2日間休んだおじさん達が元気だった一日。
しかし練習前から現地記者たちがあの男の姿を見つけられなかったことでPHI界隈にはちょっとした絶望が襲った。
一方でどんどん良くなっていくやつらも。
今キャンプ初のパッド付き練習を翌日に控えた現地月曜のDay5の様子を。
■本日のケガ人
OUT:
DAY-TO-DAY
RG Brooks:ハムストリング
TE Jason Croom:膝(new!!
WEEK-TO-WEEK
DB Meadors:ハムストリング
LG Seumalo:ハムストリング
WR DeVonta Smith:膝(new!!
LIMITED:
CB Shakial Taylor:下半身
LB Davion Taylor:大腿四頭筋
LBの方のTaylorはLimitedに良化。
Croomは新規。
Reagorはリストから外れてフル。
そしてPHIファンを絶望の淵に叩き込むSmithの”Week-To-Week”。膝の捻挫(MCL=内側側副靭帯)により2~3週間の離脱。
額面通りならプレシーズンはギリギリ間に合わないということになりぶっつけ本番での開幕。
メディカルテントにも入らなかったということで軽いのかと思ってたら意外とシリアスだった。PHI内部の見立てとしては”そこまでひどくない”とのことだがキャンプでの大きな楽しみが奪われたのは事実。
■本日のHurts
こいつは本当に毎日毎日良くなっていく。
休養を挟んだことが吉と出た様子で今キャンプベストの出来栄えを更新。
今日光ったのはDeep Ballの精度。
まずは7on7でのQuez WatkinsへのTDパス。完璧なボールプレースメントだったそう。そして下半身の不調でキャンプに出遅れていたWatkinsがブチ抜いたのはCB Steve Nelson。こいつ連日やられてんな。少し心配。ちなみに登録はStevenだが、本人はSteveと呼ばれるほうが気に入っているとのこと。どうでもいい。
OC SteichenもHurtsのDeep Ballの精度には感心しているようで、”いいね!”とのこと。
とにかくHC・OC・QBCが揃ってHurtsには厳しい指導を行っているようだが、この男はコーチングを受けるのが”とてもうれしい”と言っているようでなんとも頼もしい。
着実に成長している様には目を細めずにいられない。
■本日のSmith
今後10年の活躍のために最初のキャンプで無理しないのは当然の判断。しっかり治したまえ。
詳しい情報がないので何とも言えないが、土曜日に接触プレーがあって以来OUTしているのを見ると、自損事故による膝の捻挫ではなさそうなのでそんなに心配はしていない。
HurtsはとにかくSmithに投げたがるようなので、百歩譲ってほかのWRとの練習機会増加という好意的なとらえ方をしたい。
■本日のLT選手権
今日はDillardが先発の日。
最近はDE Sweatが手を付けられないキレのようで、彼を抑えることができたかどうかがLTの出来の判断基準と化しているが、そういう意味で今日も勝者はMailata。
DillardはSweat・Grahamに1on1でサックを浴び、11on11ではBarnettにゴリゴリ押し込まれHurtsのスクランブルの要因になってしまうというやられっぷり。
MailataはSweatもしっかり抑えて今日も優勝。
■トレンチ
今日はDL陣大暴れの日だったようで、
Grahamは1on1のほか11on11でもHargraveと0.5サックずつを記録。サイドライン際でHurtsのパスを叩き落すパフォーマンスも披露。おじさんまだまだ戦える。
Barnettも前述のプレーに加え、1on1でRT Driscollから豪快なスピンムーブでサックを記録。だけどそんなノリノリの男もMailataにだけは綺麗にコントロールされたとか。
Sweatは言わずもがな。
Coxも休養充分で抜群の出来。1on1でLG Herbigをいたぶったプレーの出来が素晴らしかったよう。比較のために、Herbigはその後控えDTのRidgeway相手に完封したそうなのでHerbigが悪いわけじゃない。Coxが良すぎるだけ。
"23.8Mのサラリーキャップにふさわしいプレー"というのが想像できないが、”Donald以外では”最強というオールディケイド級のプレーを再び拝みたいものです。
DE Ryan Kerriganが右手を傷めたようで早々に離脱。チームからの公式発表はなし。
■その他本日の主役
ドラ4CB Zech McPhearson。
3rdチーム相手だが、今キャンプ絶好調のMullensのサイドライン際のパスをピック。
アンダースローだったということでスーパープレーというわけではないが、それでもピックできたのは素晴らしいこと。
当面スターターとかではないでしょうがその調子でがんばってください。
心配してたドラ5RB Kenneth Gainwell。
こちらも3rdチーム相手ながら、Mullensからのスクリーンパスを15ydsぐらいのゲインにつなげたナイスラン。その過程で意図的ではなかったようだが、CBに入っていたMelifonwuにブチかましてテイクダウンを奪う暴れっぷり。まあMelifonwuはスローダウンしてたようですがね。
キックオフのリターナーにも入っていたようだがそれ以上の情報はない。
ただ、Kerryon JohnsonとJason Huntleyの元DET組RBは今日も調子が良かったようで、RBロスター争いは混沌としてきた感。
TE Tyree Jackson。
QB上がりのこの男、非常に良い。なんとしてもロスター入りしてほしい。
Mullensの陰に隠れていたFlaccoとの息が合ってきたようで、フィールド中央で印象的な20ydsゲインを披露。6-7というサイズを目一杯活かした指先でのキャッチ(正確には指先でチップしてからのキャッチ)だったようで、むちゃくちゃ捕球半径が広いものだったとか。Flaccoのコントロールはまだまだなのか。
■変な動き
Tyree Jacksonの将来に影響がある変な動き。
The Eagles have restructured the contracts of Derek Barnett and Lane Johnson, according to a source familiar with their thinking.
— Tim McManus (@Tim_McManus) 2021年8月2日
The moves free up cap $ this year, which can pushed into ‘22. Believed to be part of overall cap management, not for one specific purpose/player.
BarnettとLaneのサラリーを再構築。2022に幾ばくかを先送りしたのだとか。
確かにカツカツではあったが、この動きに妄想するとなると、やはり”やっぱりErtzは2021もPHIにいまーす”というものなのか。
もとよりErtzで8Mぐらい空くと踏んでいたところ、こいつをキープするためにキャップを空けたのだとしたらちょっと困る。
Jacksonが見たい。去年のTogiaiみたいに”キャンプで期待だけさせられていざ開幕したら他チーム”、というパターンはいらない。
まあさすがにファイナルカットまで時間があるのでもうちょっと違う意図があるのだとは思いたいが。