鷲の巣

NFL フィラデルフィア・イーグルス(Philadelphia EAGLES)の応援ブログ

夏の終わり ロスター概観

そういえばこれをしばらくやっていなかった。

それなりに人の動きがあったし、プレシーズン初戦で見えてきたところも多いので一度まとめておく次第です。

その前にちょっとした文句から入ります。

 

 

不満と懸念

よく考えたらなんでプレシーズン初戦にOffenseのスターターが出てこなかったのかという不満が消えない。

 

"スターターでもシーズン最初のプレーがレギュラーシーズンというのは嫌なもんだ。あいつらはプレーする必要があった"と述べたのはDC Vic Fangio御大。

いやそうなんだよ。

絶対そうなんだよ。

 

それを、"グラウンドが濡れていたから"という理由でOffenseのスターターを出さなかったのはどうもSirianniの判断。

 

なぜだ。

DefenseはFangioの判断で出場の有無を決めたのだとしたら、同じ権限はOCのKellen Mooreにも与えられてしかるべきであろう。

なぜその権限を未だにキサマが持っている。

 

というのが不満と懸念。

あれだけ失敗したのに未だにOffenseに容喙しているのだとしたらSirianniさんにおかれては貴殿の果たすべき役割を理解していないと言わざるを得ない。

貴殿のやるべきことは、チーム全体への情熱や思想や哲学における働きかけと並行して、MooreとかFangioといった有能なCoordinator陣に出来るだけ広範な権限を与えて彼らをご機嫌に働かせつつ、彼らの持つ戦術の引き出しを少しずつ盗んでいくことで長期的に強いチームを作ることではないのか。

それがCEO HCとして求められていることではないのか。

 

中途半端な口出しはマイナスでしかない。

どうか自らの出シロをわきまえつつやっていってくださいませ。

なんかOffenseが言うほど変わってなさそうなのもあんたのせいに思えてきたぞ。

 

プレシーズン2戦目は雨が降ろうが槍が降ろうがOffenseのスターターにそれなりの時間プレーさせなさいよ。

 

以上、愚痴に似たなにかでした。

 

 

 

Offense

1~2人の変動はあろうが、概ね双方25人ずつの構成とみておいていいはずなのでとりあえずOffense25人。

こんな感じではないでしょうか。

 


QB

キャンプからいまいち評判がよくなかったPickettだが、プレシーズン初戦の出来も1年前に先発QBだったという事実を疑わせてくるほどにしょぼかったので取り替えたい。

 

だがそれなりに投資してしまっているのもめんどくさい。

なんだこいつ。

 

McKeeまでの3人は堅いがPickettをまだ見ぬ誰かと取り替える動きは試みていただきたい。

 

 

RB

Saquonこそ出なかったがプレシーズン初戦におけるいい収穫があったのがここ。

1年前も4枠だった。なんとか今年もなんとかして4枠使っていただきたいところ。

一番好きになったのはおそらく現状RB5ぐらいにいるであろうTyrion Davis-Price

元SFの3巡指名だけあってラッシングの能力は非常に高いものをお持ち。

ただ、あの日は機会がなかったレシービングの能力に著しく欠けるとのことでキャンプでは連日の落球祭りを開催していたとのこと。

 

ただし、Sirianniが惚れ込んでいるということで現状RB4扱いされていそうなLew Nicholsだが、彼の良さはまだわかっていないです。

 

 

WR

A.J.DeVontaがいる限り安泰だしSaquonもいるしで武器はありそうな気がするんだが、WR3を強化したいというのは積年の願い。

 

Parris Campbellがいつも通りケガに悩まされている状況において、WR3争いはRed ZoneのJohnny Wilson、スピードでストレッチするJohn Ross、クイックネスでスペースを衝くBritain Coveyという三種の武器の併用となっている印象。

 

まあどうせWR3が合計500ydsもレシーブすることはないんだろうからこれでいいのかもしれない。

とにかくここはJohnny Wilsonの成長に一喜一憂するのみです。

 

