鷲の巣

NFL フィラデルフィア・イーグルス(Philadelphia EAGLES)の応援ブログ

OTA終了

今更ながら映画"AIR"を観たのでJordan 1が欲しくてたまらなくなった。

そしてずっとこれ見てる。

 

 

さてPHIの話。
DeVontaのチャリティーソフトボール大会は今年も大盛況だったそうだが、その話でもない。

OTAが終了し、7月末のトレーニングキャンプスタートまで完全なオフ期間が始まります。

ということで漏れ出てきたOTA周辺のニュースを。

 

 

DeAndre Hopkinsへの興味

どこまでSirianniの発言を信じるかだが、どうも"興味なさそう"というのが現時点のステータス。

 

HopkinsもTENとかNEを訪問しているようだが、そのあたりの情報もない。

 

教科書通りの回答にはなるが、Hopkinsへの興味を聞かれたSirianniは、"もちろんRosemanと最高の戦力を整えるための動きはしていくが、A.J.がいてDeVontaがいて、そしてWatkinsにもZaccheausにも満足しているしCoveyは出来ることが増えてきた、そんないまのWRルームは最高。"ということを言っていいる。

 

重要なのは、WRとしてCoveyの名が出てきたこと。
ReturnerとしてではなくWRとして評価され始めてきたのはいい傾向。

 

まあHopkinsが来ることはなさそうですね。

 

 

昇り龍

練習自体が任意参加なのでKelce以下ベテランはほぼお休みしていたこともあり若手中心のとなっていたOTAだが、ここからはどうやら評価を上げたっぽい選手について。

 

LB Christian Elliss

筆頭はOTA最大のサプライズとなったこの男。

 

先週の練習ではMariotaからクリーンなINTを奪ったことで話題になっていたEllissだが、今週はHurtsからも同様のINTを挙げたそうで、現地では相当に評価が上がっている様子。

 

LBの陣容としてはDeanとMorrowが先発で固いと踏んでいたところだが、Morrowがお休みしたOTAで"先発"を務めたのはDeanとElliss。

 

DETの1995の1巡指名を受け、のちに2回プロボウルにも選ばれたDT Luther Ellissの息子で、LutherがIdahoでDLコーチを務めていた関係でIdahoに進学(弟のNoahも同様)。

12人のうち5人も養子をとったLuther氏の人柄にも非常に興味はあるが、今回は本題ではないので措く。

 

2021のUDFAでMIN入りして初年度はPHIのPSを出たり入ったりたまにSFに行ったりして過ごしたものの、2022シーズンは一貫してPHIに在籍。
12月以降STのテコ入れの起爆剤としてPSからの暫定昇格を繰り返し、最終的には53ロスター入りを果たしていた。

 

そして本当にSTは良くなった。
個別のスタッツを探し出すのが非常に面倒なので感覚論になってしまうが、そして日本語として伝わるか自信がないが、Ellissが入って、カバーチームではスピード豊かなDBやWRが刺してリターナーのレーンを限定したあとのタックラーとして、リターンチームでは2列目のブロッカーとして非常に効果的に機能しており、いずれも大幅に改善した。

 

それが目に見えたのがWeek14@NYG。

 

この日はSTで、特にKick Offのカバーチームでの活躍が目立ち、序盤からブロッカー2枚を押し込んでのソロタックルや1on1を軽くいなしてのソロタックルと大暴れ。

最初の2回のリターン機会をいずれもEllissが20yd地点で押さえたことで以降はリターンなし。

 

Kick OffでのBostonの66ydsビッグリターンにおいても、最後のブロッキングを決めたのがElliss。
その後もリターンでのブロックはド安定。

 

このパフォーマンスがずっとできるならこのSTだけでロスター入りの価値は充分ある。それぐらい良かった。

しかしこれは余談だが、STでのZach Pascalという選手は有能すぎる。彼がいなくなったのは本当に痛い。

 

肝心のLBとしては、まだあんまりよくわからない、悪くなさそうだけれども、というのが現時点での感想。

 

2022シーズンの数少ない出場機会を見ると、Week13TEN戦と翌Week14@NYGにDeanと組んで4Q終盤の出場を果たしている。

パスが大半だったNYG戦に比べて、TEN戦ではちょこちょこランを混ぜてくれていたが、ランに対する反応とブロッカーへの当たり方が悪くないように見えたこともあり、どちらかというとTEN戦の印象が良い。

 

まあ両試合ともにそんなに悪くなかった。

 

ただ、2021シーズンの最終盤にチラッと見たときよりだいぶプレースピードは上がっていたしプレー全体が力強くなっている印象は受けた。

 

先達のT.J.と比較して物足りないのは、パスカバーにおける勘のようなもので、このあたりは実戦で磨いていくのが手っ取り早い気もしており、プレシーズンゲームが非常に楽しみ。

