楽しい楽しい季節外れのバイウィークですが、ちょろちょろニュースが出ているので簡単にまとめております。
All-Proチーム発表
APが選ぶAll-Proチームが今年も発表。
今回から投票方式が変わったとのことで、記者にはそれぞれポジション毎に1位票(3ポイント)・2位票(1ポイント)が与えられるようになったのだとか。
だからと言って波乱とか意味不明な選出はあまりなかった気がします。
というわけで全体は以下。
1stチーム
<Offense>
QB:Patrick Mahomes(KC)
RB:Josh Jacobs(LV)
TE:Travis Kelce(KC)
WR:Justin Jefferson(MIN)・Tyreek Hill(MIA)・Davante Adams(LV)
LT:Trent Brown(SF)
RT:Lane Johnson(PHI/2回目)
LG:Joel Bitonio(CLE)
RG:Zack Martin(DAL)
C:Jason Kelce(PHI/5回目)
<Defense>
EDGE:Nick Bosa(SF)・Micah Parsons(DAL)
DT:Chris Jones(KC)・Quinnen Williams(NYJ)
LB: Fred Warner(SF)・Roquan Smith(BAL)・Matt Milano(BUF)
CB:Sauce Gardner(NYJ)・Patrick Surtain II(DEN)
S:Minkah Fitzpatrick(PIT)・Talanoa Hufanga(SF)
<ST>
K:Daniel Carlson(LV)
P:Tommy Townsend(KC)
KR:Keisean Nixon(GB)
PR:Marcus Jones(NE)
ST:Jeremy Reaves(WAS)
LS:Andrew DePaola(MIN)
ちいさなびっくりはSauceとHufangaぐらい。
もうちょっとベテランが強いのかと思ったら意外とちゃんと観て投票されてるんですね、という意味で。
2ndチーム
<Offense>
QB: Jalen Hurts(PHI/初)
RB:Nick Chubb(CLE)
TE:George Kittle(SF)
WR:AJ Brown(PHI/初)・Stefon Diggs(BUF)・CeeDee Lamb(DAL)
LT:Andrew Thomas(NYG)
RT:Tristan Wirfs(TB)
LG:Joe Thuney(KC)
RG:Chris Lindstrom(ATL)
C:Creed Humphrey(KC)
<Defense>
EDGE:Myles Garrett(CLE)・Haason Reddick(PHI/初)
DT:Dexter Lawrence(NYG)・Jeffery Simmons(TEN)
LB:Bobby Wagner(LAR)・C.J. Mosley(NYJ)・Demario Davis(NO)
CB:Jaire Alexander(GB)・James Bradberry(PHI/初)
S:Derwin James(LAC)・Justin Simmons(DEN)
<ST>
K:Justin Tucker(BAL)
P:Ryan Stonehouse(TEN)
KR:Kene Nwangwu(MIN)
PR:Kalif Raymond(DET)
ST:George Odum(SF)
LS:Nick Moore(BAL)
- というわけでPHIからは
Lane・Kelce・Hurts・AJ・Reddick・Bradberryという選ばれて当然の5名+驚きの1名という構成。
この6名のうち新加入が3名なんだからRosemanを褒めるしかない。
あっぱれなのである。 - 驚きだったのがHurts。
AllenとBurrowを押さえての2ndチーム入りは驚きでしかない。
1位票を49票獲得したMahomesから1つ奪ったのもお見事。
"プロボウルにかするぐらいの活躍をしてくれれば…"と思っていた開幕前と同じ地平で繋がっているとは思えない進歩。
あとはプレーオフで結果を出すだけなのである。 - その他落選組で言うと、SlayはBradberryの次点で5位。
まあね。本人は今年も怒っているが、Bradberry>Slayという序列は妥当。 - 惜しかったのがLandon Dickersonで、Bitonio・Thuney・Big Qに次ぐ4位。
今季のBig Qをちゃんと観て投票したのかは50人全員に聞きたいところ。
とはいえ上がれて3位なので大勢に影響はない。 - それと、LBのTJ Edwardsも惜しかったと言えばそう。
というか去年まではここに名前が載るなんて思ってもみなかった。
1位票3票の合計23ポイントは、名手Lavonte David(TB)と並んで堂々のリーグ9位タイです。 - ええ加減にせいよと言いたいのはZack Martin(DAL)。
プロ入り以来9シーズンで8回目のAll-Pro選出。
ケガで出場試合数が少なかった2020シーズン以外は全シーズン選出なんだとか。
同地区にこれがいるのは迷惑極まりない。はよう衰えろ。
もしくはあいつ(Trent何某)みたいにチームと揉めてSFに行け。 - 殿堂入りを確実にしたKelceと、リーグ最高のOTとして相応しい評価を得たLane。
そして初選出のHurtsもAJもReddickもBradberryもおめでとう!
プレーオフもよろしく!
