このオフにおいて最も確実視されていた動きである3年連続4回目のRichard Rodgersとの“再契約”により、TEデプスが飽和状態に。
OTAにも参加しなかったErtzの放出は決定的な状況となっているが、その割に動きが見えない。まあけどやはり出ていく前提でないと話が進まないので彼はいないものとして考える。
そしてロスター入りの第一希望も挙げておきます。
【現ロスターと序列と実績】
1.Dallas Goedert(3年137捕球1,465yds12TD:26歳)
2.Richard Rodgers(7年145捕球1,518yds15TD:29歳)
<以下横並び>
Hakeem Butler(‘20CAR PSより強奪⇒WRからコンバート:25歳)
Jason Croom(‘20Street FA:27歳)
Tyree Jackson(’21Street FA⇒QBからコンバート:23歳)
Jack Stoll(’21UDFA:23歳)
Caleb Wilson(’20WAS Waiver:24歳)
完全なる競争体制。
序列と言いながら実績があるのは上位2名のみ。PHIは通常TE3人体制でシーズンに臨んでいることもあり、横一線で1枠を争う勝負。とはいえ、この中でJack StollはPHIのUDFAにおいて最多の保証額と契約金であるためもしかすると頭一つ抜けている可能性はある。
去年なぜか2枠でファイナルカットを実施したことでPS入りを目論んでいたNoah Togiaiを攫われたことはまだ忘れていないので今年の3枠は必須。絶対に間違わないように。
【スキーム】
ここで実は1枠に絞る前に結果が出ているような気がする。
SirianniのINDでは2TE隊形の比率がPedersonのPHIに次いで高かったが、一方で2TE隊形にしたらPHIと違ってランの比率が高かったという話は前にした気がする。
となると、やはり3枠目の候補筆頭はNebraskaにおいて優秀なランブロッカーでもあったと聞いているJack Stollなのか。
参考映像はこちら。
Mo Washington with a cut. Jack Stoll with an excellent block. #huskers pic.twitter.com/NRG9KBJaml
— Sam McKewon (@swmckewonOWH) 2018年10月8日
他方彼はプロデイで(下に掲げる数字とは違うが、)40yds4.60、3-Cone6.86というなかなかの数字を残しているようで、レシーブ能力も割と高そう。その点でも期待はあるが、プロでセパレートができるのかはどのハイライト映像を見ても非常に不安が残る。
小さくまとまっていて、爆発的な存在にはなれなそうな印象というか偏見。
What a catch by Nebraska TE Jack Stoll #Huskers pic.twitter.com/9qjXbcGlQo
— Brian Johannes (@Draft_Brian) 2018年11月3日
【第一希望】
というわけで最後の1枠に滑り込んでほしい第一希望はこちら。
Tyree Jackson(Baffalo大⇒BUF)6’07” 249lbs
Baffalo大のQBとして3年間スターターを務めたあとアーリーエントリーした2019ドラフトでは3-4巡の評価もあったようだが、コントロールと判断力が不安視されてドラフトにはかからず。
UDFAとしてBUF入り。結局BUFもその年の8月にはリリース。その後2019はNFLチームとの契約はなく、2020にXFL入り。そこでバックアップQBを務めるが、シーズン半ばの2020年3月にCOVIDでXFLが再度消滅。その後は所属チームなし。
2021年1月7日にTEとしてReserve/Futures contract(オフのPS契約)を結んでPHI入り。
ブランクがあるので不安はあるが、身体能力は高い。
当然ブロッキングという点では不安しかないし、時間がかかりそうな気はしているが、Stollと比べると身体能力と元QBという頭脳面で天井は高そうというのが推す理由。そしてまだ23歳。
Mailataの存在というか成功を見ていると、こういう投資に大きな夢を見たくなってしまう。
この春のOTAにおいて、PHIのロスターにおいてそのMailataの次に高身長である彼はやはり目立っていたよう。
しかしその目立ち方は、残念ながら今はサイズだけ。
ただ、新TECのJason Michaelによると、OTA期間中のJacksonの成長には目を見張るものがあったよう。リップサービス的なところはあろうが、彼には引き続き期待したい。
QBからTEへのコンバートというのはよく聞くルートの一つ。それほどQBという、業界の頂点に位置するポジションでカレッジぐらいまでやれていた人間はそこから落ちこぼれても融通が利くのでしょう。目指せLogan Thomas早咲き版。
現実的には2021はPSで過ごす可能性が高そうだが、そうであっても冬ぐらいには一度お姿を拝見したいところ。まかり間違ってRodgersを追い落としても別に構わない。
Goedertのサラリー高騰が予想される2022はJacksonが戦力になることで、Rodgersの再々々々々契約がないという展開になってくれるように祈っております。