ちなみに、Parris Campbellについては"どうせファイナルカットでウェイブしたとて誰も獲りに来ないからPSには置けよう"という意見を見た。

そう思いますのでカットまであるかもしれない。

となるとここは上述の5名で打ち止めという可能性もありえる。

 

 

TE

だからGoedertの状態がわからんのだよ。

どうも有象無象のメンツを集めている印象があるこのポジションだが、CalcaterraがTE2ということで間違いなさそう。

懸案のブロックが成長している様子もしっかりうかがえたし問題なし。

 

残るTE3をどうするかが一番の課題。

Uzomahはスナップ数の割に消えていたしAlbert-Oはなんか相変わらずだしで一切わからん。

どっちでもよろしい。ケガしない方で。

 

 

OL

怖すぎるのがこのポジション。

特にRG。現状がBectonSteenという順番なのは間違いなさそうだが、さりとてBectonのプロテクションは怖いの一言だった。

あんな腰高で下から煽られるOGなんて怖くて見てられない。

ということで、仮にBectonでシーズンを開幕したとて途中でSteen待望論が出てくる可能性は充分にある。

 

Steenよ。足首が痛いのか知らんが早く治してしっかり練習しなさい。

 

その他、LGに入っていた5巡ルーキーのKeeganは恐らく合格点以上の出来だった。

大変好ましい。このままどうせシーズン中にケガするであろうRGの先発定着を狙うまで成長していってくれれば最高。

 

そして最大の収穫はRTのDarian Kinnard

サイズはないのが玉に瑕ではあるが、想像していたより結構やれていた。

Laneの離脱時にRTに入る序列はBectonなりFredの後ろなんだろうが、大事な仕事になる。この調子で頼む。

 

 

 

Defense

 

DT

出ていたスナップ数こそ少なったが、いきなりJordan Davisさんがランプレーでブチ押し込まれていたのが心配で夜も眠れない。

減量はしてくれといった。だが弱くなってくれなんてひとことも思っていない。

 

1PBUのCarterMiltonOjomoTuipulotuあたりはまあ大丈夫そうだった。

よくわからんけど。

 

ここまでのロスターはたぶん堅そう。

残りもPSに問題なく入れられそうですのでここは無風の予感。

 

 

EDGE

Sweatの復調具合が全く読めない。

NolanHuntだけではEDGEからのプレッシャーがだいぶ物足りないことになっていたのでHuffの奮起と併せてSweatの復調は絶対に必要。

現状Huffの良さは全く見えておりません。

 

NYJで揉めているReddickだが、まあもはやいらないというのが本音。

2巡は欲しかったが、3巡でもだいぶ前の方に来てくれたらそれでよい。

2025シーズンのNYJの低調具合を願うばかり。

 

その他のロスター候補だが、値千金のSack & FFを決めたPatrick JohnsonがSTでの貢献度も含めて一歩リード。

ただ、Tarron Jacksonも非常に良かったようなので引き続き頑張ってください。

 

 

LB

本当は5人残したいのはここも同じ。

Baunが、上りの鋭さという武器を見せつけてくれたこともあってほぼ安泰という風潮。

ただ、Whiteとのコンビとなると2人ともプレーの決めとフローが速すぎてプレーアクションの餌食になる絵しか見えないんだがどうだろう。

このあたりをFangio御大はどう評価されるのでしょうか。

 

そうなるとWhiteと組ませる場合の最適解は実はTrotter Jr.なんじゃないかという読みは個人的な想いが強すぎるか。

 

そのTrotter Jr.に限らず、プレシーズン初戦ではDeanも結構評判が良かったし、VanSumerenも良かった。

そしてこの3名はSTでもいい動き。

ということで極めて外しづらいのが本音。

昨シーズン中にChristian EllissをリリースしてNEにかっさらわれた記憶も鮮明だろうところ、VanSumerenをリリースするという選択肢は採りづらかろう。

さてここをどう捌くのか。

 

ちなみにだが、まだロスターにいてキャンプで一度も練習していないはずのOren Burks君はまあ順当にリリースということで良いのではないでしょうか。

もともとも一番評価されていたのがSTでの貢献だったことを考えると、若手3人組で補って余りある印象です。

 

