Kelly Green Week!!!!
最後のvs Josh Allenは本格化前の2019シーズン。
あれ以来の対戦となると、進化してしまったAllenがどの程度のものなのかというところへの恐怖心はなかなか。
というBUF戦への思いはあれど、その前にどうしても捨て置けないニュースが入ってきたのでまずはそちらから。
Transaction
とうとうこの日がやってきた。
なんなら半年ぐらい遅かった気すらするこの日がやってきた。
Derek Barnett、リリース。
かれこれ3年ぐらいにはなるだろうか。待ち望んだこのニュース。
ACL断裂明けとなる今季は全くと言っていいほど働いておらず、Defenseにおけるスナップ数も99(15%)にとどまっており、タックル数もたったの"1"というなかなか刺激的なスタッツ。
そもそもACL断裂というケガは一般的に受傷後2年目ぐらいからフルのパフォーマンスに戻る例が多いはずで、今季限りであった現行契約において全快のパフォーマンスが出せる状況は望みづらかったところ。
問題は、彼の場合はトップパフォームそれ自体が十分に期待を下回るものだったこと。
いま遡ってみると2019シーズンの6.5サック25ソロタックルという成績がキャリアハイ。そしておそらくこれが彼の限界。
一応腐っても全体14位なのであるこの程度が天井でした、というのは明確なバスト。
2021シーズンには、晴れてその能力が開花していたSweatとのDE序列が明確に逆転(SweatはBarnettより1年遅れの2018ドラフト)していたので、戦力としてはこれぐらいの時期から不要であった。
あの年はBGがアキレス腱を切っていたのでBarnettの存在もなんとか飲み込んだが。
何といってもこの男最大のストレスは、めちゃくちゃ反則するところ。
しかもまあまあクラッチな場面でする。無駄にする。
全く要らないパーソナルファウルとオフサイドがとにかく多い。
キャリア通算21.5サックの男が26個の反則で合計202yds罰退って意味がわからない。割に合わなすぎる。
まあ反則も、それを帳消しにできるほどパフォーマンスが良ければ問題なく飲み込めたはず。だがそれは無理な注文だった。
というわけで長年熱烈にカットを希望していた、というのは弊ブログにおいては5万回ほど開陳してきた記憶がある。
それがやっと叶った。
ここまで言っておいて公正を期すもクソもなかろうと思うが、功績もある。
1つだけ。
デカすぎる1つだけ。
それがこちら。
BG KNOCKS IT OUT, BARNETT WITH THE RECOVERY.#SBLII | #FlyEaglesFly pic.twitter.com/qsoc54PODb
— Philadelphia Eagles (@Eagles) 2018年2月5日
これについては感謝してる。よく見たらめっちゃやられてるけど。
感謝はしているが、まあもういいでしょう。
ドラ1しかも全体14位指名というもともとの期待値に加え、ルーキーイヤーにあんな大仕事をやってしまったがために、さらに身の丈に合わない期待を背負わされる羽目になり、そしてそのハードルを到底乗り越えることができなかった悲しきバスト。
2021オフにも新天地探しは難航していた気がするし、あれからACL断裂という大ケガもしてしまったことでさらに難しくはなると思う。
願わくば、あんまりプレッシャーがかからない環境でのびのびやっていただければ。
お疲れさまでした。
ちなみに、空いた枠に、INDを衝撃カットされたShaq Leonard(絶対Dariusのほうがいいよなあ…)を獲れと現地ファンが喧しい。
結果的にこの枠にはQuezを充てたため実現しなかったが、PS契約をLeonard本人が呑んでくれるなら是非とも欲しい。ただアクティブ契約なら遠慮します。というのが正直な感想。
ここ最近の多彩な負傷遍歴に加えて、放出前の時点ではINDでスターターじゃなくなっていたという現在のパフォーマンスがあまりにも気になる。
ただ、いつの間にかDefenseの屋台骨となってしまったCunninghamとMorrowに有事の際にはStreet FAのTop TierであるLeonardとは何があっても契約してほしい。
その日のためにもPS契約をなんとかまとめてほしい。
そんな気分です。
ファンっていうのはわがままですね。
ケガ人情報
PHI
Friday injury report#BUFvsPHI pic.twitter.com/u35FBLE7Lo
— Philadelphia Eagles (@Eagles) 2023年11月24日
