鷲の巣

NFL フィラデルフィア・イーグルス(Philadelphia EAGLES)の応援ブログ

Day8-温故知新-

HOFゲームはカードがアレだったので見てません。

しかしPHIにとっては2020にHOF入りしたレジェンドHarold Carmichaelを祝福する大事な試合。
現役時代については全く知らないが、歴史を辿ることで見えてくるものがある。

Harold Carmichaelは1971の7巡161位指名。
6-8というサイズを武器に10年以上PHIで活躍。
当初はTEとしてプロ入りするも、そこからWRに転向して大成。
彼の残した589回8,978yds79TDというレシーブ系の主要スタッツは1983の引退から40年近く経っていまだにPHIのフランチャイズレコード。

そう、これで見えてくるのはつまりPHIがいかにWR不毛のフランチャイズか、ということ。

現代パスハッピーNFLにおいて40年もフランチャイズレコードが塗り替えられないなんてことがあるのか。
ちなみにPHIの現役選手で一番この数字に近いスタッツを残しているのは、Zach Ertzで、561回6,078yds36TD。今年プレーすれば実績的にレシーブ回数だけは上回ることがほぼ確実。

しかし彼とてTEである。
そして今のWR陣は通算1,000yds獲得者もいない(最長老Greg Wardの673ydsが最高)という体たらく。正しくはフレッシュさ。

Carmichaelに話を戻すと、そのハイライトはサイズを活かしたものが目立つ。 

しかしなぜPHIは#17を永久欠番にしなかったのか。#17と言われるとあいつがちらつく。 

散々WR陣の実績のなさに触れたが、今のやつらも頑張ってはいる。Day8ではいよいよ遅れてきた去年のルーキーWRが爆発したそうです。
果たしてこいつは偉人の足跡を超えることができるのか。

故きを温ねたあとは新しきを知りましょう。
丸一日ぐらい遅れてしまいましたが、オフ前日でパッドなし練習となったDay8の話。

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Day7

Michael Dunnの話はちょっと泣きそうになったので気が向いたら書いてみます。お約束はできませんが。

そういえばドラ外でSFと契約していたPedersonの息子(TE)がカットされたよう。うちのTEは飽和しているので要りませんね。

2日間も頑張ったのでおじさんたちには休養が与えられた日。
このキャンプで一番軽い練習だったようです。
”ケガをさせない”というのが最大のミッションっぽくなってるけど全く異論ありません。

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Day6-Watsonへの脱線-

しょっぱなから脱線。

不穏な契約再構築以降、現地もいろいろ言われており、タイミングを同じくしてHOUで練習にQBとして参加しなかったのかさせてもらえなかったのかよくわからないが、RBに入ったりSに入ったりと奇妙な状況に置かれていることで再燃しているWatsonの話。

22件の民事訴訟を抱え、10人が警察に訴え出ているため刑事訴訟の可能性もあり、大本営も未だしっかりした調査が出来ていないWatsonの状況は、2件の性的暴行訴訟に対して6試合出場停止(のちに4試合に軽減)で済んだ古の某Big Benのケースより深刻なのではないかと愚考致しますし、そもそも噂どまりの情報しか出てきていないので確たる動きがあるまで当面は静観するということとしたいものです。

ただ、Rosemanが言っていた”再建”が「2021ぐらいエースQBが出場停止になってもその後のシーズンで勝てればよい」ということなら話は別。
そうなりゃRiley Cooper(筋金入りのレイシストと判明してから契約延長)、DeSean Jackson(ギャングとの黒い関係疑惑、その後レイシストに転向)、悪名高きDorial Green-Beckham(悪い人)などフィールド外での素行をあまり気にしない傾向にあるフランチャイズとしては飛びつく可能性も十分。

気になるのは、Watsonの裁判の宣誓が2022年2月以降に行われるということ。その結果をもって、ということでGoodellの裁定が22シーズン以降に適用されるようなことになれば目も当てられない。