 

CB

Slayが老いてなおキレキレと報じられているキャンプにおいて、ここはロックとして問題は相方。

現状はIsaiah RodgersKelee Ringoが横並びか、ややRodgersが有利という情勢だと認識している。

個人的にはRingo

Rodgersが良い選手なのは間違いないが、やはりプレシーズン初戦では1年間実戦から離れたことによる勘の鈍さみたいなものが見えた。

ただこれが実戦を経て良くなっていくのであればまあ大丈夫か。

というか、そんなことよりRingoがめちゃくちゃ良くなっていた。あれを使わない手はなかろう。

Ringoの方が契約年数も長いし。

 

期待のルーキーQuinyon Mitchellもプレシーズン初戦は鮮烈なINT未遂デビュー。

アレを捕れるのがスーパースターだということだけを肝に銘じて開幕まで勝負強さを磨いてください。

そして、Fangioは彼をNCBで起用しているが、これも出番増を画策してのことだと理解しているので1年目はこれでいいでしょう。

ガタイもあるのでランストップも問題なく出来そうだしこの路線で進んでいってください。で、2年目からは外CBでRingoとコンビを組んでもらえればよろしい。

 

キャンプ前にケガに見舞われたCooper DeJeanだが、徐々にリハビリメニューも実戦風なものになっていっている様子。

無理するんじゃないハムはめんどくさいからしっかり治せ、という気持ちと、いい加減練習しろという気持ちがせめぎ合っているところです。

まあNCBでQuinyonがしっくりき始めてしまっているところですし、有事がなければ1年目は戦力としてカウントしてやるのはかわいそうですかね。

 

その他、ロスター争いについては、CJGJ不在の現状、MaddoxがSとして稼働していることもあってよくわからないのが本音。

 

ただ、あるのかないのかわからない最後の枠を誰が占めるのかは見どころ。

個人的にはSTエースのJobeを推したい。ただ、純粋にCBの能力としてRicksも捨てがたい。

アキレス腱断裂明けのキャンプで一切報道を見ないMcPhearsonと合わせたこの3人の今後のプレシーズンには注視していきたい所存。

 

 

S

元DENのSを補強。

いや違いますファン待望のJustin Simmonsではありません。

Caden Sternsさんの方です。

 

2021ドラフトの5巡指名選手で、指名された当時のDENのHCはFangio

ということでFangioは彼を高く買っているようで、DENからのカット後、獲得に動いたとのこと。

どうも最初にWaiverでクレームしたのはCARだったそうだが、フィジカルテストをパスできず。

またしても傷物を集めたんじゃねえだろうなという嫌な予感もあるにはあるが、こんなものは当たれば儲けもの。

プレシーズン2戦目のNE戦後の合流になるようで、しばらくお目にかかることはないだろうが、楽しみにはしております。

"やっぱりすぐカットで"という結論以外なんでもありです。

 

とまあ層の薄さが顕在化しているSだが、先発はCJGJBlankenshipで確定。

問題はその次。

CJGJにケガが多いこともあってここは非常に重要。

現状ではMaddoxBradberryなんだろうが、さてこんなベテラン2名を両方抱えるのだろうか。

 

対抗馬はプレシーズン初戦でも活きの良さを見せつけてくれたMcCollumと前述のSternsと、1週間ぐらいケガで練習していないGarnerあたり。

 

個人的にはBradberryを囲ってのSterns

McCollumはまだ世界にバレてないからPSに呼び戻せるんじゃないかという甘ったるい算段です。

 

 

 

ST

無風。

プレシーズン初戦で驚いたのはP Mannの仕上がり具合。

そしてPRとしてのCoveyの有能さ。

新ルールでだいぶ重要な存在になりそうなKRはいまのところ模索中のようだが、Isaiah Rodgersがリターンしているところを見てみたいというのが希望。

 

 

 

プレシーズン2戦目となるNE戦は日本時間16日(金)の朝8時から。

 

Offenseのスターターの仕上がりぶりと、ロスター争い真っただ中の若手たちの躍動がみたいところですね。