ケガ人のあれこれ
- 現地金曜の練習からHurtsとLaneが復帰。
両方ともディビジョナルラウンドの出場は可とのこと。
これは朗報。 - 懸念されるLaneのケガは内転筋の損傷?断裂?かなにかで、聞くだけだと非常に痛々しいが、意外とよくあるケガの様子。
2019シーズンにはNOのCameron Jordanが、そのケガをおしてシーズン終盤5試合を乗り切ったこともあったようで、そのJordan先生に助言を仰いでいるとのこと。
なお、先生は"内転筋が骨から剥がれた状態"にもかかわらず、その5試合で6.0サックをあげて、というか受傷直後のATL戦で4.0サックというモンスターパフォーマンスを見せ、見事プロボウルに選出されている。
単なる化け物なんである。
というわけでLaneの場合もなんとかなる目はありそう。
もしくはCameron Jordanが単なる外れ値か。
Lane自身は"数年前の足首のケガよりだいぶマシ"だと言っているので信じてみましょう。
あんたも人外であってくれ。
空席を巡るあれこれ
現状
- 懸念していたようにリーグ内のHCの空席へのPHIコーチ陣の引きがとまらない。
OC Shane Steichen
HC面談:HOU(済)・IND・CAR
DC Jonathan Gannon
HC面談:HOU(2年連続2回目)
DBC Dennard Wilson
DC面談:CLE
SteichenにしろGannonにしろ、HCに向いているかはよくわからないところがあるが、出ていかれると継続性という意味で困る。
特にSteichenはせっかくHurtsが本格化しているのに、スキーム変更等があるとまーたゼロからということになりかねないので心配。
ただ、Sirianniは両HC候補を快く送り出す意思を表明しているのでこの流れは止められなさそう。 - 実はこの中で一番困るのがDBC Dennard Wilsonの流出。
Slay・Bradberry・CJGJ・Blankenshipがそれぞれに素晴らしい活躍を見せたのは実はこの人のおかげだと思っているので彼が出ていくと非常に痛い。
というDBCとしての能力の話とは別に、夏ごろから"Defensive Passing Game Coordinator"の肩書も増えていることからGannonの後継者候補筆頭とみられていたことでも痛い。
Schwartz時代からガラッとスキームを変えて2年目。
ようやく選手もそろってきたのにここでスキームごとゴロっと変更、というのはいただけない。
頼むインタビュー失敗しろ。
後任候補者
OC
- Kevin Patullo(現Passing Game Coordinator)
内部昇格候補その1。
PHIのOffenseというのは、Offense畑のSirianniがプレーコーラーとしての役割をSteichenに任せ、本人はゲームプラン作成までしか噛んでいなかったので、そういう意味ではプレーコールができないと困る。
そしてPatulloの経歴からはプレーコーラーとしての経験が窺えないので全くの未知数。
ただし、SirianniとはINDからの付き合いなのでその点がプラス。 - Brian Johnson(現QBC)
内部昇格候補その2。
Hurtsの父親がコーチを務めるチームで高校時代にプレーしたため、幼い頃からのHurtsをよく知るこの男は、実は現在のPHIのキーマンであり、そしてなにより一番OCになってほしい人でもある。
Utah大のスターQBと鳴らしたこの男は、24歳の若さで母校のOCを務めたのを皮切りに、直近のFlorida大でもOCを務めており、プレーコール経験も豊富。
楽しみなのである。 - Frank Reich(前IND HC)
出戻り大歓迎。
Sirianniの師匠ではあるが、双方の人格を考えるとここが入れ替わっても影響なさそう。
ただ、PHI時代のプレーコーラーはPedersonだったし、INDでのプレーコールは微妙だったっぽいのでこの点だけが心配。
DC
- Vic Fangio(現PHIのコンサルタント)
GannonはFangioスキームを取り入れているため、現Defenseスキームの権威というか第一人者というか始祖というか。
PHIネイティブでもあり、トレーニングキャンプに数回あらわれたときからずっとDCに就いてほしかった人。
ただ、Sean Paytonが新チームに連れていくっぽいことを言っているようなのでやや望み薄。
その他のHC候補者との関係で言うと、Jim Harbaughとの関係も相当に深いので結局どう転んだって来季はDENに出戻ってDCをやってそうな気配。 - Dennard Wilson(現DBC/Defensive Passing Game Coordinator)
内部昇格候補その1。
上に書いた通り現実的には候補1位。 - Nick Rallis(現LBC)
内部昇格候補その2。
コーチ歴6年目の29歳を本当にDCに抜擢するかは不明だが、だいぶ逸材ではあるようで、Mike Zimmer(前MIN HC)が相当高く買っていたとのこと。
2019シーズンにEric Kendricks(MIN)のキャリアハイイヤーを演出するなど、あるいは今季のTJ Edwardsのパフォーマンスを見てもわかる通り、LBCとしては恐らく有能。
出来ればもう少しポジションコーチに置いておきたい人ではある。 - Gus Bradley(現IND DC)
IND解体に伴って流出濃厚な大物。
3-4も4-3もイケるとのこと。
PHIにはReddickがいますよ。
欲しい。
どうせ願いは叶いませんが、Steichen残留、Fangio就任というのが私の夢です。