まあ現時点のESPN情報では「興味津々な3チームのうちの1つ」とされているPHIも「裁判次第」という姿勢は崩していないようで、状況は不明のまま。

そんなことよりキャンプ6日目で初のフルパッド。
審判もついたようで次第に熱が高まるPHI界隈。

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Day5-プチ絶望と若手の成長-

2日間休んだおじさん達が元気だった一日。
しかし練習前から現地記者たちがあの男の姿を見つけられなかったことでPHI界隈にはちょっとした絶望が襲った。

一方でどんどん良くなっていくやつらも。

今キャンプ初のパッド付き練習を翌日に控えた現地月曜のDay5の様子を。

 

■本日のケガ人
OUT:
DAY-TO-DAY
RG Brooks:ハムストリング
TE Jason Croom:膝(new!!

WEEK-TO-WEEK
DB Meadors:ハムストリング
LG Seumalo:ハムストリング
WR DeVonta Smith:膝(new!!

LIMITED:
CB Shakial Taylor:下半身
LB Davion Taylor大腿四頭筋

LBの方のTaylorはLimitedに良化。
Croomは新規。
Reagorはリストから外れてフル。

そしてPHIファンを絶望の淵に叩き込むSmithの”Week-To-Week”。膝の捻挫(MCL=内側側副靭帯)により2~3週間の離脱。
額面通りならプレシーズンはギリギリ間に合わないということになりぶっつけ本番での開幕。
メディカルテントにも入らなかったということで軽いのかと思ってたら意外とシリアスだった。PHI内部の見立てとしては”そこまでひどくない”とのことだがキャンプでの大きな楽しみが奪われたのは事実。

 

■本日のHurts
こいつは本当に毎日毎日良くなっていく。
休養を挟んだことが吉と出た様子で今キャンプベストの出来栄えを更新。

今日光ったのはDeep Ballの精度。

まずは7on7でのQuez WatkinsへのTDパス。完璧なボールプレースメントだったそう。そして下半身の不調でキャンプに出遅れていたWatkinsがブチ抜いたのはCB Steve Nelson。こいつ連日やられてんな。少し心配。ちなみに登録はStevenだが、本人はSteveと呼ばれるほうが気に入っているとのこと。どうでもいい。

OC SteichenHurtsのDeep Ballの精度には感心しているようで、”いいね!”とのこと。

とにかくHC・OC・QBCが揃ってHurtsには厳しい指導を行っているようだが、この男はコーチングを受けるのが”とてもうれしい”と言っているようでなんとも頼もしい。
着実に成長している様には目を細めずにいられない。

 

■本日のSmith
今後10年の活躍のために最初のキャンプで無理しないのは当然の判断。しっかり治したまえ。

詳しい情報がないので何とも言えないが、土曜日に接触プレーがあって以来OUTしているのを見ると、自損事故による膝の捻挫ではなさそうなのでそんなに心配はしていない。
HurtsはとにかくSmithに投げたがるようなので、百歩譲ってほかのWRとの練習機会増加という好意的なとらえ方をしたい。

 

■本日のLT選手権
今日はDillardが先発の日。
最近はDE Sweatが手を付けられないキレのようで、彼を抑えることができたかどうかがLTの出来の判断基準と化しているが、そういう意味で今日も勝者はMailata

DillardSweatGrahamに1on1でサックを浴び、11on11ではBarnettにゴリゴリ押し込まれHurtsスクランブルの要因になってしまうというやられっぷり。

MailataSweatもしっかり抑えて今日も優勝。

 

■トレンチ
今日はDL陣大暴れの日だったようで、
Grahamは1on1のほか11on11でもHargraveと0.5サックずつを記録。サイドライン際でHurtsのパスを叩き落すパフォーマンスも披露。おじさんまだまだ戦える。

Barnettも前述のプレーに加え、1on1でRT Driscollから豪快なスピンムーブでサックを記録。だけどそんなノリノリの男もMailataにだけは綺麗にコントロールされたとか。

