HurtsとDakが両方健在でのマッチアップは2021シーズンWeek3以来となる2回目。
あの時からだいぶ成長した姿を見せてくれたHurtsはいいんだが、毎度毎度PHI戦となるとシーズンベストを叩き出してくるでお馴染みなのがDak Prescott。
結果、めちゃくちゃいい試合でしたね。
結果:PHI 28-23 DAL
PHIが勝ったという結論だったが、贔屓の眼鏡を通しているとはいえ60分を通してのエンタメ性という点で今季リーグでのベストゲームだったのではないでしょうか。
とはいえ4Qはヒリヒリしっぱなしで胃に穴が開きそうな内容でしたが。
展開振り返り
希望に満ちた立ち上がり。
開幕のDALシリーズはBlankenshipのナイスカバーもあって3凡。
PHI Offenseは順調だったがやはりそこはDAL。
最後の数ydsを簡単にとらせてもらえずでいきなり4th&1を迎えるがこれはBrotherly Shoveで事なきを得る。
このシリーズのハイライトは、Delay of Gameの反則とMailataがSam Williamsにブチ抜かれてストリップサック(Hurtsのリカバーで命拾い)を食らってだいぶ下がっちゃったあとの敵陣39yd地点からの3rd&15。
Empty隊形からSteenがMicah Parsonsに0.2秒ぐらいでブチ抜かれるが、ここはTEN時代からの必殺の武器であるvsシングルカバレッジのA.J.へのスラントルートで12ydsを確保。これはコールもHurtsももちろんA.J.も完璧であった。
そして残った4th&3はGoedertへの美しいコーナールートで15yds。これもカバレッジの優位を衝いた見事なプレー。Hurts最高。Goedertも最高。
そして敵陣10yd地点からKelceおじさんの鉄壁の先導でGainwellが一発でTD。
芸術点も高かった。
見事なシーケンス。(7-0)
Kenny Gainwell starts the scoring in Philadelphia!
— NFL (@NFL) 2023年11月5日
📺: #DALvsPHI on FOX
📱: Stream on #NFLPlus https://t.co/d4RDZpcMkc pic.twitter.com/IDABsxFJv5
しかしここでSTに返しのKickoffをTurpinにフィールド中央までリターンされる失態が発生。
これ、MIA戦のときのBerriosにも思ったが、いいリターナーに対して短いKickoffなんて蹴るんじゃないよ。
ここからはいいカバーをしてるんだがDakのスクランブルが止まらないあるいはスクランブルドリルでWRが空いちゃうというこの1日悩まされつづけたあれが開演。
締めはCeeDee Lamb。4th&1からダブルムーブでEli Ricksを置き去りにして29ydsのゲイン。TDはFerguson。(7-7)
続くPHI OffenseはあろうことかLaneのところからArmstrongがプレッシャーになり、あろうことかDickersonとKelceの間を割ってきたParsons主演のサックで3凡。
ここで1Q終了。あっという間。
しかしなんであんなにコンスタントにプレッシャーはかかっていて3rd&Longも頻繁に作れてるのに全部の3rd&Longが通される(体感)のだろうか。
次のシリーズも3rd&2からByardのシングルであったFergusonにスクランブルドリルで40ydのパスを通されたりReddickのサックで下げたのに3rd&14からvs RicksのLambにこれももちろんスクランブルドリルで20ydを通されたりとどうにもこうにもストレスが溜まる展開でいつの間にか逆転を食らう。(7-14)
返しのPHI OffenseはOLの見せ場。
3rd&9からHurtsがDeVontaにここしかないスローを通して敵陣に入ると、ここからはOLのお仕事。
Swiftへのエンドアラウンド(前へのトスだったので記録はパス)で20yd進みRed Zoneへ。
