あなたが教えてくれたこと♪
どころの騒ぎではない。
もっと旨い酒を飲むために必要なことをKCは示してくれた。
NFCに所属している限り、あと2年は間違いなく壁として立ちはだかってくるのがSF。
それを完全に攻略したKC、正しくはSpagnuoloから学ぶべきことは多い。
そんなことよりいつの間にかリングを4つも持っているSpagnuoloを呼び戻せばいいじゃないかという声だけは無視する。それが出来てりゃもっと早くにSB勝っとるわい。
バランス
まずはこちらをご覧いただきたい。
ここ10年ちょいのSB進出チームにおける、横軸がOffenseの強さ(ランク)、縦軸がDefenseの強さ(ランク)である。
where teams that have played in the super bowl since 2012 have ranked on offense and defense in the regular season pic.twitter.com/fF7WuVqhjh
— Tej Seth (@tejfbanalytics) 2024年2月10日
いかがであろうか。
結局、Defense Wins Championshipなのである。
というのは言い過ぎかもしれないが、ごく一部の例外を除いて、OffenseもDefenseも両方がリーグ上位にいないと勝ちあがれないのである。
あれだけOffense優位なルール改正とルール運用をリーグがかましているにもかかわらず、である。
悲しい。
そしてこちらをご覧いただきたい。
KC Defenseの生え抜きだらけ具合である。
It might just be the beginning for this Chiefs’ defense 📈 pic.twitter.com/F7I7v1AcvU
— The 33rd Team (@The33rdTeamFB) 2024年2月13日
これはわかる。
Mahomesという高額QBを擁した瞬間に、そしてこのKCにはそれがいないのが説得力を削って仕方ないのだが、QBの相方であるWRもしくはTEにはコンビネーションを重視して付き合いが長いリーグ有数のそいつを抱えた瞬間に、Defense側への投資はドラフトが中心にならざるを得ない。
そして、そしてである。
Rosemanをはるかに上回ってリーグトップに君臨するKCのGM Brett Veachが偉いのが、どれだけOffenseがつらかろうが2巡以上ではDefenseの地味なポジションの補強を実施しているところである。
ほらLBも2巡。SだけはFA中心だが。
そしてその絶え間ない地味な種まきが大輪の花を咲かせたのが今回のSB制覇である。
とかくチーム作りは難しい。
Veachのドラフトを見ていて思うのが、そのバランス感覚である。
BPAで指名するのはいい。
それはそれでファンのテンションは上がる。
だがチーム作りはそんな近視眼的なものではないのであろう。
OLとDLに高額投資をし続け、それを"哲学"だと宣うのは気持ちよかろう。
こっちだって気持ちいい。
だがそれでは勝てぬ。
どうかRosemanよ。
その哲学を塗り替えておくれ。
哲学は"SB勝てるチームを作る"こと以外なかろうよ。
長々申し上げたが、言いたいのは以下なのである。
1巡22位はCB Quinyon Mitchell(Toledo)でいいのではないだろうか。
2巡でLB Edgerrin Cooper(Texas A&M)を指名してもいいのではないだろうか。