FA的には流出が相次いだ初日と様相は異なり、日本時間3月15日(水)は悲喜こもごもの1日に。
得たもの
CB1
流出が本命視されていたJames Bradberryと再契約。
戦力的には明らかにSlayより頼れたBradberryとの再契約は、望んでいたものではあったが濃厚な期待は出来なかった希望の星だった。
Eagles re-signing James Bradberry to three-year, $38M deal. (via @TomPelissero) pic.twitter.com/m9zGuVosir
— NFL (@NFL) 2023年3月14日
ゾーンカバレッジでの安定感に加えてマンツーマンも出来る汎用性の高さ。
さらにそのサイズから想像できるようなフィジカルなプレーの数々。
最高の選択。
そして本人が2年連続で"もっといいオファーはあったがここに決めた"というような"バーゲン"価格。
Rosemanは非常にいいお仕事。
RB1
まさかここに金を使うまいと思っていたRBへの投資。
それがRashaad Penny。
Eagles to sign RB Rashaad Penny. (via @RapSheet) pic.twitter.com/YhiQm5HNXy
— NFL (@NFL) 2023年3月14日
ケガと戦い続けた男は、とはいえ2018ドラフト全体27位指名という素質の持ち主。
あの5年目オプションを行使しないでお馴染みのSEAが数年ぶりに行使したRB。
ただ、IR入りしていない年の方が珍しい(フル出場はルーキーイヤーの2018のみ)男でもあり、爆発力は折り紙つきだがなんとも計算しづらい選手。
だがレーンを空けるのはPHI OL陣。
この爆発力には楽しみしかない。
そして明らかになった契約額は、単年契約1.35M(インセンティブで最大2.1M)という安さ。
ずっと欲しかったパワー寄りのRBということでこの契約は本当に楽しみ。
願わくば、1年間ケガしませんように。
RB3
"Giant Killer"ことBoston Scottと再契約。
こちらも最大2Mとお安い価格。
KRとしての能力といい、Scat Backとしての能力といい、いなくなると困る戦力ではあった。
この値段なら文句なし。
今季もよろしく。
そして去る彼
CB2
俺たちのリーダー Darius Slayとの別れ。
FA市場開場前からささやかれていたが、とうとう本当のことに。
PFFが算出するまでもなく、2022シーズンの後半はやや衰えというか、まあそういうものが見えていた。
頼りになるリーダーではあったが、高給に見合うかと真っすぐに問われると思わず目を逸らしてしまいたくなるパフォーマンスでもあった。
残念。
PHIを愛し、ファンからも大いに愛されたこのナイスガイの今後に幸多からんことを、ただただ祈る。
悲しみを紛らす大男
前日から"野菜ランキング"のようなどうでもいい話題を提供していたA.J. Brown。
ブロッコリーを先頭に持ってきた見る目の確かさをどうこうしようということではなく、そんなどうでもいい話題を、Slay喪失の心の穴を埋めきれないファンに提供する優しさのことを言っている。
2日目の彼はこうだった。
Guys we have to talk about proteins today 😭
— AJ Brown (@1kalwaysopen_) 2023年3月15日
泣いてるじゃないか。
哀しさを哀しさとして真っすぐに表現するのではなく、少し距離を置いて思いやりを見せる。
寄り添う気持ち。
これこそを優しさと言います。
いい大男を持った。
残りのタスク
いよいよFA市場が本格開場。
というかこれまでは前座。
日本時間16日(木)の早朝5時の開場に向けて、サラリーキャップの最終調整も必要なので、Bradberryのキャップ対策も含めてなんらかの動きは想像できる。
もちろんSlayのカットもこれの一環。
ただ、Slayのカットはどう考えても6/1以降でないと割に合わないのでそこまでの時間稼ぎの動きはなんらか考えられる。
最右翼はLaneの契約再構築(KelceにしてもGrahamにしてもなんらかこの要素はあるはずだが詳細は不明)。
そしてその後にやるべきなのはCJGJとの再契約。
おいRosemanよ、RBを安く買い叩いたところでキサマの評価は上がらぬ。
BradberryとCJGJの両残しという最重要課題に解を残してこそ超一流。
やってみなはれ。
残り、FA市場への希望は特になく、まあFletchを残せればいいかな、という程度。
放流したTJとWhiteの安さ、新DC DesaiスキームのDB負荷の軽さを見るに、ドラフト全体10位での指名は、プロデイが素晴らしかったと聞くDT Bryan Bresee(Clemson)が逆に濃厚になったのではないかと訝っているところ。
じゃなければ意地でもSlayを残したはず。
ということで稀有なプレーメーカーの囲い込みが残された最重要課題です。
しっかり働いてくださいRosemanさん。
GO BIRDS!!