Sweatは言わずもがな。

Coxも休養充分で抜群の出来。1on1でLG Herbigをいたぶったプレーの出来が素晴らしかったよう。比較のために、Herbigはその後控えDTのRidgeway相手に完封したそうなのでHerbigが悪いわけじゃない。Coxが良すぎるだけ。
"23.8Mのサラリーキャップにふさわしいプレー"というのが想像できないが、”Donald以外では”最強というオールディケイド級のプレーを再び拝みたいものです。

DE Ryan Kerriganが右手を傷めたようで早々に離脱。チームからの公式発表はなし。

 

 

■その他本日の主役
ドラ4CB Zech McPhearson
3rdチーム相手だが、今キャンプ絶好調のMullensのサイドライン際のパスをピック。
アンダースローだったということでスーパープレーというわけではないが、それでもピックできたのは素晴らしいこと。
当面スターターとかではないでしょうがその調子でがんばってください。

心配してたドラ5RB Kenneth Gainwell
こちらも3rdチーム相手ながら、Mullensからのスクリーンパスを15ydsぐらいのゲインにつなげたナイスラン。その過程で意図的ではなかったようだが、CBに入っていたMelifonwuにブチかましてテイクダウンを奪う暴れっぷり。まあMelifonwuはスローダウンしてたようですがね。
キックオフのリターナーにも入っていたようだがそれ以上の情報はない。
ただ、Kerryon JohnsonとJason Huntleyの元DET組RBは今日も調子が良かったようで、RBロスター争いは混沌としてきた感。

TE Tyree Jackson
QB上がりのこの男、非常に良い。なんとしてもロスター入りしてほしい。
Mullensの陰に隠れていたFlaccoとの息が合ってきたようで、フィールド中央で印象的な20ydsゲインを披露。6-7というサイズを目一杯活かした指先でのキャッチ(正確には指先でチップしてからのキャッチ)だったようで、むちゃくちゃ捕球半径が広いものだったとか。Flaccoのコントロールはまだまだなのか。

 

■変な動き
Tyree Jackson
の将来に影響がある変な動き。

BarnettとLaneのサラリーを再構築。2022に幾ばくかを先送りしたのだとか。
確かにカツカツではあったが、この動きに妄想するとなると、やはり”やっぱりErtzは2021もPHIにいまーす”というものなのか。
もとよりErtzで8Mぐらい空くと踏んでいたところ、こいつをキープするためにキャップを空けたのだとしたらちょっと困る。
Jacksonが見たい。去年のTogiaiみたいに”キャンプで期待だけさせられていざ開幕したら他チーム”、というパターンはいらない。

まあさすがにファイナルカットまで時間があるのでもうちょっと違う意図があるのだとは思いたいが。

Day4

オフ前日のDay4は目立ったニュースなし。
"DeVontaのケガ"は割とインパクトあるけどそれにしてもシリアスなものではなく、そもそもPHIはケガ人が多い自覚があるので結構この時期は予防的にOUTさせることが多いフランチャイズです。

しかしトレンチに関していうとやはり動きがあったようなのでそのあたりも含めて。

現地日曜が休みになり、いよいよ来週からはパッドオンでの練習が始まります。

 

■本日のケガ人
OUT:
DAY-TO-DAY
RG Brooks:ハムストリング
CB Shkai Taylor:下半身
LB Davion Taylor大腿四頭筋?ハムストリング?いずれにしても下半身

WEEK-TO-WEEK
DB Meadors:ハムストリング
LG Seumalo:ハムストリング

LIMITED:
WR Reagor:下半身

昨日褒めたLBの方のTaylorが下半身のケガでOUT。このヤロウ。
その他、おじさんたちは休養十分。
Reagorもほぼほぼ復帰できているようで、Slay相手にボールキャリーのドリルで良いプレーがあったと聞いてます。

 

■本日のHurts
練習前のSirianniの記者会見にて前日のTEへの2発のTDを褒められた男。
今日も良かったり悪かったり。

良かったプレー:サイドライン際のErtzへの完璧なボムとFulghamへのアウトパターン
悪かったプレー:T.J. Edwardsに7on7でピック食らった

総じて良くなっていっているようだが、完璧にはほど遠いとのこと。
サイドライン際へのパスは良くなっているようだが、T.J.にやられたのはフィールド中央。そっちのほうが簡単そうだと思うと修正の余地はあるのかな。
もともとピンポイントで合わせるパスが苦手っぽいのでちょっと怖いけど。

