鷲の巣

NFL フィラデルフィア・イーグルス(Philadelphia EAGLES)の応援ブログ

HCを解任してほしい100の理由(ARI戦感想)

新年早々筆が進む試合を見せられたので元日から稼働して参ります。

 

とりあえずSirianniは辞めようか。話はそこからですね。

 

 

結果PHI 31-35 ARI

 

試合前の時点で3勝のチームに敗北。

10-1以上の成績から次の5戦で4敗するという急降下ぶりはリーグ史上3回目の快挙だそうです。

前回は2020のPITだとか。

あの感じね。よくわかる。

 

 

HCを解任してほしい100の理由

勝負勘の悪さ

ARI戦の4Q最後のOffenseを見ていただいただろうか。

同点に追いつかれた直後、確かめる気になれないが確か5分ほど残してオンサイドキックを蹴ってくれたARI。

それをしっかり押さえてのOffense。

A.J.へのパスで20ydsほど進んでElliottのレンジには入ったところでMailataのホールディング後の1st&20。

ここからQBキープ2連発。そうすることは全チームが知っているんだよ。

3rd&20でタイムアウトを1つ浪費してから改めてのプレーではWRの位置についていたGainwellへのスクリーン。

うむ創造性が豊かですね。

このプレーで巻き込まれたDeVontaが足首を傷めるというおまけ付きで結局FG止まり。

 

いざという大事な場面でのリスクの冒し方が"勝負勘"というやつだと理解しているが、その点でこいつにそれは一切ない。

2022シーズンでこのあたりがうまく運べたのはすべてSteichenの手柄だということが完全に明らかになった。

 

 

12月の弱さ

勝負勘の悪さと関連するが、シーズン終盤にこれはない。

11月まではどうでもいい。

シーズンが深まった12月で、各チームそれぞれへの対策のレシピが固まり、プレーオフに向けて全チームのギアが上がるこの時期にどこまでできるかが重要。

 

そしてお気づきの通り、2023の12月はこれで1勝4敗。その1勝もホームに5勝9敗のNYGを迎えての1ポゼッション差。やる気あんのか。

対策されてしまうと、それを覆すほどの何かを提示できる能力がないということがよくわかった。

これがプレーオフにも何も期待できない理由。

このコーチ陣には何もできないし、なんなら次戦のNYG戦は敵地ということもあり、クリスマスのことを思い出すともはや負けに張っている。(実際に張ってはいません念のため)

あとSirianniにできることは最速でプレーオフから脱落することで1つでもドラフト順位を上げることだけです。

 

ちなみにですが、3勝だったARIぐらい成績が悪い相手にPHIがハーフタイムでの15点差をひっくり返されたのは数十年ぶりだそうで、前回それが出た1994シーズンは、HCが解雇されたそうですね。

楽しいですね。

 

 

DAL戦の弱さ

PHIにはDALに勝てないHCはいらない。

就任以来の3年間で2勝4敗。

その2勝のうちの1つはCooper Rush相手の勝利。

@DALでは0勝3敗。

Hurts vs Dakで両者とも言い訳の余地のないガチンコでの対戦となったWeek14では13-33。

かばいようがない。

 

 

Coordinator選びの失敗あるいは哲学の誤り

哲学が間違っている気配については前にも述べたが、"Big Play信仰"が強く、その哲学を強調したことでSBまで進んで自信を深めたのが昨オフ。

そしてその線でCoordinatorを選んだのが2名とも失敗。

"1年で結論を出すのは早い"というご指摘はよくわかる。

だがおそらく全権を握っていろいろな相手と面談を重ねたのはこいつ。

 

攻守ラインの核となってきた選手の寿命が尽きつつある中、フロントオフィスもだいぶ無理をしてSB制覇を狙っていたはずのシーズン。

それを台無しにした攻守Coordinator。

選んだのはキサマであろう。

関係ないとは言わせない。

 

 

そもそもDefenseについては"Big Playを制限する"という哲学がここまでくると誤っていたのではないかとも思えてくる。

Byardを連れてきても何のインパクトも残せていないし、Cunninghamが抜けただけでランは一切止まらなくなった。

 

そしてGannon1年目よりも悲惨なDefenseが展開されているのがSirianniの責任でないとは全く思えない。

 

HCとてすべてを見ることはできない。

なのでこの職にあって一番重要なのが"才能を見つける"ということ。

例えば、LARをSB制覇に導いたMcVayが一介のOLBコーチであったBrandon Staleyの才能を見出してDCに抜擢(HCとしてはさておきLARで就任初年度にリーグトップDefenseを構築したのは事実)したように、自分の仕事をやりやすくする、あるいは自分にも刺激を与えてくれる存在を見つけてそばに置くことは非常に重要。

これが本当にできているのか、という疑問。

 

Desai就任時には"(既出の)哲学を共有することができる"というようなことをSirianniは述べていた気がするが、結局Desaiにできたのはそのレールの上をダラダラと走ることだけであり、それ以上のものは何も提示できなかった。

 

Steichenで分かったように、当たりCoordinatorを見つければそいつはすぐに引き抜かれてしまう世界。

そこで頼りになるのはHC自身の才能しかない。

さて。本業だと思っている分野での才能が頭打ち担っているように見える彼は、この分野で及第点をとれているのでしょうか。

 

 

