鷲の巣

NFL フィラデルフィア・イーグルス(Philadelphia EAGLES)の応援ブログ

2024Draft雑感 他

詳細はこれから検討するもののレギュラーシーズン終了直後のはらわたが煮えくり返っている段階の思いも残しておこうという試みです。

 

 

Rosemanの失敗

今季については満点を差し上げてもいいと何度か申し上げてきたところだが、どうも最近心境に変化がありましたので。

 

実は1つ大失敗があった気がして仕方ない。

それが、LB T.J. Edwardsの放出ではないかと。

 

アナリティクス原理主義者のRosemanがLBポジションを重視しないというのは有名だしその仕草を見ていればわかるところではあるが、2018シーズン限りでのJordan Hicks放流以降この動きはますます加速するばかり。

確かに2017ドラフト5巡でのNate Gerryとか2020ドラフト6巡でのShaun Bradleyとかちょこちょこ指名権は使っているものの結局ちゃんと戦力になったのは2019ドラ外のT.J.のみ。

 

そして最近のDefenseの崩壊ぶりを見ていると、このポジションが2023シーズンにガラッと様変わりしたことの影響がまあまあ大きいのではないかと。

 

これまではT.J.という軸を固定したうえで相方を毎年変えるような動きだったが、Deanがまだ独り立ちしていない状況でのこれはさすがにやりすぎ。

 

T.J.への不満はわかる。

SBでKelce弟を止められなかったことに代表されるように、確かに長い距離のスピードはない。

しかしまあいなくなって1シーズン過ぎた今痛感するのが、あの汚れ役としてのとショートエリアのクイックネスなら充分だったパスカバーは実に得難いものだったのです。

 

彼の場合はダイハードBearsファンだったようなのでその一員になれたというハッピーな結末に許せてしまうところはあるが、今後はこのようなことがないようにお願いしたい。

 

 

話は逸れましたが、結局最後まで稼働したのは新加入FAのMorrowと、キャンプ後に加入したCunninghamという有り様。

 

DBとDLをつなぐこのポジションの重要性は実に地味なもので、確かに派手なタックルは良く見えるが、パスカバーにおいてスペースを埋める動きは一朝一夕で身につくものでもなし。

そして無視できない司令塔としての役割。

DCが変わるとスキーム丸ごとやり直しになるんだろうが、DBとDLをつなぐこのポジションの司令塔が、DBとかDLと同じ言語でコミュニケーションできるというのは相当に大きいはず。

なんだか意味が分からないほど中央がスッカスカなパスカバーや、モーション1人に3人が飛んでいくちぐはぐさを見ながらそんなことを思った次第です。

 

 

今季の編成が完了した時点でのLBの層の薄さから、"ランもパスも充実したDLで止める"という思想だったと勝手に推察していたが、それが大失敗に終わった以上、このポジションにも長期的なピースを絶えず供給し続ける必要性はRosemanにもよくわかったはず。

 

結局2年を終えてクソの役にも立っていないDeanを一応1枚とカウントするにしても、やっぱりここはこのドラフトでもなんとかせねばなところだと思います。

しかも、GerryとかBradleyを見てもわかる通り3日目ではどうにもならん可能性が高い。できれば2日目でいっていただきたいが、単年契約のMorrowCunninghamのどちらかも残していただけるのであれば3日目でも許せる。

タイプは任せるがもちろんランストップもできた方がいいに決まっている。

 

とはいえ即戦力Off-Ball LBはなかなかに品薄なドラフトになりそう。

どうしても2つある2巡の1つを使うことは必至ということになりそうだが、さてそこに行く必要はあるのでしょうか。

 

即戦力を求めるなら、
Edgerrin Cooper(Texas A&M)・Jeremiah Trotter Jr.(Clemson)・Payton Wilson(NC State)あたりだが、Cooperはお高くなりそう、Trotter Jr.はPHI的に最高のピックになる気がするが、ちょっとちっさくてDeanと被るので使いづらい可能性がある。

 

ということで大本命はPayton Wilson

2巡-bまで残っていれば御の字です。いってください。

 

これ以降となると素材型ということになるので、コンバイン次第。

今のところ、一番気に入っているのが、運動能力的に天井は低そうだが計算が立つはずのJD Bertrand(Notre Dame)。

彼のプレー、すごく好きです。

 

長くなりましたが、結論は"LB獲ってね"ということでした。

 

 

 

PHI Defenseの穴

Sports Illustratedだったかの記事でこのあたりの話が出ていたので少し。

PHI Defenseの大幅な退行について、とあるNFC幹部から"LBとDBの年齢が高くて後半になると一気に運動量が落ちる"と言われている(とされる)箇所があった。

こういうのは後からなら勝手に言えるので真に受けるかどうかはそれぞれだが、それにしてもSlayとBradberryというコンビはさすがに年齢が高すぎたか。

Maddoxはいつも通り負傷するし。

 