SwiftのあわやというファンブルもあったがゴリゴリとSwift・Gainwellのコンビで進み続け、最後はもちろんBrotherly Shove。
Swiftの20ydも実質ランだと思うと、A.J.へのパス1本以外敵陣ではすべてラン。大男たちのいいお仕事でした。(14-14)
DALも相変わらずしぶとい前進を続けるが、ここは、ACL負傷前の嫌な印象しかなかったので存じ上げあかったが、もうかなりのDALファンが"カットだ"と叫び続けているGallupのドロップでFG止まり。(14-17)
前半残り1:15で回ってきたPHI Offense。
よし50Mの本領を見せろと思っていた矢先に俺たちのシーズンが終わりかけたのがこちら。
Jalen Hurts took a shot to his left knee
— Jeff Skversky (@JeffSkversky) 2023年11月5日
pic.twitter.com/NbushVItAb
D-LawのヒットがHurtsの膝に外から入ったようで、この後Hurtsは足を引きずって一時退場。
だがTimeout明けには普通に帰ってきた。どうなってるのかねあんたの身体は。
さすがにこの後のプレーはハンドオフだけやって前半終了。
後半はPHI Offenseから。
Hurtsの膝が心配だったが、外野の心配を知ってか知らずか、最初の3rd&2でスクランブルしちゃうんだから心臓が飛び出そうになった。
でもまあこれで安心できたところはある。
その後Swiftへのランとパスで敵陣29yd地点へ。最後は美しい、なんとも美しいDeVontaへのDimeで逆転に成功。
膝はプレーに関係なさそうね。(21-17)
JALEN HURTS TO DEVONTA SMITH 👀
— NFL (@NFL) 2023年11月5日
📺: #DALvsPHI on FOX
📱: Stream on #NFLPlus https://t.co/d4RDZpcMkc pic.twitter.com/hdlrCir7KF
さらに続くDefenseは、DALのホールディングの反則にも助けられてPuntで終え、自陣13ydと奥深くからのPHI Offense。
ここからのOffenseはバランスよく進行。
ラン6回パス5回なのでややラン寄りだったが、Swiftがまあそれなりに出続けていたので不満はなし。
見せ場はGoedert。
執拗に繰り返したGoedertの逆サイドへのブロック付きのSwiftのランのフェイクからGoedertへのフラット。
They love this little split zone fake play to Goedert pic.twitter.com/7zXdUG3Kio
— Shane Haff (@ShaneHaffNFL) 2023年11月5日
これでGoedertは肘を極められた形になって離脱。
その後もドライブは継続し、最後はGoedertへのプレーと同様のコンセプトで対象がA.J.になっただけ。
ナイスTDでした。しかしこれがまさか後の悲劇未遂への伏線となるとは。(28-17)
6th TD of the season for A.J. Brown! @Eagles take a 28-17 lead.
— NFL (@NFL) 2023年11月5日
📺: #DALvsPHI on FOX
📱: Stream on #NFLPlus https://t.co/d4RDZpcMkc pic.twitter.com/guHD2nr2EW
3Qも残り1分少々だったが、そう簡単に終わらせてもらえるわけもなく。
Kickoffがまたしてもまあまあリターンされ、さらにLamb・Gallupと連続して長めのパスを通されてPHI陣への侵入を許して3Q終了。
そして4Qへ。
最初のタイミングは止められそうな気配なのにチェックダウンだとか、LambがRBの位置についていてvs Cunninghamを強要されたりとか先方の手管もなかなかだったこともあってやはり全然止まらず。
こういう小刻みのプレーが出続けるのは本当に観戦側もストレスがたまる。