Offensive Mindの欠如とそれへの無自覚

ここがこいつを諦めた最大の理由。

 

前職がOCだったこともあってOffenseに対してはかなり口出しする。

しかしセンスはない。

それをご本人は自覚していないから口出しはやめない。

 

2021シーズンのHC就任からしばらく、前職のINDでは担当していなかったプレーコールを担当。

それがあのシーズン序盤のゴミのようなOffenseと勝てない日々。

あまりにもロングパスとスクリーンに偏った面白くもないOffenseで3凡を山のように積み重ねたことで、"Run the Ball"と現地ファンだけでなく当時ルーキーだったDeVontaまで叫びだしていつの間にかプレーコールの権限をSteichenに委譲。

そこからのプレーオフ進出および翌シーズンのSB進出はすべてSteichenのおかげ。

 

SteichenからBrian Johnsonに替わって関わり方は変えていないようだが、それがまずもって問題であり、若くて経験が乏しいBrian JohnsonがSteichenよりイエスマンになるのはわかっていたはず。

そのうえでプレーコールにも多めに口出しするという自覚のなさ。

自己評価の高さ。

 

 

自身が攻守どちらかの専門家でなくても成功する例はある。

John HarbaughのBALがそれだろうし、外から見ているとPITもそんな感じか。

だがこれとて選んだCoordinatorに対してバカが口出しを続けるのであればそれがチームの天井になる。

こいつがこういうところを直さない限り誰をOffenseのコーチ陣に加えたところで一緒であろう。

それが見えた以上もう身を引いていただくほかに道はない。

 

 

フロントオフィスはいい仕事をしていること

Rosemanに一切不満はない。

WR(=Offenseの武器)が足りないという戦力構成上の不満はあるが、それとて"Quezはいい仕事をしているしこれ以上戦力を集めてもボールの配分の問題がある"という誰もがそんなわけないと思ったゴミのような言い訳で拒否したのはSirianni。

この言い分の前者は現状把握能力の欠如を、後者はご自身の能力不足を、それぞれ晒したものだとして記憶しておくにふさわしい戯言でしたね。

 

ケガ人が多いという不運はあったが、その時のためにDB陣はここ数年嫌というほどかき集めていたし、Robyを含めて非常事態にも適切な対応はしていたはず。

そしてJulio獲得は当たりだった。

 

ここ3年ほどのドラフトはCarson Wentzという不運を最大限に活用した素晴らしいものだったしそういう意味でも不満はない。

2年連続でSB制覇を狙えるロスターを作るというのは素晴らしいお仕事であるはず。

ここまでの11勝は全部巨大戦力を整えたフロントオフィスの手腕です。

Sirianniの貢献なんてないに等しい。

 

問題は運用側にある。

だが、ここに希望があるかもしれず、あまりにも不甲斐ないSirianniのザマにRosemanとLurieがブチ切れてくれているのであれば、Sirianniカットもそう遠くない。

 

怒れフロントオフィス。

あんたたちのいい仕事と選手たちの頑張りを無駄にしているのはあいつの無能だぞ。

 

 

Ben Johnsonの存在

戦力としては相当に整っているはずなので、新HC候補としてはやりやすい職場になるはず。

ただし、Hurtsを活用すること、という条件がつく。

そういう制約を考えると、やはりBen Johnson(DET OC)が欲しい。

Coordinatorの出入りが激しいこのリーグにおいては、やはりHCがどちらかの道におけるプロフェッショナルである必要性は非常に高い。

Hurtsに多額の投資をしてしまった以上、これを無視することは許されないのでできればOffense畑で自らも戦術への造詣が深い人がいい。

そして戦力構成がDETとよく似ていることも理由の1つ。

欲しい。

Goffと比較するとHurtsのパス精度は相当に落ちるが、Ben Johnsonならなんとかできよう。

もちろんHC経験はないので初めてのことだろうが、それはDan Campbellを見てきたということで安心できる。

大丈夫でしょう。

彼がどこかのHCになってしまうであろうこのオフに獲得競争に乗り出すの、悪くないと思います。

 

仮にBen Johnson獲得競争に敗れたとしても、間違えてChip的な誰かを引いてこないように。

 

 

今後

現実にはこの時点でのSirianni解雇はないだろうし、このオフにこれが現実になるかも微妙。

チャンピオンシップ出場を"そのシーズンが成功だったかどうか"という基準に置いているチームも多いようなのでそれが叶えば残留、叶わなかった場合でも就任から3シーズン連続でプレーオフ進出という成績は字面だけ見ると立派なのでたぶん解雇はないんでしょう。

 

実に下らぬ。

 

絶対にやっていただきたいのは、Offense側の大幅なテコ入れ。

Sirianniが囲えそうな軽い人材での"テコ入れ風"は全然要らない。

出来ればShanahanツリーから誰かを入れてほしいところ。そんな人材がどこに眠っているのかわらないが、そういう人材を見つけてくるのもあんたに必要な能力だということはもう述べた。

 

戦力を無駄にしか活用していないDefense側の全面解体は言うに及ばない必須事項です。

もちろん"DC Patricia"も論外ですよ。

 

解体→Sirianniの反省と自覚→フロント主導でのテコ入れ

ぐらいの順番で期待している。

 

Lurieさんよ、そろそろウォーミングアップをお願いします。  

 

 

GO BIRDS!!