各チームからぽろぽろ出てくるルーキーとの契約情報ですが、PHIに関しては当面なさそうです。理由は、ご存じキャップ状況。現時点で4M程度しか余裕がないため、当面総額6M強になる今年のルーキーたちとの契約は、MalikとAlshonのキャップが剥がれる6月以降がメインになろうかと思います。足元ではDeVonta Smithとの契約が精一杯です。
では、願望丸出しのDepth整理を。新規加入選手は斜体で、スターターは太字で記載しております。PSまでは考えてません。
【Depth】
<Offense:25名>
QB3:Hurts・Flacco・Jamie Newman(UDFA)
RB3:Sanders・Kenneth Gainwell(D5)・Kerryon Johnson(W)
(カット5)Boston・Howard・Huntley・Killins・Holyfield
WR7:DeVonta Smith(D1)・Ward・Reagor・Fulgham・Watkins・Hightower・Trevon Grimes(UDFA)
(カット3)JJAW・Khalil Tate・Jhamon Ausbon(UDFA)
TE3:Ertz・Goedert・Wilson
(カット4)Croom・Butler・Jack Stoll(UDFA)・Jackson
IOL5:Seumalo・Kelce・Brooks・Landon Dickerson(D2)・Herbig
(カット5)Opeta・Pryor・Juriga・Pierschbacher・Harry Crider(UDFA)
OT4:Mailata・Lane Johnson・Dillard・Driscoll
(カット2)Toth・Kayode Awosika(UDFA)
・QBはHurts勝負の年。もしかすると最終年にもなり得る。オフから精力的に活動している様子、期待しかない。
・RBはSanders・Gainwellまで確定で、今朝のKerryon Johnsonのクレームにより、彼がRB2になるかはケガ次第だが、これにて3枠確定ではないかと読んでいるところ。Kerryonがケガでダメでもタイプ的にHowardがここに入る。はっきり言ってビデオ見返してもあまり良いところが見つけられないのでこれにてBostonとはさよなら。
・WRは、Wardを残してほしいという丸出しの願望。というか彼を切るとあまりにも若く未熟になりすぎる。Fulghamは今年再ブレークを果たす予定。Grimesは見てみたいだけ。というかここの7枠目はOLの10枠目との勝負。あいつは3年目にして念願のカット成就(予定)。
・TEははっきり言って全くわかりません。Ertzは6月以降ならキャップ的に軽くなるので、そこでのカットはまだありそう。その場合、その時でもどうせ市場にいるRichard Rodgersを呼び戻してGoedertがTE1に。
・OLは、この枠にするなら実績的にもこんな感じ。枠を増やすなら、バーサタリティ的に、あまり気は進まないがPryorが入るか。あとは、MailataとDillardの負けたほうが、トレーニングキャンプ以降トレードの弾になるのかどうか。
<Defense:25名>
DI5:Cox・Hargrave・Milton Williams(D3)・Marlon Tuipulotu(D6)・Ridgeway
(カット2)McGill・Raequan Williams
EDGE5:Graham・Barnett・Sweat・Tarron Jackson(D6)・Ostman
(カット2)JaQuan Bailey(UDFA)・Leo
LB5:Eric Wilson(UFA)・Singleton・T.J. Edwards・Bradley・Taylor
(カット4)Patrick Johnson(D7)・Avery・Bachie・Smith
CB6:Slay・Michael Jacquet・Maddox・Zech McPhearson(D4)・Shakial Taylor(UFA)・Seymour
(カット4)Lavert Hill・James・Houston・Arnold
S4:Anthony Harris(UFA)・K‘Von Wallace・JaCoby Stevens(D6)・Andrew Adams(UFA)
(PUP)McLeod
(カット2)Epps・Riley
・DLについてはスキーム変更が噂されているので詳細は後述します。
・LBが曲者。去年のドラ3がどう考えても邪魔。Taylorをカットしづらいと思うと泣く泣くAveryとまだ見ぬドラ7を切らざるを得ない。一体あのAveryトレードとはなんだったのか。ドラ6JaCobyは公式LB表記だったが、サブパッケージでの登場がメインだと思うとSとして考えたほうが簡単になりそうなので勝手にコンバート。そしてさらにその辺のLBの扱いによってはBradleyもカットの憂き目に遭う可能性あり。このポジションの一貫性のなさは全部Rosemanのせい。
・CB2をMichael Jacquetにしてみました。彼が隠し玉。これも後述します。