そして4th&1からのDakのスニークが止まってそうだからといってSirianniのチャレンジは失敗。これ、致命傷にはならなかったがこのあたりの後半におけるTimeoutの適当な消費癖、なんとかならぬものか。
Red Zoneではまあまあ粘り、3rd&G(4yd)からのDakのスクランブルもSlayとCunninghamでなんとかストップ。
そして迎えた4th&G(2yd)。この日当たりのFergusonへのパスは成功で審判のシグナルはTD。
しかしこれがレビューの結果覆り、自陣0.1yd地点でTurnover。
胃の穴、1つ目。
さすがにこのエリアからのOffenseは脱出が最優先。
Brotherly Shoveでちょっとだけ前に出るも3凡となりDAL OffenseはぎりぎりDAL陣内の48yd地点から。
そしてここからも焼き直し。
今度はPHI Defenseに反則の嵐が巻き起こったこともあって、ストレスは倍増。
致命傷はBradberryのところ。またしてもスクランブルドリルから最初のタイミングではBradberryがしっかりカバーできていたTolbertへの32ydのパスが決まってPHI陣7yd地点へ。
最後もスクランブルドリル。もうよろしいがな。
しかしTD後に3点差を狙った2-PTは、最後の1歩をDakが外に踏み出しており失敗に終わって6点止まりに。不幸中の幸い。(28-23)
胃の穴、2つ目。
残り6:23。
とにかく点が欲しかったPHI Offenseだが、ランランパスで3凡。
最後の3rd&3からのプレーがA.J.への惜しくもないタテのパスだったので批判はSirianniに集まっていたが、A.J.へのカバーがSのサポートのないCBの1on1であればそこに投げるのも致し方ない気がしている。
あの状況で、確かにカバーは緩かったように見えるが、Albert-Oや、Zaccheausに投げろというのも無茶な話。
とはいえ結果はPunt。
残り4:43で自陣26yd地点からDALボール。
いきなりSydneyのゆるふわカバー vs Lambのところに長いのを通されて、さらに反則との合わせ技でどんどん前進するDAL。
焼き直しである。
3rd&Longを作ったって意味がない。
と思った2-Min直前で飛び出したBGの連続サック。特に2つ目はCarterのInsideからのキレイなラッシュが効いて起こったもの(BG・JCで0.5ずつ)で、新旧世代のとても美しい共同作業であった。
そして迎えた4th&8。実はCunningham vs Fergusonがとんでもないことになっていたのだが、Dakが狙ったのは狭いサイドでシングルカバレッジになっていたTolbert vs Bradberryのところ。
さすがのBradberry、ここは男を見せてクリーンなストップとなりTurnover。
胃の穴、3つ目。
残り1:17で回ってきたPHI Offense。
先方はTimeout3つが丸々残っていたため、3凡ならたっぷり時間を残してしまうところ、だがパス失敗は困る。というOCが一番悩む状況。
ここでPHIはランランを選択し、Timeoutを2つ使わせるがゲインはあまりできず迎えた3rd&7。
ここで起こったのが目を疑う光景。
D'Andre Swift just ran into AJ Brown and fumbled the ball pic.twitter.com/uX0CKO4QXl
— Ben Brown 🌻 (@BenBrownPL) 2023年11月6日
恐らく、この前にTDを獲ったA.J.へのスプリットゾーンからのRPOだったはずで、それが微妙にハンドオフとA.J.のタイミングが合わずに衝突したもの。
投げるなら短くて確実性が高いパスにしたい、というOCの苦悩が浮かぶプレー選択。お察し…したいところだがこれはいただけない本当に心臓止まったかと思った。
ボールを押さえていたのはSwiftが足元に飛び込んできたせいで倒れていたRG Tyler Steen。
もっている男というのは何よりも得難い。あんたのキャリアも安泰ですな。
はい。これで胃の穴、4つ目。
本当にこの顔になった。