 

■本日のSmith
下半身の負傷で途中退場。
詳細は出ていないが、11on11でSmithのヘルメットが吹っ飛ぶほどの衝突をD#の選手と起こしたらしい。カラダが伸びきったときの衝突だったようでフィールドは凍り付いた。

しかしメディカルテントにも入っていないとのことなので軽傷だという理解。
念のため、ということなんでしょう。
参加していた時間帯では相変わらず堅実だったようです。

 

■本日のLT選手権
今日はMailataが先発の日。
練習前のSirianniの記者会見のなかではDillardの改善ぶりについての話が長かったが、蓋を開けてみると今日もMailataのほうが良かったという評判。
今日のDillardSweatにやられたようです。

この二人の違いは、やはりパワー。
Mailataはさすがに粗削りで、テクニック的にDEに凌駕される場面も多々あるが、その都度パワーで挽回することによってなんとかなっていると。
一方で、ノーパワーのDillardさんはテクニックで負けた瞬間に挽回の余地がないと。
まあそんなことのようです。
知ってた。それを何とかするためのオフが2回もDillardには用意されていたと理解している。

現時点ではMailataが優位、というのが現地の見立て。そして積みあがるバスト。

 

■トレンチ
前述のLT+Sweat以外でいうと、Kerriganはさすがの実力で2nd RT Driscollからサック。

今年のHargraveはガチ。アンストッパボー。

そしてSeumaloに代わってLGに入り印象的な活躍を続けているHerbigをブチ抜いたのはまさかのMilton Williams。イイネ。

DriscollBrooksが抜けたRGでも練習を積んでいる様子。ここについては、Day2に急遽Brooksが抜けた際にはPryorが埋めていたが、やはり彼では物足りないのかな。

その他、プロテクションが苦手なOTでおなじみのArmy出身Brett TothもGとTの練習を積んでいるとのこと。

あと、Iowa StateからのUDFA DE JaQuan Baileyが11on11中にうっかりQB Mullensにストリップサック決めちゃって、その瞬間に”QBに触ってはいけない”ことに気づいて凍りついたという事件があったような。かわいい。
目撃者全員が”Funny”という捉え方をしているのでよほどBaileyの凍りつき方がかわいかったのでしょう。

 

■ケンカ
Miles Sanders vs D#の皆さん
Sandersが苛立ってドラ4のCB McPhearson他何人かとちょっとやりあって険悪に。
何度もあったということはSandersが短気なのか、D#がDCの指導のもとどんどんいやらしくなっているのか。
後者なら歓迎。後者ならSandersキサマ自分プレーに集中しろ。

とはいえ今日のSandersはよかったようで、Hurtsからのトスを受けてスティフアームを交えながら60ydsブチ抜きTDというビッグプレーを見せたとのこと。
その他、Huntleyもロングゲインがあったし総じてRBがいい仕事をした日だったようで。

 

■その他本日の主役
Zach Ertz
Hurtsからのパスを受けたサイドライン際のプレーでは、滑らかなダブルムーブを見せてS Elijah Rileyを置き去りにしてTD。見事。あっぱれ。

T.J. Edwards
Hurtsからピックしたプレーで見せた俊敏性はこれまでに彼から見せてもらったことないレベルだったようです。
PITにいる同じT.J.のあいつ(あいつとはWisconsinのチームメイト)とその兄のJJとのオフシーズントレーニングが効いているのか。
もとよりランストップでの不満はなく、プロ入り以来課題はずっとパスカバーだったわけだが、そこに目途が立ったとなるといよいよアンタッチャブルな存在になっちゃうよ。

Eric Wilsonの相方候補筆頭と目されていたSingletonがCOVIDで出遅れ、キャンプで株を上げかけていたTaylorが負傷離脱中の今、いよいよT.J.のオンステージ待ったなし。

 

