鷲の巣

NFL フィラデルフィア・イーグルス(Philadelphia EAGLES)の応援ブログ

プレ初戦あれこれ

プレ初戦の感想です。
プレ2戦目ですか?いまからちゃんと見ます。

 

惜しいところまでいったがあいつがあいつだったから負けた。

 

結果PHI 19-20 BAL

 

まあプレシーズンなので勝敗はどうでもよく、そんなことより若手が非常に良さそうだったので先行きは明るい試合だったのではないでしょうか。

 

 

先発

試合後にSirianniが語ったところによると、"(現地)月曜・火曜と2日連続でCLEと合同練習を予定しており、そちらの強度が高くなるので今日は休ませた"という理由でSTを除くスターターは全員お休み。

 

その他、QuezとCoveyについてはハムストリングに軽い違和感を抱えているとのことでお休み。

 

唯一スターターが出てくるチャンスがプレ1だと思っていたのでこれは残念。

去年は合同練習後に"合同練習で試合並みのことを確認できたから休ませる"と言っていたのでHurtsの姿を拝むのはあと1ヶ月待たされることが確定しましたね。

 

 

個別のあれこれ

化け物

この試合はこの映像だけで本当に満足だった。

 

ドラ1全体9位のJalen Carterの最初のスナップ。

 

実際のスピード感はこちら。

 

DTなんてどれだけ期待されてても1年目から活躍した例が近年ではSuhDonaldぐらいしかないポジションだったため初年度のハードルは3サックぐらいに設定しようかと思っていたが。

 

こんなもの見せられたらちょっと鼻血が出そうである。

 

マッチアップが同門の先輩であるBen Clevelandなところもまた良い。

 

興奮が止まらない。

 

Rosemanナイス。

 

 

Up & Down

もう一人のドラ1、Nolan Smithはやや微妙。

 

良かったプレーはこちら。

 

前述のCarterのヒットとNolanのこれがこの日記録した2QB Hitのすべてなのでほかのやつらは何やってんだというのは置いておいて、このプレーは良かった。

 

が、その後ランプレーで、Nolanがアサイメントを逸脱して逆サイドに飛んで行ったためコンテインが機能せずにロングゲインを許したというものもあった。

 

(Ben Clevelandと、視野が異常に狭いDerek Barnettが主役の映像ですが、画面右のEDGEが逸りすぎたNolan君です。ルールを守りなさいよ。しかしこの角度で見直すとCBのRingoもよくない。UGAは自由すぎんか。)

 

し、Carterの2スナップという出場記録に比べると相当に多い出番が与えられたのにインパクトがあったのが1プレーだけというのはなかなか寂しい。

まあ慣れていったらもう少し良くなるのかもしれませんね。

 

 

どいつもこいつもよかったWR陣

去年出場記録があった選手が誰もいないという痺れる陣容だったWR陣だが、想像の100倍ぐらい良かった。

 

筆頭はGreg Ward

いてほしいところにいるのがとかく頼りになる、といった印象で、加えて昔よりRACがうまくなっている気までする。
5回ターゲットで全捕球はやっぱりすごい。

狂い咲き感まであった1Qのパフォーマンスは出色でした。

 

 

そしてTyrie Cleveland

的の大きさに加えて意外とスピードもありなかなか良さそうな印象。
McKeeの頼れる相方としてよく機能していた。
もう少し手が堅実になれば…というところ。

 

とは言いましたが、不満みたいなものはあまりありません。

 

 

次いでJoseph Ngata

この男は本当になんでも捕る。
スタッツこそ3回投げられて1キャッチ4ydsという寂しいものしか残っていないが、OPIやOBの惜しいプレーで十分に輝いていた。

"スピードがなくてセパレートが下手"という触れ込み通り、セパレートはあまり作れていなかったが、QBが信じて投げてさえくれればこの男はちゃんと捕れる。

まあセパレートができなくて常に近いところにDBを背負っているWRにはQBも怖くてなかなか投げられないんだろうが。

プレ1後のCLEとの合同練習まで合わせてみてもCleveland優位という情勢だろうがあきらめずに頑張ってほしい。

 

 

Johnny King

キャンプに入ったぐらいで契約した選手だが、現時点でもJJAWよりは良い。

 

 

王国

スターターの3人がお休みして、若手の見本市になったのがCB。

事前のキャンプ情報通り、出てきた順番から推測される序列は以下の通りだったよう。
外:JobeRingoGarnerGreedyRicks
Slot:McPhearsonGoodrichScott

 

感慨深い。
序列最後尾にいるJosiah Scottは2022シーズンにMaddox欠場のあとに出てきて一切穴を埋められなかった選手である。

仮にも1年前にロスターに残った人間がプレ初戦で最下位という扱い。
なんて良い補強と成長なんでしょう。

 

そして、1・2年目の若手は全員良かった。
良くなかったのはGreedyぐらいでしょうか。

 

Jobe:あまりにもZay Flowersが小さすぎて手がフェイスマスクに当たっちゃった反則はあったが、あのプレーにしてもあのすばしっこいWRに対してびったびたにカバーできていた。
出番こそ多くなかったですが終始良かったですね。

 

 

Ringo:こんなに早くモノになるとは思っていなかった。
バックショルダーでTDパスは許したが、あれはQBとWRを褒めるしかない。
そして慣れたらなんとかなるでしょう。
むしろあそこにしか投げさせなかったRingoを褒めたい。

 

 

Garner:Ringoに同じくTDパスこそ許したがPBUもあったし順調。
STで輝いていたのも非常にいいですね。ナイスなFFでした。

 

 

