鷲の巣

NFL フィラデルフィア・イーグルス(Philadelphia EAGLES)の応援ブログ

2024 WildCard vsGB展望

いよいよプレーオフ

No.2シードのPHIはNo.7とは言いながら11勝もしているGBをホームに迎える。

試合は日本時間月曜6:30Kickoffです。

 

その他ニュースもちらほら。

 

 

Week18

そういえば消化試合ではあったがNYG戦がありましたね。

PHIは調整が必要な一部選手を除いてほぼ2ndチームで挑み、ほぼ1stチームだったNYGに20-13で勝利。

 

良かった人

  • QB2 Tanner McKee
    プロ初先発ということで家族を西海岸から呼び寄せての試合は完璧なパフォーマンス。
    ポケットプレゼンス、リリースのタイミング、リズム、落としどころ、チェックダウン、どれをとっても初先発QBのものとは思えないパフォーマンス。
    2TD0INTで文句のつけようがあるまい。
    QB2ということで満場一致。

 

  • OC Kellen Moore
    HurtsにあってMcKeeにないものを考えてのゲームプランだったんだろうがアンダーセンターからのプレーアクションがHurts比で急増。
    それがまあ効果的だったこと。
    もう少しHurts Offenseにもあのエッセンスをフィードバックしていただきたいところ。

 

  • WR Jahan Dotson
    眠っていたWR3もやはり大したもんだった。
    この逸材を眠らせておくのはもったいない。
    あまり合わせていないだろうにMcKeeとの息の合い方は完璧。
    落としどころとタイミングが完璧だったことはMcKeeの素晴らしさなんだがDotsonのブレイクも相当に良かった。
    やはりちゃんとオープンになれる力は持っている。
    あとはMooreのゲームプランへの組み込み方とHurtsが信じて投げられるか。
    この試合の94ydを加えてもシーズン216ydという成績はあまりにも勿体ない気がしてきた。
    プレーオフでは頼みます。

 

良くなかった人と取り繕う動き
  • S Tristin McCollum
    詳しく見ていないがちょいちょい悪目立ちしていたのが気になる。
    CAR戦にしてもそうだし出ても結構狙われたりしているしやはりもうちょいがんばってもらわねば。

 

  • S Sydney Brown
    最後のINTはまあいいにしてもIsaiah Rodgersを壊しそうになったプレーは許せん。
    あれにしたってハードにいくところとそうじゃないところの区別ついてなさすぎでしょ。
    その点一番成長すると言われている1年目のオフをケガで棒に振ったのが大きかったのか。

 

こんな上記2名の控えSの出来の悪さを見てか、かつてのMINの1巡指名選手でバストとしてBUFのPSにいたS Lewis Cineを獲得。

2021全米王者UGA出身でJordan DavisNakobe Deanその他大量のDawgsたちにとってはかつての同僚。

 

3年経過してプロ出場11試合・Defenseスナップは通算10でソロタックル0という完全無欠のバストであるこいつを2022ドラフト前にはSの2番目だと思っていた見る目のない人間がこの駄文を書いております。(Kyle Hamilton→Cine→Daxton Hill→Jaquan Brisker→Jalen PitreAll-Pro Kerby Josephという順番で評価していたんだから実に酷い。)

カレッジ時代には周囲の化け物たちによって相当マスキングされていた可能性が高いが、まあ素質はあるんでしょう。

PSからの引き抜きだけに仕方ないんだがいきなりアクティブロスターに入れる期待の大きさなので何とかなっていただきたいものです。

がんばれ。

 

 

 

AP All-Pro 2024

最大の権威を持つAPが選ぶAll-Proチームの発表がありました。

PHIからはDET・BALと並ぶ最多タイの6名が選出。

 

1st Team

RB Saquon Barkley

LB Zack Baun

 

2nd Team

RT Lane Johnson

LT Jordan Mailata

WR A.J. Brown

DT Jalen Carter

 

まずはSaquonBaunというFA新加入の2名。

意外なことにSaquonもAll-Pro選出は初めて(ルーキーイヤーはAP All-Rookieチームに選ばれているが本選ではGurleyとZEKEの後塵を拝して選ばれず)だそうで実にめでたい。

そしてBaun

まさかこんなにFangioスキームにフィットするとは。

Patrick Willis(1巡)・NaVorro Bowman(3巡)・Roquan Smith(1巡)と常に優秀なLBを擁してきてこのポジションの重要性をいまでも強調しているFangioの次なる傑作がまさかベテランミニマムで加入したかつての4巡選手とは。