■懸念
RBからドラ5のKenneth Gainwell
Day3ではパントのキャッチでミスが目立ったそうだが、本日も限られた公開練習の映像のなかでマフってるのを見てしまった。
RBとしてもHuntleyなんかが活躍しているなか、GainwellHowardについてはほぼニュースがない状況。非常に不安です。

4巡以下では一番ロスター入り固いと思ってたのに。

今のところ、キャンプでのRBの序列は
Sanders→Boston→Johnson→Huntley→Gainwell=Howard
というものっぽい。
タイプ的にHowardみたいな"パッド付けてコンタクトしてなんぼ"という硬派なプレースタイルではないだけに心配している。
ちょっと環境に慣れたであろう来週からはよろしくお願いします。

Day3とWentzと名医

Day3はベテランお休みデー。次の現地土曜の練習は夕方から。そして日曜はオフという予定。

練習自体も軽い日だったようで、若者中心の練習になったとのこと。
そしてその練習の内容があまりにひどいので開始1時間ぐらいでSirianniが練習を止めてお説教をかますという事件が発生。
やはり若者だけではなかなかに物足りないのか。

チームのカラーを作るおじさんたちの重要性が浮き彫りになったDay3の現地報道内容と、INDで起きたPHIの将来像に影響を及ぼす事件の内容。
何故か名医についても調べてしまいました。

 

■本日のケガ人
OUT:
DAY-TO-DAY
RG Brooks:ハムストリング
CB S. Taylor:下半身
WR Watkins:COVIDじゃない体調不良

WEEK-TO-WEEK
DB Meadors:ハムストリング
LG Seumalo:ハムストリング

休養
DT Cox
TE Ertz
DE Graham
RT Johnson
C Kelce
DE Kerrigan
CB Slay

LIMITED:
WR Reagor:下半身

そりゃこれだけおじさんが抜けると練習は腑抜ける。昨日途中退場したBrooksは休養日のためお休みだが、”Day-To-Day”リストにいるので軽傷そうで何より。
昨日お休みだったFulghamWardが復帰(Wardはまだ完全ではなさそう)。

 

 

■本日のHurts
今キャンプで今のところベストの出来栄えだったよう。
Dallas GoedertJason CroomのTE陣にTDパスをヒット。
その他Sandersにも非常にいいバックショルダーパスがあったようだが無念の落球。今年も彼は捕れないのでしょうか…
Croomへのものはタイトウィンドウへの非常に印象的なものだったよう。

フットワークが整っていないときのコントロールにはまだまだ課題があるようで、6-5のGoedertの頭上を越えていくようなパスや、サイドラインの観客の頭にヒットするようなオーバースローもあったよう。いっぱい失敗しなはれ。

今日特によかったのが、ディシジョンメイキングのところ。
Day2まではあっさりスクランブルしていたところを、今日はよく辛抱してポケットに留まっていたようで、現地メディアはこれを好意的に捉えている様子。

 

■本日のSmith
目立ったプレーはなかったようだが、今日もかなりの量のパスをHurtsからデリバーされていたよう。
3日目にしてもはやニュースにもならなくなった大物。

毎日マッチアップしているSlayからも良い刺激とアドバイスを受けているとのこと。
その刺激はもしかしたらSlayのほうが受けているかもね。
順調だし期待していた勤勉さとかが良いほうに働いているのが非常に頼もしい限り。

 

■本日のLT選手権
今日はDillardが先発の日。特にニュースなし。

 

■DE
”PHIにくるまであいつがあんなにデカいとは知らなかったよ”とKerriganに言わせたのはDE Josh Sweat。今日は11on11でオプションプレーのHurtsに襲い掛かり4ydsのロスに仕留めていたプレーもあったようで、仕上がりは非常に順調。

今日も最後までしっかり練習に取り組んでいたとか。

現時点の序列はBarnettと横並びのようだが逆転もあるかもね。期待は膨らむばかり。

 

■Sirianniの言葉
若手中心で軽い内容とはいえ、あまりにもミスが多い前半を終え、急遽Sirianniが全選手を集めた際に言ったのが、
”1回の練習もシーズンの縮図のようなもの。良い時もあれば悪い時もある。悪い時にはどうするのか?各々が自分を奮い立たせてやっていかないといけない。”
とのことだったよう。

