Kelly Green Weekということでいつもと違う色味でお届けします。
NYJでの敗戦後は仮想SFの、今度はDefense編にして今季最初の山場であるMIA戦。
さてどうなることでしょうか。
NYJ戦後のTransaction
Blankenshipを始めケガ人が続出したこと、そしてOffenseに火力が足りないことが判明したことで大補強祭りを実施。
一部前記事と重複しますが以下の通りです。
<OUT>
- RB Bryant Koback(PS)
いつ入ったかも定かでない選手。さらば。
- OT Tyre Phillips(PS)
OLの負傷者続出に苦しむNYGの53ロスターに引き抜き。
がんばってください。
- CB Mario Goodrich
Bradley Robyが傷んで重要性が上がるかと思いきやまさかのリリース。
開幕からちょこちょこSlot CBとして出番はあったが、結構やられていた印象。
もう少し粘り強く育てる気はあるようで、Waiverを通過したのち無事にPHIのPSに入っている。
ちょっと見た感じ読みが悪くて反応が後手に回るのがつらいよね。
身体能力も抜群というほどでもないし。
もしかしたら経験でなんとかなるところかもしれないのでがんばってくださいませ。
- LB Brandon Smith(PS)
Penn State時代から、身体能力は抜群ながらプレーリードが粗くて遅かった印象があるLBがいつの間にかPHIのPSにいて、そしてこっそりカットされていた。
というか4巡で指名したのにCARは1年であきらめたのか。
Next Micah Parsonsにはなれなかったですね。
<IN>
- RB Lew Nichols(PS)
前述のKoback君との入れ替え。
Central MichiganからUDFAでGB入りしていた小兵の豆タンク。
出番があるとは思えないがまあがんばってくださいませ。
- WR Julio Jones(PS)
歴代16位の通算レシービングヤード13,629ydsを記録している言わずと知れたレジェンド。
デカくて速いA.J.の師匠。
さすがに34歳だけあって全盛期の活躍を望むのは酷だが、A.J.がいてDeVontaがいる状況ならさほどマークもきつくなるまい。
なによりJulioが入ったことでA.J.およびDeVontaの起用の幅が広がるのが大事。
MIA戦も早速の昇格が発表されている。
なにもできなくていい。ただ楽しみです。
- CB Josiah Scott
昨シーズンも所属していたNCBをPITのPSから強奪。
Maddox離脱時にひどい動きしか見せられず、明確な穴として存在していた選手だが何故かRosemanの評価は高い。
よくわからぬし気には入らんががんばってくださいませ。
Roby復帰までのNCB候補最右翼。
- CB Kindle Vildor(PS)
2020のドラ5でCHI入り。
2021シーズンにはDesaiの下でプレーしているので使い方のイメージはあるはず。
むしろRobyに続いて彼がNCBの個人的本命。
MIA戦の昇格はなかったので最速でもWeek8@WASから。
ケガ人情報
PHI
Friday injury report #MIAvsPHI pic.twitter.com/q0ClXxDQZi
— Philadelphia Eagles (@Eagles) 2023年10月20日
DeVontaが聞いてないハムのケガで練習を休むなどいろいろあった1週間だったが、NYJ戦中に離脱したLane・Ricksや、あるいはNYJ戦を休んだSlayも含めて試合出場は問題なし。
そしていよいよSydneyが復帰。
BlankenshipとRobyの不在はいかにも痛いが、Sydneyだけで楽しめそう。
PSからは前述のJulioに加えて、DB Mekhi Garnerの昇格も発表されている。
GarnerはNYJ戦でもSとしてBlankenship離脱後の全スナップ(35%)を任されていたので引き続いて層が薄いSでの出番となる見込み。
ちなみにNYJ戦では一発やらかしがあったがSweatのサックに救われていた。あとは最後にCobbに通された2Ptの責任者はたぶん彼。
それ以外を見ても可もなく不可もなくといった印象でしょうか。
MIA
OUT:
CB Jalen Ramsey(膝)
Questionable:
CB Xavien Howard(鼠径部)
FB Alec Ingold(足)
DB Nik Needham(アキレス腱)
C Connor Williams(鼠径部)
厳密にはまだIRにいるRamseyだが、練習は再開しているようなのでこのリストにいるものの間に合わず。
文句なしのエースCBであるHowardも傷んでいるようだが、練習には復帰しているようなのでたぶん出てくる。
その他のメンツもおそらく同様でしょう。
そうか、DALにいたConnor WilliamsはCやってるのか。
マッチアップ
PHI Offense
- PHI側はLaneの復帰が最大の補強。
次いでJulio Jones。
Julioの使い方がよくわかっていないが、攻めたいのはEli Appleが務める向かって左側のCBのところ。
ここはA.J.のエリア。
あらゆるルートを走れるA.J.を左のNo.1に置き、右のNo.1にJulioを置いて簡単なルートを走らせ、そしてSlotに置いたDeVontaとGoedertにOffenseの多様性を担わせる。
こんな感じで行きましょう。すごく漠然としている自覚はあります。
- 厄介なのはフロント7。
WilkinsとJaelan PhillipsがいてBradley Chubbとかなんの冗談ですか。
LBはJerome Bakerと、そしてDavid Long Jr.。