 

それなりにサイズがあり(6'3"の231lbs)、スピードも豊か(40-4.57 3cone-6.94:この3coneはDALの同期 Parsonsの6.96よりいいタイム)でSTから窺い知れるヒットの強さもあるEllissであれば、DeanをWLBとしたときのMLBに入らせるには理想的な存在。

 

カタログ値にプレースピードが近づいてきたのはたいへんよろしい。

 

実際にGannonもそのように運用していたので、もしかしたらDeanを中心にしてLBの構成を考えた際に相方としてMorrowよりハマるのがElliss。

 

T.J.の後釜はDavion Taylorじゃなかった。Christian Ellissでした。

 

Deanと若手2人でぐいぐい成長していってくだされ。

推す。

 

 

WR Quez Watkins

それほどスーパーなプレーがあったわけではないようだが、印象的なプレーがいくつかあったことに加えて、SB以降何かと雑音が多かった周囲の状況からすると非常にいい集中力だったそうで。

 

前述の通りSirianniはHopkinsの文脈でもQuezのことに言及しているし、もっと言うと"周囲にどう思われようが、自分で変えられる状況に集中している彼の仕事に取り組む姿勢が非常に好きだ"とわざわざ持ち上げることまでしている。

 

翻って1年前、嘘をつくのが上手くなさそうなSirianniはここまでのことをReagorには一切言っていない。
そう思うとQuezへの信頼は本物だと思って間違いなさそう。

 

HurtsもSirianni同様にQuezに全幅の信頼を置いているという趣旨のコメントを寄せていることを考えてもWR3はQuez vs Zaccheausの勝者で間違いないんでしょう。

 

まあね。
Zaccheausが入って苦手なスロットでのお仕事から解放されたらもうちょっとマシな働きをしてくれるかもしれない。

 

がんばってくれ。

 

"突出したスピード"というあんたの持ってる武器は他のWR陣にないものだしあんたが機能したらOffenseはもっとよくなる。

 

WR、もっというとOffense全体でも劇的な伸びしろはもうここにしかない。

 

キャンプ・プレシーズンと、縋るような思いで追いかけることになるんでしょうね。

 

 

RB Trey Sermon

タイプが被る2選手の加入の影響を一番受けそうだったSermonだが、なんだかめちゃくちゃ良かったという話。

 

まだパッドも付けてないしコンタクト禁止の春のRBの練習だけ見て"Pennyカットもあり得るか"みたいな結論に持っていくスズメほどの脳ミソも持ち合わせていない現地のバカメディアどもは放置するにしても非常に良い経過。

 

プレシーズンが楽しみな選手。

 

 

若手CB陣の悲しいニュース

SlayBradberryMaddoxまでが先発、そして翌年分とはいえ3巡を使ったRingoのところまでが盤石という状態において、その下のロスター争いは非常に過酷。

 

以下、
Zech McPhearson
Greedy Williams

Josh Jobe
Josiah Scott
Mario Goodrich

Eli Ricks
Mekhi Garner

という若手CB陣だが、悲しいことに"非常に順調"だという話。

 

上述のElliss以外にHurtsからPickしたのがMekhi Garner

やられた側としてもRicksと並んでちょくちょく名前が挙がっていたので、やったりやられたりしながら良い成長を遂げていると思いたい。

 

そして、朗報としてはMcPhearsonがようやくSlot CBとして練習しているとのこと。

これでMaddox離脱時のトップオプションまで上がってくれればありがたい。
チラッと映像で映ったMcPhearsonの動きは結構よく見えた。

 

なにせ2022シーズンのJosiah Scottは酷い出来だったしMaddoxは数試合離脱する仕様なのでMcPhearsonの成長はとても重要。

 

SlayとBradberryがいないときのOutsideはJosh JobeGreedy Williamsが務めたということなので序列としては恐らく上に書いた並びであってるはず。

 

 

悲報というのは、UDFAルーキーのRicksにしろGarnerにしろ順調に成長していますよ、ということ。

 

Sとの兼ね合いもあるのでロスター入りは最大7名だとして、7番目のボーダーライン上にいるのは恐らくJobe。

 

そして下位の数名はロスターカットされちゃうと、みんな戻ってきてほしいのにたぶんGannonに拾われる。
それが悲しい。

 

 

ありがたいお言葉

具体的な日程は決まっていないようだが、7月24日の週ぐらいにトレーニングキャンプがスタートするまでの6週間のオフに入る。

 

オフに向けたSirianniのありがたいお言葉がこちら。

"人生で最高の状態で戻ってきてほしい。そして、ニュースにならないように正しいことをするように"

 

聞いてるのかCarterわかってんだろうな。

 

 

GO BIRDS!!