Kerriganの証言によると、この言葉のあと、終わりにかけて練習はどんどん良くなっていったと。

我々は非常に良いHCを見つけたのかもしれませんね。

 

■その他本日の主役
Nick Mullens
本格的に良いらしい。”契約とかそんなのを知らなければ2ndQBにしか見えない”
というのが現地の評判。キャンプアームで終わるつもりは本人には毛頭ないらしい。

なにより大ベテランのくせにお休みを頂けなかったFlaccoよ。あなたとの対比でMullensが良く見えている面もあると聞いてます。そろそろ本気出してください。

そしてDavion Taylor
Eric Wilsonを差し置いて2日連続の1stチーム。これは大躍進の予感。
2020シーズンに当たってはちゃんとしたオフシーズンの練習も少なく、頭の整理が追い付いていなかったことがパフォーマンスを発揮できなかった要因だと認めていた彼だが、このオフはプレーブックについてLBCにガシガシ追加質問をかますなど頭の面での準備に抜かりはない様子。

そして取り上げてはいなかったが、Day2のパフォーマンスも非常に良かったとのこと。

もともと身体能力は非常に高いので、彼が大躍進するとなるとLBの将来展望はガラッと変わってくる。バストだと勝手に認定してしまっていたことを悔い、今後はしっかり注目したい。

 

さて、一旦PHIキャンプの話はこれで終わり。ここからがWentz回りのお話し。 

■Dr. Robert Anderson
今回Wentzが頼りにするのも彼。
Dr. Robert Anderson

もともと足の指を専門にしていたドクターで、NFL界隈で名が知れ渡ったのは、シャーロットで医師をしているときにNYGの選手のターフトゥを治したことがきっかけ。

ターフトゥとは、足の指の付け根近辺(たぶん母指球の並び)の靭帯組織の損傷のことで、重度のものはその辺の関節の脱臼まであり得るもの。

人工芝の導入により爆発的に増えたケガのようで、1990年代初頭にGBのチームドクターの要請に応じて治療したターフトゥを、当時はまだ完治させるのが難しい症状だったものを完治させたことで”あのターフトゥを治せるやつがいるのか?!”となって業界に腕の良さが広まったということのよう。

その後、1995にシャーロットにNFLチームができたことで、そのチームに加わり、CARのアシスタントチームドクター的なことも行っていた。

現在はGBで病院を構えているため、足のケガを負ったNFL選手はよくGBで目撃されるという現象が発生しているのはこの男のせい。
NFLでは300名近くの治療を行ってきたというまさしく足のスペシャリスト。

近年の有名どころでは、SEA時代のRichard Sherman(アキレス腱断裂)、当時LARのJoey Bosa(打撲)、GB Davante Adams(ターフトゥ)、CAR時代のCam Newton(リスフラン靭帯損傷)、NYG Saquon Barkley(足首の捻挫)、バスケットボールでアキレス腱を断裂したGBのHC Matt LaFleur などなど。
最後に余計なのが混じったけど。手術の有無にかかわらず、今や世界中からアスリートが押し寄せる名医のよう。

 ということで、Wentzのケガも"骨と靭帯に関するもの"だという情報もあるので、おそらくターフトゥとかではないでしょうか。

もしかすると脱臼までしている可能性はあるが、大事なのは、「たぶん(より時間がかかる)膝回りではなさそう」だということ。
その場合、今出ている情報のとおり、開幕は厳しそうだがその後の合流はありえるのではなかろうかという推測。

 

■WentzのケガとPHIへの影響
今日起きたら飛び込んできたのがこのニュース。
Shefter情報によると、”シーズンエンドではないけど復帰時期未定”とのこと。

