カット、それは秋の季語である。
ということでプレ3直前ではありますが、その直後にロスターカット期限がやって参りますのでその準備をば。
そろそろ他チームからはそんな情報も出ておりますし。
スケジュール
8月27日(火)のアメリカ東部時刻16:00(日本時間28日水曜朝5:00)がカット期限。
各チームはそれまでに現行のロスター90人を53人に減らさなければならない。
なお、IR・PUP・NFIの人たちから合計で2人までを53人外として確保することができます。
その他、PSを合計16名(+IPPの1名)まで確保可能で、うち登録年数3年以上の、いわゆるベテランについては6名まで入れることが可能です。
ではやって参りましょう。
53ロスター予想
Dotson加入後バージョンです。
A.J.・DeVonta・DotsonでWRの先発3名は確定。
残る恐らく3枠の埋め方だが、PR要員として外せないCoveyを確定とすると、Dotson加入により存在意義が低下したParris CampbellとJohn Rossが外れることとなる。
サイズという武器を持つJohnny Wilsonは確定として、最近ちょっとずつ良くなっているように見えるAinias Smithはまあ残すことになるのかな、という読み。
その他、Offenseで悩ましいのがOCの控え。
Tothでいいと思うが、McMahonをPSに入れることができるかはギャンブル。
しかしOLの層が近年にないほど薄い。ここはめちゃくちゃ懸念ポイント。
Defenseはほぼ悩まなかったが、唯一揉めそうなのがSの扱い。
ここは枠自体を4にするか3にするかという話があるはずで、ここを1枠減らすことが出来ればOLなのかRBなのかが1人増やせる。
で、そのSの4番手という53ロスター全体のカギを握りそうなのがJames Bradberryさん。
契約の都合上、カットしたら大量のデッドマネーが発生する。
2024シーズンは4.3Mだが2025シーズンに10.8M。
とはいえこの10.8Mもどこかで腹を括って受け入れる必要がある。唯一の光は、Sへのコンバートが成功して2025シーズンいっぱい戦力になること。
さてそんな輝かしい未来はあるのでしょうか。
どこかで腹を括る必要があるのだとしたら、まあこのタイミングで見切るというのが現実的な解になりそうな気がしているところ。
伸びしろという意味ではMcCollumのほうがあるでしょうから。
なお、Sを4人にする場合、もしかしたらMaddoxを落としてMcCollumを入れるなんていう動きもあるかもしれない。
MaddoxとBradberryのベテラン2人にとっては眠れない数日になりそう。
プレシーズン最終戦の注目選手
というわけでさすがにライブでは追わないが、日本時間25日(日)AM2:00に始まるプレシーズン最終戦の注目選手を対立構造で。
QB2争い
#16 Tanner McKee vs #7 Kenny Pickett
私はまだあきらめない。McKeeがQB2でありPickettは放出されるべきだ。
上のデプスチャートでもPickettはQB3扱いにした。
とはいえPickettを擁護するならば、McKeeはロスター線上のWRたちとの練習時間がこれまでたっぷり取れているので息の合い方も違うはず。
いきなりA.J.と合わせてみなさい、と言われていいパフォーマンスを見せられるのはPickettな気もする。
が、残念ながらプレシーズンでそんなシーンを目にすることはないんですが。
プレッシャー耐性を少し見たい気がするので、そういう意味でもMcKee先発で試合に入ってほしいというのが願い。まあSirianniはそんなことしないんだろうが。
WR6争い
#82 Ainias Smith vs #83 John Ross vs #80 Parris Campbell
Dotson加入で一気に凄惨になったWRのロスター争い。
パフォーマンスだけを見るとSmithが一番劣るのは間違いない。
問題はドロップ癖とかのキャンプの初期からプレシーズン初戦にかけて彼の評価を落とし続けた一連の病気が収まっているのかどうか。
このあたりで成長している形跡があればRosemanが5巡指名のルーキーをそう簡単にカットするとは思えない。(どうせ誰もクレームしないだろうからカットしてもPSには入れられると思うが)
というわけでSmith君は自分との闘い。
RossとCampbellはそもそも試合に出られるか、出られた場合この不利を覆すほどの何かを見せられるかどうか。
ここはなんとなくSmith君の不戦勝に終わりそうな気配があるが。
TE3争い
#84 EJ Jenkins vs #85 Albert Okwuegbunam
一足早くUzomahが温情カットを食らっているので勝負はこの2人。
これまでのプレシーズンだけを見るとJenkinsがTE3になっていないと絶対におかしい。
だってAlbert-Oが何かをしたシーンについてはまだお目にかかっていないから。
現状では結構な差があると思っているが、とはいえJenkinsもプレ2で負った膝のケガがどうなっているかという不安はある。
ここはJenkinsを全力応援。
OLデプス争い
#64 C/G/T Brett Toth vs #63 C Dylan McMahon vs #72 T/G Darian Kinnard
結構悩ましいのがここ。
まず最初がJurgensの控え争い。
Toth vs 6巡ルーキーMcMahon。ここはプレ2までの出番の与えられ方とパフォーマンスを見る限りTothのような気がする。
このCの控え争いに敗れた方が参戦するのが、ロスターにおける53番目の枠。
ここをもとから虎視眈々と狙っているのがDarian Kinnard。
Kinnard君、プレ1は良かったものの、NEの先発級とのマッチアップになった次戦が微妙すぎたもんでそれ以降OTの控えはFredだけ(+潜在的なOT枠であるBecton)でいいと思っていたところがある。
が、それじゃこのケガの不安が尽きない面々の控えは心配なのよ、ということであればKinnardの目も出てくる。
ちなみに、何でも屋さんのTothはプレ2でOTにも入っていたが、これは現状Kinnard以下の出来であった。これがもう少し落ち着いたプレーになるのであれば、TothをOL全ポジションの控えとして置いておくことに異論なし。
この3人の出来は要チェックである。
NTデプス争い
#95 Marlon Tuipulotu vs #59 Thomas Booker IV vs #94 PJ Mustipher
この3名はNT Jordan Davisの控え争い。
このキャンプでは最初からTuipulotuの評判が良かったが、ここへきてBookerの方がよくその名を聞く。
まあもう4年目になるTuipulotuの"成長"についてはこれまで何度も騙されてきた過去があるのでBookerに賭けてみるのもありかもしれない。
Sデプス争い
#29 Avonte Maddox vs #24 James Bradberry vs #36 Tristin McCollum
上述したとおりだがここが最激戦。
期待が大きかったMcCollumのプレ2がイマイチだったこともこの問題をややこしくしている一因。
まあプレーを見ている限り、NCBでもまだプレーできそうという汎用性の高さをもつMaddoxが結構リードしていそうではある。
楽しかったキャンプ期間もこれにて一区切り。
本当はOffenseのスターターたちの仕上がり具合を見たかったがまたしても叶わなかったので若手の躍動でこの欲を満たしたいと思う。
みんながんばれ。ケガだけすんなよ。