Eagles fans after that fumble pic.twitter.com/9EsAr5Z42I
— NFL (@NFL) 2023年11月6日
なんとか無事にパントを蹴り残り0:46。
とはいえやっぱりDakが止まらん。
しかもBradberry・Slayが次々と離脱する地獄絵図。
そしてReddickのラフィングザパサー。いらんことをするでない。
Carterのエンクローチメント。やめろいらんことをするな。
しかしここで仕事をしたのがわれらがEDGE Josh Sweat。
ゴール前11yd地点まで来ていたDakを11yds押し下げる値千金のサック。
そしてPHI陣27yd地点からの3rd&26。残り時間0:05。
このプレーについては描写する腕を持たないので動画にてかえさせていただきます。
DALLAS COMES UP SHORT. EAGLES WIN ON THE LAST PLAY. #DALvsPHI pic.twitter.com/wBFiRr77y8
— NFL (@NFL) 2023年11月6日
はい。胃の穴5つ目。
本当にホッとした。それだけでした。
結局4QのPHIは3シリーズ合計で3:42しかボールを持てず、すべて3凡。
そりゃ胃に穴も開くというもの。
だがDALに勝てたんだからそれだけでいいじゃない。(28-23)
主なスタッツ
A.J.の連続125ydsレシーブ記録こそ途切れたが、Hurtsは見事だったしA.J.も効果的だった。
Defenseに言いたいことは山ほどあれど、最後のクラッチな時間帯になってDAKがボールを持つ時間が長くなったこともあったのかプレッシャーが届くようになってサックを量産したDL陣はとても良かったです。
5サックの内訳は、BGが1.5個・SweatとReddickが1個ずつ・DeanとFletchとJCが0.5個ずつです。
良かった人たち
- QB Jalen Hurts
この試合後にバイウィークを迎えることについて"自分のことだけで言えば、これ以上にいいタイミングはない"とのこと。
そうだよ。しっかり休んでちゃんと膝治しなさいよ。
プレーは良かったです。
このレベルのパフォーマンスを"好調"と表現してしまうの、もうよくないかもですね。これが彼の基準のパフォーマンスです。
Sirianniの思想が去年よりだいぶ偏っており、"4th Downまでに10yds進めばいいんだよ"感が強くなってきたことで、3rd Downでの長目が今季はまあ残る。
その環境に適応してきた結果なのか、"パスが予測されるシチュエーションでの生産性"指標で現在リーグダントツ。
なにその思ってもみなかった方向への成長は。
Quarterback Production in Expected Pass Situations - Through Week 9 pic.twitter.com/WJaaUkyZDF
— SumerSports (@SumerSports) 2023年11月8日
素敵すぎてなんてほめたらいいのか。
ということで言葉はあきらめて映像で。
DeVontaへのパスが美しすぎたので再掲しておきます。
JALEN HURTS TO DEVONTA SMITH 👀
— NFL (@NFL) 2023年11月5日
📺: #DALvsPHI on FOX
📱: Stream on #NFLPlus https://t.co/d4RDZpcMkc pic.twitter.com/hdlrCir7KF
- OC Brian Johnson
Red Zone3回侵入3TD効率100%達成。
おめでとう。
あのエリアでの幅が出てきたのは非常によろこばしい。慣れてきたかな。
4Qの3連続3凡はいただけなかったが、まあ最後のシリーズは情状酌量の余地もある。許した。
しかし1つだけ。なんであんなに出たOutsideのランを単発でしかコールしなかったのか。
EDGEの出足を少しでも鈍らせるための努力は試合を通じて必要なはず。
まだまだ伸びしろがあるな。
- P Braden Mann
加入当初より飛距離伸びたよね?