 

おめでとうBaun。あんたなしのDefenseはもう考えられないんだよ。

大金もらって長らくPHIに居座ってください。

 

ようやく初めての勲章を手にしたのがMailata

デカいのにも小さくて速いのにも対応しないといけないという、恐らくQBを除くと一番過酷なポジションで、ルールも知らなかったかつての7巡指名選手がAll-Proにまで成り上がるとは。

こんなシンデレラストーリーがあろうか。

先発に定着した2021シーズンを振り返ってもまさかここまで成長するとは思わなかった。

完璧なパフォーマンスを見せ続けていて体感としても全くプレッシャーになっていなかったのに謎に1st Team入りを逃したLaneともどもプレーオフもよろしくお願いします。

 

 

バカ記者どもは知らなくても俺たちは知っている。Lane Johnsonは完璧。

あんたこそOT1だよ。

プロテクションの75%がアイランドで任されておきながらこのプレッシャーレート。

これほどまでに素晴らしかったシーズンに1st Teamの栄誉を逃すとはなんたる理不尽。

腹立たしい。

 

 

しかし両OTがAll-Proってどうなってるんだね。

Stoutland先生、最高です。

おめでとうございます。

 

全リストはこちらのAPのページからどうぞ。

 

 

 

ということでここからが本題です。

ケガ人

PHI

 

OUT

OG Trevor Keegan:病

DT Byron Young:ハムストリング

 

2週間休んだHurtsもようやく復帰。

背中の張りで金曜を休んだDeVontaにしても膝で木曜を休んだA.J.にしても万全とはほど遠いようだが試合は問題なし。

やっぱりバイウィークは必要だったんでしょうね。

 

 

GB

OUT

WR Christian Watson:膝

S Zayne Anderson:脳震盪

 

Questionable

OT Andre Dillard:脳震盪

DL Brenton Cox:足

DL Tedarrell "TJ" Slaton:足首

LB Quay Walker:足首

S Evan Williams:四頭筋

 

IR

CB Jaire Alexander

RB AJ Dillon

RB MarShawn Lloyd

OL Jordan Morgan 他

 

終戦ACLを傷めたWatsonがOUT。

リーグ有数のディープスレットであるWatson(今季の16.5ydという平均のルートの深さはリーグ3位)の役割はどうなるのか。

 

 

 

マッチアップ

PHI Offense
  • 喪失ydでリーグ5位、被TDでリーグ1位という好成績を残しているGB Defense。
    プレッシャーは全然かけてこないがカバーが分厚い、という意味でPHI Defenseと似通った成績。
    基本は2Highで構えて、そこからのディスガイズを多用。
    LBは運動能力に優れており2HighのSの間も機動力で埋めることができ、ランストップは中央に鎮座するDT2枚が真ん中を締めて外への展開は速いLB陣が封じる、という理想的な構図。
    Week10のバイ明け以降1試合平均で84ydしか許していないランディフェンスもなかなか。この期間ではGB相手に75yd以上走ったRBはいないそうです。
    シーズンを通して100ydラッシュは開幕戦のSaquon(106yd)以来Week5までに合計4名にやられているが、それ以降はゼロ。
    素晴らしい堅さ。

 

  • 特に弱点らしきものは見当たらないが、強いて言うならAlexanderがいないCBのところか。
    ところがまあNCBから外に移ったKeisean NixonValentineもさほど悪くない上にNCBに入るJavon BullardはPHIでいうDeJeanの生き写し。
    キツいメンツであることは間違いないがここぐらいしか攻略できそうなポイントが見当たらないのも事実。
    Hurtsよ、苦手だとは知っているがSのディスガイズに騙されるな。

    そして最大の懸念はHurtsキラーでお馴染みのS Xavier McKinney
    Alabama時代のチームメイトはNYG時代からHurtsにとっての天敵であった。
    Week1でも痛いINTを1発食らっているし(これで通算3発)。
    このリーグINTリーダーの存在には十分ご注意いただきたい。

 

