久しぶりの西海岸遠征。
相手はそろそろ次のチーム作りに向けた解体が完了しつつあるLAR。
チームの状態的にもタレント的にも勝たなければならない試合にはなるんだろうが、McVayがどうにも怖い。
Kuppも復帰するLARに殴り勝つことはできるのでしょうか。
ケガ人情報
PHI
Friday injury report #PHIvsLAR pic.twitter.com/NJNtEn82AL
— Philadelphia Eagles (@Eagles) 2023年10月6日
We've elevated P Braden Mann and CB Bradley Roby from the Practice Squad for tomorrow's game and placed C/G Cam Jurgens on Injured Reserve. pic.twitter.com/ygysNvWjvT
— Philadelphia Eagles (@Eagles) 2023年10月7日
JurgensのIR入りは予想外。
最速でWeek9からの復帰。
というわけでvs Aaron DonaldはSua Opetaさんのお仕事になりました。
そして傷み続けるDefense。
背中か腰かに続いていた不快感を緩和するため、ということで硬膜外注射をうったFletchが大事を取って欠場。
鉄人が負傷で休むのは2017シーズンのWeek4・5以来。吉兆の予感。
さらに、DLでは三頭筋を傷めたということでTuipulotuも欠場とのこと。
ということで開幕以来インアクティブが続いていたOjomoにもいよいよ出番が回ってくるかもしれない。
これは非常に楽しみ。
しかし激痛なのが、Sydneyの不在が長引いていること。
Week4で一流のSlot Receiverたちとマッチアップした結果、"やっぱりちびっ子相手のNCBとしてBradberryを起用するのはツラい"という結論になったはずのSlotエリア。
急遽ストリートからかつての1巡戦士・Bradley Robyを拾ってきたところだが、夏から所属チームがなかったそんな彼でもPSからいきなり昇格させねばならぬ状況とのこと。
SydneyはSlotエリアでも活動していたため、Sydneyさえいれば、というのが偽らざる本心。
だがまあこうなった以上はRobyの活躍に期待しましょうか。
朗報としては、コンカッションプロトコルに入っていたCoveyが出場可とのこと。
パントを蹴らせる場面がない、なんてことさえなければいい仕事をしてくれるでしょう。
LAR
OUT:
LT Joe Noteboom(鼠径部)
Doubtful:
DE Desjuan Johnson(親指)
Questionable:
OL Alaric Jackson(ハムストリング)
Noteboomの欠場は割と大きい気がする。
Carterがんばれ。
あとは存じ上げぬ。
そういえばIR入りしていたCooper Kuppが復帰するそうですね。迷惑です。
マッチアップ
PHI Offense
- Aaron DonaldとのマッチアップがOpetaになってしまったさてどうしましょうかね。
とはいえDonaldが142試合のキャリアの中でたった2チームしかいない、サックを挙げていないチームがPHI(4試合)。
もう一つのNYJは2試合しかやっていないのでここは誇れるところ。
2020Week2に至ってはマッチアップがHerbigで、それでもDonaldを消すことができたことを思うと、Donaldの不運はKelceと同時代に生まれたことなのではなかろうか。
ということでKelceの手ほどきを受けてOpetaよがんばるのだ。
後半から出場したWAS戦では、「やられていた」というのが個人的な感想だが、とはいえピックアップを間違えた、とかアジャストができなかった、とかKelceのサインを理解できていなかった、とかそういう種類のものではなく、1on1の場面に陥った時にPayneなりAllenに遊ばれていた、という種類のやられ方。
そのWAS戦が後半からのスクランブルだったことを考えると、対Donaldとなる今回はStoutland先生以下、OpetaがDonaldと1on1にならないような準備は当然しっかり出来ているはずで、それを指揮するのがKelceである以上、コンビネーションでしっかり封じることが出来そうだという点であまり心配はしていない。
ランブロックとかプロテクションにしても、1つ1つの場面ではいい動きも見せていた。
Jurgensの帰還は最速で1回目のDAL戦となるWeek9。
その間にはWASにリベンジする機会もある。しっかり頼みます。
Donaldの話でいうと、3rd&Longの場面ができると、3ダウンラインメンを片側に寄せて、RTからCまでシングルブロックになる形を敷き、その真ん中にDonaldを置いてからスタンツで自由に動かす、あるいはRGとのシングルで勝つ、というのが必殺の形。
こんなもんシングルで来られたらOpetaとの勝負が確定してしまうが、そこはStoutland先生。よろしくどうぞ。
- 先方のDCはRaheem Morris。