先週というか月曜に引き続きOUTなのがGoedertとEvans。
そしてMNFで傷んだMiltonとCalcaterraも間に合わずでOUT。
これは非常にいただけない。
一番痛いのがMilton。せっかく覚醒の予感を漂わせていたのに全く残念でならない。
まあその分Ojomoチャンスだと思って飲み込むことにしよう。
地味に効きそうなのがCalcaterraだが、ここには先週も隠されたAlbert-Oというとっておきの武器がある。
ブロックができないというタイプ的にもCalcaterraと被る。ここで活躍したら将来が開ける。今が岐路だぞ、がんばれAlbert-O。
PSからTogiaiが昇格するとのことで彼がTE3。
見てはみたいが大やらかしとかがないか不安というのが正直なところです。
現実的には、Barnettのリリースで空いた枠にIRから昇格してきたQuezが出番を増やしすんでしょうね。
構想外でいいと思うんだがなこの男は。
まあ人生懸かったシーズンの後半戦。がんばってくれるならそれに越したことはありませぬ。
BUF
OUT:
CB Dane Jackson(脳震盪)
S Tylor Rapp(首)
集中的に傷んでいるDBがさらにしんどいことになっている様子。
Jacksonがいないとなると…先発CBは誰になるんでしょうかね。
マッチアップ
PHI Offense
- SpagnuoloのあとにMcDermott。
Jim Johnson門下生との連戦。
McDermottは実績を見るとSpagnuoloほどにはBlitzをかけてこないという予想になるが、とはいえあのBlitz狂Jim Johnsonに見込まれて後継者指名された有能な男。
先週あれだけCB Blitzが効果的に決まっていたKC戦を見て果たして無視することができるのでしょうか。
できないに1票。
だから相当数のBlitzが飛んでくるはず。
それがCBならここはWRとQBあるいはOLとのコミュニケーションが重要。
さらに無視できないのが、パスラッシュに相当な能力の高さを発揮するLB Terrel Bernardの存在。
ここはKelceおじさんに何とかしてもらうしかないが、ホームの地の利もあるので、ケイデンスに緩急をつけることでBlitzをあぶりだすこともできるかもしれない。
もちろん対策は考えたんだろうなBrian Johnson。
サイドスクリーン一辺倒なんか全然見たくないのですよこちらは。
- パスカバーではマンツーマンの比率が相当に高いらしい。
そうなるといつものようにA.J.で勝負したいところではあるが、先週バレた"GoedertもいないしとりあえずA.J.さえ消しとけばなんとかなる"を実践されると厳しいことになる。
できれば、KCにハメられたような、若いDownから強めのプレッシャーをかけられて簡単に3rd&Longを作ることは避けていただきたく。
早めからドンドン仕掛けていくのだ受け身にだけはなるな聞いてるのかBrian Johnson。
- 今週から復帰のQuezをどう使うのかは少しだけ気になる。
あんまり大して役には立たないんだろうが、フィールドをストレッチできる(はず)という唯一の能力(間違えた願望)のために必死で走り回ってください。
これは結構真剣なお願いで、BUFのDefenseのどこを攻めるか考えると、ケガ人が大量発生しているDB陣が唯一弱い気がする。
ここに脅威を与えるためには、A.J.を解き放つしかない。
しかしA.J.だけなら何とかなってしまうのがバレたのがKC戦。
だからA.J.への監視の目を緩めるために何かが必要。
そしてKC戦からの上積みはQuezしかない。
お前が機能しないとOffenseは終わる。つまり勝てない。
大半のルートがデコイになるんだろうが、いつものように途中で手を抜くことなく最後まで全力で走り回ってください。ドロップも1回までなら許そう。
これは切実なお願い。
- ライン戦のマッチアップで気になるのはEd Oliver。
Aaron Donald戦をお休みしたことで能力がよくわからない状態で来週Javon Hargraveという大本番を控えるJurgensよ。
しっかりやれるというところを是非見せてくださいませ。
- 全般的にこちらサイドに希望を見出しづらい状態。
こういうときこそ50Mの真価を見せていただきたいところですね。
A.J.でもDeVontaでもJulioでもAlbert-Oでもいい。
誰を相棒にしてもいいから、すんごいところを見せててくださいがんばれHurts。
PHI Defense
- Allenはやっぱり全然侮れない。