Goodrich:2PBUとTFL。これ以上語ることがあろうか。

 

Ricks:Pick6とINTまで行けたかもしれないPBU。

 

 

いかんこのポジションだけで10人ぐらい残したい。

 

 

ピカピカのドラフト組

結局2023ドラフトは全員当たりということでいいですね。

 

3巡a Tyler Steen:LTとRGでの出番だったが両方水準以上。
意外だったのはLTとしての良さ。
初年度から十分に控えとしてなら働いてくれそうです。

 

 

3巡b Sydney Brown:フィールドのどこにでも顔出してくる。
守備範囲は事前の評判通り最高だった。攻撃性も高い。
彼についてはタックルが不安定ではないかという懸念がまだぬぐえないので諸手を挙げて、というわけにはいかないが、あのスピードは貴重。
すんごいケガしそうでひやひやするからあの頭下げて飛び込むタックルだけ早めに何とかしてください。

 

 

6巡 Tanner McKee: 何者か疑っていたルーキーWBはこの日最大のサプライズでした。
もうね。最高でしたね。
肩の強さとタイミングとコントロールと、そしてなにより思い切りの良さ。
俺は仕事した、あとはお前の番だと言わんばかりにWRに投げ込んでいく様はほんとに気持ちいいとしか表現できなかった。
のっそのっそ走りよるので到底Hurts Offenseに向いているとは言い難いが、また違う魅力がこいつにはある。

 

果てはAJ FeeleyかはたまたNick Folesか。
おい焦るな現地ファン。NFC東でHurts・Dakに次いでMcKeeが3番目にいいQBという評価はまだ早い。

 

 

7巡 Moro Ojomo:BALのIOLというとあまり強くないという評判だったので相手のレベルもあるのだろうが、まあ延々とLOSを破壊していた。
1TFLという数字以上に目立っていたし、たまりかねてホールディングを誘発していたのも最高でした。
意外と速いんですね。

想定の3倍ぐらいはパスラッシュもうまかったのでこれ以降の成長がとても楽しみです。
Tuipulotuも意外と悪くなく、実はStreetがだいぶ危ないかもしれない。
ここもロスター争いは熾烈。

 

 

ほかの良かった彼ら

RBはSandersでもうまくなってたと思っていたが、SwiftPennyはやっぱり比べ物にならないですな。本当に走るのがうまい。さすがは元ドラ1。

 

Mariotaもそんなに悪くなかったはず。

 

OLたちは、スピンムーブで派手にやられちゃったDennis Kellyが目立ってしまっていたが、彼にしてもそれ以外は総じて良かったし、あまりケチをつけるべき人はいなかった印象です。
みんなよかった。

 

 

印象的だったのはLBで、キャンプ通してあまり名を聞かなかったMorrowも、目立っていたという噂のEllissも想像以上の出来の良さ。
Morrowは期待以上にプレーがフィジカルだったし、Ellissは今の時点で十分先発張れるだろ。

そしてこの2人以上に驚いたのがUDFAルーキーのVanSumeren
だいぶ時間がかかる身体能力先行枠だったはずなのにプレ初戦にしてもうちゃんとLBになっていた。
PSで1年温めたら来年の今頃はElliss枠か。順調ですねえ。

 

悲しかったのはSTエースでもあるShaun Bradley
3Q中盤の、PHIのパントでGarnerのFFが飛び出して歓喜に沸くLincで一人起き上がれなかったBradley。
泣きながらカートに乗って退場した時点で大事は覚悟していたが、戦後の検査でアキレス腱断裂が判明。
地元Temple大からPHI入りした4年目。
STでの貢献は十分にあったが、このキャンプではDefenseでもかなり成長しているという話だった。
契約最終年でのこのケガは本人的にもさぞ痛かろう。
これは本当に残念。
一刻も早く治して、できれば来年また戻ってきてほしいものです。

 

 

少数のアレだった人たち

最大のストレス源だったのは3人目のQBとして出てきたIan Book
プロテクションが保っているのに一切投げない。
目の前にフリーのWRがいるのに絶対投げない。
なんだ変な宗教でも入ってんのか?
RicksのPick6直後、逆転のチャンスだった2ptでのプレーはいま思い出しても…いや、正しくはひどすぎて記憶から消してしまった。なんだったかな。
もう二度とお目にかかりたくないよさようなら。

 

 

Bookほどひどかったのはほかにはいなかったが、あえて挙げるとCBのGreedyとかはちょっと残念だった。

 

そしてKennedy Brooks
オフシーズンの動画で、RBCのJemal Singletonが口を酸っぱくして言っていた。
曰く、"ボールセキュリティはジョブセキュリティ"だと。
落としてんじゃないよ若手が。
激烈なRBロスター争いにおいてこの失点はでかい。一歩後退。

 

 

戦後

BradleyがIR入りしたことに伴い空いた枠には重量級DT Olive Sagapoluを獲得。

Sagapoluは6'2"の341lbsなのでその体重はNoah EllissJordan Davisの中間ぐらい。

ということでまあそのポジションをやるんでしょう。

 

Elliss(弟)もそんなに悪く見えなかったのでここを補強したのは驚きだったが一体何を確かめたいのでしょう。

 

SagapoluはWisconsinからUDFAとして2019にGB入り。
その後、DET・ATLと転々としたのちにUSFL入りしていた選手。
NFLの出場歴はなし。

 

名前と顔が妙にPekoっぽいなと思っていたらちゃんとPeko一族でした。(元CIN他のDomata Pekoの甥っ子にあたるそうです)
やはりNT業界では信頼のPekoブランド。頑張ってください。

 

 

GO BIRDS!!