  • ハムストリングのケガから帰ってきたレギュラーシーズン最後の4週間で猛威を振るい、フルシーズンちゃんと出ていたらAll-Proなんか余裕であったろうという出来だったのがルーキーLB Edgerrin Cooper
    やはりあのドラフトで一番いいLBに見えたのは間違いじゃなかった。
    プレーリードの確かな目と思い切りの良さと運動能力が懸け合わさるとこんな化け物に仕上がってしまうのか。
    守備範囲は広いうえにLOSを平気で割り込んでくる腹の括り方。
    相方が懐かしのEric Wilsonであってもこいつ1人で全部マスキングしちゃうのはすごいのひと言。
    Hurtsのオプションでこの男の脚を止めに行くという戦術は大好きです。
    いつぞやのNFCC SF戦でFred Warnerの脚を止めたようにあんな感じのRPOをちょいちょい仕込んでいきましょう。
    OL各位はダウンフィールド出て反則取られるんじゃないぞ絶対だぞ。

 

  • とはいえ結局シーズン中に積み上げてきたものをちゃんと出すというのが一番いいんでしょうね。
    ということでAll-Pro2枚+プロボウル2枚+Bectonという自慢のOLとAll-Pro RBを含むランユニットをHurtsの脚を交えてガシガシ使っていきましょう。
    如何に先方のランDefenseが優秀でも開幕戦はしっかり100yd獲れたんだ。粘り強くやっていきましょう。
    Hurtsは脳震盪だけ気を付けてください。スライディング早めにね。
    あんたが持つという脅威があるだけでSaquonの出方は全然変わるというのが不在時の結論です。

 

  • そしてA.J.を狙うのであれば左にセットさせてValentineとのマッチアップを作ってからサイドライン際をガツンとぶち抜いていただきましょう。

 

  • Hurtsさんへ。
    安易なスクランブルは厳禁です。
    なぜなら先方の対スクランブル性能はHOU・SFについでリーグ3位という出来栄え。
    対してHurtsさんはポケット外での結果がリーグ最低とかそんなレベル。
    プロテクションはある程度持つはずなのであとは腹を括ってデザイン通りにパスを投げていきなさい。
    スクランブルの要因は主にHurtsがターゲットを見つけられないことだと思っていいので、これが増えると悪い兆候です。

 

  • ゲームプラン
    • 言い忘れていたが先方のD#はBlitzこそ少ないがDLのスタンツでプレッシャーをかけるのがお上手。LBのBlitzフェイクも山ほどあるし。
      素直にパスラッシュされる分にはLaneMailataなもんであまり気にならないはずだがスタンツのときのOLのピックアップルールはしっかり徹底してください。
    • 基本はSaquon+Hurtsで押せるところまで押す。
    • Hurtsはデザイン通りに腹を括ってプレーすること。
    • プレッシャールックからCov.2に落ち着くようなこともやるディスガイズDefenseが相手である。順当に行けばDivisional RoundでマッチアップしてしまいかねないTBの予行演習としても結果を残してください。
    • 開幕戦のように3回もボール差し上げてたら絶対に勝てないのでボールセキュリティだけはどうかお願いします。
    • スクランブル禁止。
    • CooperMcKinney

 

 

 

PHI Defense
  • Jayden Reed
    こいつをどうやって止めればよいのか。
    NFLベストであるターゲット時のレーティング137.5という異次元のスタッツ。
    救いを求めるならWatsonの不在でフィールドをストレッチされすぎないことでReedに与えるスペースが減るという点だが、さりとてWatsonがいなくなってもまあ誰かはその役を担うのだろう。
    とにかくReedにスペースを与えないことが重要。
    浅いスクリーンとかエンドアラウンドでとにかくこの男にボールを持たせようとしてくるのを何とかスピードダウンさせる必要があろう。
    BaunDeanを中心にがんばれ。
    たぶんキーマンはDeJeanだが。

    DeJeanMaddoxからSlotの役割を引き継いで以降、このエリアでのやられ方は大幅に改善。
    9.0yd/Target(リーグで下から2番目の酷さ)5TD(リーグ最悪)
    →5.2yd/Target(リーグ最高で2位比で▲1.2yd/Target)
    なのでこれは相当。
    開幕戦でびっくりするほどやられた(4/6 138yd1TDレシーブ)のは過去の話。
    がんばれDeJean

 

  • システムが美しいことでお馴染みのGB Offense。
    モーションの多用と簡単に通せるターゲットを常に配置しておくことでQBの難易度を下げるという憧れのOffenseである。

    特にパスではここ数年の素晴らしいドラフトにより3年目までのターゲットが豊富に揃っている状態で、Loveもちゃんと投げ分ける。
    A.J.DeVontaGoedertにしか球が飛んでこないPHI Offenseと比較すると非常に新鮮。
    CAR相手にやられ過ぎたことで記憶に新しい、Sの手前を使うパッケージがとても効果的で、このエリアの改善が出来ていなければ似たような映像が延々展開されることになろう。
    がんばってくださいFangio先生。