彼もFangio風スプリットセーフティの遣い手だそうで、聞いたことない選手ばかりを率いていながら、ここまでのパスDefenseは184.8yds/Gでリーグ7位。
どこかのリーグ27位とは大違い。
サック数は7つ(26位)とそれほど多くはないが、カバレッジの妙があるということでしょうか。
Belichickとかとは系統が違うのだろうが、嫌な相手であることに違いはない。
攻めどころは外側。
両CBはマンカバレッジになることが多いようで、才能がまともに出てしまうここについてはRamsey放出以降比較的手薄なところ。
相手はAhkello WitherspoonとDarion Kendrick。
これはもらった。
Witherspoonといえば昨季Week8でA.J.に2TDを献上してくれた彼ではないか。
今回もよろしく頼むよ。
ということでA.J.とDeVontaよ、がんばれ。
- Donald以外のライン戦はいけるはず。
そしてQuezも帰ってくるのでOffenseの武器は勢ぞろい。
あとはどう生かすか。
QuezのDeepブチ抜きも久しぶりにお目にかかりたいものです。
そろそろ現地では"Goedertどうしたんだ"という声が喧しい。
なんとかしてくれSirianni &Brian Johnsonよ。
PHI Defense
- ヤバい気がするのはこちら。
苦手である。
大の苦手なんである。
- Shanahan一派の出世頭であるMcVay。この男ももはや現代の名工の1人だと思うが、彼が構築するOffenseの特徴はスペースの作り方。
モーションを多用してマンカバレッジには頻繁にスイッチを要求し、ゾーンカバレッジには1つのエリアに数人を送り込むことで空きスペースを作り出し、そしてDefenseを混乱に陥れる。
その思考は偏ったスタッツにも表れており、それがBunchフォーメーションの使用頻度とモーションの使用頻度。
Bunchが67.5%でリーグ1位。
プレスナップモーションも70.8%でリーグ4位。
いずれもこれまでの4試合でDesai Defenseが一切対応できていないところになる。
モーションでスペースを作って、快速WRをそこに走りこませる、あるいはフィールド中央、LBたちが守るエリアを高速で切り裂く、というMIA以下もはやトレンドとなるShanahan一派の得意技におけるキーマンはWR Tutu Atwell。
この快速ちびっ子WRとのマッチアップは、仮にBradberryが当たるのであれば、それはもうこの世で思いつく最悪の相性となりかねないので断固として避けていただきたく。
Bradley Robyの早速の昇格も、こちらのほうがマッチアップ的に悪くないという思惑があるのだと想像する。
なんとかAtwellを止めなさい。
やりかたはわからない。
わからないが、2週間後のMIA戦ではもっとハードにこれらが試されるだろうし、終盤に控えるSF戦においても同様。
なんらかの回答をお示しいただきたく。
そしてBunchやらモーションやらからのカバレッジの役割のスイッチがスムーズにできるようにいいインストールをするのだDesaiよ。
- というのがこれまで見えている範囲。
問題は見えていない、Atwellと、絶賛ブレイク中のPuka Nacuaのところに大エースCooper Kuppが加わるとどうなっちゃうのかという部分。
大炎上不可避なのである。
- 考えることはみんな同じ。いかにStaffordに気分よくプレーさせないか。
となればカギを握るのはDL諸兄。
ただでさえFletchがいない状況で厳しいとは思うが、Carterよ。
超えるべき壁であるAaron Donaldの前でなにか素晴らしいものを見せてくれたまえよ。期待している。
というか、ここが生命線。
明確に勝ちを信じられるのがライン戦しかないなか、ここがストップされちゃ話にならない。
サック数というより、常時プレッシャーをかけて剛腕Staffordから視野とタイミングを奪うのだ。がんばれ。
それが出来なければ殴り負ける。
予想
- 勝つためにはOffenseが爆発することが大前提。
なぜならDefenseが止められないのは目に見えているから。
- 各ポジションのタレントレベルの比較でみると勝てなきゃおかしい試合。
なのでベガススプレッドも敵地にかかわらずPHIに-4.0。
3点分の敵地割り増しを考慮すると、7点差でPHIが勝つというのが現地予想。
- だがそんな見方は浅すぎる。
選手個々の能力で勝っていても、どうも指揮者が攻守両面で劣っているようにしか思えない。
なによりDefense側は最低でも4TDぐらいは獲られる未来しか見えない。
ネガティブがすぎるのもアレなので勝ち予想とはするが、さてどうなることでしょうか。
【予想】PHI 35-31 LAR
ケガ人も多くて読みづらいし、なによりここまでの4試合であんまりコーチ陣に信頼をおけないのがつらいところ。
だがこういうときこそ個人の力でなんとかしてしまうことを期待してやまない。
特に期待しているのはHurtsとCarter。ついでにGoedert。
ストレスが溜まる試合になるのは覚悟した。勝ってくれれば、そしてこれ以上ケガ人が増えなければそれでいいです。
GO BIRDS!!