もうWentzのことを調べる必要はないと思っていた。
だけどこれはPHIの将来にもかかわることなので改めて。

INDとのトレードの条件が、
・Wentzが75%以上出場
・Wentzが70%以上出場かつINDがプレーオフ進出

この条件のいずれかを満たせば1巡、さもなくば2巡。というもの。

PHIファンとしては対価にしか興味がないが、欲しい順としては、上から

①条件を満たしてWentzがほぼフル出場もINDがプレーオフを逃す:1位~18位
②条件を満たしてINDがプレーオフ進出:19位~32位
③条件を満たさずINDがプレーオフ進出ならず:33位~50位
④条件を満たさずWentz不在でもINDはプレーオフにいけた:51位~64位

である。
ルーキーイヤーを除くと、Wentzが75%以上の出場を果たしたのは2017・2019の2年である。結果は両方ともプレーオフ進出。
だからということでもないが、①の可能性はINDのフロント的にもほぼないだろうし、そうなると最終週までもつれた結果脱落、というシナリオしか考えにくいので良くて15位近辺だと思っていた。

しかし、現実的にWentzが新チームでのキャンプを2・3回しか練習できずにシーズンインするとなると、6試合ぐらい出られない可能性は十分にあり、75%はおろか70%の出場も難しい(キャリアミニマムが2018の11試合出場・68%)。

となるとターゲットは③④である。
このトレードの良いところは、INDでのWentzの健闘を祈れるというところであったが、こうなるとINDさんにおかれましてはできる限り負けを積み重ねて、是非③の上位、なんなら33位ぐらいでPHIに指名権をお譲りいただきたく、ご検討をお願いしたい次第。
というわけで、Easonでやっていっていただきたい。絶対にCHIからFolesを呼び寄せるということはしないでいただきたい

とはいえまあ今のINDの戦力の充実っぷりを見ていると、Easonでも十分にやっていけそうなので現実解は④。となるとあまり美味しくない。

いや、他力本願になるのはよくない。
こうなると、敬虔なPHIファンの願いは一つ。

Hurtsよ、頼むから当たりQBであってくれ!

こちらからは以上です。

Day2とReagor

今日も主役はあの人だったようで。
恐れていた事態もちょっと発生したDay2の現地情報。

そして去年のドラ1の受難はまだまだ続きそうです。

 

■本日のケガ人
OUT:
DAY-TO-DAY
WR Fulgham:下半身
CB S. Taylor:下半身
WR Watkins:COVIDじゃない体調不良

WEEK-TO-WEEK
DB Meadors:ハムストリング
LG Seumalo:ハムストリング

LIMITED:
WR Reagor:下半身
WR Ward:COVIDじゃない体調不良

 

■恐れていた事態
ケガ。
しかもRG Brandon Brooksのケガ。
ここ3年アキレス腱断裂⇒肩の脱臼⇒アキレス腱断裂というシーズンの終わり方をしている男の健康は2021シーズンの安定したOffenseの構築すなわちチームの成績に直結する課題。
Day2にしてそこの懸念が現実になっちゃいましたね。
チームからの発表は”ハムストリングの違和感と予防的なOUT”ということのようですのでなんとしても小さいものであってほしい。
自分で歩けていたようなので深刻なものではなさそうですが。
ちなみにRGを埋めたのはMatt Pryorだったようです。
彼以外に今日はケガ人なし。

 

■本日のSmith
やはり彼は素晴らしい。
今日は7on7で新加入のCB Steven Nelsonをブチ抜いて40ydsのTDキャッチを披露。
このプレーはHurtsのスローも完璧だったようで現地は大興奮。

 

■本日のHurts
前日よりも精度とコンビネーションが改善されたというのが現地で見ていた人に共通する意見。
一つワイドオープンのTEを見つけられずにスクランブルしてしまったプレーもあったようだが、投げたパスについてはSmithへのボムを含めてよかった様子。
敢えて挙げると、ショートパスがまだまだ不安定だとのこと。がんばれがんばれ。

そして若手WRやTEと連日の居残り練習。いいね。

 

■本日のLT選手権
昨日と逆に今日はMailataが先発。
DLとの1on1ではMailataがDE陣を完封したのに対し、DillardはBarnettとSweatに1回ずつサックされたという情報。
Dillardはパスラッシュを止めるためにホールディングとタックルで対抗したそうな。ダメですね。それはフットボールではありません。