最近は苦戦している場面もあるが、それにしてもRingoとRicksはいい経験を積めているはずなのでこの2人にBradberryの跡を襲っていただくとして、Slayのところはもう少し後でもいいか、と思っていたがもしかしたらここも今ドラフトで誰かを指名しておかねばならぬ程度に時間の余裕はないのかもしれない。

今回はNCBだけでいいと思ってたのに。

 

 

 

突如現れたニーズ

ACL断裂の大ケガを最終週に負ってしまったSydney Brownのところ。

現状粗削りもいいところだが、あの攻撃性は捨てがたいのでいかにも痛い。

ACL断裂は復帰まで1年弱、本調子に戻るのはその次のシーズン、という感覚で受け止めているので、来季早めに復帰したところで戦力として計算するのはつらそう。

そしてなにより元に戻るか全くわからぬ。

 

ということで若いSはByardが残るか否かにかかわらず必要となってきました。

EDGEもCBもTEもWRもRTも欲しいのにどうしたもんでしょうかね。

 

 

 

指名権整理

オリジナルピックの位置が不明およびオリジナルピックの位置もあっているかわかりませんが、現在の指名権はこんな感じです。

 

1巡:オリジナルピック

2巡50位:NO由来(2022ドラフト前トレードによるもの)

2巡:オリジナルピック

3巡97位:補償ピック(Hargrave

5巡:TB由来(Reagorトレードの残渣とか)

5巡169位:補償ピック(Seumalo

5巡170位:補償ピック(Dillard

5巡176位:補償ピック(T.J. Edwards

6巡188位:ATL由来(Kentavius Street

 

うまいことWild Cardで敗退できれば24位とかになるはずです。

 

 

 

欲しい順

各ポジションの振り返りはシーズン終了後即始める予定ですが、現時点の思いとしては、

QB:まあいらぬ。多分にコーチングの問題。Mariotaはキープしたい。

RB:欲しいけどSwift残せるならそれで終わっていい。

WR:めっちゃ欲しい。Julioのような信頼できるWR3のありがたさよ。

TE:どう考えても必要。Albert Oとは何だったのか。

OL:おじさんたちの去就次第だがDriscollの契約切れを埋める万能控えが欲しい。

DT:Tuipulotu・Ojomoがいいので必要性は低い。

DE:枚数が足りないしSweatの負担を減らせるエリートが欲しい。

OLB:Nolan練習しろ。

Off-Ball LB:上述の通り。さすがに無視しすぎた。

CB:上述の通り。さすがに年とりすぎた。

S:Byardが残るならいらないと思ったがSydneyの分若いの欲しい。

 

という感覚です。

WR・DE・CBまででやはり最初の指名権3つを使ってしまう感じでしょうか。そんな決め方は良くないのだけれど。

 

 

そういえば、リーグ全体が探している"Next Purdy"ですが、Purdy効果でどうやらQBプロスペクトの評価がちょっとずつ変わっていっているようです。

何かというと、Purdyについて高く評価されている"カレッジ時代の経験"を重視する流れへの回帰が発生しているのだとか。

かつては"カレッジで3年間先発"が望ましいとされていた時代もあった記憶ですが、最近はたった1年の活躍ですぐ1巡指名される世界。

特にSFはまさにその典型であるTrey Lanceという大バストを引いた直後だっただけにPurdyを見て「あ、やっぱり経験って大事だな」という思いになるのは当然っちゃ当然。

 

長くなりましたが何を言いたかったかというと、多彩なケガの前歴を持つ23歳であるとはいえ、Michael Penix Jr.(Washington)の1巡指名は全然あり得る情勢ですよ、という話。

 

PHIへの影響としては、大量のQB指名が予想されるこのドラフト、もしかしたら24位とかでも結構な選手が残っているかもしれませんね、というだけでございました。

 

やはりプレーオフは早めの敗退がおすすめ。

 

 

 

Black Monday

  • 各所始まっておりますが、PHIからはGMへのインタビュー案件がちょこちょこ出ている状況だとか。
    懐かしいAlec Halabyの名前も出ていましたね。

    最近あまり名前を聞いていないかったですが、Sirianni政権最大の問題と思われる"Big Play至上主義"はどうも彼が導き出した分析結果から出たものだそうですね。

    是非出て行ってくださいどうぞ。

 

  • NYGがDC Don Martindaleを放出したというのは朗報だが、彼をPHIのDCに、というのはちょっといただけませんよ。
    プレッシャー寄りのDCが欲しいのは事実だがあいつはちょっと偏りすぎている。

    欲しいのはMichigan大のJesse Minterとかです。
    Minterとは去年インタビューしてたらしいな…なんてもったいない…悔しい。

 

  • 来週までBen Johnsonの新職場が決まっていないことを祈っております。
    というかWASにだけは来るなよわかっとろうな。

 

 

 

GO BIRDS!!