この日のLGは57yds。Netの47.2ydsもお見事。
これを以ってPunt界隈の指標では上位10傑を伺おうかという好調ぶり。
ただ、勝負はこれから。
Sipossも秋までは良かったのです。冬になっても成績落とさないでね。
悪かった人たち
- DB陣
DBが悪かったというよりDakが著しく良かったという表現のほうが正しいはず。
そんなにクッションを取られていた印象もないし、DBが下手でWRが常にガラ空きだったわけでもない。たぶん。
事実として、Dakの残したスタッツは、"ターゲットとなったReceiverの周囲1yd以内にDefenderがいる"比率である"Aggressiveness"がシーズン平均の16.6%を優に超える25%であった。(シーズン平均にはWeek9の成績も含む)
なのでめちゃくちゃセパレートされたわけではなかったはず。
単にDakがめちゃくちゃ調子よかった可能性もあるが、それにしてもやられすぎであろう。
球際に弱いDBというのはあまり褒められませんね。
特にBradberryさん。何があったんでしょうかね。
この日、SlotにメインでついたのはRicksとSydney。
2人合わせて8/8 122yds 1TD 0INTで被レーティングは満点の158.3だったとか。
Ricksはいいプレーもあったし惜しいのもあったので許すつもりだが、Sydneyはあまりにもいただけない。
ドラフトプロセスで気になっており、WAS戦でほぼ確信したが、この男のリカバリーの遅さとか加速のなさはなんなのであろう。
このあたり、まだまだ一線級のSlayとは雲泥の差。
上手くなっていけるところなのかわからないが、経験と勘で補えるところもあるんでしょう。なんとか頑張っていただきたく。
- DC Sean Desai
あまりターゲットに晒されなかったのでバレていないが、Cunninghamが結構やられていた。
やられていたが、1RB4WRとか、1TE4WRとかの軽い隊形相手にどういう動機でDesaiさんは頑なに2LB隊形を敷いていらっしゃるのか。
本職のWR相手に一瞬でリリースされちゃうCunninghamをどう責めればいいのか。
まあFergusonにも同じやられ方をしていたのでせめてTEにはもう少し粘ってほしいけどね。
それもMorrow残しならもう少しマシでしょうよ。
Byardの持ち腐れ感がひどい。
この男ならRobert Quinn("失敗トレードに終わったベテラン"という概念としての固有名詞であり実存としての個人を貶める言葉ではありません念の為)になることはなかろうと胡坐をかいていたがこのままではRobert Quinn。
ここはDesaiのお仕事。がんばれ。なんとかせい。
カバレッジのスキームとかサインのところは正直あまりわからぬので何とも申し上げにくいが、全般に引きすぎだったのでは?というのがこの2試合の感想でございます。
そして試合展開のところでもしつこいぐらいに申し上げたが、流血がひどくなるのはスクランブルドリルのとき。
この部分は、今後のMahomes→Allen→Purdy→Dakと続く一定以上の機動力があるQB4連発およびその先の戦いにおいて致命傷になりかねない。
いや、この試合ではもう致命傷として顕在化していたと言っていいでしょう。
Byardがもう少しルールに精通して、Bradley Robyが復帰したらもしかしたらなんとかなるのかもしれないが、この分野は教育がものを言うはず。
DBC D.K. McDonaldともどもクビが懸かっているものと理解してすぐに結果を出してください。
それと、Sweatを3テク起用するのはいいが、デメリットとしてのEDGEの締まらなさもスクランブルドリルが多発した要因の1つとなっているはず。
さらに、今季から前任者と異なりパスラッシュに際してDLには多大なる自由を与えていると聞いている。たしかReddickが言ってた。
根本から運用を見直してパスラッシュがかからなくなっちゃうのは困るが、さりとてReddickの自由さ加減がEDGEの締まらなさにつながっているのも事実。
このあたり、いいバランスを探っていってくだされ。
DBにばかり負荷をかけるのはあまり得策ではないかもしれませんよ。
- LT Jordan Mailata
悪かったわけではないが、Sam Williamsに1サックを許してしまったのは良くない。
まだスピード系は苦手かね。
あの厄介さの片鱗が既にはみ出してしまっている若僧が今後調子に乗ることのなきよう、リベンジマッチではしっかり完封してください。
- HC Nick Sirianni
なんだねあの後半のTimeoutの無駄遣いは。
あれが3つ、1つだけぎりぎり許せたので、2つ残っていたら最終シリーズに向かうOffenseももう少し違うメンタルになったのではないかね。
確証はないけど。
あんまり賢そうに見えなかったので少しだけ苦言でした。
ルーキー観察
- JCよ。ちょっとやられていたな。
Cowboys LG Tyler Smith allowed just 2 pressures over 24 matchups against Jalen Carter, including just 1 pressure over 13 one-on-one matchups.