Turnoverは確かにリーグトップの多さなんだろうが、それ以上に決めるべき時にでっけえのを決めてくるというところが対戦相手からすると厄介。
前OC時代は"Allenよろしく"的なコールが多かった気がするが、Joe Bradyに代わって、まだ1試合という小さいサンプルサイズではあるが、どうもモーション利用がだいぶ増えたのだそう。
モーションが入ると、QBにとってはプレー開始前にDefenseのカバレッジを読み取る機会が増えることになる。
地味だが、こういった動きによってAllenを助けているのでしょう。
WR個人とQB個人の力でプレーを通すのではなく、スキームでもちゃんとミスマッチを作っていこうとしているということか。
非常に面倒なことになった。
- とはいえこれは先週やった。
いかに新進気鋭のJoe BradyとはいえAndy Reidの引き出しの多さにはかなうまい。
Desaiのいい指導のもと、KC戦においてモーションその他におけるアジャストミスは発生しなかったと思っているし、化け物QBを相手にするというのも同様。
先週はKelce弟に対してカバーを手厚くして対処した。
今週は同様のことをDiggs兄に対してやるのだ。
BUFのWR陣はKCほど不安定ではなかろうてこのあたりが心配だが、Desaiなら大丈夫。
信頼している。
やり方は全くわからないが、Diggs兄最優先で、余ったLBとDBたちでDalton KincaidとGabe DavisとKhalil Shakirをなんとかするのだ。
なんだこのメンツこんなもん止まるわけなかろう。
Kincaidは100ydsレシーブ不可避。
- カバーが難しいならパスラッシュでなんとかせい。
しかし今季のAllenは被サック数が極端に少ないと聞いている。
ここまでリーグで3番目に少ない14サック。
この数字はAllenのプレッシャー回避能力の高さにも依るんだろうが、OLのプロテクションの優秀さも相当。
だが穴はある。
それが2巡ルーキーのRG O'Cyrus Torrence。
こことて別にバストだとかめちゃくちゃひどいというわけではないが、比較的攻めやすそうなのがここだ、というだけ。
それほどには堅い。
どうやらTorrenceのNYJ戦のパフォーマンスは相当ひどかった(5プレッシャーを献上)ようなので、自信を失くしているという期待。
いまこそ傷口をえぐるのだ。
そして安心してほしい。
このTorrenceのマッチアップは(大半がFletchになるんだろうが)我らが怪物ルーキー Jalen Carter。
このマッチアップ(Georgia vs Florida)はカレッジ時代にもあった。
勝ち負けはもちろんあるが、ほぼCarterの勝ちだったと言っていい。
ここが突破口。
Carterよ。あの頃を思い出せ。
いやあんまり余計なものは思い出してほしくないがこのときのことは思い出せ。
再現よろしく。
Great to see #Georgia DT Jalen Carter healthy and back on the field.
— Dane Brugler (@dpbrugler) 2022年10月31日
RG O’Cyrus Torrence is 345 pounds and one of the best iOL in the country. And Carter goes right through him. Still a boss. pic.twitter.com/JoX8Ahlhcf
- とにかくOffenseが厳しい。
Goedert復帰まであと2試合。なんとかDefenseがカッチカチになっていただけないものか。
ここにすがるしかない。
がんばれDesai。
予想
- KCに勝つために作ってきたチームなのだろうが、結果的に構成その他がめちゃくちゃKCと似通っている気がするBUF。
なので勝つためにはKC戦で出された宿題に対してPHIコーチ陣が確かな回答を出せるかどうかが重要。
しかも戦力が先週より低下している状況。
非常に怖い。
- Offenseには大爆発のうえ5TDぐらい奪ってほしいところだがそれもGoedert不在の状況では望み薄。
せめてGiveawayだけは避けてくださいませ。
これが大量に発生するようだと勝てない。
- KC戦よりも臭う。くさい。
勝つとしても接戦。
KC戦と同様に後半のDefenseが粘ってなんとかするしかない。
【予想】PHI 27-24 BUF
先週より点がとれる予想なのは、単に天気がいいという予報によるもの。
GO BIRDS!!