Lavert Hillは去年のCitrus BowlにてDeVontaをいいカバー(結果はTD)している映像が流れてきたので残したかったが実績もなくちょっと厳しそう。
・SはMcLeodをPUPに突っ込むことでお茶を濁しております。シーズン開幕から復帰できそうならAdamsとの入れ替えになるのでしょうか。
<Specialist:3名>
K:Elliott
P:Arryn Siposs(UFA)
LS:Lovato
・それでいいのかは別として無風。さすがにSipossについては何の実績もないので、キャンプ用にPの補充はありそう。Kも競争させてください。
【DLのこと】
どうやら、Gannon体制下ではDLのWide9を辞めるという噂。
Wide9とは、簡単に言うと両EDGEが極端にOTから離れたところにセットさせることで、特にパスラッシュにおいてスピードに乗った状態でOTと勝負でき、小柄軽量なEDGEにメリットが生まれる、というもの。
これはAndy Reid晩年の2011に、TENからやってきたDLC Jim Washburnが持ち込んだもの。Trent Cole・Jason Babinらの260lbs近辺の軽量EDGEへの恩恵は大きく、特にWashburnと一緒にTENから移籍してきたBabinは、2011に18.0サックを積み上げてプロボウル(2回目)とオールプロ2ndチームの栄誉に輝く。(Coleも11.0サック)
以降、それほど極端ではないものの、現在に至るまでニュアンス的には脈々とPHI DLに受け継がれてきたものを、Gannon体制下では放棄する、というもの。
個人的にはニュートラル。時代は変わり、クイックスロー・RPOなどの発達により、QBからの距離が近いDTからのパスラッシュの重要度が上がってきていることもあるので、Insideがスカスカになり、IDLおよびILBの負担が大きいスキームには限界があるような気もします。
そして、この方針転換に伴い、一番影響が出るのが、IDLの人選。これまでは両DTが3テクについてパスラッシュ、というシーンが目についたが、Gannonは1テクと3テク、という構成にしようとしているとか。
この文脈に乗っかると、ドラフトにおいてランストップのレベルが高いがパスラッシュは落ちるTuipulotuの指名が、1テクを求めたものだ、ということで腑に落ちる。
というわけで、
1テク:Hargrave⇒Tuipulotu
3テク:Cox⇒Milton
という序列がメインになりそう。1テクを置くことでの恩恵は、常時ダブルチームブロックに晒されていたCoxの負担減という形で表れそうで、期待は高まる。Miltonも同様。
【CBのこと】
Slayの相方として個人的にCB2としたいのは、Michael Jacquet。
Louisiana大から2020のUDFAでPHI加入の現在24歳(1997/1/29)。
サイズは6-2の201lbsでリーチも長い。2019はSun Beltカンファレンスの2ndチームに選出。
ドラフト時の評価は、「ゾーンカバーならやれそう」というもの。
さて、この男がなぜCB2なのか。
実はWeek15の出来からだけ判断したもの。
DBの振り返りでも述べたが、この@ARZの試合は、前節NO戦でSlay・Maddox・McLeodの3名が負傷、3名とも出場不可となったことで、これまで(むちゃくちゃにやられていた)のマンツーマンメインのカバレッジから、ゾーン多めのカバレッジに変更した試合。
そして、Jacquetはこの試合、1試合を通してずっとDeAndre Hopkinsのマッチアップを担当。Hopkinsが左右どちらにセットしても、その対面のCBとしてセット。そして、3PD 1Sackの活躍。
Hopkinsは9回169yds1TDというWeek15におけるリーグベストの成績を残しているが、大半がマンツーマンでのカバレッジの際に残されたもの。1TDも、しっかりバックショルダーを消せる位置にい続けていた。あんなもんキャッチできるHopkinsが異次元だっただけ。
確認いただきたいのはNGSにおけるHopkinsの成績のうち、average separationが1.8ydsという非常に低い数値になっているもの。これが、Hopkinsが異次元であり、Jacquetがよく頑張った何よりの証。3PDは非常に優秀だと思いますし。
翌Week16の@DALでは、先発するもあまりのやられっぷりに途中交代の憂き目に遭い、放送でも晒されていたが、あればSlayの復帰に伴って、マンツーマンばっかりになった挙句、マッチアップがGallupだったから。そんなもん無理無理。
FAで誰か獲ってくるという選択肢だが、これも厳しい。最初に述べましたが、まだルーキーとも碌に契約できないキャップ状況によるもの。この改善が6月以降となると、果たしてその時にも市場にいいCBが残っているか全く読めない。
欲しさでいうと、Shermanとか元PITのSteven Nelsonとかになるが、高そうですし。
というわけで、いつものごとくむちゃくちゃなこじつけにはなっておりますが、GannonのもとでゾーンヘビーなD#にしていくのであれば、是非JacquetをCB2にすることについてご検討いただきたいものです。