    前述のReedに加えてもう一人キーマンを挙げるとするとTE Tucker Kraftということになろうか。
    ランブロックも強力なGB Offenseの立役者だが、ここはAll-Pro Baunの出番。見せたれ。
    ついでにFFもよろしく。

    一つ希望があるとすれば、若いWR達はまあまあドロップする。
    Week1にもちょこちょこ助けてもらった記憶はあるが、今回も祈っていきましょう。

 

  • Josh Jaccobsが機能しているランOffenseも十分強力。
    OLのブロックはなかなかに強力で、特にLGに移ったElgton Jenkinsがなかなかすごいらしい。
    がんばれMilton

    ここは2年目にして早速All-Proに選ばれたJalen Carterさんの出番だ。
    どうせ山ほどダブルチームを受けるんだろうがランストップおよび延々とボールを狙い続ける姿勢でTOの演出お願いします。

    最初の穴は埋まっているのにその後出てくるとか、カウンター気味のプレーとか、そういったゲインが非常に多い印象。
    そしてJocobsにしてもEmanuel Wilsonにしてもフィジカルが強く全然倒れてくれなかった気がする。

    序盤は執拗にランで来るのがお得意。
    Jordan Davisよ、1Qに燃え尽きてもいいからバシバシランストップしてくれ。
    5年目オプションは行使されないだろうが。

 

  • パスラッシュはRTのTomがやっぱりとてもいいらしい。
    Wake Forest時代の映像が素晴らしかった通りに、スピードラッシュに対するフットワークは一級品。
    だが、パワーラッシュに対してはやや不安が残ると見た。
    この試合に関してはいつものLE Nolan Smith・RE Josh Sweatという組み合わせを逆にしてみないかね。
    Nolan vs Tomはプレッシャーをかけられる気がしないぞ。
    BGがいたらなあ。

    ということでここも主役はJalen Carterさん。
    Sean Rhyanとのマッチアップ、Week1では確か消されていたな。
    All-Proなんだ。肩書に負けないようにお願いしますよ。

 

  • McKinneyHurtsキラーならこっちにもいるぞGBキラーは。
    ということでReed Blankenshipさん出番です。
    "キラー"を襲名するほどではないかもしれないが、キャリア2回のGB戦で両方ともINTを収めている相性の良さ。
    2試合の被レーディングは17.5とまあまずまず。
    相性の良さなんてのは説明できないので正座して待つしかできないが、ビッグプレーをよろしく。

 

  • ゲームプラン
    • ランストップ。
      Davisも動員してDLは強力なランゲームをしっかりストップお願いします。
    • Jayden Reedにスペースを与えないこと。
      Week1にめちゃくちゃされた映像はどうせ見返してるんだろう。
      恥を雪いでください。
    • ターンオーバー合戦に勝つこと。
      どうせHurtsは試合勘が鈍ったとかで1回か2回はやられるはず。
      Defense頼みなんですお願いします。
    • Reed blankenship

 

 

 

結び

  • STは双方ある程度のやらかし合いが想定される。
    最終週にPunt Return TDを許すなど苦戦しているGBのST。
    一方最終週に39ydを外したのはわれらがElliott
    「あー」とか「うー」とか言ってしまうタイミングも多くなりそうだが信じて待とう。

    ちなみにだが天気予報は晴れ。
    38℉(3℃)と冷え込むが風もそんなに強くはなさそう。
    ということでKickoffはElliottさんでいきましょう。
    プレーオフなんだ、そろそろ本当にお願いしますよ。

 

  • 前回のGBとのプレーオフでの対戦は2010シーズンにまで遡る。
    第3シードのPHIと第5シードのGB。
    @PHIで結果は16-21でGB。
    ここからGBはSBまで駆け上がり、PITとのSBを制してリーグ制覇を成し遂げている。
    Aaron Rodgersにとって最初で最後のリングとなったアレである。

    今度こそ踏み台にはさせない。

 

  • こっから先はなんでもいいから勝ってください。

    がんばれHurtsA.J.DeVontaDotsonSaquonGoedertMailataDickersonJurgensBectonLane
    がんばれCarterDavisMiltonNolanSweatHuffBaunDeanSlayQuinyonDeJeanCJGJBlankenship
    頼むぞElliottMannLovato

 

 

GO BIRDS!!