速すぎるLB陣と強いDL陣。ランを出せない要件はNYJばりに揃っている。
Laneが復帰したことで、Hurtsが常時プレッシャーに晒されたNYJ戦のようなことはなかろうと思われるが、とはいえ未来永劫プロテクションが保つようなメンツにも見えない。
なので短いパスを多めで。
そのターゲットはJulio加入でSlot起用も増えそうなDeVonta。
間違っても外側のスクリーンにばっかりDeVontaを動員するんじゃないぞ。
わかってるなBrian Johnson。
プレーアクションからさっさとLB裏を狙わせなさい。
DeVontaもあれだけ派手な落球を重ねた翌週なんだから気合いは入っとろう。しっかり頼みます。
- どうせ、MIA比ではもっさりしているように見える従来のOffenseが相も変わらず展開されていくんだと思われる。
ただ、NYJ戦のように数多あったチャンスをぜんぶフイにするようなことがなければ、しっかり活かせれば、無様な試合にはならないでしょう。
3INTあったとはいえ3Q分のプレーは悪くなかったHurtsさん。
この男ならどうせ復活してくれるでしょう。
そんなHurtsに率いられて、TOを起こさず、チャンスも逃さない強いOffenseを見たいものです。
Red ZoneでもJulioを活かすなり何かがあることを強く期待しております。
PHI Defense
- こちらが今回のメインイベント。
仮想SFとなるMike McDaniel Offense。
特徴はTyreek HillとかJalen Waddleによる理不尽なスピードと、それを最大化するモーションの多用。
軽量スピード派のWRにはCBのプレスで簡単にダウンフィールドに出させなくすることが定石だと思われるが、ショートモーションやリターンモーションの多用でそれもできなくする。
そうすることでHillやWaddleがダウンフィールドにフリーアクセスできる、というのが最大の難点。
そしてモーションを織り交ぜると簡単にLBも動かせちゃうのでランゲームも出し放題、というのがこの複雑怪奇なスキームの真骨頂。
うらやましいほどの頭脳。
- 面倒なのはWRだけではない。
31歳にしてまだ全盛期が終わらないRB Raheem Mostertも実にめんどくさい。
キャリアの開始はPHI。ちゃんと使ってあげられなくてごめんなさい。
悪いと思ってるからどうかお手柔らかにお願いします。
- 対処法は、よくわかりません。
今季15人のDBがプレーして、先発も毎試合異なる組み合わせでしか組めていないことを考えると、コンビネーションという意味では間違いなく劣る。
なのでそれなりにシンプルにプレーするはず。
DBの組合せとしては、懸案のSlotエリアをスピード豊かなSydneyに任せ、両SはEdmundsとGarnerで行くのがいいのではないかと思っているところ。
Slayが復帰したのでJobeを外CBにしてBradberryをSlotに置くという案もあるにはあるんだろうが、相性的にあんまりよくない気がするので前者の組合せが希望。
Josiah ScottをNCBに入れて後ろをEdmundsとSydneyに任せるという案もScottのスピード不足がちょっとやだ。
さてDesaiさんはどうするんでしょうか。
簡単にHillとかWaddleをフリーにさせないことが肝である以上、前目に置く人間がそれなりのスピードでもって最初にまとわりつくことでTuaにご機嫌にプレーさせないことが重要であるはず。
最初のタイミングさえ外せば、Carterも復帰するDL陣がなんとかするでしょう。
Terron Armsteadを欠いたOL陣がめちゃくちゃ強いとは思えないのでここを壊して勝機を見出すしかない。
がんばれDL陣。
- ランもパスもリーグ1位のOffenseに対するわけなのでそれなりにやられるのは仕方ない。
仕方ないが、モーションに対してLBが混乱してランにもパスにも対処できなかったのがDEN戦での70得点。
あれの再来を避けるためには、LBのプレー理解と横の統率が重要。
Sが思いっきり下げられる分、パスでの浅いエリアの責任も広がるためLBにはタフな1日になるだろうが、Deanもそろそろ何かを見せていただきたい。
期待してます。
- そういえば1年前のトレーニングキャンプでの合同練習ではSlayがHillを全く止められなかったという話があった。
Hill vs Slayはなるべく避けてくださいお願いします。
予想
- 読めないが、Garnerのところから一発派手なのを食らいそうな気配は濃厚にある。
- MIAは派手な試合の印象ばかり強いが、勝ち越しチームとの対戦はWeek4に20-48で負けたBUF戦以外ないとのこと。
なのでもし何らかの形でスローダウンさせれば何かが起こせるかもしれない。
だが先週のように4TOも献上するようだと絶対に勝てない。
勝つためには1TO以下に抑えることが条件。
できればDefenseもそろそろボールを奪ってきていただきたく。
- 現地スプレッドはホームのPHIに-1.5と、今季初のアンダードッグ。
上等上等。
- だが結局は精神論。
Kelly Greenで盛り上がるホームのサンデーナイトで簡単に負けるわけにはいかぬ。
勝ってくれ。
まあそんなことよりあの敗北から1週間、少しは目が覚めた戦いぶりが見られればそれでいいです。
【予想】PHI 31-28 MIA
MIA相手には通算6勝9敗と分が悪く、最後にLincで勝ったのは2007シーズンWeek11。
当時全敗中だったMIA相手に3/11 2INT レーティング0.4という凄まじい成績を残したMcNabbが途中退場させられた試合。
それ以来の勝利を目指す戦い。
Kelly Greenでなんとか気分を一新してくだされ。
GO BIRDS!!