その他の情報がないのでなんとも言えないが、Barnettのようなパワーよりの選手に対してどう改善していくのか、がDillardの明確な課題だったはずが、そこが全く成長していないことに加えてSweatにも無理となるともう無理ですね。本当に絶望。

まだDay2ですから改善を期待します。が、やはりDillardには興奮しないというのが現時点での素直な感想。

その他、DT HargraveはKelceからサックを一つ奪うなど上々の仕上がり。DTもDEもやっているMiltonもよかったと。

 

■DE
前述したように、本日ハッスルしたBarnettが1stチーム。ただしここもSweatとは日替わりとなっている。昨日はSweatが1stチーム。

Gannonは”両方スターター”というわけがわからないことをおっしゃっているが、まあ現時点では精査中ということでしょう。
引き続き頑張るように。

 

■ボールへの意識
Offenseスキルポジションの1日はまずボールセキュリティドリルから始まる。
そしてDefenseは1日中ターンオーバーを狙い続ける。
非常によろしい。

今日の練習後に記者会見に現れたCB Steven Nelsonの拳はボロボロだったよう。とにかくWRがキャッチしたボールをパンチングしに行くことを徹底されているからだそうで、Gannonもその意識をずっと強調し続けている。

SandersとWentzのファンブル癖に悩まされ、Defenseのボール奪取の少なさにストレスを抱えてきたPHIファンとしてはこれは非常に心強い。
試合で成果を発揮してくれることを望みます。

 

■その他本日の主役
3人いる。
一人は連日のTE Tyree Jackson。今日もミドルでいいパスキャッチがあったようで観客を沸かせたとのこと。そして今日もワイドオープンでのクリーンドロップを記録。いいね。よくはないけど。

それとRB Jason Huntleyが11on11でInsideを爆発的なスピードでブチ抜いたそう。去年のファイナルカットでの加入だったか。あまり出番はなかったけど期すものといいスピードはありそう。

そして最後はNick Mullens。7on7でSmithへの素晴らしいTDパスがあったよう。その前にCB Grayland Arnoldにピックされたプレーはあったようだが。

 

■フィジカルテスト不通過者とある悲劇
レーニングキャンプの練習自体は現地水曜からだったわけだが、集合はその前日の火曜。ではその日に何をしていたかというと、フィジカルテスト。これに通らなければ練習にはフルで参加できない、というもの。
たぶんスプリント何本かを基準秒数以内にクリアする、というものだと思われ、もちろんポジションごとに基準が違うのでしょうが、それに落ちた者が徐々に明らかになってきました。いまわかっているのは以下です。

WR Quez Watkins
WR Jalen Reagor
TE Dallas Goedert

突っ込みどころが多い。
まず、一つ心配しないでいただきたいのが、一番下のGoedert
こいつは体力がなかったというより、テスト中に”間違ったテクニックを使って間違った方向を向いてしまった”ことが原因のよう。よくわからないがGoedertも今朝の練習には不参加。

そして問題は真ん中のあいつ。去年のドラ1。
彼は本当にテストに通らなかったよう。
実は考慮してあげるべき点があったようで、それがこの夏に”Reagorの幼馴染みが殺される”という事件があったとのこと。
よくわからんがアメリカ怖い。
Reagor本人は心身ともに結構傷んでいる様子。
そりゃ集中できないでしょう。
こんなセンシティブなことにはなかなかコメントできないが、一日も早くフットボールに集中できるようになってください。

Watkinsよ。キサマは単なる調整不足だろうが。

 

■練習後Transaction
もともと90人のなかに8人しかいなかったWR。
そのうち、フィジカルテストにも通れないWatkins・Reagor、体調不良のWard、ちっさいけがしたFulghamの合計4名が消えていることでメンツがかっつかつ。
ということで、StreetからWR Andre Pattonとサイン。
Rutgers出身で、2017には当時SDでSirianniとは旧知の仲。

その他、この春のOTAにトライアウターとして参加していたDB Obi Melifonwuとサイン。この元バストがどう使われるのかは非常に楽しみ。