smithさんだらけのニュースでした。

 

【流出組】
なし

 

【加入組】
なし
足元のキャップ問題があったので、動きがあっても明日以降というもっぱらの噂。

 

【2nd QBを巡る話】
Jalen Hurtsを先発QBに据えるにあたりバックアップとして適任だと思っていた人物が、本日売り切れました。
Tyrod Taylor:HOUへ
Jacoby Brissett:1年7.5MでMIAへ

先発待遇でWASに行ったRyan Fitzpatrickや、同様にCHIに行ったAndy Daltonも市場から退出。
残っているのは、
Alex Smith・Mitchel Trubisky・Chase Daniel・A.J. McCarron・Colt McCoy・Matt Barkley・Joe Flacco等のメンツ。
上記リストにはいないながら、CHIでだぶつくであろうNick Folesという人もいる。
しかし、ここで考えたいのは、今回獲ってくるべき人は明確にHurtsのバックアップであるということ。
経験と教師としての能力は必要だが、その存在が議論になるような人は要らない、という考え方もある。ましてPHIは最近それで揉めたばかり。
この反省を活かすなら、候補はColt McCoyもしくは、上記にいないBrian Hoyerあたりであろうか。Matt Barkleyの出戻りでもいいけど。先発への未練が感じられるAlex Smith・Mitchel Trubisky・Joe Flaccoあたりは怖いのでやめていただきたい。

人格が抜群にできているため直接的にHurtsと摩擦を起こす心配が全くないFolesだが、彼はあまりにもPHI界隈では神様なので、Hurts目線ではすこしプレッシャーになりそう。欲しいけどHurtsのためには遠慮せざるを得ない、というジレンマ。

 

さて、そろそろ本気出せる環境が整ったFA正式開幕初日。明日はどんな動きがあるのでしょうか。
Anthony Harrisが来るとかないかな。