— Next Gen Stats (@NextGenStats) 2023年11月6日
Smith has allowed a 3.3% pressure rate this season, lowest among left guards (min. 150 pass blocking snaps).#DALvsPHI | #DallasCowboys pic.twitter.com/mjlFVDMySwだけどまあこのプレッシャー1で0.5サックにつなげているはずなのでそれほど悪くなかったでしょう。
そもそもDALのOLは絶対的存在であるZack Martinをシングルブロックにして、CとLGで残りのDTを見る場面に持っていくことが圧倒的に多かったのでLGのTyler Smithにやられていた印象もさほどない。
むしろ殿堂入り確実のMartinにも試合後に褒められていたな。
なんならMartin的には勝手知ったるFletchを相手しているときよりJC相手のほうがだいぶつらそうだった。
良い出来だったと思います。
これからもおごることなくやっていってください。
しかしライン戦をつぶさに観察すればするほど、Zack MartinにしてもTyron Smithにしても余裕と凄みが段違いだな。
敵ながらもう少し見ていたい組合せ。PHI戦はもういいよ。
- 最初のシリーズはスタートのタイミングが合わずプレーを1人で壊したり頭から突っ込んで誰もブロックできなかったり隣のKelceとプロテクションのカップの深さが合わなかったりMicahに0.2秒でブチ抜かれたりと散々だった初先発のTyler Steen。
Lol what a freakshow... Pressure in like 1.9 seconds pic.twitter.com/fXe0UGkhwH
— Ben Fennell (@BenFennell_NFL) 2023年11月6日だが、それ以降は目立った瑕疵なし。
チームを救ったファンブルリカバーの功もある。
敢えて課題を挙げるなら、ランブロックの力強さが少し足りないか。
とはいえ横方向のブロックは滑らかだしプロテクションも安定していたしであまり言うことなし。
Opetaとの先発争いなんて元からなかった。
初先発ということもあってか、プレー後に若干自信なさそうにふるまったりするところがえも言われぬ愛嬌となって出ていた。
これは推せる。
Bye明けでいきなりリーグ最高峰・Chris Jones相手か。がんばれ。
戦後の動き
- 明確に負傷プレーがわかったGoedert。
スティフアームで差し出した腕を巻き込まれた形になった前腕に骨折が判明したとのことでIR入りという噂。
2022シーズンもこの時期にIR入りしたが、あのときのOffenseは思ったほど停滞せず、むしろDeVontaのスタッツが急伸した記憶がある。
まあストリートにもめぼしい選手はいないので、なかでやりくりするんでしょう。Sirianniもそんなことを言っていた。
Calcaterraの脳震盪がどう経過しているかわからないので、期待はDeVontaあるいはJulioの機会増加とAlbert-Oに向かっている。
どいつもこいつもがんばれ。
- いつの間にかいなくなっていたのがDean。
こちらもIR入りが確定的なのだとか。
シーズン序盤のIR入りは左足のリスフラン靱帯損傷だったそうだが、今回は右足のリスフラン靱帯。
そんなことある?と思っていたら、どうも"いままで使っていたスパイクが生産終了となったため同ブランドの別モデルに替えたらそれが合わなかった"ということのよう。
そんなことある?という疑問は完全には消えないが、まあ両足のリスフラン靱帯を傷めるなんてそれぐらいの理由しかないんでしょう。
伝えられているところによると、母校Georgia大にはまだ旧型の在庫があるそうで、それを取り寄せて急場をしのぐ予定にしているのだそう。
ケガを除いて言うなら、この日もいいサック(0.5)をZack Martinをかいくぐって決めていたし、パフォーマンス自体は悪くなかった。
ただ、明確に"Morrowよりいい"と強く主張できるものも見てはいないため、Defense全体への影響は軽微。
ローテーションでEllissが入った時にどうなるか、という不安だけ。
IRは2回まで復活可能なので、1回目と同程度のケガなら5週間ぐらいで復帰できるのだろうが、2年目の大事な成長の場面が消えてしまったことが最大の懸念。
さて。このプロジェクトはどうなるのでしょうか。
むしろこの日臨時昇格していたVanSumerenプロジェクトの行方に注目しましょうかね。
GO BIRDS!!